食と農
「新商品おしゃべり会」をご存知ですか?
組合員参加による商品づくりを進めています。!
商品ガイドの説明を真剣に聞きます |
自分たちで準備・片付けを行います |
今回調理試食した「ふんわり卵の |
メンバーは、毎月1~2品「新商品」を試食。「味のバランス」「食感のバランス」を各自評価し、商品部職員から商品ガイドに沿って原材料や製造工程の説明を受け、質疑応答後に再評価を行います。
ここで、仕様内容、規格、価格などの5項目について、個人評価を評価表に書き込みます。さらに全員で意見交換をして最終評価。この時に出された意見は商品部が持ち帰りますが、新商品として登場するまでに改善に生かされることもある重要な資料となります。また評価表は集計後、商品委員会に報告されます。
8月の町田会場では「6種の国産野菜とおから入り鶏だんご(ごま豆乳スープ)」「ふんわり卵のオムライス」を、記載の調理方法に沿ってメンバーが調理、試食。「6種の~」は、「野菜だけ足せば簡単にスープや鍋ができるので良い」「食感、味がやさしく、ストックしておくと便利」と好評価でした。
オムライスには「卵は何個使用するの? 」との率直な疑問が出たり、「便利なので息子のおやつに準備したい」「子育て終了の人は利用しない」と意見も分かれましたが、年代や家族構成により評価が変わることも商品部はきちんと受け止め、商品案内での紹介の仕方に役立てています。
会場を固定して年間を通して同じメンバーが参加する新商品おしゃべり会をはじめ、商品モニター、ひとこえ生協(※1)、お気に入りコメント(※1)、商品レビュー(※2)など、組合員参加による商品づくりを進めています。できることから参加してみませんか?
「食の未来づくりフェスタ2015」を開催
約4千人の生産者と消費者が交流!
商品の熱心な説明に聴き入ります |
新世代チャレンジプロジェクト |
クラッチさんパフォーマンスに大喜び |
秋田・大曲農業高校生徒さんの演舞 |
おにぎらず作りを実演 |
みかん早食い競争 |
大抽選会の発表を見守る参加者 |
きらきらビーズブレスレット作り |
20秒間で大豆を箸で何個つかめるか挑戦 |
随所で「こくさんたくさん週間」をPR |
開場前より200人を超える人の列ができ、午前10時参加者の期待が膨らむ中スタート。
販売の広場には、123団体が出展し、産直野菜・果物などの農産物、畜産物、水産物、食品、家庭用品などのブースが会場いっぱいに並びました。
フェスタ特売価格となっている商品も多く、大きなキャリーバックがいっぱいになるまで買い物する組合員の姿もあちこちで見られました。
また、参加者は普段、会えない生産者やメーカーの方に直接いろいろ聞きながら商品を確かめたり、交流を楽しんでいました。
今年のテーマ「笑顔を次世代につなぐ」を象徴する新世代チャレンジプロジェクトのコーナーの前には、野菜や果物、牛乳などで作られた巨大なオブジェが築かれました。オブジェの野菜などは最後に、新世代プロジェクトに参加する産地ブースを回るラリー参加者に分けられました。
中央ステージでは、10時50分から大道芸人クラッチさんによるパフォーマンスが行われました。バルーンアートや曲芸に、子どもやお母さん、お父さんも釘付けとなり、盛んに拍手を送っていました。
午前11時40分からは、毎年恒例となった秋田県の大曲農業高校の生徒さんによる民謡と踊りがあり、来場者の方が席を埋め楽しげに見ていました。
午後12時20分からは、組合員企画による「おにぎらずショー」。事前のレシピー募集に応募した2人の組合員が舞台上で料理を実演していました。ちょっとしたアイデアや工夫に、観客の皆さんも納得の様子でした。
午後1時からは、新企画の「みかん早食い競争」。その場で募集した参加者が、壇上で時間内に食べたみかんの量を競いました。子どもコース、レディコース、なども設けれました。みかん1個丸ごとを一口で食べてしまう男性もいて、盛り上がりました。
午後2時からはお待ちかねの大抽選会。舞台の前には大勢の方が集まり、当選番号が読み上げられるたびに歓声が上がっていました。
