食と農
東都生協商品のメーカーと第3回商品ふかぼり交流会を開催
メーカーのこだわりや思いなど、オンラインで楽しくたくさんおしゃべり!
Aチームでは、 |
Bチームでは、 |
2022年6月24日、東都生協は「第3回商品ふかぼり交流会」として、組合員26人と東都生協商品を製造するメーカー5社がオンラインで交流しました。
事前にテーマ商品(試供品)を提供された参加者が、東都生協の商品を製造するメーカーの担当者と商品について楽しくおしゃべりしました。
組合員13人ずつ2チームに分かれ、Aチームは(有)須黒食品・㈱鎌倉ハムクラウン商会と、Bチームは㈱タケイ・三菱食品㈱・㈱スープストックトーキョーと交流。
参加者からの商品についての感想や質問に対し、各メーカーの担当者が丁寧に説明。商品への熱い思いなども聞くことができました。
参加者からは「購入するならここにしようと思えた」「東都生協の商品は、メーカーと直接交流できる感じが良い」などの感想がありました。
●(有)須黒食品さんとのおしゃべりから...
「タンパク質は、きぬより、もめんの方が高い」「油揚げはいきなりトースターなどで焼いてしまうと焦げてしまうので、まず2分位レンジするとふっくらおいしい」といった豆知識まで知ることができました。
Q:油揚げに使用している油は入れ替えていますか?
A:毎週(稼働日6日ごと)入れ替えをし、1日1回ろ過して良い油を使用しています。
Q:消泡剤の有無でどれだけ差が出るのでしょうか?
A:豆腐の製造過程で、大豆を煮て豆乳を作る際に、大量の泡が発生します。これを防ぐため、一般的には消泡剤を使います。使わないと泡の分、製造量が3割程度減り、製造効率が落ちることになります。
しかし、東都生協の豆腐では、消泡剤は一切使用していません。今では消泡剤不使用の豆腐が多く流通するようになりましたが、(有)須黒食品が製造する東都生協の豆腐のように、40年前から消泡剤不使用という事例は、あまり存在しません。
●㈱鎌倉ハムクラウン商会さんとのおしゃべりから...
資料を使って「鎌倉ハムって何?」「鎌倉ハムクラウン商会の歴史とこだわり」を紹介。
「発色剤、保存料などの食品添加物を使わない」「7大アレルゲン不使用」「国産チルド原料肉使用」――効率・利益・生産性よりも、組合員の要望に真摯に応え、安心・安全を重視した商品作りに取り組んでいます。東都生協のハム・ウインナー・ベーコンなど、加工肉を製造する㈱鎌倉ハムクラウン商会のこだわりがよく分かりました。
●㈱タケイさんとのおしゃべりから...
「国産有機大麦若葉青汁」について
Q:栄養素は熱を加えることで壊れてしまうのですか?
A:水溶性ビタミンなど、熱を加えると壊れやすい栄養素も一部あります。全ての栄養素を取りたい場合は、60℃前後のお湯でお召し上がりください。
㈱タケイのホームページ(外部サイトにリンクします)では、青汁を使ったレシピも紹介しています。ぜひご覧ください。
●三菱食品㈱さん・㈱スープストックトーキョーさんとのおしゃべりから...
「緑の野菜の冷たいミネストローネ」「海老のフレンチカレー」について
Q:「小麦粉由来のルーを使わない」と資料にありましたが、原材料に小麦粉は記載されています。どのように使用されているのですか?
A:ルーのつなぎに使用しています。
Q:冷製スープを温めて食べても大丈夫でしょうか?
A:冷製スープを温かい状態でお召し上がりいただくことは可能です。お好みの温度でどうぞ。
Q:「海老のフレンチカレー」をジャーなどに入れて、お弁当で食べることは可能ですか?
