みんなの活動:これまでの活動報告

食と農

学習会「日本の畜産・酪農業の現状と東都生協の産直」を開催しました

組合員と生産者が共に環境の変化や課題に向き合い、産直の在り方を考えました

2018.04.13

東都生協は2018年2月14日、さんぼんすぎセンター会議室にて「日本の畜産・酪農業の現状と東都生協の産直」をテーマに学習会しました。

講師として千葉北部酪農農業協同組合の小野 功さん、信川 幸之助さん、東都生協の小俣徹職員が登壇。当日は組合員など29人が参加しました。

TPPや日米貿易交渉(FTA)など際限のない貿易自由化と輸入食品の安全基準の緩和、国内食料生産基盤の弱体化など、日本の畜産・酪農業はさまざまな問題や課題を抱えています。

開会の学習会は、組合員と生産者が互いに、それぞれを取り巻く環境の変化や課題に向き合い、東都生協の産直の事業と運動に理解を深める機会として開催しました。

千葉北部酪農農業協同組合・小野さんのお話
はじめに、千葉北部酪農農業協同組合・小野さんが報告しました。以下は報告要旨です。

TPP加盟による影響試算は、牛肉は格付け4~5等級の国内ブランドは残り、3等級以下は一部を除き輸入牛肉に置き換わる見込みです。輸入牛と競合する乳用種などが、特に影響を受けることが考えられます(用途・特色のある牛肉を除く)。

乳製品は、鮮度が重視される生クリームなどを除き、外国産に置き換わってしまう公算が大きく、飲用乳についても加工から漏れた北海道に置き換わり、都府県の飲用乳は大きな打撃を受ける可能性があります。

千葉北部酪農農業協同組合の戸数および牛乳生産量は、生産者の移籍などに伴い減少してきました。また、妊娠牛の異常高騰など生産費が生産費を圧迫し、搾乳牛の減少にもつながり、乳量も減少していく構造が長らく続いています。

割合は異なりますが、これは全国的に見られる現象であるとともに、メガファームの台頭が酪農現場を席巻しています。大型化、一極化(北海道)の動きが見られるのが近年の酪農業の傾向です。

日本国内の肉牛飼養頭数は2010年を境に、大型牧場の牛部門撤退(廃業)に伴って減少傾向にあります。さらには2010年の九州での口蹄疫発生、2011年の東日本大震災と列島を災害が襲い、仔牛の一大産地が崩壊し、全国的な仔牛不足につながりました。畜産業でも畜産クラスター事業(※)による大型化が進んでいることは酪農業と同じ現状です。
畜産クラスター事業:畜産農家をはじめ、地域の関係事業者が連携・結集し、地域ぐるみで高収益型の畜産を実現するための体制づくりのために、国(農林水産省)が補助金を交付する事業

今日さまざまな要因(経済的要因・天災)が生産状況を圧迫し、負のスパイラルへ落ち込んでいく構造になっています。

国内の畜産・酪農業を未来につないでいくためには、生産者と消費者の相互理解に基づく消費行動が重要です。安全・安心でおいしい牛乳・牛肉を次世代に継承するためには、いま国産農畜産物の消費拡大を進めることが必要です。行動につながってこそ、命を次につなぐことができます。

千葉北部酪農農業協同組合は、「八千代牛」「八千代牛乳」を通じて、東都生協組合員の皆さまと共に、国産農畜産物の担うものを未来につないでいける産地になっていきます。

次世代を担う生産者のお話(千葉北部酪農農業協同組合「八千代黒牛」生産者)
先代の後を継ぎ、今の肉牛生産を行う次世代は、「継続して生産していけるのか」「将来生計を立てていけるのか」など、非常に大きな不安を抱えています。いま私たちの目の前にある"大きな不安"を"大きな希望"に変えていくためにも、組合員の皆さまの"消費行動"という応援を、よろしくお願い申し上げます。

次世代を担う生産者のお話(千葉北部酪農農業協同組合「八千代牛」生産者)
今日までに肉牛生産はBSEや口蹄疫、そして震災に伴う放射性物質による汚染など、廃業と隣り合わせの状況を乗り越えてきました。それは私たちが育てた牛を"おいしい"といって食べていただける東都生協の皆さまがいてくださるからです。

