みんなの活動:これまでの活動報告

北海道の産直産地・枝幸漁協とのオンライン学習・交流会を開催しました

「枝幸魚つきの森」活動を共に進める枝幸漁協・北海道ぎょれんとオンライン交流

2022.03.03

北海道・枝幸漁協の皆さま

北海道・枝幸漁協の皆さま

クリオネ。「ハダカカメガイ」という巻き貝の一種です

クリオネ。ハダカカメガイ
という巻き貝の一種です

陸に上げた漁船

陸に上げた漁船

クイズで盛り上がりました

クイズで盛り上がりました

工作した鮭で、実際の大きさを実感

工作した鮭で、実際の大きさを実感

北海道漁業協同組合連合会の竹花さんからホタテと鮭についてクイズを交えながら学びました。

北海道ぎょれん・竹花さんから、
ホタテとサケについてクイズを
交えながら学びました。

枝幸産いくらとほたての海鮮丼

枝幸産いくらとほたての海鮮丼

枝幸漁協・女性部の皆さま

枝幸漁協・女性部の皆さま

東都生協は2022年2月12日、Zoomを使った「オンライン親子de 北海道の海の幸 おいしさを知ろう! 枝幸漁協女性部と交流しましょう!」と題したオンライン学習交流会を開催しました。

北海道の産直産地・枝幸(えさし)漁業協同組合(※)・女性部をはじめ職員の方々、同組合産品の販売などを手掛ける北海道漁業協同組合連合会(通称「北海道ぎょれん」)の方々と東都生協の組合員56組136人が参加しました。



コロナ禍の影響で直接顔を合わせての交流とはなりませんでしたが、枝幸漁協・女性部とはZoomアプリを利用したリモートでつながり、皆さんとの距離がぐっと近く感じられた学習交流会となりました。

枝幸漁港からの現地での様子のライブ配信。漁に出ない時の船を陸に上げている様子や、目の前の海にすむクリオネの姿など、気温がマイナスの銀世界を知ることができました。

東都生協の組合員からは、

「枝幸漁港って、こんな北だったの?!」

「生協で名前は知っていても、産地の方との交流は普段働く自分には無理だったが、今はネットでつながれて、とても枝幸漁協・女性部に親しみを感じた」

「子どもを連れて出かけずにお家でオンライン参加できてよかった」

との声もあり、自宅にいながら1,200kmも離れた産地の枝幸町がより近く感じられていたようでした。



北海道ぎょれんが作成した枝幸についての参加型学習クイズでは、参加者が手元にあるフリップで答え、魚つきの森植樹活動やホタテ、鮭の生態などについても学習できました。

学習内容が盛りだくさんで、設問はサケ、ホタテについての2問を出題。それぞれ実際の漁の様子の映像を流し、どのように加工されて組合員の手元に届くのかがよく分かりました。

参加者から事前に寄せられた質問では「サケやホタテの天敵は何ですか?」また、「最近の漁業で困っていることや気になっていることはありますか」「どうして『枝幸産ほたて』はおいしいのでしょうか」などの内容もありました。枝幸漁協、北海道ぎょれんの皆さまからは、一つ一つ丁寧な解説があり、理解が深まったようです。



東都生協が両団体と共に進める「枝幸魚つきの森」運動での植樹活動の大切さについてもあらためて学習。

サケは生まれた川に戻り、産卵するといわれています。植樹活動により森の木々を豊かにすることで、山の栄養が川を通じて海に流れ、プランクトンが活性化することで豊かな海づくりにつながります。

現地では近年、漁業の開始時期が早まるなどの状況が出ているようです。

「雪が多い、少ないの差が激しいような感じです」として「雪かきは大変でも、降った雪が多いと、森の雪解け水が河川を通じて海へ栄養を送ってくれる」と話していました。



学習クイズの次に、枝幸漁協の女性部によるレシピ動画を上映。枝幸産の素材を使った「ほたて炊き込みご飯」「鮭かまぼこ(すり身)」「たこ・ほたてのネギ塩こうじ和え」の調理方法が紹介されました。

女性部から、それぞれのメニューの調理法についてのポイント解説もありました。魚介類の上手な解凍方法、魚をあまり食べない子ども向けの調理の工夫、魚をふっくら焼く方法、お薦めのレシピなどを同組合女性部の方々が、東都生協の組合員に分かりやすくアドバイスしていました。

今回の交流では、参加者から事前に寄せられた質問や当日の質問にも丁寧に答えてくださり、参加者は産直産地をより身近に感じることができたようです。参加者が一堂にいくらとほたてを使った海鮮丼をそれぞれ準備し、一緒に「いただきます」と発声し、いただきました。オンラインで北海道の海の幸おいしさが実感でき、充実した学習交流会となりました。



参加者からは、

「海のことや、いくら、ほたてが食卓にのぼるまでのことをイメージできました。鮭の種類や時期による名称など勉強になり、クイズも楽しかった。クリオネ、かわいかった。ついつい画面にくぎ付けになりました。あらためて産地と食卓・人のつながりは大切だと思いました。また皆さんとオンラインで交流しながらいただいた海鮮丼も格別でした。北海道の枝幸の皆さんと実際に会えるときを心待ちにしています」

「漁業やエコについて知らなかったことを知れて面白かった。第一次産業についてさらに興味が湧きました。これからもっと知りたいですし、たくさん食べたいと思いました」

との感想がありました。


※枝幸漁業協同組合:

北海道宗谷総合振興局管内の南部、オホーツク海に面する枝幸町で活動する漁業協同組合。冬季は流氷に覆われるオホーツク海で、流氷が運んでくる動植物のプランクトンが豊富なため、さまざまな魚介が集まり、豊かな漁場となっています。漁の中心はケガニ、サケ・マス、ホタテ、タコなどで、特にケガニは全国的に高い評価を得ています。