A:温めた状態でしっかりと保温して召し上がっていただく分には大丈夫です。ただ、夏場など温度管理が難しい時期は避けることをお勧めします。食べる直前に解凍して、出来たての味をお楽しみいただければと思います。
※Q&Aは当日参加者からの質問とメーカーからの説明です。
2年ぶりの「JAやさと米作り体験」がスタート
茨城県の産直産地・JAやさとで組合員が田植えを体験
3グループに分かれて田植え |
自動抑草ロボット「アイガモロボ」 |
サニーレタスの収穫体験 |
JAやさとによる野菜販売 |
東都生協の試食イベント車も登場 |
新型コロナウィルスの影響で2年間開催ができなかった「JAやさと米作り体験」が、2022年5月15日、田植えからスタートしました。
例年よりも多い、29家族・76人(大人49人、小中学生17人 3歳以上7人 3歳未満2人)の参加がありました。
天気は曇り空でしたが、気温はそれほど高くなく、田植え作業を行うには、ちょうどよい気温でした。
今回は「アイガモロボ(※)」の実証実験も行うこととなり、商品部農産グループの職員と井関農機㈱の社員の方より、アイガモロボの説明がありました。
作業は組合員スタッフが中心となり、3グループに分かれ効率よく田植えを行いました。
参加者も泥だらけになりながら、楽しそうに作業を行っていました。参加人数が多かったこともあり、お昼前には作業終了となりました。
その後朝日里山学校では昼食の時間を利用して東都生協の試食イベント車が登場し、試食イベント車の説明が行われました。
また、JAやさとによる野菜の販売やサニーレタスの収穫体験など、盛りだくさんの一日となりました。
今後、9月の収穫まで「雑草」との戦いとなります。アイガモロボの活躍はいかに?
※アイガモロボ:
有機米デザイン㈱が開発した太陽光発電で動く自動抑草ロボット。GPS機能を搭載し、自動的に田んぼを泳ぎ回って棒状のスクリューで泥を巻き上げて日光を遮り、雑草の繁殖を抑えることで、本物のアイガモと同じ効果が期待されています。
地域のつどい&「コモパン ミニ学習会」
㈱コモから講師を招いて「コモパン ミニ学習会」
2022年3月11日。第2地域委員会は地域のつどい&「コモパン ミニ学習会」を開催。
皆さんコロナ禍での活動を悩ましく思っていたことが分かりましたが、久しぶりに顔を合わせ、うれしい表情が見られました。
コモパン学習会ではプロジェクターに映し出される工場の様子に真剣に見入り、「パンの甘さは、砂糖が入っているから?」と質問が。
「この砂糖は発酵のために使用され、甘さは砂糖由来ではありません」...甘さの謎は解け、さらに"ここだけの話"も伺うことができ、主催者も「試食はなくても、メーカー交流をミックスさせた地域のつどいは良かった」と一安心。
ローリングストックにもなるコモのパン、3.11開催とタイムリーなミニ学習会になりました。
みんなの「いいね」で産地・メーカーを応援しよう!!
組合員から寄せられた声を産地・メーカーに届ける活動
ブロックのつどいで「ナガノトマト学習会」
㈱ナガノトマトから講師を招き、トマトについて学習
講師の㈱ナガノトマト・上村萌さん |
同社の商品を使ったレシピ本 |
2022年2月21日、第6地域・塚戸ブロック委員会はブロックのつどいで「ナガノトマト学習会」を開催。久しぶりの学習会となりました。
講師は、㈱ナガノトマトの上村萌さん。トマトジュースやケチャップの良さ、そして産地の様子などクイズを交えて楽しく伺いました。
加工用トマトと生食用トマトの違いやルーツ、育て方など、興味を引く内容が多く、参加者からも「商品をこれからも購入して応援したい」との声が多くありました。
ブロックのつどいとして、「今年度の活動と次年度の予定」を報告しました。コロナ禍のため、組合員同士の話し合いなどができなかったのが残念でした。
サポーターとメーカーをつなぐオンライン交流会
静岡うなぎ漁協・㈱トクスイコーポレーションと交流
焼きには東都国産丸大豆しょうゆを使用 |
2022年2月15日、第2地域委員会はサポーターとメーカーをつなぐオンライン交流会を開催。
地域活動のお手伝いを担うサポーターに東都生協のメーカーを知ってもらうため、静岡うなぎ漁業協同組合・水谷洸喜(こうき)さん、㈱トクスイコーポレーション・塚原充さんとオンラインで交流しました。
指定生産者が大切に育てたうなぎが私たちに届くまでがよく分かり、バーチャル工場見学では香ばしく焼かれるうなぎに思わず喉が鳴りました。
今年度は集会型企画ができず、サポーターの出番もなし。「次は訪問して実際に見たい」と、みんながコロナ禍の終息を願います。空いている時間で無理なく活動のお手伝いができるサポーター、興味のある方はご登録を!!
