食と農
おいしいすいかを作り続ける生産者は「かっこいい!」
(農)茨城県西産直センターにて、すいかの苗植えから管理、収穫までを体験
2015.07.23
カテゴリ 食と農
大きく育つように |
わらは「すいかのベッド」 |
収穫を親子で喜びます |
産地への感謝のメッセージ |
「すいかの学校」は、4月の苗植え、5月わら敷き、7月収穫の全3回。すいかの苗植えから、生育の管理、収穫までの一連の作業を通じて、農業に触れ、学ぶことを目的としています。
2015年度は14家族・42人が登録。果物作りの一連の作業が体験でき、生産者とも交流できる機会として、東都生協の農業体験企画の中でも人気があります。
第1回目(4月26日)はすいかの苗植えです。畑は、東都生協出荷用の畑の一角をお借りするという本格的なもの。まず、畑に肥料をまく土づくりから始めました。
すいかの苗は、土台を強くするために台木となる「夕顔」の苗に「すいか」の苗を接ぎ木したものを用います。生産者の大久保さんに、1カ月前から準備していただきました。みんな、大きく育くように願いながら畑に穴を掘ってすいかの苗を植え、土を掛けました。
第2回目(5月24日)は、日照や乾燥、汚れからすいかを守る「わら」を敷く作業。また、伸びた弦の先に咲いたすいかの雄花、雌花を合わせ、受粉させる作業も体験しました。この作業はとても重要な作業で、めったに体験できないものです。
第3回(7月12日)。苗を植えてから約3カ月、いよいよ立派に実を結んだすいかの収穫です。自分たちで植え、育てたすいかへの思いはまた格別なもの。「小玉すいか」といっても1玉が約3kgあり、子どもには重い物でしたが、皆、大事そうに収穫していました。
生産者の大久保さんが既に収穫し、冷やしておいていただいたすいかを、みんなで試食。暑い中、畑で食べるすいかのおいしさは忘れられないものとなりました。
参加者からは、
「すいかを家で、いざ切ってみたら、畑で見た時より一段と大きく感じた」
「受粉のために蜂がいたことも、子どもに興味深かったようだ。命の一端をリアルに感じた」
「自分たちで、苗を植え、わらを敷き、作業の流れを手伝わせていただけたので、作物に対しすごく愛着が湧いた」
「おいしい作物を作り続ける生産者はかっこいい! 生産者の笑顔がすてきだった!」
――などの感想が出されました。
東都生協は産地直結を実感し、商品のこだわりや食の大切さについて学び、次世代へつなげていく機会として、これからも農業体験企画を実施していきます。お楽しみに!
アレルギー表示の学習と試食会を開催!
4月より食品表示法が施行 ―― 分からないことはメーカーに確認を! ――
2015.07.09
カテゴリ 食と農
熱心に聴き入る参加者 |
アレルギーを考慮した商品を展示 |
第1部ではアレルギー表示について学習。
講師は東都生協アレルギー相談室の武内澄子氏です。2015年4月1日より新たに「食品表示法」が施行されたことを受け、新表示と旧表示の違いを学びました。
◆新「食品表示法」とは
これまで商品表示のルールは、JAS法・食品衛生法・健康増進法という目的の異なる3つの法律で定められていました。これらの表示義務を1つにまとめ、より安全でより分かりやすい表示になるように新しく「食品表示法」ができたのです。
新アレルギー表示の主な内容
・個別表示を原則とする
・表示面積の制約や原材料が多く、消費者に分かりにくくなる場合は、一括表示を認める
・繰り返しになるアレルゲンは省力してもよい
・特定原材料が使われていることが明らかに分かる「特定加工食品」と、名称から使われていることが予測できる「拡大表記」は廃止して、全て表示する
――このような内容で施行された「食品表示法」ですが、猶予期間が5年間あります。つまりこの5年間は、新表示と旧表示が混在するため、両方の知識が必要となります。
アレルギー表示のことなどで分からない場合は、メーカーへ聞き、確認することが大切です。
◆アレルギー表示品目 ※2015年6月時点
義務(7品目):卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに
推奨(20品目):いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、やまいも、カシューナッツ、もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉
表示対象食品:容器包装された加工食品と食品添加物
量:食品に含まれる総たんぱく質が数㎍/g以上の場合(1㎍=1gの100万分の1)
この順番は、2011年~2012年全国実態調査での発症数の多い順だそうです。
◆食育が大切 ~知識を得ることで命を守る~
子どもにアレルギーがあるからと、その食品を見せないでおくのは危険なことです。
なぜなら、食品が何からできているのかを学ぶことが、自分の身を守ることにつながるからです。例えば、バターは牛乳からでき、マヨネーズは卵からできる。そして卵は鶏から産まれる――こうしたことは、食育としても、とても大切なことです。
こうして、自分で判断できる子どもに育てることができます。
◆健康志向で注目されているごまが...
