食と農
北海道・枝幸漁協とオンラインで学習交流!
オンライン交流会「北海道の枝幸漁協をお家で実感~枝幸の海の幸の秘密を探る~」報告
日本の最北地域・枝幸町と東都生協、 |
Zoom運営会場は東都生協の |
枝幸町から流氷の様子を中継 |
クリオネ(巻き貝の一種)。 |
北海道ぎょれんの竹花さん。 |
クイズ「水揚げするほたては何年物?」 |
枝幸漁協・女性部の方から |
参加いただいた枝幸漁協の皆さまです! |
産直産地の枝幸(えさし)漁業協同組合(※)・女性部をはじめ職員の方々、同組合産品の販売などを手掛ける北海道漁業協同組合(通称「北海道ぎょれん」)の方々や東都生協の組合員など72人が参加しました。日曜日開催のため、多くのご家族の皆さまにも参加いただきました。
昨年度までは、東京に枝幸漁協と北海道ぎょれんの皆さまを招き、直接顔を合わせて海の幸の料理を囲んでの学習交流を2日間にわたって実施してきました。
14回目となる今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンライン会議アプリ「Zoom」を使用したオンライン会議形式での交流会としました。
枝幸漁協からは、現地で間近に迫る流氷やクリオネなど、気温マイナス10度の世界をライブ配信。枝幸漁港からは幻想的な風景が静かに映し出されました。
漁協施設の外からの生中継では、曇天の下、"板"と見紛うような凍ったタオルや、目の前の海にすむクリオネの姿など、いてつく現地の様子を伝えました。東都生協の組合員は、自宅にいながら1,200kmも離れた産地の枝幸町に思いをはせました。
北海道ぎょれんが作成した枝幸についての参加型学習クイズでは、参加者が手元にあるフリップに答えを書き、Webカメラに向かって答えました。
設問は、タコ、ホタテ、サケ、そして「枝幸魚つきの森」植樹活動にちなんだ4問を出題。東都生協組合員は「全然正解できず、家族で笑いながら参加しました」「正解しようと集中しました」などの感想がありました。
参加者のお子さんからは「カニとホタテの種類は何種類くらいありますか」と鋭く難しい質問も。枝幸漁協、北海道ぎょれんの皆さまから一つ一つ丁寧な解説があり、理解が深まったようです。
参加者が驚いたのは、放流したサケ(別名:アキサケ、シロサケなど)がほんの5%しか元の川に戻らないこと。放流した5cm程度のサケ稚魚は、4~5年間回遊した後、約80cm・3~5kgほどの大きさになって母川に回帰しますが、この数は近年の海水温などの環境変化の影響で減少しているといいます。
東都生協が両団体と共に進める「枝幸魚つきの森」運動での植樹活動の大切さについてもあらためて学習。サケは生まれた川に戻り、産卵するといわれています。植樹活動により森の木々を豊かにすることで、山の栄養が川を通じて海に流れ、プランクトンが活性化することで豊かな海づくりにつながります。
現地では近年、降雪量が減少傾向でしたが、「今年は例年よりも雪が多い」として「雪かきは大変でも、降った雪が多いと、森の雪解け水が河川を通じて海へ栄養を送ってくれる」と話していました。
学習クイズの次に、枝幸漁協の女性部によるレシピ動画を上映。「ほたてバターご飯」「秋鮭の三平汁」「たこのアヒージョ」の調理方法が紹介されました。
参加者からは、それぞれのメニューの調理法について質問し、魚をあまり食べない子ども向けの調理の工夫などを相談。同組合女性部の方々が、東都生協の組合員に分かりやすくアドバイスしていました。
今回の交流では、参加者から事前に寄せられた質問や当日の質問にも丁寧に答えてくださり、参加者は産直産地をより身近に感じることができたようです。参加者が一体となって、おいしさの秘密を発見でき、充実した学習交流会となりました。
<参加者の声>
- 流氷のライブ配信恐縮です。皆さまが極寒の中でお仕事されているおかげで、おいしい枝幸商品がいただけることが良く分かりました
- 今年は寒さが厳しく、雪が多いと聞いて心配していましたが、皆さんの元気そうなお姿を拝見できてうれしかった。流氷や凍ったタオルの迫力、生きたクリオネの映像などもありがとうございました。お料理の紹介をしていただいたので、さっそく作りたくなりました
- 枝幸町にお邪魔できる機会を楽しみに待っています。皆さんの健康を祈っています
- 子どもはとても喜んでいました。質問に答えていただく双方向の交流を家でできるというのも新たな形でいいですね。とても楽しい交流でした
わたしの「いいね」を産地・メーカーへ届けました!(2021年2月)
「ひとりでも いえのなかでも できること わたしの『いいね』を発信しよう」報告No.4
(有)加須畜産 代表取締役 |
![]() 「かぞの豚小間切(バラ凍結)」 |
![]() |
![]() |
JA新おたるクリーンアグリ仁木 |
![]() 「無洗米 金芽米長野あきたこまち |
![]() |
第1弾から第3弾までのお返事はもうご覧になりましたか?