現在は、生産した牛肉を皆さまにお届けすることが難しくなるまでに、仔牛の減少、そして飼料穀物の高騰が長く続いています。皆さまの"おいしい"の後押しを励みに、多くの次世代が頑張っています。私たちは今までと変わらないおいしい牛肉を生産していきます。

続いて東都生協・小俣職員が、独自の有機質資材「米の精」と畜産・酪農との関わりについて報告。

「米の精」は、おいしさと栄養を両立させた産直米「金芽米(BG無洗米)」などの精米過程でできる肌ぬかを再利用した有機質資材です。今まで廃棄されていたこの栄養豊富な「米の精」を、産直青果物の肥料や畜産飼料に活用することで、おいしさと環境保全を両立したブランドとしています。
※米の精:「米の精」は、地球環境の保全と循環型農業を目指す取り組み。産直米「金芽米」などを製造するBG無洗米機は東洋ライス㈱が開発。研ぎ汁の素になる肌ぬかの粘性を利用し、でんぷん層(白米部分)とぬか層の境目にある亜糊粉層(あこふんそう:栄養とうま味成分が豊富)を傷めずに肌ぬかだけを除去します。米の精は、①研ぎ汁による水質汚染を防止し、汚水処理場の電力消費(CO₂)を削減できる ②コメの健康成分の流失と劣化を防ぐ ③コメの食味の劣化を防ぐ ④環境に有害な研ぎ汁を有効資源として活用する ――機能を備えています。

環境保全、循環型農業の実現を目指す考えに賛同いただいた産直産地では、以下の東都生協商品で「米の精」を配合した飼料の給餌が始まっています。

「八千代牛」   2016年1月より、日齢約300日以降、飼料に「米の精」を3%配合
「八千代牛乳」  2017年10月より、乳牛飼料に「米の精」を3%配合
「かぞの豚」   2017年4月より、日齢約120日以降、飼料に「米の精」を3%配合
「太陽チキン」  2017年4月より、日齢約60日以降、飼料に「米の精」を3%配合


参加者から生産者への質問も受けながら、交流と「八千代牛乳」の試飲や「八千代牛」の試食を行い、東都生協のこだわりや魅力、商品の良さを実感できた学習会となりました。

<参加者の声>
  • 今まで日本の畜産・酪農についてあまり考えたことがなかったので良い機会となりました
  • 産地が置かれている現状は厳しいものがありますが、これまで築き上げてきた酪農業の伝統を断たれないように消費者の理解も深めながら頑張っていただきたい
  • 畜産・酪農の現状がこれほど厳しくなるとは考えていなかった。私たち組合員が今後、今までのように安全で安心な商品を手に入れられるか不安に思う。試食の肉がとてもおいしかった。牛肉を利用することは最近少なくなってきたので、今後はぜひ注文したい

学習会「日本の水産業の現状と東都生協の産直」を開催しました

日本の漁業の現状を学び、生産者と一緒に産直の在り方を考えました

2018.04.10

講師の武田裕貴氏(北海道ぎょれん)

試食の鮭・いくらごはん

東都生協は2018年3月14日、さんぼんすぎセンターにて「日本の水産業の現状と東都生協の産直」をテーマとする学習会を開催しました。講師として、北海道漁業協同組合連合会の武田裕貴さんと、東都生協農産グループ藤田圭介職員が登壇しました。組合員など25人が参加しました。

日本の農水産業はさまざまな課題を抱えています。組合員と生産者が互いの環境変化や課題に向き合い、東都生協の産直の事業と運動への理解を深めることを目的に、今年度はシリーズで学習会を開催してきました。今回は水産業の現状について学びました。

北海道漁業協同組合連合会・武田さんのお話
北海道漁業協同組合連合会の武田さんは、始めに世界の水産物消費の動向を説明。日本全国の漁業生産の推移としては、6年続けて海面漁業・養殖業の生産量が500万トンに届かず大幅減となる中で、浜値の上昇により生産額としては微減となっていることを報告しました。

