食と農
みそ作りの奥深さを体験
「おみその同窓会」
「手作りみその同窓生」 |
持ち寄った手作りみその味比べ |
好みのブレンドで作ったしじみ汁 |
出席者9人のうち、みそ作りをしたことのない2人に対し、まずテキストに添ってみそ作りの説明が行われ、次に各自持ち寄った手作りみそを比較。
それぞれの好きなブレンドで合わせみそにしてもらい、しじみ汁を作りました。
みそは、見た目同様、塩辛いもの、甘いもの、優しい味のものといったように、個性的な味があることが分かりました。
作る人が違えば、みその味も違う。みそ作りの奥深さを体験できた一日でした。
味も良し会話も楽し、農家レストラン
全農パールライス㈱・(農)房総食料センター・(農)さんぶ野菜ネットワーク・マルイ食品㈱の方々と試食しながら交流
8種もの料理が並んだ |
産地・メーカーの |
「一日店長」より趣旨やお品書きの説明を受けてから、参加者はテーブルに並べられた8種類もの献立から、バイキング形式でチョイス。
テーブルでは普段交流のない組合員や産地・メーカーの方とざっくばらんに会話をしたり、合間のクイズ大会に気合を入れて挑んだり...と楽しいひとときを過ごしました。
料理には新鮮な野菜やこだわりの食材が使われているので、野菜のおいしさを実感。特に「鶏の焦がしねぎソース」は、「農家レストランらしいおいしさだった」と評判でした。
大豆づくりを通して農業の現状を学ぶ
産直産地のJAやさとにご協力いただきました
このひもに沿って種を植えるんだね |
みんなでピザ作り |
豆腐作り。固まったかなぁ? |
今年もJAやさとの協力を得て、農業体験企画「大豆コース〜種から育てた大豆でおいしいお豆腐を作ろう〜」を開催。種まきから草取り、収穫、豆腐作りの体験を通じて、大豆の生育過程や国産大豆の現状などを学ぶ食育企画です。
2015年7月から12月までの5回にわたる作業に参加したのは延べ34家族85人。
初回はNPO法人アグリやさと(*)の柴山進さんから「作業体験する畑は7年間農薬を使っていない」などの説明を受けた後、大豆の種まきを行いました。
植えたのは「青大豆」。熟しても青く、甘みが特徴の品種です。柴山さんからは食料自給率やTPP(環太平洋経済連携協定)、遺伝子組換え作物、世界と日本の農業など、農業を巡る情勢を学習。
大豆の成長を見守りながら、地元の食材を生かした料理を通じて生産者と交流する機会も設定。9月に起きた関東・東北豪雨災害についても、被害の深刻さを現地で肌で感じることに。
同産地は米の収量減少、キャベツの生育遅れなど大きな影響を受けましたが、みんなで育てた大豆は無事に収穫ができ、最終回にはこの大豆で豆腐を作りました。
参加者からは「8月の草取りは暑くて大変だったが、生産者はこの中で作業していることを痛感した」「貴重な体験ができた。この企画に参加して東都生協で野菜を注文するようになり、野菜を食べる量も増えた」など感慨深い声が聞かれました。
通常の産地交流訪問では味わえない「作る喜びと大変さを実感できる体験農業」は、産地直結に欠かせない取り組みの一つになっています。
雨での満喫! 埼玉産直センター収穫祭
泥だらけで野菜の収穫を体験
雨ニモマケズ収穫に励む |
深谷市のイメージキャラクター |
小雨のぱらつく中、参加者は大人も子どもも泥だらけになりながら白菜・長ねぎ・にんじん・大根などの収穫を体験。雨が本降りになったため、ダンスや太鼓などの演目は中止になりましたが、大型トラックの荷台を利用したステージでは深谷市イメージキャラクター・ふっかちゃんのパフォーマンスやくじ引き大会を予定通り敢行。
産地のお母さんたち手作りの豚汁や赤飯を食べて温まり、時間の許す限り楽しみました。 帰りのバスの中では、「大根の葉もポキッと音を立てて折れるくらい新鮮!」「にんじんの葉を和え物にするとおいしいと教わった。
作るのが楽しみ」などの感想も。土に触れる経験に感動し、産地に感謝する一日となりました。
楽しい催しがいっぱいの親子フェスタ
親子で食育を考える一日となりました。
豆つかみゲーム |
かわいい未就学児のフラダンス |
この地域では初めてのフェスタ、緊張の中会場のドアが開くと...駅近ということもあって出だしは好調。
㈱ミサワ食品(「東都ふがし」など)・花畑共同作業所(マドレーヌやクッキー)・コーセーフーズ㈱(「お米と米麹でつくったあまざけ」など)・㈱旭食品(「十穀シリアル」)などが出店し試食や交流しながらの販売。
