食と農
千葉北部酪農農業協同組合を交流訪問(第6地域委員会)
「八千代牛乳」の味が生乳に近い訳
2017.04.10
市販牛乳との比較実験 |
清潔な牛舎 |
子どもも大勢参加しました |
千葉北部酪農農業協同組合の信川氏、藤崎牧場の藤崎氏から同農協が生産する「八千代牛乳」や藤崎牧場の特徴、酪農の現状について教えていただきました。市販の牛乳と八千代牛乳の違いが分かる実験も行いました。
東都生協組合員から贈られた搾乳用の「もーもータオル」の活用や、清潔な牛舎を維持・管理する取り組みにより「八千代牛乳」生産者の原乳は細菌数が少ないことことについて説明を受けました。
市販の牛乳と比べ「八千代牛乳」は、低温で、しかも短時間で殺菌する高温短時間殺菌法(75度15秒、HTST法)を採用。「八千代牛乳」は生乳に近い、さらっとした癖のない味になるそうです。
今回の企画は、牧場見学や乳搾り体験を通して、千葉北部酪農農業協同組合との産地直結を実感し、利用につなげることが目的です。牛乳の消費が減り厳しい環境の中、手間やコストがかかるにも関わらず安全な牛乳を作り続ける酪農家の存在に、参加者一同感銘を受けました。
藤崎牧場は、藤崎さんが学生の時から持っていた「酪農をやりたい!」という夢を追いかけ、1頭の牛からスタートしました。しかし、後継者がいないため、あと数年で終わりになります。とても残念ですが、藤崎さんは「飼料や環境にこだわり作っている安全・安心な八千代牛乳の存在を広めてほしい」と語ります。
主催した第6地域委員会は「八千代牛乳を利用し紹介し、応援していくことが今の私たちにできることだと思います。第6地域委員会でも企画などを通し広く伝えていきたいと思います」と話していました。
おいしくてヘルシー、みんな大満足
東都生協の食材を使用して8品目を調理・試食
2017.03.02
作り方も分かり参考になりました |
いずれも有機野菜・雑穀を使用 |
毎年試食会を開催して毎回異なるメニューを作ってきましたが、今回はれんこんステーキ、おからのポテサラ風、手巻き寿司、キャベツとひじきの重ね煮、ミニ玄米ハンバーグ、かぼちゃのサモサ、おからと豆腐の濃厚ガトーショコラなど8品目。
いずれも有機野菜と雑穀を使用し、ヘルシーでおいしい料理が出来上がりました。
参加者は「ヘルシー料理の作り方が大変参考になった」「家でも早速作りたい」と満足そうでした。
委員長の松本桂子さんは、「今年もヘルシー料理を皆さんに満足していただきうれしい。各家庭に戻ってぜひ実践してほしい」と語っていました。
組合員も職員も、若手生産者を応援
有機質資材「米の精」を活用した農畜産業についても学びました
2017.03.02
「米の精」の取り組みを説明 |
肥料や飼料として活用が広がる「米の精」 |
東洋ライス㈱は、金芽ロウカット玄米と、BG無洗米製法から出る肌ぬかを粒状の有機肥料に製品化した「米の精」を紹介しました。
また、(農)多古町旬の味産直センターからは、肥料に「米の精」を使って甘さの強いさつまいも「べにはるか」を栽培していること、千葉北部酪農農業協同組合は牛の飼料に「米の精」を配合していることなどを説明。
産地・組合員・職員が共にテーブルを囲み交流しました。
「供給に携わる職員も産地に入って手伝うことで農を知り、組合員も買い支えるだけでなく産地の現状を知り、産地参入型で3者の力が集まる生協であってほしい」と、生産者は力説。
"親父の次に頑張る新世代"を応援したくなる企画でした。
新商品おしゃべり会を横浜会場で開催
組合員自身で企画前の新商品を評価し、商品づくりにつなげる活動「新商品おしゃべり会」報告
2017.03.02
カテゴリ 食と農
容器もしっかり見て評価します |
「豆乳コーンスープ」は7大アレルゲン |
毎月1~2品の新商品を試食し、味や食感のバランスを評価します。また、商品ガイドで原材料や製造工程などの説明を受け、仕様内容や規格、価格についても評価し、総合的な判断やコメントなどを報告書に記載します。試食の準備はメンバーが、商品に記載された方法で行います。
