みんなの活動:これまでの活動報告

アレルギー表示の学習と商品展示・試食交流

2015 年 4 月より施行された新食品表示法について学びました

2015.09.07

試食しながら武内講師を囲み懇談

試食しながら武内講師を囲み懇談

大豆・小麦不使用のしょうゆのラインナップ

大豆・小麦不使用のしょうゆ
のラインナップ

2015年4月に施行された食品表示法により、原材料表示のルールなどが変更されたことを受け、6月23日、アレルギー表示に関する学習会を開催しました。

前半は、東都生協アレルギー相談室・武内澄子さんが講演「アレルギー表示はこう変わる」。

従来のアレルギー表示では、原材料の末尾に一括表示する方法と、原材料ごとに個別表示する形が混在していました。

アレルギーの新表示では、原則として個別表示となり、どの原材料にアレルギー物質が使用されているかが分かりやすくなります。

しかし武内さんは「同じアレルギー物質が重複して使用された場合は、二度目以後の表示が省略できる規定があるので注意が必要」と話しました。

また、さまざまな加工食品に使われる乳由来の食品添加物「カゼインナトリウム」が一部の虫歯予防剤にも使われているなど、思わぬところに危険が潜んでいることについても指摘。実際に起きた数々の発症事例が紹介され、「詳しい原材料は、アレルギー相談室に電話を」と呼び掛けました。

後半は、商品分担当職員が「アレルギーを考慮した商品」約60種類を紹介。パン・麺類・雑穀類、レトルト加工品や調味料などを手に取って確認し、約10種類の商品を試食しました。

職員一番のお薦めは、国産大豆で作ったお菓子「ぱりまる カレー」。卵・乳・小麦不使用とは思えないおいしさの「フレンズスイーツガトーショコラ」も好評でした。

参加者からは「食品表示変更について詳しく聞けて良かった」「武内さんの〝知識は身を助ける〞〝自分で判断できる子に育てる〞という言葉が印象的。みんなに伝えたい」などの感想が寄せられました。

【用語解説】カゼインナトリウム:
カゼインは牛乳に含まれる主要なたんぱく質で、アレルギーを起こす原因物質。カゼインナトリウムは麺類・菓子・肉加工品などに食品添加物として使われています。「CPP-ACP」は、カゼインとリン酸カルシウムが結合した物質で、大手メーカーの商品として知られているガムや歯科医院の虫歯予防剤の一種に含まれています。