食と農
第2回 やさと秋の里山祭り!
東都生協とJAやさと産直40周年記念式典も開催されました
産直40周年記念であいさつする |
餅つきに挑戦 |
そば粉をこねる |
親子で一緒にいも掘り体験 |
やさとの素材の盛りだくさんのお昼 |
イベント冒頭では、今年JAやさと東都生協との産直が始まって40周年目に当たるため式典が開催され、東都生協・庭野理事長もあいさつをしました。
参加者向けにはそば打ち、竹細工、ピザ作り、餅つき、お米の釜戸炊きの4つの体験コースが用意され、参加者は思い思いのコースで都会生活ではあまり体験できない作業にチャレンジし、また近くの畑ではいも掘りも体験しました。
「そば打ちは、子どもが一度やってみたいと言っていたが、一生懸命、夢中でやっていた。とても良い経験になった」また、「子どもはいも掘りは初めてで、連なって掘れたことに感動していた」などの感想が出されました。
昼食は、体験で作った、お餅、ピザ以外にも、農協の女性部の方々が準備してくださった、唐揚げ、かき揚げ、煮卵、だし巻き卵、ステックサラダ、おにぎりなど、JAやさとの素材のお料理を用意され、バイキング方式で思う存分味わうことができました。
食後には、参加者が全員参加して、JAやさとの酒、柿、米、卵、納豆などの賞品が当たるビンゴ大会が開かれ、お腹も、心も、おみやげも一杯となるイベントとなりました。
マガンのねぐら入り&飛び立ち鑑賞・交流 ― JAみどりの田尻産直委員会 ―
環境保全型農業に取り組む産直産地・JAみどりので、豊かな自然と農作業を体験!
ガイドの鈴木さん(中央)が説明 |
マガンのねぐら入り解説看板 |
マガンのねぐら入り(落雁・らくがん) |
早朝マガンの飛び立ちを鑑賞 |
圧縮エアーによるねぎの皮むき |
はるたち菜の見学 |
縄なえと正月飾り作りを体験 |
子どもも参加し餅つき |
心のこもった手作り料理の昼食にお腹も |
田尻地域では、約30年前から農薬の使用を抑え、環境に配慮した環境保全型農業に取り組んできました。さらに約10年前からは「田んぼの生きもの調査」を行い、生産者自身が田んぼの生きものたちに目を向けるようになり、2009年12月、日本で初となる「田んぼの生きもの宣言」を発表しました。「田んぼの生きもの宣言」全文はこちら
この地域にある蕪栗沼(かぶくりぬま)は、天然記念物の渡り鳥マガンの国内有数の越冬地で、最大10万羽が飛来します。東都生協では、マガンのねぐら入りと飛び立ちを観賞し、渡り鳥と蕪栗沼および周辺水田の関係や産地生産者の取り組みについて楽しく学んでいただくことを目的に交流訪問を毎年企画しています。
今回は、14家族22人が参加。2016年12月3日に東北新幹線で古川駅に到着後、ロマン館(宿泊・交流施設)でNPO法人蕪栗ぬまっこくらぶの鈴木耕平さんから蕪栗沼とその周辺地域、ラムサール条約(*1)、渡り鳥と農業の関わりなどについてのお話を伺いました。
午後3時過ぎ蕪栗沼に移動し、鈴木耕平さんから説明を受け、鳥インフルエンザウイルスの拡散を防ぐため、靴裏を石灰と消毒液で消毒してから7~8分ほど歩いた東側の道でマガンのねぐら入りを鑑賞しました。ねぐら入りが始まるのが遅かったのですが、後半、次々にたくさんの群れで飛んでくるのを見ることができました。
夕食交流会では、田尻産直委員会生産者4人、JAみどりの職員2人、そして鈴木耕平さんも参加いただき、懇親を深めました。
第2日目は、朝5時45分ロマン館を出発し、午前6時から西側のコンクリートの堤防の上を歩いて移動、少し高くなっているところに上がってマガンの飛び立ちを鑑賞しました。日の出後も太陽が雲に隠れていたため、なかなかマガンが飛び立たなかったため、予定より長時間、蕪栗沼で待機しました。
参加者からは「多くのマガンの姿を観て感動した」といった感想とともに、「マガンが越冬できるのは、ただ沼があるだけでなく、周辺に広がる豊かな田んぼと餌となる落ち穂などがあるからと分かった」などの声が出されていました。
その後、通木地区の高橋弘好さん宅に移動。作業小屋で長ねぎに圧縮した高圧エアーをかけ皮をむき、3本ずつテープで束ねる作業を体験させていただきました。
続いて、大嶺地区鈴木よしえさん宅では、白菜・大根の畑と、はるたち菜(かき菜)のハウスを見学しました。
午前10時25分からは大峰地域集会所で、生産者に指導を受けながら正月飾り作りに挑戦。わら縄をなうところから体験します。初めはうまくできなかった参加者も、徐々になうことができるようになりました。細い縄で輪を作り、松葉と昆布、半紙の飾りを付けると正月飾りが完成。上手に縄をなうことができるようになった人は、大きめに束ね途中から分けて2本の縄にしたものを使った正月飾りを作っていました。