続いてホタテ、サケ、昆布など北海道の魚種別の生産量と単価の推移を示し、水揚高が減少傾向にあることを解説。北海道での漁業の課題として、全道的な水揚げ減少、国内消費の低迷、漁業者の高齢化や後継者不足を挙げました。

これらの課題に対する取り組みとして武田さんは、魚種ごとの漁獲可能数量の設定、大きさの基準、育てる漁業の推進など、将来へ向けた水産資源の保護や、全年代に向けた食育、魚食の普及活動の実施などの産地の取り組みを紹介しました。

東都生協での水産品の利用動向
東都生協商品部の藤田職員からは、食生活の変化などに伴う水産品の利用離れによる支出額・購入額の減少など、消費の現場を巡る状況を報告。

「枝幸(えさし)魚つきの森(※)」商品の利用普及や、地域や県などにこだわった商品配置と品ぞろえの充実、季節や旬を意識した商品の企画増、利用しやすい商品提案、茶話会や学習会開催など、水産品の消費拡大に向けた取り組みを紹介しました。

講演の後は、参加者から質問も受けながら交流と試食を行い、東都生協のこだわり・魅力・商品の良さを実感する学習会となりました。

※枝幸魚つきの森:
東都生協が北海道漁業協同組合連合会・枝幸(えさし)漁協と協同で取り組む活動。山林への植樹活動や鮭の稚魚・ほたての稚貝の放流、交流活動に取り組んでいます。消費者と生産者が一緒に地球環境と生命の源である川と海を守り、漁場・資源管理型漁業により生産される水産物を利用し、豊かな食生活を推進することを目的としています。

<参加者の声>
  • グラフが多く視覚的も分かりやすかった。水産の現状が理解できた。
  • 水産業の漁獲量がここまで減っているとは思いませんでした。
  • 広い意味では世界規模で海水温の上昇のことなど考え実行していかないと、先細り傾向は止められないと実感した。
  • サケ、サンマの不良をニュースで聞いていたが、その理由を詳しく知り、理解することができた。


  • <今回の試食品紹介>
    ①「東都北海道枝幸産いくら醤油漬」
    北海道の枝幸沿岸で9月から11月に漁獲される秋鮭の卵を漁獲後直ちに枝幸漁協にて採卵し、生から漬け込んでいます
    ②「東都北海道枝幸産ほたて貝柱」
    約4年の歳月を自然状態で生育した「地まきほたて貝」。枝幸産のホタテは甘みが強く、肉質も良いといわれています。水揚げされたその日のうちに急速冷凍され製品化されます
    ③「東都北海道枝幸産秋鮭切身(甘口)」
    北海道枝幸前浜で漁獲された銀毛の秋鮭を使用。一次加工は枝幸漁協直営工場で行っているため原魚搬入までに時間がかからず、高鮮度のまま加工しています。塩分2%

2018.03.20

SDGsのロゴ

SDGsのロゴ

講師の新良貴泰夫さん

講師の新良貴泰夫さん

会場の様子

会場の様子

東都生協は2018年3月13日、日本生活協同組合連合会 環境事業推進部 新良貴 泰夫(しらき やすお)さんを講師にお迎えし、持続可能な開発目標(SDGs)に関する学習会を開催しました。

SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)は、異常気象、貧困問題、エネルギー、気候変動など、世界が抱える問題を解決し、持続可能な社会をつくるために世界各国が合意した17の目標と169のターゲットです。

SDGsの前身となるMDGs(エムディージーズ:ミレニアム開発目標)を継承し、2015年9月の国連で採択されました。地球上の誰一人として取り残さないという壮大な理想を掲げています。

学習会では、「SDGsの達成に向けて生協ができること 誰一人取り残さない」と題して、持続可能でない世界の状況やSDGsの概要を学び、私たち生協や消費者にどのようなことができるかを考える場となりました。

講演では、地球はさまざまな問題を抱え、持続可能でなくなっていることや、SDGsの成り立ち、SDGsを巡る世の中の動きについて説明。

SDGsの17目標が協同組合の理念と重なること、SDGsにおける協同組合への期待など、ポイントを絞って分かりやすく説明いただきました。

さらに新良貴さんは「生協が具体的な目標を検討・策定していく際には、将来の在るべき姿を想定し、未来から現在を振り返って考えるバックキャスティングの手法を用いることが大切」としました。