今回の新商品、防災用にストックできる「玄米ごはん(プレーン)」は、175gで価格300円(税抜き)。国産コシヒカリを使用した缶詰で、ふたを開ければすぐ食べられます。
最初はそのままで、次にレンジで温めて試食。玄米はぼそぼそするイメージですが、今回は「レンジで温めるとよりおいしい。少し柔らかめの食感、玄米が苦手なお子さんやお年寄りにも良いかも」との評価でした。
賞味期限は製造日から3年間と長めで「長期保存も可能でとても便利」という一方、「防災用にまとめ買いしたいが、やや価格が高い」との評価もありました。姉妹品に「玄米ごはん(ほんのりしょうゆ味)」もあります。
もう一品は、「豆乳コーンスープ」160gで価格265円(税抜き)。コーンの甘みを生かし、豆乳でクリーミーに仕上げたレトルトスープは、牛乳・小麦粉不使用なので牛乳アレルギーの方も食べられます。
この商品は湯煎をして利用します。昨年は悪天候により、北海道産コーンの生産が少なく、原料不足だったことが説明されました。
「豆乳コーンスープ」には、「とうもろこしだけでなく玉ねぎも国産でおいしい」「豆乳臭さもなく食べやすい」という良い評価や、「とうもろこしの原料調達の難しさを紙面で紹介してほしい」という声も。
担当職員はしっかりと受け止め、商品案内でアピールしていくと話していました。
組合員が㈱ニッコーを視察訪問しました
同社のモットー「自分の子どもに安心して食べさせられる食品を作る」には組合員も共感!
2017.03.01
メーカーの熱い思いを確認 |
参加者は事前にメーカーの資料で予習をして、2016年11月8日の視察に臨みました。
工場では野菜の泥落とし、皮むき、洗浄、カットの様子を見学してから、シューマイの成型ライン、具材を煮るライン、冷凍ライン、包装ラインまでを見学。
同社の青柳さんから「できるだけ国産の野菜を中心に使っています。ここで行っていることは規模は違いますが、皆さんがご家庭でされていることと大差はありません」という説明があり、参加者も大きな関心を寄せていました。
また検査室では検査担当者との意見交換を行い、菌などに対しての厳しい姿勢を学ぶこともできました。
工場視察の後は、わたしのこだわり商品「東都鶏ごぼうしゅうまい」「東都えびしゅうまい」などを試食しながら、㈱ニッコーの沿革とこれからのビジョンについて営業の山崎さんからのお話を拝聴。特に「自分の子どもに安心して食べさせられる食品を作る」というモットーには参加者から大きな共感が寄せられました。
最後に、現在「麻婆茄子丼の具」などに使う野菜を栽培する自社野菜畑の見学も行い、充実した内容になりました。
参加者からは「初めて冷凍食品工場を見学したが、徹底した衛生管理が行われていると分かり、良い勉強になった」「原材料へのこだわり、従業員の仕事への真っすぐな姿勢を知り、これからも安心して注文できる」などの感想がありました。
現地に行き自身の目で確かめたことで、東都生協とメーカーのつながりをあらためて実感した一日となりました。
参加者みんなで楽しく収穫体験
野菜の収穫体験や生産者との交流も楽しく!
2017.02.13
カテゴリ 食と農
名物の深谷ねぎ |
顔と同じぐらいのキャベツを収穫 |
大きなキャベツをお母さんと一緒に収穫する子どもたち、生産者の方に手伝ってもらって長ねぎを収穫する子ども、自分で選んだ野菜の収穫をする組合員...。長ねぎ、白菜、大根など10品目の収穫を全員が楽しみました。
会場には赤飯・焼きそば・豚汁などの出店や野菜の即売会の他、キッズコーナーも。深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」も会場の賑わいに一役買いました。
参加者からは「野菜の種類も豊富で家族みんなで楽しめた」「新鮮な野菜を安くゲットできて良かった」などの声が聞かれ、主催者は「収穫体験では各コーナーの生産者の方といろいろな話ができた」と、産地交流訪問とは一味違う生産者との交流ができる収穫祭参加を喜んでいました。
清水農民組合産直会を訪問しました
後継者問題を抱える産地を、買い支えて応援したい!