ごまは抗酸化作用で注目が高まり、想像できない商品に使用されています。例えば、カレールゥ・みそ汁・洋菓子・健康飲料などは、原材料にごまが多用されており、特に注意が必要です。なお、黒ごまより白ごまの方が、アレルギーを起こしやすいそうです。また、1歳・2歳児がいくらや生ものを食べるのは避けた方がよいようです。
>◆乳由来の食品添加物
・カゼインNa...牛乳に含まれるたんぱく質の一種です。乳化剤・安定剤として菓子類、パン類、乳製品類に広く使われます。口腔ケア商品にカゼインNaが含まれることがあるので、歯科医院でも確認が必要です。
・CPP(カゼインホスホペプチド)...カルシウム吸収促進剤
これらは「乳」由来だと判断することが必要です。
安心して食事を楽しむために、不明な点があったらメーカーへ確認しましょう。
第2部では、アレルギーを考慮した商品の試食と展示を行いました。共同購入の商品案内「さんぼんすぎ」で企画されている商品を実際に手に取り、パンやお菓を試食。「米粉のパンケーキ」「お米で作ったまあるいパン」「みちのくせんべい」「フレンズスイーツガトーショコラ」など、さまざまな東都生協商品が紹介されました。
参加者からは、
「食品表示についての法律が変わったことは知らなかったので、とても勉強になった」「アレルギーを考慮した商品はシンプルな原材料のものが多く、安心しておいしく食べられる」「試食では、アレルギーの有無にかかわらずおいしかった」「知識を身に付け『自分の身は自分で守る』子どもを育てる上で大切なことを再認識した」
――などの声が寄せられました。
2015年度も組合員参加による商品活動が開始
組合員の声に応え、商品政策や基本方針に沿った商品づくりを進めます
2015.07.06
活発な質疑が行われた |
商品ガイダンス資料 |
東都生協は2015年4月24日、商品活動に関わる組合員・地域コーディネーター・組合員理事を対象に「商品委員会ガイダンス」をさんぼんすぎセンターで行いました。
東都生協の商品委員会は、組合員の声に応える商品事業を進めるために商品活動全体を取りまとめ、商品事業が組合員の声に応え、商品政策や基本方針に沿って進められているかを評価・提言する役割を持ちます。
まず、商品部職員が「東都生協の商品政策」「組合員のくらしの変化に対応した商品の考え方・取り扱い基準」を資料に沿って説明。「東都ナチュラル」で有機牛乳を取り扱う経緯の話では、「従来のHTST(高温短時間殺菌)と有機牛乳のUHT(超高温短時間殺菌)との違いは?」など活発に質疑応答が行われました。
次に安全・品質管理部職員が「食品衛生の基礎知識(食の安全に関する近年の出来事や食料自給率、輸入食品の安全性、食品添加物、食中毒、寄生虫、異物混入など)」を説明しました。
中でも「農薬を使わないと収量は3割減になる」「魚介類の寄生虫は加熱・冷凍で死滅する。東都生協の魚介類は冷凍なので安全」というお話が印象的でした。「良い商品を取り扱っているので、自信を持って進めていただきたい」という結びの言葉にも納得でした。
参加者からは
「子どもがいるので商品をよく知りたかった。試食もできて大変勉強になった」「新商品おしゃべり会に登録したことで、東都生協の考え方や基準・検査体制・食品衛生の知識と幅広く学習できた」
――と好評。
東都生協は、一人でも多くの組合員が活動に参加して商品を知る機会を、今後も設けていきます。