午前11時30分からは、大嶺集会所の前で餅つきを体験。JAみどりの佐野さん、伊藤会長、千葉米部会長と男性の参加者、子どもたちなどで餅をつきました。
昼食は、生産者の奥さんたち4人の手作り。雑煮、あんこ餅、納豆餅、はるたち菜のおひたし、白菜・大根・かほく菜の漬物が並びました。生産者の奥さんから料理について説明いただきました。
マガンに感動し、さまざまな見学や、体験をした盛りだくさんの企画、そして生産者の皆さまから心からおもてなしいただき、皆さん大満足でした。
参加者からは「寒いのにマガンを観るなんてと思っていたが、本当にねぐら入りと飛び立ちに感動した」「ねぐら入りでのマガンの落雁(列をなして飛ぶカリの姿)を何年ぶりかで観ることができた」「至れり尽くせりで感謝、子どももまた来たいと言っている」「長ねぎの加工体験では、生産者の皆さまの手がかかっていることが分かり感謝!」などの感想が出されていました。
(*1)ラムサール条約
正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。湿地の保存に関する国際条約で、水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守る目的で、1971年2月2日に制定され、1975年12月21日に発効した。1980年以降、定期的に締約国会議が開催されている。2016年11月現在、締約国は169カ国、条約湿地数は2,243湿地となっている。(参考:環境省ホームページ)
大盛況!「杉並センター産直まつり」
普段利用していない商品を試食して、生産者と交流できました
生産者・組合員・職員が |
その場で新しく東都生協に加入する方も |
普段は産地・メーカーの方と直接話せる機会はなかなかありませんが、会場では各団体・組合員・職員の交流が活発に行われ、産地からは日頃の取り組みを聞き、組合員は商品への要望を伝える、という貴重な場になりました。
「普段注文しない商品が試食できて、次回注文の参考になった」との声が聞かれたり、組合員以外の方が「安全・安心な商品なので利用したい」と加入につながったケースも...。
10年以上続いているセンターまつり、これからも頑張っていきたいという皆さんのパワーが感じられる催しでした。
参加した人はみんな大満足「房総秋まつり」
産直産地のおもてなしの心に感動!
ごぼうの収穫を体験 |
練馬地域と西東京地域の |
第4地域のとーと会「あせび」と田無北ブロック委員会は2016年10月30日、(農)房総食料センターが主催する「房総秋まつり」に参加。
少し寒さを感じる日でしたが、参加者の多くがさつまいもとごぼうの収穫体験を楽しみ、おまつり会場では豚汁で冷えた体が温まりました。
落花生摘み、野菜の輪投げ、手作りの料理、餅つき、舞台イベントなどの催しや生産者との会話も、皆それぞれに満喫。
お別れの時は一人ひとりお餅を手渡しされて「ありがとう」カードでお見送りまで...おもてなしの心に感動です!
2年に1度の房総秋まつり、みんなが行きたくなる気持ちが分かります。
車椅子で参加した組合員は「良い体験ができた」と喜んでいました。
練馬地域と西東京市地域との初の合同企画。「バスもスムーズに運行でき、このような少し離れた地域同士の企画も良い」との感想がありました。
(株)ニッコー訪問で加工食品へのこだわりを実感
国産原料にこだわり、素材の良さを生かした安全・安心な商品作りを学びました
㈱ニッコーの自社農場を視察 |
来年再訪門したいとの声も出ました |
従業員の皆さんに笑顔で歓迎いただき、工場見学では熱意を感じる担当の青柳さんの説明、社長の奥様が準備された試食会に至るまで、全てにアットホームな雰囲気がとても印象的でした。
試食・交流の後は原材料の一部となる野菜を栽培する自社農場を見学。ここでは加工した際に出る野菜くずなどを肥料に利用しています。同社の国産原料にこだわった製品作り、循環型農業の実践をはじめ生産かける思いを実感することができました。
参加者からは「材料の下ごしらえから製造・出荷工程を間近で見て、会社のモットーが良く分かった」などさまざまな感想が聞かれ、主催者は「来年は自社農場に女性農業担当者が入るそうなので、収穫体験に行きたい」と同社への再訪問を楽しみにしていました。
8年目の「田んぼの学校」-今年も通年での米作り体験が無事終了
今年は雑草をうまくコントロールできました!