今回の学習会を通じて、SDGsの目標を実現するためには、一人ひとりが「自分事」と捉えて取り組むことが不可欠なこと、日常のくらしや行動を少し変えるだけでもSDGs達成につながることを学びました。

参加者からは、
「人が地球で生きていく上で極めて当たり前のことだと思います。このことを全ての人々が理解すべきと思います」
「SDGsについては、名称しか知らなかったので、その中身を知りたくて参加しました。講師の方の説明が分かりやすく理解しやすかった」
「個人として何をすべきか、周りにどう伝えていくべきか考えさせられました」
「今回の学習会の続き、もしくはグループトークなどを企画して自分たちのSDGsを感じる学習会を企画していただければと思います」「成立までの経緯、世界・日本でどのように受け止め履行されているのかがよく分かりました」
などの意見が寄せられました。

改正食品表示法について学習しました

食品表示法に基づく食品表示基準の改正に伴い変更された商品表示の見分け方を学びました

2018.03.07


食品表示を確かめながら試食



東都生協は2017年12月14日、さんぼんすぎセンターで安全・品質管理部の職員を講師に「食品表示法についての学習会」を開催しました。

食品表示法は、JAS法、食品衛生法、健康増進法の3つの法律の「表示」に関する規定を1つにまとめ、食品表示を一元化する法律として2015年4月1日に施行されました。これにより、加工食品においては2020年3月末までに包材の表示を切り替える必要があります(経過措置期間5年間)。

主な変更点は、アレルギー表示が原則として原材料ごとの個別表記となること、原材料と食品添加物を区分して表示すること、栄養成分表示が義務化されたこと、などです。

食品の表示は、消費者の安全や選択の機会の確保を図る上で重要な役割を果たし、食品表示がなければアレルギーを持つ人に深刻な健康被害をもたらすかもしれず、表示の読み取り方を知らなければ毎日の生活にも困る、と具体的な事例を挙げました。

さらに2017年9月1日の食品表示法に基づく食品表示基準の改正では、全ての加工食品に対して、使用重量の1番多い原材料について「原料原産地表示」が義務付けられました(経過措置期限は2022年3月末まで)。

これにより、漬物やうなぎ加工品など一部の加工食品に限定されていた原料原産地表示が、5年かけて全ての加工食品に拡大していきます。

ただし、改正後、例えばパンに使う小麦粉を季節で切り替える場合の表示は「A国またはB国または国産」となり、どの国の小麦粉を一番多く使っているかが分かりにくい、外国産小麦を日本で粉にした場合「小麦粉(国内製造)」と表示され誤解を招きかねない、など問題点も多くあります。

東都生協では、プライベートブランド商品について、義務化前から自主的に原料原産地表示を行っています。

食品表示の目的、現在までの経緯、現状の問題点や今後について学んだ講習会、質疑では踏み込んだ質問にもきめ細かく回答しました。

参加者からは「漠然と聞きかじっていたことが整理・理解できた」「新しい表示になっても迷わず選べそう」などの声や、添加物、遺伝子組換え食品、アレルギー、食品表示についてさらに詳しい内容の学習会を希望する声もあり、有意義な学習会となりました。

マガンのねぐら入り&飛び立ち鑑賞・交流!

マガンの飛来が産直米産地の優れた環境を象徴

2018.03.07


マガンの飛翔



みんなで餅つき


東都生協は2017年12月2日~3日、「マガン(※)のねぐら入り&飛び立ち鑑賞・交流! JAみどりの田尻産直委員会交流訪問」を実施しました。

この企画は、宮城県にある「東都わかば 宮城ひとめぼれ」「東都みのり 宮城つや姫」の産地「みどりの農業協同組合 田尻産直委員会」の協力で毎年行われています。

初日はお米の説明とマガンの説明を受けた後、NPO蕪栗(かぶくり)ぬまっこクラブの戸島先生をガイドにねぐら入りを観賞、夕食時には生産者の方との交流が活発に行われました。