オンライン おしゃべりパーティー
オンラインで商品試食&交流
2022年2月8日、江東西ブロック委員会は江戸川センターとコラボレーションし、オンラインおしゃべりパーティーを開催しました。
事前に参加者の自宅に、資料と一緒に東都生協の商品(国産有機しょうがを使用した有機ジンジャエール)を届け、当日まで飲まない約束としました。
オンラインパーティーでは、簡単な自己紹介の後、森本センター長おすすめの方法でグラスに注ぎ、画面越しにみんなで乾杯。この時、しょうがの香りたっぷりの初めての味に、皆さんの驚きの表情を見ることができました。
試飲後はセンター長からの商品説明や、参加者の感想を聞く交流タイムが設けられました。
「国産の有機しょうが使用でこの価格は安い」「しょうがの存在感たっぷり! 子どももおいしいと言ってます」など、評判は上々。
また、「会場企画だったら来られなかったが、オンラインだから参加できた。こういう企画があるのを初めて知った」という参加者や、30代~40代のお子さん同伴の参加者も...。
江東西ブロック委員長は「オンライン企画はブロック委員会だけでは難しいけれど、センターと協力したことで開催が可能になりました。会場での商品試食ができない今、離れていても臨場感ある試食会ができて良かった」と喜んでいました。
◆センター長おすすめの飲み方底にたまったジンジャーを浮かせるために、逆さにする感じで軽く振る。中身を見てもらいたいのでグラスに注ぐこと!
再生可能エネルギーに関するオンライン学習会を開催
みんな電力から講師を招き、「今、再生可能エネルギーを使う意義」について学習
講師の㈱UPDATER・三宅 成也 専務取締役 |
コンセントは必ず |
みんな電力の生産者 |
電気を選ぶと未来が変わる |
家庭からのCO₂排出内訳 |
みんな電力の電源構成 |
東都生協は2022年2月19日、再生可能エネルギーに関する学習会をオンラインで開催しました。東都生協と再生可能エネルギー事業「顔の見える電力™」で提携する㈱UPDATER[アップデーター、旧みんな電力㈱]の専務取締役・三宅成也(みやけ せいや)氏を講師にお招きしました。組合員など30人が参加しました。
三宅氏はまず自己紹介。1995年より関西電力㈱で原子力部門を担当し、2007年に同社を退社後、2016年から現在の㈱UPDATERに参画。原子力と福島第1原発事故の問題、再生可能エネルギー拡大など、電力調達の課題に取り組んでこられました。「電力需給が逼迫し電気料金が上がる今、再生可能エネルギーの意味について、組合員の皆さんへ分かりやすく伝えたい」と話します。
全国の再生可能エネルギー生産者とつながる「顔の見える電力™」
「電気を使うときに、コンセントの向こう側について考えたことはありますか?」―まず三宅氏は問い掛けます。家電製品のスイッチを入れると、その向こうでは必ず発電所が稼働しています。電力は現在、約8割が火力発電由来。「電気はためられないので、何かを動かすと、その向こうで必ず煙(排ガス)が出ている。だからこそ、電気を選んでいただきたい」として、自社の再生可能エネルギー事業「みんな電力」について紹介しました。
野菜の畑でソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を行う農家や企業、自治体、個人、アーティストなど、再生可能エネルギー生産者は全国各地に存在します。同社では、消費者がそうした電気を選び、利用できるサービス「顔の見える電力™」を展開。「産直産地から野菜を購入する際、生産者のことを知れば、その野菜がおいしく感じられるように、日本全国の発電所とつながり、電力の生産者に思いを馳せることができる仕組みがコンセプト」と話します。
電気代の値上げは化石燃料の高騰が要因
日本国内の発電電力量の2020年度内訳は、約75%が火力発電(石炭・LNG・石油)で、水力8%をはじめ風力・太陽光などの再生可能エネルギーが約21%。2010年度、震災前は約3割を占めていた原子力は東日本大震災で一斉に停止し、今では3.7%。その分を火力発電で補っています。「原発は使用済み燃料の処分問題などで稼働できないが、化石電源をこのまま使い続けるのは、日本、世界にとっても良くない」と三宅氏は指摘します。