産地交流訪問や学習会など、これまでのように直接交流ができない中でも、このように東都生協では組合員と産地・メーカーが双方向で取り組んでいます。
ぜひ今回ご紹介した商品も、利用の参考にしてくださいね!
鉄壁! 無添加国産小麦ベーグルの魅力
第9地域 小平西部ブロック委員会「ベーグルを楽しもう! ベーグル学習会」
安全な食の流通に尽力する石河代表(左) |
卵・乳製品・添加物なし。 |
商品案内では「ショートニング |
同社では本場NYスタイルを生かしながら、日本人好みの味わいに仕上げた東都生協の取扱商品「北海道産ゆめちから使用プレーンベーグル」を製造しています。
生産者のトライベッカ・ベーカリー㈱石河利也代表は、ご自身のアレルギー経験をきっかけに無添加での食品づくりにまい進し、試作を重ね、しっとりもちもち食感を実現!
無添加一筋の志とベーグル愛あふれる誠実な語りは、商品の魅力をたっぷり伝えてくれました。「お人柄に触れて、断然応援したくなりました」と参加者からのエールも!
世界のおうちごはんと簡単デザート~北欧のおうちごはん~
第3地域・千代田ブロック委員会「北欧のおうちごはん」学習会
学習会の様子 |
講師手作りのレシピ |
講師手作りの写真満載のレシピに沿って、北欧諸国の特徴、料理に欠かせない食品や調味料についてキーワードを使って説明、スパイスの香りも楽しみました。
参加者からは、「材料があるので家で作ってみます」との声も。コロナ禍で調理実習ができずとも「自宅ですぐ実践」という姿勢に、みんな触発されたようです。
わたしの「いいね」を産地・メーカーへ届けました!(2021年1月)
「ひとりでも いえのなかでも できること わたしの『いいね』を発信しよう」報告No.3
「ミディートマト」 |
![]() 「骨まで丸ごと甘酢味(さば)」 |
![]() 東都 北海道枝幸産ほたて貝柱 |
組合員から寄せられた「いいね」には、産地・メーカーからもお返事が寄せられています。今回は第3弾! ぜひ商品利用の参考にしてください。
オンラインでも充実した意見交換を!