翌朝は5時45分に宿を出て、マガンの飛び立ちを鑑賞。前日に続き天気が良かったため、3回くらいまとまって飛び出す様子を鑑賞できました。

その他、菌床しいたけの収穫体験、水菜の袋詰め体験、正月飾り作りと、さまざまなプログラムを用意。
最後の餅つきでは子どもたちも一緒に餅をつき、あん餅とお雑煮でいただきました。

参加者からは
「素晴らしい体験をさせてもらった。マガンの数に驚いた」
「1枚の田んぼの大きさにびっくり!」
「環境の良さがマガンに象徴されている。地産地消、ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)、自然保護、マガンの羽音を聞いて考えた」
――といった感想が寄せられました。

産直米を食べることが、田んぼや周囲の環境、たくさんの生きものたちを守ることにつながることを実感する機会として、これからも続けていきたい企画です。

※マガン:
翼を広げると1.4mほどになる大型の水鳥で、日本には冬鳥として渡来。天然記念物の渡り鳥です。湖や沼などをねぐら場所とし、水田で落穂や草の種子などを食します。宮城の県鳥でもあり、蕪栗沼はマガンの国内有数の越冬地。最大10万羽が飛来します。

日本の農業の現状と東都生協の産直を考える学習会を開催しました

食と農を取り巻く情勢を知り、今後の産直について考えました

2018.02.20


左から講師の松本職員、吉田さん

東都生協は2018年1月30日、さんぼんすぎセンター地下ホールで、東都生協の産直事業を取り巻く大きな環境の変化や日本の農業の現状などについて理解を深める学習会を開催しました。東都生協の組合員・役職員31人が参加しました。

農事組合法人 さんぶ野菜ネットワーク 生産販売部・部長の吉田友和さんと、東都生協・農産グループの松本正樹職員を講師に、日本の農業の現状や東都生協の産直事業を取り巻く大きな環境の変化について理解を深めました。

千葉県にある(農)さんぶ野菜ネットワークでは、半径5km以内で耕作する組合員が輪作体系を基本とした土づくりを行っています。輪作体系や資材・肥料の組み合わせ試行錯誤を繰り返し、ノウハウを蓄積してきました。

吉田氏は「青果を扱う東京の大田市場まで1時間という好立地で、東京近郊でもあるため、求職も容易で、転職して離農していく生産者も多い」と生産現場を巡る情勢を説明します。

同産地の出荷戸数は52戸(うち、他業種からの就農が29戸)。登録農地は約85ヘクタールで有機農産物を生産し、栽培品目は60品目。2001年にJAS有機の団体認証を32戸の農家(認定農地50ヘクタール)で取得しています。

吉田氏は、アメリカ離脱後のTPP11の動きや田畑の耕地面積の減少、生産者の高齢化、産地から消費地への物流確保、最近では長距離輸送のコスト高など、日本の農業を取り巻く環境変化について触れながら、現在の課題として、労働力・コミュニケーション不足、JAS有機認定の維持費用、配合肥料の証明書の取得・管理などを挙げました。

吉田氏は併せて、組織管理体制の見直しやコミュニティの活性化、作付面積拡大・品質向上に取り組んでいくと、同産地の今後の計画を示しました。

また、松本職員からは、これまでの東都生協の産直の取り組みを報告。東都生協の産直の課題として、
①環境変化によるデメリットの解決
②交流運動から交流事業への質的転換
③産地直結への理解と共感を実現する仕組み
④産直事業におけるメリットの想像
――を挙げました。

今後の産直事業におけるメリット創造についても触れ、
①産地生産者と組合員がともにメリットを実感できるようにし、共通した目的に向かって「協同」ができること
②後継者対策として新世代チャレンジプロジェクトの取り組みをさらに広げ、次のステップへつなげる
③産地・組合員・生協従業員の三者で共通目標の達成に向けた協力の枠組みと具体的活動をつくりあげていく
――と報告しました。