一方で、電気料金は一般家庭で2021年から約1,000円以上も値上げされています。これは同年夏以降のコロナ禍からの経済回復、電力需要の増加を受けた化石燃料の値上がりが背景にあります。ガソリン価格の高騰と同様に、天然ガスの価格は4倍も上昇。燃料費が上がると、電力会社は燃料費調整制度を使って電気料金を引き上げることができます。こうした化石燃料の価格高騰を受けて今、再生可能エネルギーが注目されています。
再生可能エネルギーは最も低コストの代替エネルギー
再生可能エネルギーとは、絶えず資源が補充され、枯渇しないエネルギーのこと。使用する以上の速度で自然に再生し、発電時にCO₂を排出しません。太陽光・風力・水力・地熱を利用した発電や、木質・家畜のふん尿などを直接燃焼またはガス化して利用するバイオマス発電などがあります。「再生可能エネルギーは地球に負担を掛けず、化石燃料を代替するもの」と三宅氏は説明します。
一時期、再生可能エネルギーは発電にかかる費用が高いとされていました。これについては、「コストは下がり、卸電力市場価格も右肩下がりの現状にある。2021年に他の電力を追い抜き、今後もさらに安くなる想定。燃料は不要で、設置コストもどんどん下がっており、今や"再エネ=安いエネルギー"が世界の常識。経済合理性が高く、消費者にもありがたい電源になる」と強調します。
原発の根本的な問題点
一方、原発については「原子力が危ないなどと言う以前に、産業として継続が難しい。使用済み燃料が処理できず、捨てさせてくれるところもなく、中間貯蔵施設も作れない現状では、原発を動かすことは無理。高度経済成長の時代に、私たちも恩恵に与ったことは否定できないが、このままでは膨大な国民負担も発生し、撤退を決断しなければならない時期に来ている」と話します。
「原子力に戻るよりも、再生可能エネルギーには開発の余地が大きく、長期的に見ても絶対良い」として、再生可能エネルギーへの置き換えをきちんと進め、消費者自らが投資した電気を使い、自分のくらしを守るために自分で電気を選ぶ「エネルギーの民主化」が重要との認識を示し、消費者の協力の下で「安心して電気を使える仕組みを私たちの手で作っていきたい」と語りました。
温暖化を防ぐためには再生可能エネルギー選択が必要
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告では、このまま何も対策しないで生活を続けると、今世紀末には世界の気温は4.8度上昇するとしています。気温上昇を1.5度以下に抑えるために、温室効果ガス排出量を2030年までに2010年に比べ約45%削減し、2050年前後に実質ゼロにする必要があることを示唆しています。
「1家庭1日当たり、サッカーボール1,088個分のCO₂を排出し、排出するCO₂は電力由来が45%を占める。これを再生可能エネルギーに置き換えることで、CO₂排出を半分程度に抑えることができる」と三宅氏は提起します。
石炭火力でも「実質再エネ」となる問題点
国内の再生可能エネルギーは、FIT制度によって急速に拡大。電力供給の仕組みは、電力会社が電気を仕入れる際、再生可能エネルギー電源でも環境価値をいったん引き剥がし、電気と分けて取引する制度になっています。この引き剥がした環境価値を買い戻す仕組みが「非化石証書」。電気は何でも良く、石炭火力でも環境価値を付ければ「再エネ」となり、これを「実質再エネ」と呼びます。
「再生可能エネルギーは、①水力100% ②再エネ100%(FIT) ③ゼロエミッション(非化石)の3種類に大きく分かれるが、中身が重要」として、三宅氏はお金の流れを解説。「みんな電力も該当する②は、生産・流通の履歴が明確で、行き先は発電事業者。①は大手電力で、水力発電所に行くかどうかは不明 ③は表示ルール上は実質再エネ。石炭火力などが含まれた"毒まんじゅう"で、再エネを購入したつもりが石炭火力などに行ってしまう」と指摘します。
みんな電力の特徴
みんな電力では、全国400カ所以上のさまざまな電力生産者と提携し、「生産者の顔が見える」ことが特徴。契約すると、応援したい発電所に月々の電気料金から100円を寄付できます。再生可能エネルギー生産者を応援する仕組みです。「私たちのポリシーとして、山林を切り開いて太陽光発電施設を作るような、環境に負荷をかけている発電所とは取り組まない」と三宅氏は話します。