東都生協の商品づくりの活動「新商品おしゃべり会」開催報告
商品部の担当職員がパソコン越しに説明 |
「めかじきごましょうゆ揚げ」 |
「天然海老入り餃子」魚介ベース |
新商品おしゃべり会は、商品案内に載る前の商品の原材料や製造方法などを確認し、組合員の視点から声を寄せ合う活動です。
今年度は府中市市民活動センター プラッツで開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のため4月〜8月の活動は中止、9月はビデオ会議システム(Zoom)を使用して試験的に開催しました。
10月〜3月もオンライン開催の予定で募集し、13人が登録。事前に送られた2品の試食品を包材の記載通りに調理・試食し、製造工程や原材料などが書かれた商品ガイドを見て各自で評価しました。
10月6日の新商品おしゃべり会は、各自の評価を用意して自分のパソコン前で待機。職員からの詳しい説明の後、意見交換を行いました。参加者それぞれが、商品を自宅の食卓で試食し、家族みんなの声を反映した評価を持ち寄った様子がうかがえました。
1時間15分という短い開催時間でしたが、メンバーに、充実した意見交換ができたと感じてもらえるように、今後も工夫を重ねていきます。
わたしの「いいね」を産地・メーカーへ届けました!(12月)
「ひとりでも いえのなかでも できること わたしの『いいね』を発信しよう」報告No.2
「東都ビビンバピラフ」 |
![]() 「東都マヨネーズ」 |
![]() 冷凍内麦ピザ生地 |
新型コロナウイルス感染症対策のため、今春より多くの組合員活動が休止となっています。
こうした中、東都生協は、1人からできる活動として「この商品がおいしい」「この商品がお薦め」など「わたしのいいね」の発信を組合員に呼び掛け、寄せられた声を産地・メーカーに届ける活動を進めています。
今月の「わたしのいいね」と、それに対して産地・メーカーからいただいたコメントをご紹介します。年明けの来月も掲載しますのでお楽しみに! ぜひ商品利用の参考にしてください。
わたしの「いいね」を産地・メーカーへ届けました!(11月)
「ひとりでも いえのなかでも できること わたしの『いいね』を発信しよう」報告
寄せられた「いいね」 |
東洋ライス㈱・谷口さんと |
「小さめ産直たまご 10個」 |
「腸詰めあらびきソーセージ 310g」 |
呼び掛けを始めた2020年4月から現在までに70枚の「いいね」コメントが集まっています。その一部を産地・メーカーにお届けしたところ、お返事をいただきました。
組合員から寄せられた「わたしのいいね」に対する産地・メーカーからのコメントを、毎月少しずつ紹介していきますのでお楽しみに! そしてぜひ商品利用の参考にしてください。
「田んぼの学校」~今年は東都生協の職員で稲刈りを行いました
12年目の田んぼの学校 -(農)船橋農産物供給センター(千葉県印西市)-
のこぎり鎌を使って手作業で稲刈り |
わらで稲束作り。習熟を要します |
稲架(はさ)作り |
はざ掛け完了。このまま1週間天日干し |
参加者一同。再生田と稲架を背景に |
産地の皆さんと東都生協の職員 |
中央が飯島さん。東都生協さんぼんすぎ |
(農)船橋農産物供給センターは |
今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、組合員参加での全ての作業は見合わせることに。それでも「みんなの再生田」を何とか維持しようと、田植えや日頃の管理は同産地にご協力いただきながら、東都生協の職員有志で草刈りなどを行ってきました。
6月の草刈りの様子はこちら
「田んぼの学校」は、(農)船橋農産物供給センターの協力による通年の農業体験企画。
「高齢化や担い手不足で耕作放棄地が増え続ける生産現場を消費者に知ってほしい」「米をもっと食べて国内農業を応援してほしい」-との思いから、2008年に始まりました。
二十数年間荒れ放題だった休耕田を、生産者に指導いただきながら、東都生協の組合員が山林に田んぼへの農道を切り開くことから始め、手作業で開墾。復活した田んぼを「みんなの再生田」として、"田んぼ作りから始める米作り"に取り組み続け、今年で12年になります。
今回は、稲の収穫からはざ掛け・乾燥までを全て手作業で行います。
作業概要について説明を受けた後、切り開いた山道を通って谷あいの田んぼまで下り、稲刈りを開始。
まず同産地・元代表理事の飯島幸三郎さんから、鎌の使い方やコツなどを教わりました。稲の根元を持ち、鎌の刃のカーブに沿って滑らせるように刈り取っていきます。