参加者は(農)さんぶ野菜ネットワークのにんじん「浜紅」を試食しながら交流し、東都生協のこだわり・魅力や商品の良さを実感しました。

    <参加した組合員の声より>
  • さんぶ野菜ネットワークがどのように取り組んでいるか、日本の農業のことが良く分かった。就農者の高齢化を心配していたが新規就農者もある程度いるということで何とか持ちこたえているのかと思った。
  • 有機農産物を作り続けることの大変さがよく分かった。
  • 若い人がもっともっと農業に携われるように組合員も応援していかなくてはと思った。
  • 日本農業の持続的発展のために乗り越えるべき課題はたくさんあるが、産直の東都生協として、今後も組合員の信頼を得て、産地との相互理解を深めながら取り組んでもらいたい。


「ひたち野 穂の香卵」の産地で飼料用米の稲刈り体験&鶏舎見学・交流!

産直産地のJA新ひたち野・(一社)日本販売農業協同団体連合会・小幡畜産㈱と学習・交流

2018.01.18

雨上がりの田んぼで稲刈り体験


いつもおいしい卵を提供してくれる
「ひたち野 穂の香卵」親鶏たちに感謝

東都生協は稲刈り体験&鶏舎見学と学習交流会を2017年10月7日、飼料用米の産地JA新ひたち野で開催しました。
産直産地からは、JA新ひたち野・一般社団法人日本販売農業協同団体連合会・小幡畜産㈱が参加。

当日の田んぼは、かなりぬかるんでいましたが、JA新ひたち野の方から稲の刈り方の説明を受けて、いざスタート。参加者は2本の鎌を順番に使い、あぜに近いところで記念写真を撮ったり、楽しみながら稲狩りを体験しました。

その後はJA新ひたち野本店で、飼料米と「ひたち野 穂の香卵」について学習。

お昼は「ひたち野 穂の香卵」を使った茶わん蒸し、ゆで卵、れんこんを使ったコロッケや地元産豚肉のソテーなどをおいしくいただきながら交流しました。

午後からは鶏舎を見学。白衣・マスク・靴カバーを装着し、鶏舎に徒歩で移動し、鶏舎では先ほど刈った稲を鶏に与えました。

「ひたち野 穂の香卵」の鶏はあまり食べてはくれませんでしたが、「産直たまご」の鶏はおいしそうに食べ、おとなも子どももうれしそうでした。

二黄卵や殻の薄い卵などの観察も行い、子どもたちは実際に割ってみる体験ができ、殻の割れる微妙な感触を実感しました。

参加者からは
「卵に触ったら温かかった。鶏舎の鶏に稲をあげたら、バクバク食べた」
「こういう生産現場に初めて来た。いつも卵を食べない息子が『ひたち野 穂の香卵』のゆで卵は喜んで食べていたので、今後利用したい」
「稲刈りした稲を鶏にあげるなど、子どもたちが身を持って体験できて良かった」
との感想がありました。

参加者は飼料用米ができるまでの一端を知るとともに、輸入飼料に頼らない、日本の風土に合った稲を鶏の餌として生かした養鶏について楽しく学び「ひたち野 穂の香卵」への理解を深める一日となりました。

真っ赤なトマトに会いに行きました!!

高原露地トマトの里を久保産直会を交流訪問

2018.01.11
2017年9月6日、第9地域委員会は久保産直会の高原露地トマトの里を訪問。

生産者の大半は70〜80代と高齢ですが、最年少の伊藤さん(28歳)は、観光で訪れて久保産直会のトマトに出会い、そのおいしさに魅了されて2017年4月、就農者里親制度で仲間入りしたそうです。

また、40代の終わりに脱サラして就農し7年目の高橋さんは、「これからは、若い人に農業に興味を持ってもらうことが大事。若者を支援する制度ももっと必要」と話しました。