水田に下りる階段作り |
5月の田植え風景 |
9月の稲刈り。はざに稲穂を二股にして |
脱穀機(ハーベスター)を使い脱穀 |
2007年開始当初の田んぼは荒れ放題。谷地田(=谷戸田、谷津田ともいう谷間の水田)に降りる階段作り、水路・あぜ作りと土木工事から開始し、その後、1号田、2号田、3号田と田んぼを増やしていきました。
昨年は、22家族・62人の組合員が参加。3月~10月、田んぼの整備(2回)、苗作り、田植え、草取り(5回)、はざ掛け準備、稲刈り、脱穀と計10回実施しました。
3月は田んぼの整備・補修や水路掘り、あぜの整備など、まだ寒い中で黙々と作業。初参加の方や田んぼや泥に慣れないお子さんは、田に入るのもおっかなびっくりでした。
4月は、5月の田植えに向けて稲の種まき、5月は待望の田植えでした。(農)船橋農産物供給センター代表・飯島幸三郎さんらの指導の下、子どもも田んぼのぬかるみと格闘し泥まみれになりながら植えました。
6月~7月には合計4回草取りを実施。7月最後の作業時には稲の花の観察会も。
9月は、稲の天日干し、はざ掛け(*)作り、稲刈り、脱穀作業を行いました。
2016年前半は天候も良く雑草も少なく、大豊作が期待されたのですが、8月~9月の台風・長雨で900㎏(過去最高は1,140㎏)の収量でした。
多くの参加者から「農作業や生産者、農業のことが分かる」という感想とともに、田んぼを訪ねるたびに「四季の変化や、子どもの成長が分かる」という声も聞かれた8年目の田んぼの学校でした。
新商品おしゃべり会を城西会場で開催
企画前の商品情報について聞いて試食し、組合員の視点で声を寄せ合いました
事前に届く商品ガイドを読み出席し |
サラダやマリネも楽しみたい |
おにぎりにもおいしく |
評価や改善意見はメーカーに伝えて商品作りに生かされると同時に、商品委員会へ報告されます。「新商品おしゃべり会」下半期の活動は、2016年10月から4会場で始まりました。
城西会場は登録者15人。初めての参加者もあり、第1回は活動内容や注意事項の説明についての確認からスタートしました。今回の試食は2品。1品目の「エクストラバージン アボカドオイル」は、カット野菜にかけて試食。
「とてもおいしい」「口当たりもサラッとしていて良い」「熱に強く、加熱調理に使えるのが良い」「250㎖で2,180円と高価だが、アボカドを25~30個も使っていると分かれば納得」と味は好評価でした。アボカド栽培についての質問や商品の使い勝手などへの厳しい視点は、組合員ならではのものです。
2品目の「梅入りひじきちりめん」はウェットタイプのふりかけ。「おいしい」「価格も納得」「国産のひじき、ちりめん、紀州産の梅と、安全・安心」「購入したい」という良い評価の反面、「添加物が気になる」という意見もありました。試食評価記入用紙に書かれた意見やコメントは、商品案内などで紹介されることも。
参加者からは「商品の味を見て良さを確認でき、細かな商品情報も分かる」との声が寄せられています。組合員の声が商品作りに具体的に生かされていることが実感できるように進めています。
東日本大震災被災地で視察・交流(宮城県)
被災地の今を知り、これからを考えました
みらいサポート石巻で交流 |
石巻市役所 牡鹿総合支所 |
タブレットをかざすと被災当時の |
㈱マルダイ長沼の東都とろろめかぶ |
宮城県漁協・表浜支所長より |
東都生協が寄贈した大漁旗 |
千倉水産加工販売㈱女川工場を視察。 |
シーパルピアでの語り部さんの |
参加者は公募した組合員21人。
「震災より5年経った現状を知りたい」「復興がどうなっているのか確かめたい」「以前行ったことがあるので、その後が知りたい」などの思いを胸に、交流・視察が始まりました。
最初に訪れたのは「公益社団法人 みらいサポート石巻」。こちらでは「つなぐ 未来の石巻へ」を使命として、震災の体験や災害対応記録を伝え、防災意識向上のためのプログラムを提供するほか、健全な地域づくりを促進する活動に取り組んでいます。
同団体の運営する震災伝承スペース「つなぐ館」では、市街地模型や震災前と後の住宅写真を基に当時の状況を見聞きしました。
語り部の方からは、押し寄せる津波から母親と共にどうやって逃げたか、その2日後、お母様が低体温症でお亡くなりになった辛い体験も伺いました。