㈱ルミエール訪問
有機農法で育てたブドウから最高品質のワインが生まれる
2015.07.06
カテゴリ 食と農
日本式ブドウ畑 |
いろいろなワインの試飲もしました |
ヨーロッパ式垣根栽培の畑と日本式のブドウ畑を見学しました。
2004年から自然農法を取り入れて栽培していますが、日中の気温は高くても、夜は25度以下になることでブドウの色ののりや糖度が上がるため、昨今の温暖化は深刻な問題なのだそうです。
ワインセラーの見学では、花崗岩を積み上げて作った国登録有形文化財の石蔵に見入り、ワインの試飲ではその深い味と香りに舌鼓。
参加者からは
「ブドウの実のなる前の畑に感動!」
「素晴らしい歴史のあるワイン蔵が見られて良かった」
――などの声が寄せられました。
本物のワインを作るために本物のブドウを育てる――最高品質へのこだわりと理念が受け継がれているメーカーに感慨を覚えた訪問となりました。
料理作りから広がる新たな仲間の輪
サポーター&総代の交流会
2015.07.06
カテゴリ 食と農
「三州三河みりん」を使って |
交流が活動の幅を広げるきっかけに |
総勢22人で「三州三河みりん」を使用した鶏肉のソテーみりんバルサミコソース、ライスサラダ、MIRINパンナコッタを調理。出来上がった料理をいただきながら交流をしました。
どの料理も美味! 特に"コクがあり、しつこくない「三州三河みりん」の甘味が洋風デザートに最適" と、パンナコッタが大好評でした。
交流会では、東都生協のことから各人の住んでいる地域のことまでいろいろと話が弾み、新しい仲間ができたり、総代に興味を持った人もいて、活動の幅を広げるきっかけになったよう...。
皆さんから、楽しかった、また企画してほしいとの声が上がっていました。
商品委員会主催 放射能学習会 報告
~国産水産物について~
2015.07.06
カテゴリ 食と農
水産庁より招いた講師の方々 |
大勢の幅広い年齢の参加者 |
講師には水産庁漁政部加工流通課・課長補佐の岡野正明氏を招き、水産物の放射性物質調査について講演をしていただきました。
主な内容は、福島の原発事故から4年経て、食品を巡る環境はどうなっているかということ。特に、国産水産物などの放射性物質の調査結果や、安全性確保のための取り組みについて学びました。
参加者は幅広い年齢層で小さいお子さん連れの人も多く、それぞれに深い関心を持って参加していることがうかがえました。
今回の講演で水産物の放射性セシウムについては理解できたものの、参加者皆さんの不安が全て解消されたということではなかったようです。
アンケートでは「放射能学習会は今後も定期的に開催してほしい」「日本海を含め全国レベルの話も聞きたい」「健康被害について、放射性物質排出の方法、調理の際の工夫などを知りたい」といった意見・感想も多く聞かれました。
東都生協の安全・品質管理部では現在、1週間に約85検体を検査し、商品の供給時に2週間に1度のペースで検査結果報告を組合員に配付しています。また、東都生協のホームページでも残留放射能自主検査結果が検索できるシステムになっています。
今回、この情報があまり利用されていないことも分かりました。
参加者にとって放射性物質を巡る現状を知ることができた学習会になりました。
輸入飼料に頼らず、大切に牛を育てる姿勢に感動!