「るんるんズ広場」では子どもが参加できる企画がたくさんあり「箸で大豆を20秒でいくつつまめるかを競うタイムトライアル」や「ダンボール箱大のブロックを組み合わせて、牛や豚を組み立てる「大型パズル」「食育のカードゲーム」などにチャレンジしていました。
また、展示コーナーでは、九つの地域委員会の活動紹介や、日本の食料自給率の解説、アレルギー表示の解説などのパネルが展示されました。お子さんが遊んでいる間に、親御さんがちょこっと学習できるようになっていました。
記録的な大雨 産地被害情報報告(第2報)
関東・東北地方の大雨被害に伴うお知らせ
2015年9月9日未明~10日にかけての記録的な降雨は、関東・東北を中心とした大災害となりました。被災地域の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。また、被災地にはお取り引きをしている産直産地やメーカーもあり、被災状況が報告されています。
このような状況から、農産物に対しても出荷量の激減などにより、一般市場では価格が高騰しています。この影響は、収穫時の品質不良、種まき・苗の植え付け作業の遅れなどで今後も続く見込みです。また、不安定な状況がしばらく続くことが予想されますので、今後の青果物の状況についてお知らせいたします。
【9月18日(金)(農)茨城県西産直センターにて撮影】
水が引かない農地 | 「ターサイ」畑も浸水したまま |
【各産地被害状況・主な青果物の状況~(9月25日現在聞き取り情報)】
産地名 |
取扱品目 |
被害情報 |
---|---|---|
茨城県西産直センター(茨城) | 野菜全般 | 施設被害=被害なし 青果物被害=近隣地域の畑・田んぼで冠水。田んぼでは稲が隠れる状態。「ちんげん菜」「小松菜」の畑の一部が冠水し9月末まで出荷不可。種まきができないため10月中旬~10月下旬の出荷は厳しい状況。「レタス」「キャベツ」は冠水した畑の水引きが遅れて病気が発生、10月上旬の出荷は困難に。秋冬「にんじん」は全体の1/5の畑で冠水、今後の出荷量に影響が出る可能性あり。「ミニカリフラワー」「ブロッコリー」は影響なし。「諏訪さんのまいたけ」「安喰さんの菌床しいたけ」はハウスの被害なし。 |
JAやさと(茨城) | 野菜全般 | 施設被害=ハウス浸水 青果物被害=「長なす」の畑が浸水。企画終盤で大きな影響なし。「長ねぎ」「大根」は病気が心配です。「きゅうり」はハウスが浸水するも10月からは影響なし。「有機ほうれん草」は出荷量激減。「レタス」は苗植え時期の遅れで10月中の出荷に影響する可能性あり。 |
桜ファーム(茨城) | ベピーリーフ | 施設被害=ハウス浸水 青果物被害=ハウス300棟のうち80棟が浸水(半分が「ベビーリーフ」)し、出荷不能に。当面は被害がなかったハウスで対応可能。今後の状況で被害が拡大する可能性あり(水分過多・温度上昇による品質劣化、病気発生)。 |
マルツボ(茨城) | 長いも・栗 | 施設被害=被害なし 青果物被害=栗畑や蓮根畑の一部で冠水しているが大きな被害にはなっていない。 |
(農)埼玉産直センター(埼玉) | 野菜全般 | 施設被害=ハウス浸水 青果物被害=「長ねぎ」が倒伏。曲がりねぎが発生する見込み。「小松菜」の約3割が浸水、種まきができず10月中は少ない予想。「ブロッコリー」は施設で一部浸水。 |
(農)埼玉西部産直グループ(埼玉) | 野菜全般 | 施設被害=特になし 青果物被害=一部の畑で浸水。そのほかの被害はなし。連日の雨で発芽している作物も軟弱傾向で、今後病気が心配。種まきの遅れで出荷量減少。 |
でんでん倶楽部(栃木) | 「ほうれん草 | 施設被害=ハウス浸水 青果物被害=「きゅうり」のハウスが浸水。一時的に「ほうれん草」が出荷できなかったが、10月には出荷量は増える見込み。 |
今後の供給見通しなどはこちらをご覧ください。
関東・東北地方の大雨被害に伴うお知らせ
関東・東北地方の大雨被害に伴う産直産地の被災状況
冠水したビニールハウス |