続いて、検針票について解説。電気料金は基本料金と1段料金~3段料金に分かれ、電気をたくさん使えば使うほど単価が上がっていく「規制料金」の仕組みになっています。これに過去3カ月の燃料価格に応じて変動する「燃料費調整」、再生可能エネルギーを増やすための基金「再エネ発電賦課金」などが加えたものが毎月の請求額です。
「みんな電力は、大手電力会社と料金体系は同じでも、大手電力の従来プランにおける1段料金~3段料金をいずれも下回り、全体で1%~10%安くなるように設定(※)。少しでも消費者の皆さんの負担を減らして入りやすく、比較しやすくした」とし、「FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)電気(※)は燃料価格と連動した卸市場価格で仕入れざるを得ず、燃料費調整が必要」との事情を説明しました。
大手電力会社から切り替えた際の供給不安については、「大手電力の送電線を使って供給しているため、例えば悪天候で電力供給が不安定になってもバックアップの仕組みがある。停電した時の復旧スピードも大手電力と変わらない」と説明。FIT電気60%、補助のない非FIT電気40%で、CO₂排出ゼロの再生可能エネルギー100%(※)にする東都生協組合員向けプランをアピールしました。
参加した組合員から東都生協の産直産地との取引の可能性について聞かれると、「有機農業は収量が少なくコストが掛かり、利益も少ない。私たちは農家さんが農業とソーラーシェアリングに一緒に取り組みながら、消費者が農産物と併せて電気を購入できる仕組み作りをしている。東都生協の取引産地の紹介があればつないでいきたい」と応じ、「農家さんに声掛けすると農地の有効活用を希望するケースも多く、農業従事者の高齢化問題にも貢献していきたい」としました。
東都生協は、脱原発・脱炭素を推進するため、電力生産者の顔が見える再生可能エネルギー100%のみんな電力の利用促進をはじめ、再生可能エネルギーへの転換を進めます。エネルギーに関する学習会の開催など、くらしの在り方を見直し、生産と消費を結ぶ東都生協として、組合員・生産者・職員が協同して、安心して暮らせる持続可能な社会の実現に向けて行動していきます。
※詳しくはみんな電力のWebページ(https://minden.co.jp/personal/)をご確認ください。
「有機農業」で地球も私たちも元気に! 有機農家学習会
第9地域・オンライン「有機栽培農家学習会」
講師は東都生協商品部職員 |
2021年12月17日、第9地域委員会は商品部・本間職員と吉澤職員による有機農業についてのオンライン講座を開催。
東都生協の栽培区分表示「東都みのり」や「有機」「無無」の違いについて、また産直有機栽培農家「北海道有機農業協同組合」「グッドファーム」「JAやさと」「福岡自然農園」など産地についても学習しました。
東都生協の農産物は「いつ」「どこで」「誰が」「どのように」作ったかが明確で、市販品とは安心感が違うことを改めて実感。今後も商品の安全性を守るために、生産者・職員・組合員一丸となって積極的に取り組み続ける生協でありたいと思いました。
北海道の産直産地・枝幸漁協とのオンライン学習・交流会を開催しました
「枝幸魚つきの森」活動を共に進める枝幸漁協・北海道ぎょれんとオンライン交流
北海道・枝幸漁協の皆さま |
クリオネ。ハダカカメガイ |
陸に上げた漁船 |
クイズで盛り上がりました |
工作した鮭で、実際の大きさを実感 |
北海道ぎょれん・竹花さんから、 |
枝幸産いくらとほたての海鮮丼 |
枝幸漁協・女性部の皆さま |
東都生協は2022年2月12日、Zoomを使った「オンライン親子de 北海道の海の幸 おいしさを知ろう! 枝幸漁協女性部と交流しましょう!」と題したオンライン学習交流会を開催しました。
北海道の産直産地・枝幸(えさし)漁業協同組合(※)・女性部をはじめ職員の方々、同組合産品の販売などを手掛ける北海道漁業協同組合連合会(通称「北海道ぎょれん」)の方々と東都生協の組合員56組136人が参加しました。