産直産地・千葉北部酪農農業協同組合・高秀牧場を交流訪問
2015.07.06
カテゴリ 食と農
できるだけ自給飼料を給餌 |
大きな牛で |
高秀牧場は、産直産地・千葉北部酪農農業協同組合に所属する生産者です。牛舎で牧場主・高橋さんから「現在は輸入飼料75%、国産飼料25 %の割合だが、この割合を逆転させるべく、自身の農場で牧草や米、とうもろこしまでを栽培して牛に給餌する飼料を自給。寝る間も惜しんで努力している」と聞き、参加者はとても感動しました。
餌には栄養豊富な米わら、酒かす、しょうゆかす、ビールの搾りかすも入れ、量は1頭ずつ計算して与えるなど厳しく管理。牛のふんは堆肥として、尿からは液肥を生産し田んぼの肥料として無駄なく利用するなど、循環型酪農を実践しています。
「国産100%を目指す酪農家に出会え、とても心強く思った」「口にするものへの関心がより一層高まった」など参加者の感想は冊子にまとめ、高秀牧場さんへ贈る予定です。
輸入飼料に頼らない酪農家の姿に、八千代牛乳の素晴しさをしみじみ感じることができた一日でした。
「魚のゆりかご水田プロジェクト」生きもの調査に参加
琵琶湖と田んぼ、くらしを未来につなぐ
2015.06.25
カテゴリ 食と農
用水路の魚観察会 |
田んぼの生き物調査 |
生き物観察。中央が希少なニゴロブナ |
田んぼから琵琶湖を望む |
「魚のゆりかご水田プロジェクト」では、魚道づくりや環境に優しい農業を通じ、琵琶湖に住む魚が周辺の田んぼや用水路を行き来できるように取り組んでいます。こうして、かつての命あふれる田園環境を再生し、生きものと人が共生できる農業・農村を創造していくことを目指しています。
当日は地元の小学生や大学生など120人以上が参加して琵琶湖につながる用水路の生きものを観察しました。
訪れた用水路では、魚道(魚の通り道)が整備されていました。琵琶湖から遡上してきたニゴロブナやギンブナなどが田んぼで産卵をし、田んぼで成長した稚魚が再び琵琶湖に戻ります。
子どもたちは生きもの発見で大盛り上がりの様子でした。稚魚もいっぱい、またバケツから出てしまうような大きなニゴロブナも採取しました。
みんなで採取した魚たちについて、琵琶湖博物館の学芸員からの、説明がありました。今回は二ゴロブナ、ナマズ、ドジョウ、エビなど多くの魚類や大タニシなどの貝類などが見られました。
琵琶湖固有種のニゴロブナは、伝統的特産物の鮒ずしの原料として有名ですが、近年は外来魚の繁殖などでその数が激減しています。
ギンブナは天然でクローン増殖(雌性発生)を行うことや、ギンブナは全てメスしかいないなど、生きものたちの不思議な生態についても聞くことができました。また外来種のブラックバスは川を上ることができないため、魚道では見られないそうです。
生産者からは「一度は琵琶湖と分断されてしまった田んぼに琵琶湖の生き物が戻りつつあることを実感している」との話がありました。
これは、魚類が遡上できるように用水路を改修したり、農薬や化学肥料の使用量を削減し環境に配慮して農作物を生産するなど地域ぐるみで取り組んでいる成果だといえます。
石巻市牡鹿中学校の運動会で炊き出しを行いました
東日本大震災・被災地支援活動
2015.06.23
カテゴリ 食と農
2015年6月13日(土)宮城県石巻市立牡鹿中学校運動会で炊き出し支援を行いました。参加者は、㈱コープミート千葉、㈲匝瑳ジーピーセンター、東都生協組合員・職員の18人。
到着したときの潮の香りで、牡鹿中学校が海岸そばの立地であることが分かりました。高台に位置する牡鹿中学校。校庭から眼下に海を見下ろすことができます。3.11の時、津波被害はなかったものの、地割れの被害があったそうです。