ステージでは、お話会のほか就学前の子どもたちによるかわいいフラダンスショー!! 他にも花の名を当てるクイズや食育絵本の読み聞かせ、箸を使ってお皿の豆を移すゲームなど、子どもが喜ぶ楽しい遊びがいっぱい。
産地直結を実感する活動報告の展示などもあり、暖かい雰囲気の会場で親子で食育を考える一日になりました。
おいしく食べよう「冷凍あさり」
海の環境を守りながら安定供給される国産あさりについて学習&試食
講師の岩本千秋さん |
あさりづくしの料理 |
国内産冷凍あさりの主な産地や製法を学習した後は試食会。あさりご飯と、委員手作りのおみそを使ったあさりのみそ汁も花を添えました。冷凍あさりをおいしく食べるポイントは、やさしく洗い、冷凍のまま沸騰した鍋に入れること。
旬の3月~5月にパックするから、栄養もおいしさも一年中味わえます。参加者からは「身がふっくらとしておいしい」「使いたいときに使いたい分だけ出せて便利」と人気も上々でした。
ただ、国産あさりもピーク時に比べて漁獲数量は半分以下なのだとか。日本人の食生活に欠かせない貴重な海の幸。ぜひこれからも冷凍庫に常備したいですね。
大豆の産地でみそ作り体験・交流と民話の夕べ
JAあいづ・松亀味噌㈱を交流訪問
みそ原料となる大豆 |
あやこがね大豆を使ってみそ作り |
JAあいづ産地交流会5周年感謝状 |
初日は、あやこがね大豆の畑で大豆についての説明を受けた後、収穫を体験。放射能検査場ではJAあいづの米の全袋の放射能検査の様子のほか、米の低温倉庫や大豆の倉庫も見学しました。
JAあいづ東部営農センターでは、JAあいづ岩橋代表理事専務より東都生協大出副理事長と松亀味噌㈱小口会長に感謝状と記念品の授与が行われ、その後みそ作りを行いました。
2011年JAあいづ産に原料産地変更を予定していたところ、東日本大震災とそれに伴う津波により、福島第1原発事故が発生。風評被害が懸念される中「放射能検査をするので大丈夫」と背中を押され、みそ作り実習や生産者との交流などがスタート。今回の感謝状はこうした取り組みが5年にわたり継続できたことに対して贈られたものです。
宿では「猪苗代民話の会」の皆さんが民話や歌、ハーモニカ演奏を披露し、さらに参加者と一緒に餅つき大会まで! 夕食交流会では、つきたての餅の雑煮とあんころ餅をいただきながら、産地の方々と交流を深めました。
翌日は野口英世記念館と会津若松城(鶴ヶ城)の見学後、JAあいづ本所にて産地・メーカーの方と参加者の昼食交流会。
参加者からは「みその産地を意識していなかった。大豆の畑を見たのもみそ作りも初めて。今日作ったみそを食べるのが楽しみ」など、この二日間に学んだことや感想などを語り合い理解を深めました。
思いがけないアイデアも飛び出す「新商品おしゃべり会」
組合員が企画前の新商品を評価し、声を寄せ合う商品づくりの活動
中まで野菜がぎっしり! |
トースターで温めサクサクに |
じっくり試食して味と食感を評価 |
毎回1~2品の商品を調理・試食し、評価します。2015年9月11日、城西会場では第6回を開催。商品の原材料や製造方法の説明を受けた後、食味や価格・使い勝手など活発な意見交換を行いました。
今回提案されたのは「彩り野菜と鶏ひき肉のキッシュ」と「甘えび入りかき揚げ」。どちらも冷凍品で電子レンジまたはオーブンで調理できる商品です。
「彩り野菜と鶏ひき肉のキッシュ」は、ブロッコリーやかぼちゃなど4種類の国産野菜がコロコロとトッピングされて見た目が華やか。
しかし、半解凍のままカットする作業は意外に大変でした。「あらかじめカットしてあると調理しやすい」との意見もある中、「国産材料を使っているので安心して食べられる」「ママ友や子どもたちのパーティーで喜ばれそう」などおおむね高評価でした。
「甘えび入りかき揚げ」は殻付きの甘えび・国産の玉ねぎ・にんじん・いんげんを国産小麦粉を使用した衣を付けて油で揚げた商品。
「玉ねぎの甘さが際立っておいしい」「甘えびをもう少し増やしたら?」「ごはんやおそば・うどんにのせて一人ごはんにぴったり」「大きさも値段もちょうど良い」などの意見があり、特に国産野菜の甘みに高い評価がありました。
城西会場には14人が登録。食にこだわりのある組合員が多く、時には厳しい意見もありますが、提案商品の思いがけない利用アイデアが飛び出すなどワイワイとにぎやかに活動しています。
休耕田を生協組合員が1年がかりで整備し、米作り!