片手いっぱいにつかめる量の2回分の稲束を刈り取ったら、同じ向きに重ねて置きます。これがはざ掛け1束分の量になります。後で束ねやすいように、1束分ずつに分けて、刈り取り後の田んぼに置いていきます。
「稲刈りは"鎌半分、腕半分"だよ!」と飯島さん。
初めはうまく刈れず、何度も鎌を動かしてした参加者も、同じ作業を繰り返すうちにスムーズに刈ることができるように。
次に稲束作り。
稲束の切り口を手のひらでトントンとたたき、下端をそろえます。稲わら5~6本を両手に取り、下端から20cmほど上の位置を押さえ込むように1重に巻いたら、束をくるっと裏返しにします。
束をぐっと押さえた状態で、わらの両端が180度になるようにしっかり折って交叉させ、少しより合わせるだけで、稲束の反発力とわら同士の摩擦でうまく固定できてしまいます。締まりが緩ければ、より合わせた部分をわらの後ろに押し込みます。"わらは結ばない"-これには一同、驚いた様子でした。
続いてはざ(稲架=はさ)掛け作業。資材は、前回の作業で周囲の森から切り出した立派な竹。産地の皆さんが収穫の終わった田んぼに見る見る竹と縄だけではさを組み上げ、そこに稲束を2又に掛けていきます。ここまでで今回の作業はひとまず終了。
再生田では化学合成農薬や化学肥料は一切使用せず、米ぬかを肥料として使用しています。小高い森の谷あいに位置する谷地田(やちだ)で、周囲の森林から湧出する清水が米作りを支えます。
米の品種はこしひかりで、今年の作付け面積は2反7畝(27アール)ほど。長梅雨による曇天続きで背丈が高くなりましたが、その後の日照、高温続きで生育が進み作柄は良好でした。手作業での除草など管理が行き届き、雑草もほとんど見当たりません。
はざ掛けでの天日干しは1週間程度行い、その後もみすりを行います。今回の収穫量は玄米で約100kgとのことでした。
収穫後に、この1年間の取り組みをみんなで振り返りました。
同産地の飯島さんからは米作りについて説明。1粒の種もみから1本の苗ができ、これが10本の茎に枝分かれ(分げつ)して稲穂ができます。1本の稲穂には約100粒のもみが付くため、米1粒が1,000粒に増える計算になります。茶碗1杯分のごはんが米約3,000粒とすると、種もみ3粒から3株育てれば、ごはん1杯分の米が取れることに。
米は他の農産物に比べて単位面積当たりの収穫量が多く、田んぼに水を張ることで連作障害が起こらず毎年栽培し続けることができます。
飯島さんはこの他にも環境・国土保全への貢献など、米作りが持つ多面的機能にも言及。新型コロナウイルス感染拡大で食料自給の大切さが見直される中、「米ほど優れた作物はない」と話します。
参加した職員からは、
「コロナ禍の終息後には、より多くの組合員に参加いただき、次に続くように再生田を守っていきたい」
「今回の貴重な体験を生かして、米と米作りの大切さを、日々の業務を通じて組合員に伝えていきたい」
「産地の尽力を実感した。食のみならず地域の環境とくらしを支える産直品の消費拡大につなげたい」
など、それぞれ率直な感想や思いを語っていました。
東都生協では、田んぼの学校などさまざまな農業体験や交流訪問企画の再開に向けて、状況の推移を見極めながら随時ご案内していきます。日頃の産直・国産品のご利用はもとより、こうした機会があればぜひ参加いただき、一緒に日本の農業を応援してみませんか!
「八千代牛乳」をたくさん飲んでくれてありがとう!
東都生協組合員が「八千代牛乳」の利用を結集して、産直産地の千葉北部酪農農業協同組合を応援
「八千代牛乳」のイメージキャラクター |
千葉北部酪農農業協同組合「八千代牛乳」 |
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千葉北部酪農農業協同組合からお礼の言葉が届きました!
昨年の台風被害からようやく通常の生産に戻りつつある中で、大きな打撃を受けることになりましたが、東都生協の多くの組合員さんに「八千代牛乳」の利用を増やしていただいたことは、千語万語を費やしても表現できないほど感謝しております。家で過ごす機会が増えたご家族が、代わる代わる冷蔵庫を開け、「八千代牛乳」をコップについで飲んでいるシーンを思い浮かべながら...。
東都生協・商品部職員から
今回の利用お願いチラシでは大きな反響をいただきました。利用が産地応援につながります。「八千代牛乳」は、東都生協の前身「天然牛乳を安く飲む会」からのお付き合いで、安全・安心にこだわりHTST法(75度15秒 高温短時間殺菌)によるさっぱりとした風味でほんのり甘い牛乳です。今後とも「八千代牛乳」の応援をよろしくお願いいたします。