集まった保護者の皆さん・地域の皆さんによる大漁旗の飾りが風になびき、とても雄大で力強さを感じさせました。中学校だけではなく、地域ぐるみの運動会のようです。炊き出しメンバーが準備を進める中、10時の開始の号砲に合わせ、「輪~今、凛と咲け牡鹿の蕾~」というテーマで運動会が開会しました。
全校生徒49人による「紅白対抗 障害物リレー」で始まり、2種目めの「THE 女の戦い!綱タイヤ引き合戦」では、チームごとにタイヤに放射状に付けた紐を引っ張り合い、自分の陣地に持って行った数の多さをチームごとに競います。競技は次々と行われ、東都生協からの支援物資「東都もーもーティシュ」は、参加賞として皆さんの手に渡っていきました。
昼食タイム、いよいよ今回の炊き出しの出番。この日のメニューは「黒毛和牛焼肉弁当」「冷やしきゅうり」「たまごプリン」「飲料」「ポップコーン」「焼き鳥」。あっという間に長蛇の列ができ、250食の弁当は瞬く間に無くなりました。皆さんから「おいしかったよ」「ありがとう」という声を掛けていただきました。生徒たちからも、「おいしいでーす」と大きな歓声が上がりました。
午後、最初の種目は、全校生徒による「全校ソーラン『侍』」。生徒たちは皆同じ衣装を身にまとい、腰までの長い鉢巻を付け準備をしていましたが、演技直前に私たちのところへ駆け寄り、生徒会長が代表して「おいしい給食を準備してくださり、ありがとうございました」と感謝の言葉をいただきました。
放送でも「今日のお弁当は東都生協さん、コープミート千葉さんからのご支援です」とアナウンスいただき、大きな拍手を受けました。暑い中、ひたすら焼肉作りをした職員やお弁当のご飯を盛り続けた組合員からも、思わず笑顔がこぼれました。
「全校ソーラン『侍』」は船での作業をモチーフにした踊りでソーラン節の音楽とともに踊りが始まると、頭上にはカモメたちが舞い、大漁旗がなびき、そこはまるで船上にいるかのような空間に。アンコールの声が掛かると生徒たちは再度踊りだし、雄姿を見せてくれました。
残念ながら閉会を待たずに出発となりましたが、中学生の若く力強い姿と地域の皆さんの楽しそうなひとときに接することができました。震災から4年、地域の皆さんが前に進んでいることを、少し感じることのできた一日でした。
帰路は、今年3月に全線開通したばかりの常磐自動車道を通り、福島県内に入りました。立ち寄った道の駅「そうま」では、「震災伝承コーナー」という展示施設が併設されており、震災当時のことを伝えるパネルや津波で潰された学校の机などが展示されていました。津波の恐ろしさをあらためてうかがい知ることができました。
いわき市四倉までの道中も、あちこちに除染された土壌の袋がいくつも並んでいたり、民家の庭に置かれているのを目の当たりにしました。時が止まった町は異様で寂しい光景に見え、高速道路わきに設置された線量表示計の「0.2~5.3/μ㏜」という表示が、まだ何も解決されていない現実を示すかのようでした。
参加メンバー一行のすぐ前を走っていた大型観光バスには大勢の男性が乗っていましたが、やがてそのバスは「Jヴィレッジ」へと入っていきました。Jヴィレッジは元競技施設で、今は原発事故の対応拠点として使われています。未だ収束しない原発事故、そこには今も必死に向き合っている多くの方々がいることを忘れてはなりません。
※この活動には、組合員の皆さまからお預かりした「東日本大震災支援募金」、および対象商品の利用1点につき1円を支援募金として活用する「1点1円募金」を活用しています。