田んぼの学校、7年目の報告 -(農)船橋農産物供給センター(千葉県印西市)-
「消費者にはもっと米を食べてほしいなあ」「もっともっと、米のことを知ってもらいたいなあ」「うちの田んぼはもう何年も米作ってない。荒れてしまっている。本当は米、作りたいんだよ」「その田んぼ、整備すれば米作れる?」「もちろん、いい田んぼだったし、きれいにすれば、山の湧き水で 米作りができると思うよ。」「荒れ田が 美田になって、米作って食べたらきっと、感動もんだよ」
1年目の2009年には、山林に道をつくり、覆いかぶさる木を切り、井戸も掘り、20数年荒れ放題だった田んぼを整備して、"みんなの再生田1号"と名付けて米作りを開始。6年目の一昨年は、"みんなの再生田3号"をなんとか米作りができる状態まで再生することができました。
1号田から3号田までと合わせて約36aの田んぼで、雑草に挑みつつ農薬を使わずに、安定した米作りを行っています。
2008年当時の荒れた休耕田 | 20数年の間に生えた木を伐採し整備 |
2月、第1回目の作業は田んぼの整備。高低差20m以上ある里山の谷地にある田んぼに下るための階段を整備しました。
3月の田んぼ整備では、数人の男性は水はけ用の水路作り、電動草刈り機で草刈り。他の参加者は鎌で畔の草刈り。太陽が当たるように木の伐採などをしました。
4月には、田植え用の苗を育てるために種まきをしました。また、水はけ用の水路作り、鎌での草刈りを行いました。午後からは、前の月に伐採した木を野焼きできるように小さく切るなどの作業を行いました。
7年目は階段の補修から開始 | 前年使用した端材の野焼き作業 |
3号田は深くぬかるんだ「深田」で、すぐに土の中に足が沈み、参加者は進むのにも一苦労。2号田では、はじめ(農)船橋農産物供給センターの職員さんが手押し式田植え機で田植えを行い、途中より参加者の有志で田植え機を操作しながら、田植えが無事終了しました。
一列になって田植えを開始 | 苗が倒れないよう丁寧に植えます |
6月ごろはせいぜい10数cmだった雑草も、7月には、大人の胸ぐらいまで伸びているものもありました。普通では見られない、雑草の中に稲が生えているような田んぼを体験し、生産者の苦労や稲づくりの難しさを体感しました。
8月には「稲の花」を観察しました。よく見ないと、花だとは気付かないような形をしています。
夏は雑草との格闘の時期 | 稲の葉でけがしないように草取り |
人の丈ほどある雑草も | おしべがわずかに見える稲の花 |
稲刈りは、半分程度を鎌で手刈りし、残りは稲刈り機で一気に刈ります。刈った稲を束ねて稲わらで縛る作業では、慣れないと解けてしまい、はざ掛けの際にバラバラになってしまう難しさがあります。
稲刈りに収穫の喜びがじわり | 今では珍しくなったはざ掛け風景 |
2週間の天日干しの後、脱穀 | 子ども同士仲良く泥にまみれる |
来年に向け側溝を修復 | 自ら育て収穫した米の味は格別 |
- 「子どもに田んぼがどのようなものか理解させることができました。お米を作る大変さ、作ったお米のおいしさを実感できました。」
- 「もみに包まれた種子の種まきから田植え、稲刈り、脱穀、収穫と、稲の成長を見守ることができ、収穫した時の満足感もひときわ大きくなりました。また春先にはカエルの卵を目にするなど、作業中にオタマジャクシ、カエル、ドジョウやトンボ、コオロギなど季節の生き物たちと触れ合えるのも魅力です。」
- 「田んぼの作業を一から体験することは、なかなかできません。木々の緑の中での作業、重労働の日もありますが、それがあってこその収穫を実感できる、充実した農業体験でした。」
- 「作業はどれも大変ですが、やりがいがあります。子どもにとって自然との触れ合える大きなチャンスだと思いました。」
初めての収穫体験に感動
産直産地・(農)茨城県西産直センター交流訪問報告
頭上に気を付けて梨の収穫体験 |
まいたけのバター炒めの試食 |
2016年10月4日は(農)茨城県西産直センターを訪問しました。
同センター職員の飯塚さんから「9月の記録的な大雨で鬼怒川の堤防が決壊し、収穫前の米も野菜も水をかぶる被害を受けるなど、秋冬野菜の計画が狂ってしまった」と現地の状況を伺った後、「梨の味を確かめてから収穫してほしい」と生産者・田崎さんが用意した梨を参加者全員で試食。
梨は7年経たないと収穫できないが温暖化で収穫時期も早まっていることや、収穫の仕方などを聞き、梨を収穫しました。梨は帽子が当たっただけで落ちてしまうほどデリケート。気を付けながらの収穫体験となりました。
続いて、まいたけ工場を視察。生産者の諏訪さんから、まいたけの味は水分量で決まること、殺菌処理・熱処理(100度以上)のあと、26~27度、湿度75%の環境で培養・天地返し・栽培と、菌を入れて40日ほどでやっと出荷できることを伺いました。
お昼は、産地の野菜・お米を使ったカレーライス、サラダ、梨、かき揚げ、ナスの漬物など。生産者の皆さんとともに味わい、交流会では野菜のクイズで盛り上がりました。
参加者は「梨は金色に輝き、本当においしかった」「生産者とお会いして苦労が分かった。素晴らしい体験だった」「まいたけの出荷に40日もかかるなんて! まいたけの価格が高いが、生産現場を見て納得した」など初めての体験に感動の声が多く聞かれました。