2017.02.09
急傾斜での作業、生産者の苦労を体感 |
山の斜面を染める鮮やかな色、たわわに実ったみかんを収穫しました。どれも甘く果汁たっぷりでおいしいみかんでした。
交流では、当初30人ほどいた生産者が4人に減ったこと、高齢化に加え後継者がいない問題、放任園が増え鳥獣被害に苦慮していることなどの現状を聞きました。
参加者からは「こんなにおいしいみかんがなくなるのは寂しい」「ぜひ買い支えたい」「急斜面での作業がいかに大変かよく分かった」「後継者がいないのは残念」などの感想が聞かれ、日本の農業が直面する深刻な問題の一端を知ることができました。
生産者が教える「箱みかん」の保存方法
*下のみかんに負担がかからないように、半分を取り出して常温で保存します*
くらぶち草の会を交流訪問
30年前から農薬無散布・化学肥料不使用です
2017.02.09
農薬・化学肥料不使用の畑で |
好天に恵まれた交流訪問でした |
世田谷センターを出発し、道の駅「くらぶち小栗の里」に到着したのは午前11時ごろ。早速、みんなで小松菜、みず菜、サニーレタスの収穫体験を行いました。
苗の植え付けごろの台風の影響で生育が遅れ、全体にまだ小ぶりの仕上がりでした。その後、生産者と昼食交流をしました。
創始者の一人の佐藤さんからは、くらぶち草の会が30年も前から農薬無散布で化学肥料を使わない農業に取り組んできたこと、苦労したことなどを聞きました。生産者37世帯のうち、新規就農者が19世帯とのお話に、一同は驚きました。
「生産者の苦労話を直接聞くことができた。これからもっと買い支えたい」「たくさんの野菜を収穫できてうれしかった」と好評だった交流訪問。天候にも恵まれ、楽しいひとときを過ごすことができました。
熊本県の産直産地を視察訪問(八代マルタ、㈱果実堂)
安全・安心でおいしい野菜作りに向けた産地の取り組みを確認
2017.02.09
カテゴリ 食と農
トマトのハウスで栽培管理について確認 |
露地栽培の農地を視察 |
2016年11月11日~12日は、熊本県の八代マルタ(八代市)と㈱果実堂(上益城郡益城町)で実施。
1日目は八代マルタの前田農園(登録商品「銀二郎トマト」を生産)のハウスを訪れ、トマトの種まき、接木、定植など栽培期間中の状況や、有機質肥料を施肥していること、収穫終了後は太陽光による土壌消毒と微生物農法で栽培管理していることなどを確認しました。
ミニトマトのハウスでは収穫体験を行い、さらに選別の調整方法も視察。夕食懇談会で八代マルタの前田さん家族、㈱果実堂の皆さんとの交流を深めました。
2日目は㈱果実堂の有機ベビーリーフの農地を視察し、種まきから収穫までの流れを確認。
ベビーリーフとグランドリーフのパッキング工場、研究所、発芽大豆工場の施設見学では、トレーサビリティー管理と発芽大豆の製造方法について説明を受けました。 昼食後は和水町にあるグランドリーフの露地栽培の農地を視察して終了しました。
参加者からは「生産者や関係者から話を聞き、商品案内の倍以上の情報をダイレクトに得られた」「生産者がいかに真剣に生産に取り組んでいるかを知り、深く感銘した。これからは生産者の顔を思い浮かべながら買い求めるようになると思う」など、安全・安心な農産物であることを確認したからこその感想が聞かれました。
山梨のワイナリー・㈱ルミエールを交流訪問
明治時代の「石蔵」(地下発酵槽)が今なお現役、老舗ワイナリー
2017.02.08
酵母の香りが漂う倉庫でスパークリング |
国の登録有形文化財指定された「石蔵」 |
半世紀に一度の11月中の積雪に |
11月としては半世紀ぶりに雪が降り積もった日で、残念ながらぶどう畑の見学はできませんでした。
醸造棟では今季のワインの仕込みが終わり、クリスマスから年始に向けてのスパークリングワインの出荷準備が進んでいました。
1901年(明治34年)に構築された地下発酵槽「石蔵」(国登録有形文化財)はまだ現役で活躍。見学時は仕込んだワインを抜いたばかりで、ほんのり香りが残っていました。
昼食は併設のレストランでフレンチを楽しみながらの雪見酒。まだ緑色をしたぶどうの葉に雪が積もっているのが見えました。悪天候での開催で高速道路の渋滞など心配しましたが、予定通りの時間に解散できて主催者も"ほっとひと安心"で終えました。
「東都オリジナルワイン 甲州」は山梨フルーツラインで収穫された甲州ぶどうを原料に作られています。皆さまもぜひお試しください。