昼食交流会では、「久保産直会の高原露地トマト」を初めて味わった参加者もいて、「昔懐かしい味!」「もう他のトマトは食べられない」など感嘆の声が上がっていました。

畑の見学から昼食交流まであっという間の短い滞在時間でしたが、まるで親戚の家に遊びに来たような心温まる雰囲気の、楽しくも懐かしい交流訪問となりました。

東都生協・商品委員会でアレルギー学習会を開催

東都生協アレルギー相談室の武内澄子職員を講師に食物アレルギー対策について学習

2018.01.11

資料を使って分かりやすく説明

資料を使って分かりやすく説明

実際に食べて味もチェック

実際に食べて味もチェック

2017年10月5日、東都生協アレルギー相談室の武内澄子職員を講師に学習会を実施しました。

食物アレルギーとは、通常は体を守る免疫が食べ物を「異物」と認識して過剰に反応し、体に有害な症状を起こすことをいいます。原因は食物に含まれるタンパク質で、症状は年齢とともに変化します。

食物アレルギーの多くを占めるのは鶏卵と牛乳。

これらを食べられないことによるタンパク質不足は肉・乳製品・魚介類・大豆の摂取で解消でき、カルシウム不足は大豆・魚介類・海藻類・野菜類(アレルギーを起こさないアブラナ科の野菜、小松菜やチンゲン菜など)の摂取で解消できます。

花粉症の方で果物を摂取して口内がかゆくなる症状がある場合は、果物を加熱すると症状が出ずに食べられる場合があります。

その他、小麦由来成分を含む石けんの使用により小麦アレルギーが発症した事例、虫歯予防剤のリカルデント(CCP-ACP)を牛乳由来と知らずに歯科医が使ったことでアナフィラキシーショックを発症した事例や、微量でアレルギー症状を起こす牛乳から作るカゼインNaが加工食品に多用されることで、微量でもアナフィラキシーショックを発症する事例などを紹介し、注意を喚起しました。

最後に、アレルギーを考慮した商品「あわめん」を使った焼きそば、フレンズスイーツの「ガトーショコラ」「国産さつまいもと栗のタルト」などの試食。

「アレルギーの有無にかかわらずおいしい」「『お米で作ったしかくいパン』は小袋分けしてあり外出時に便利」と好評で、「アレルギーを考慮した商品は化学調味料不使用で体に優しい物が多い。今後取り入れたい」という感想もありました。

東都生協の商品案内では、毎月1回「アレルギーを考慮した商品」を取り扱っていますが、一部の商品はインターネット注文サイト「産直の東都生協.coop」に掲載している注文番号をOCR注文書に書くことで毎週注文も可能です。

「食の未来づくりフェスタ2017」を開催しました!!

共催:東都生協産直生産者団体協議会、東都生協共生会 協賛:東京南部生活協同組合、株式会社東都ライフサービス

2017.10.23

















2017年10月14日、東都生協は五反田TOCビル(東京都品川区)13階にて「食の未来づくりフェスタ2017」を開催しました。今年のテーマは、「商品のこだわりを実感・体感・再発見!」。120を超える産直産地・メーカーをはじめ計132団体が出店し、約4,700人が来場しました。

商品販売・試食コーナーには、産直野菜・果物などの農産物、畜産物、水産物、食品、家庭用品など東都生協の取引産地・メーカーのブースが広い会場いっぱいに並びました。

通常では共同購入のカタログ(商品案内)でしか見られない商品を、手に取ったり、試食したり、産地やメーカーの方に直接説明を聞いたりしながら、東都生協の組合員がお話やお買い物を楽しみ、交流する姿があちこちで見られました。大きなキャリーバックを引いて、お目当ての品物を購入されている方も大勢いました。

参加型の体験企画コーナー「るんるんズ広場」では、おはしを使い、20秒間でいくつの豆をお皿からお皿へ移動しできるかのタイムトライアル「お箸の達人」を実施。

その他にも、
食べ物カードで遊ぶ「食べ物の旬でビンゴゲーム」
和食の配膳にトライする展示体験「お膳を整えよう」
展示体験「やってみよう、野菜の花あてクイズ」
1日の野菜摂取目安(350g)野菜を使って重さを当てよう「野菜でぴったり! 350gゲーム」
牛乳パックを使って小物入れを作っちゃおう! ぬり絵もできる「牛乳パックで小物入れ・ぬり絵」などを実施。多くの親子が参加し楽しんでいました。