その後、ガイドさんと共にバスで市内を移動し、当時の様子や復興の状況説明を受けました。
次に石巻市役所・牡鹿総合支所を訪れました。この一帯も震災時に被害を受けました。同団体では震災の痕跡が見えづらくなっていく中、タブレット端末と専用のアプリを使って震災前や震災直後の様子を体感し学ぶためのプログラムを用意。高台にある駐車場からは周辺が一望でき、現在の街の様子と震災前や震災直後の様子を現実と重ねて体感することができました。
続いて、「東都とろろめかぶ」の製造メーカー㈱マルダイ長沼を訪問。当時の状況と工場再建・生産再開に際してのご苦労などを伺いました。津波で全ての機械やラインが流され、再建に当たり全ての設備を更新。工場も視察させていただき、参加者からは「最後に東都生協のラベルを目にした時には感動した」との感想も聞かれました。
次に、三陸牡鹿表浜魚つきの森植樹協議会(*1)で協定を結ぶ宮城県漁業協同組合・表浜支所を訪問し、現地の浜で支所長より当時の状況や今後について説明を受けました。震災後に東都生協で継続的に実施した炊き出し支援への感謝の言葉などもいただきました。同支所では東都生協が寄贈した「大漁旗」を掲出。「大切に飾られていたのを見て胸が一杯になった」との声も。
1日目の最後には夕食交流会が開かれ、表浜支所の職員、女性部の漁協組合員、㈱マルダイ長沼の担当者の方など、産地の皆さんと交流しました。当時の状況や現状、今後について交流しながら、3~4月はわかめの収穫期で、子どもからお年寄りまで総出で作業することなどお聞きし「ボランティアでも支援したい」との声も出ていました。
2日目は、千倉水産加工販売㈱を訪れ、当時の状況をお聴きするとともに、ちょうど東都生協へ出荷する「(鮮)さんま」の選別加工パック作業の様子を視察することができました。
最後に女川駅前の商業施設「シーパルピア女川」(*2)では、映像と語り部の方からの説明を受け、その後徒歩で、駅周辺の当時の状況と現状について説明を受けました。
参加した組合員からは、
「今回被災地の応援に行ったはずが、逆に明るく頑張る皆さんに元気をいただいた」
「災害対策は立派な建物を作ることではなく、結局は人と人のつながりと言われ納得した」
「5年たっても復興どころか復旧すらできていない。それでも頑張る人々の姿が心に残る」
「"東都生協が力となった"と感謝され、誇らしく思った」
「一つでも多く利用することが復興支援と知りました」
「"喉元過ぎれば"にしてはいけないとあらためて思った」
などの感想が出されていました。
東都生協のオリジナル調味料を試食
~東都生協プライベートブランド「わたしのこだわり」調味料を試食~
みんなで調理 |
おいしさ、便利さ実感 |
東都生協プライベートブランド「わたしのこだわり」商品から、調味料を数種類用意。試食をしながら商品の特徴やこだわりについて学習しました。
みその商品説明では「みそまる」についても紹介。みそまるとは、みそにだしと具材を混ぜ、丸めたもの。お湯を注ぐだけでみそ汁が出来上がります。参加者からは「簡単にでき、日持ちもするので、ぜひ作りたい」との感想が寄せられました。
また、「東都みそ」と「東都マヨネーズ」に「東都つゆ」を隠し味として少し入れ、作ったみそマヨが大変好評でした。きゅうりやにんじんを切っただけの野菜スティックや、ゆでたブロッコリーに付けてもおいしく食べられます。
さらに「東都須黒さんの味付けいなり」を使い、おいしく簡単に食べられるいなり寿司を作りました。
参加者の中には、まだ東都生協の調味料を利用したことがない組合員もいて、プライベートブランドの調味料について知っていただく良い機会となりました。
夏休みキッズ企画~化学実験で自由研究~
食品に関する実験を通じて、食の安全・安心、食の大切さを学びました
その後、野菜の色素(アントシアニン)の㏗の実験では、アルカリ性・酸性の素材を加えると色が変わる不思議も体験。
今回、お子さんには夏休みの自由研究にも役立ち、食品の「安全・安心」「食の大切さ」を知る機会になってほしい、保護者の方には東都生協の活動の楽しさを感じてもらいたいと催されたこの企画。「実験が楽しかったのでまた参加したい」「糖度計で数値を確認でき子どもにはいい体験になった」と大好評でした。