コロナ禍の影響で直接顔を合わせての交流とはなりませんでしたが、枝幸漁協・女性部とはZoomアプリを利用したリモートでつながり、皆さんとの距離がぐっと近く感じられた学習交流会となりました。
枝幸漁港からの現地での様子のライブ配信。漁に出ない時の船を陸に上げている様子や、目の前の海にすむクリオネの姿など、気温がマイナスの銀世界を知ることができました。
東都生協の組合員からは、
「枝幸漁港って、こんな北だったの?!」
「生協で名前は知っていても、産地の方との交流は普段働く自分には無理だったが、今はネットでつながれて、とても枝幸漁協・女性部に親しみを感じた」
「子どもを連れて出かけずにお家でオンライン参加できてよかった」
との声もあり、自宅にいながら1,200kmも離れた産地の枝幸町がより近く感じられていたようでした。北海道ぎょれんが作成した枝幸についての参加型学習クイズでは、参加者が手元にあるフリップで答え、魚つきの森植樹活動やホタテ、鮭の生態などについても学習できました。
学習内容が盛りだくさんで、設問はサケ、ホタテについての2問を出題。それぞれ実際の漁の様子の映像を流し、どのように加工されて組合員の手元に届くのかがよく分かりました。
参加者から事前に寄せられた質問では「サケやホタテの天敵は何ですか?」また、「最近の漁業で困っていることや気になっていることはありますか」「どうして『枝幸産ほたて』はおいしいのでしょうか」などの内容もありました。枝幸漁協、北海道ぎょれんの皆さまからは、一つ一つ丁寧な解説があり、理解が深まったようです。
東都生協が両団体と共に進める「枝幸魚つきの森」運動での植樹活動の大切さについてもあらためて学習。
サケは生まれた川に戻り、産卵するといわれています。植樹活動により森の木々を豊かにすることで、山の栄養が川を通じて海に流れ、プランクトンが活性化することで豊かな海づくりにつながります。
現地では近年、漁業の開始時期が早まるなどの状況が出ているようです。
「雪が多い、少ないの差が激しいような感じです」として「雪かきは大変でも、降った雪が多いと、森の雪解け水が河川を通じて海へ栄養を送ってくれる」と話していました。
学習クイズの次に、枝幸漁協の女性部によるレシピ動画を上映。枝幸産の素材を使った「ほたて炊き込みご飯」「鮭かまぼこ(すり身)」「たこ・ほたてのネギ塩こうじ和え」の調理方法が紹介されました。
女性部から、それぞれのメニューの調理法についてのポイント解説もありました。魚介類の上手な解凍方法、魚をあまり食べない子ども向けの調理の工夫、魚をふっくら焼く方法、お薦めのレシピなどを同組合女性部の方々が、東都生協の組合員に分かりやすくアドバイスしていました。
今回の交流では、参加者から事前に寄せられた質問や当日の質問にも丁寧に答えてくださり、参加者は産直産地をより身近に感じることができたようです。参加者が一堂にいくらとほたてを使った海鮮丼をそれぞれ準備し、一緒に「いただきます」と発声し、いただきました。オンラインで北海道の海の幸おいしさが実感でき、充実した学習交流会となりました。
参加者からは、
「海のことや、いくら、ほたてが食卓にのぼるまでのことをイメージできました。鮭の種類や時期による名称など勉強になり、クイズも楽しかった。クリオネ、かわいかった。ついつい画面にくぎ付けになりました。あらためて産地と食卓・人のつながりは大切だと思いました。また皆さんとオンラインで交流しながらいただいた海鮮丼も格別でした。北海道の枝幸の皆さんと実際に会えるときを心待ちにしています」
「漁業やエコについて知らなかったことを知れて面白かった。第一次産業についてさらに興味が湧きました。これからもっと知りたいですし、たくさん食べたいと思いました」
との感想がありました。※枝幸漁業協同組合:
北海道宗谷総合振興局管内の南部、オホーツク海に面する枝幸町で活動する漁業協同組合。冬季は流氷に覆われるオホーツク海で、流氷が運んでくる動植物のプランクトンが豊富なため、さまざまな魚介が集まり、豊かな漁場となっています。漁の中心はケガニ、サケ・マス、ホタテ、タコなどで、特にケガニは全国的に高い評価を得ています。