展示コーナーでは、「みんなの食育 からだチェックシート」が紹介されていました。

新世代チャレンジプロジェクトのブースでは、若手生産者が生産した野菜・果物などの産直生鮮品などを展示・販売。未来に続く産直を創造するさまざま取り組みも紹介され、食の未来を担う、若い生産者や生協職員の意気込みや勢いで盛り上がりました。

保険などを扱う㈱東都ライフサービスのブースでは、ドライブシミュレータを使い、エコ運転チェックや高速道路での安全運転走行チェックを行いました。

共済を扱うブースでは、保障の見直し大相談会が行われ、CO-OP共済のキャラクター「コーすけ」も登場しました。

東都生協への加入コーナーでは、このフェスタで東都生協や商品や産地、メーカーへの信頼や理解を深め、加入相談や手続きをする方の姿が多く見られました。

会場入口付近では、ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名「被爆者は、すみやかな核兵器廃絶を願い、核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことを、全ての国に求めます」への協力を呼び掛けました。

ステージでは、午前11時から「農業高校応援リレー米」応援金目録授与式を行いました。

東都生協では農業高等学校が生産した米を共同購入(登録米)で取り扱っています。未来の食の担い手を目指す若者を応援することで、若者が安心して農業に従事でき、私たち消費者がこれからも安心して米を食べ続けられるという、「未来の生産者との絆」を作る取り組みです。

農業高校応援リレー米の価格には応援金が含まれており、集まった応援金は栽培に使用する資材購入の補助や、人材育成に役立てられます。

恒例となった秋田県立大曲農業高等学校の皆さんが披露してくれる民謡と踊りを楽しみにしている方も多くいたようでした。

午前11時45分からは、来場の皆さまお待ちかねの大抽選会。今回は2回の大抽選会、まずは1回目。

観客席には大勢の方が詰めかけ、皆さん首から下げた入場証に記載された番号を確かめています。当選番号が読み上げられるたびに、歓声とため息が漏れていました。

午後1時からは、東洋ライス㈱と東都生協との間で「米の精」に関する基本協定が今年9月1日に結ばれたことが報告されました。

東洋ライス㈱のBG無洗米機で無洗米加工した際に取り除かれる肌ぬかを活用した有機質肥料・飼料「米の精」。この原料となる肌ぬかは、通常の精白米1kgから15g程度しか取れません。東都生協は東洋ライス㈱の「金芽米」「金芽ロウカット玄米」の供給に協力し、これを東都生協の産直産地に安定供給することで、地球環境保全と循環型農業の実現を目指します。

ステージには、東洋ライス㈱の雜賀慶二社長が登壇し取り組みを報告。「米の精」を使う産地の生産者からも報告がありました。

午後1時30分からは、参加型の、みんなで合唱「いただきます」。東都生協の活動紹介の映像や歌の歌詞をスクリーンに流し来場者、出展者など多くの方が参加し、歌やジェスチャーを交えてあっという間の楽しい時間となりました。

午後2時15分からは、本日2回目大抽選会。当選者には東都生協の商品などをプレゼントし、大盛況となりました。

今回のフェスタでは、取引先団体の東都生協産直生産者団体協議会と東都生協共生会に協力いただき、出展産地・メーカーと協同して、食に困る人に食品をおすそ分けする活動「フードドライブ」に取り組みました。フェスタで販売しきれなかった商品をフードバンクに寄付・提供する呼び掛けに多くの協力がありました。

来場者からは、
「いつもは購入しないや日ごろ食べたことがない商品の味見ができて良かった」「おいしさを知ることができた。産地訪問で会った生産者さんにも会えてお話もできた」「いつも購入している商品の生産者の方もいらして、より身近感が湧きました」「昨年買って良いと思い、今年も買うつもりで来たのに出店してなかった」など、生産者と交流を楽しむ様子や、産直・国産品など取扱商品への期待や愛着を示す声が寄せられました。

お子さん連れの来場者からは、
「子どもが喜んでゲームをしていました」「子どもが楽しめる企画もあり娘が毎年来るのを楽しみにしています」など、展示・クイズ・体験コーナー「るんるんズ広場」に参加された方からも感想が寄せられました。

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