到着したときの潮の香りで、牡鹿中学校が海岸そばの立地であることが分かりました。高台に位置する牡鹿中学校。校庭から眼下に海を見下ろすことができます。3.11の時、津波被害はなかったものの、地割れの被害があったそうです。
集まった保護者の皆さん・地域の皆さんによる大漁旗の飾りが風になびき、とても雄大で力強さを感じさせました。中学校だけではなく、地域ぐるみの運動会のようです。炊き出しメンバーが準備を進める中、10時の開始の号砲に合わせ、「輪~今、凛と咲け牡鹿の蕾~」というテーマで運動会が開会しました。
全校生徒49人による「紅白対抗 障害物リレー」で始まり、2種目めの「THE 女の戦い!綱タイヤ引き合戦」では、チームごとにタイヤに放射状に付けた紐を引っ張り合い、自分の陣地に持って行った数の多さをチームごとに競います。競技は次々と行われ、東都生協からの支援物資「東都もーもーティシュ」は、参加賞として皆さんの手に渡っていきました。
組合員の災害支援募金で贈った大漁旗 | 地域の人たちも一緒に綱引き |
東都生協のテントの前はたちまち行列に | 250食分の牛肉を焼き続けます! |
放送でも「今日のお弁当は東都生協さん、コープミート千葉さんからのご支援です」とアナウンスいただき、大きな拍手を受けました。暑い中、ひたすら焼肉作りをした職員やお弁当のご飯を盛り続けた組合員からも、思わず笑顔がこぼれました。
「全校ソーラン『侍』」は船での作業をモチーフにした踊りでソーラン節の音楽とともに踊りが始まると、頭上にはカモメたちが舞い、大漁旗がなびき、そこはまるで船上にいるかのような空間に。アンコールの声が掛かると生徒たちは再度踊りだし、雄姿を見せてくれました。
残念ながら閉会を待たずに出発となりましたが、中学生の若く力強い姿と地域の皆さんの楽しそうなひとときに接することができました。震災から4年、地域の皆さんが前に進んでいることを、少し感じることのできた一日でした。
お弁当は育ち盛りの中学生にも大好評 | 迫力ある中学生の踊り |
いわき市四倉までの道中も、あちこちに除染された土壌の袋がいくつも並んでいたり、民家の庭に置かれているのを目の当たりにしました。時が止まった町は異様で寂しい光景に見え、高速道路わきに設置された線量表示計の「0.2~5.3/μ㏜」という表示が、まだ何も解決されていない現実を示すかのようでした。
参加メンバー一行のすぐ前を走っていた大型観光バスには大勢の男性が乗っていましたが、やがてそのバスは「Jヴィレッジ」へと入っていきました。Jヴィレッジは元競技施設で、今は原発事故の対応拠点として使われています。未だ収束しない原発事故、そこには今も必死に向き合っている多くの方々がいることを忘れてはなりません。
※この活動には、組合員の皆さまからお預かりした「東日本大震災支援募金」、および対象商品の利用1点につき1円を支援募金として活用する「1点1円募金」を活用しています。
津波で折れ曲がった標識 | 津波で潰された学校の机 |
「5.20TPP緊急国会行動 ~閣僚会合での『合意』は許さない!~ 」報告
TPP交渉参加阻止に向け、夜間のアピール行動を実施
2015.06.08
カテゴリ 食と農
夜遅くの集会・デモにかかわらず |
東都生協も独自の横断幕でアピール |
2015年5月20日午後7時、日比谷公園霞門を出発し、国会までデモをし、国会衆議院と参議院の請願受付で請願書を国会議員に手渡しました。
緊急の呼び掛けにもかかわらず、北海道からの参加者をはじめ各地からさまざまな参加者が集まり「情報を開示しろ」「国会決議を守れ」などと声を張り上げて行進しました。
その後、衆議院第2議員会館前でのアピール行動にも参加し、午後8時半に解散しました。