雨と強風で倒害にあった長ねぎ。 |
被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
現在、東都生活協同組合では、各産直産地、取引先の被災状況について情報を収集中です。2015年9月11日昼時点では、14の産地・取引先で大雨の被害を受けていることが判明しています。
今回の大雨被害により、手配できない物、納品が遅れている物が時間の経過とともに判明してきています。9月14日以降の商品供給におきまして、ご注文いただいた商品をお届けできるよう努めていますが、欠品や遅配となる場合には、供給時のお知らせチラシなどでお伝えします。
このたびは大変ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。
何とぞご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
レタス・小松菜の収穫作業とこんにゃく作りを体験・交流
産直産地・㈱野菜くらぶ交流訪問報告
広いレタス畑、どれから収穫しようかな |
こんにゃくいもをミキサーでつぶします |
手作りのこんにゃくはプリプリ |
まず、野菜の生育状況・採り方について説明を聞いてレタス・小松菜を収穫した後、㈱野菜くらぶで昼食。生産者の方たちと交流を行いました。前日に作っておいてくださったこんにゃくの試食もありました。
次はいよいよこんにゃく作り。5つのグループに分かれ、こんにゃくいもをミキサーでつぶし、練り、鍋でゆでて、こんにゃくを作りました。各グループごとに指導があったので作業はとてもスムーズ!
こんにゃくをゆでている間には、工場見学も行いました。あいにく稼働はしていませんでしたが、2階からガラス越しに様子を確認することができました。
こんにゃくが冷める間の質疑応答、感想交換の場では、
「今まで何気なく食べていたが、こんにゃく作りがこんなに手間のかかる仕事とは思わなかった」「海外の人も喜んでいる食材なので、未来は明るいと思う」「ダイエットに良いのでたくさん食べたい」「お話を聞いておいしさに納得した。いい経験ができた。作ったこんにゃくを食べるのが楽しみ」など、たくさんの声が聞かれました。
出来上がったこんにゃくは、各自密閉容器、保冷バックなどに入れてお持ち帰り。
見学・学習・体験を通し、日頃あまりなじみのない「こんにゃくいも」と「こんにゃく」について楽しく学び、知識を深めることができました。
ロングセラー「東都たまごプリン」はこうして作られる!
産直卵使用! 安定剤不使用
工場内の製造ライン |
本物のおいしさの秘密もしっかり学習 |
プリン、ヨーグルト、クリームの製造ラインと、包装・冷蔵のラインの機械が左右に整然と並ぶ1階では、ほんのわずかな人員で製造しています。
プリンは、産直卵を当日使用する分だけ割卵機で割り、ゼラチンなどの安定剤を使わず卵の持つ熱凝固の性質を利用して、連続スチーマーでゆっくりじっくり蒸し上げます(一般的には液卵・粉卵を使用)。
砂糖を煮詰めたカラメルソースは、プリン液⇒ソースの順にカップに充填しても、後から入れたソースが徐々に下に沈み、きちんと2層になっていました。
ちなみに牛乳も地元の酪農家から集乳しているので昼食時に出された牛乳も「新鮮でおいしい」と好評でした。
「手作り」へのこだわりに賞賛の声
~アイケイ食品㈱学習交流会~
当日黒板に掲載し学習資料 |
「手作り」の実演で、おいしさ秘訣納得 |
アイケイ食品㈱は東都生協プライベートブランド商品のメーカー。国産原料を中心に、安全・安心でおいしく便利な冷凍食品を数多く製造しています。当日は、同社の「手作り」へのこだわりに驚きと賞賛の声が上がりました。
長年人気の「東都中華ちまき」は一つひとつ手作業で笹の葉に包み、「東都おいものようかん」は国産紅あずまと塩と砂糖のみで作り、手作業で切り分ける...この細かな作業こそがおいしさの秘密、とみんな納得。
「東都中華ちまき」「東都おいものようかん」は「わたしのこだわり」商品でもあり、東都生協と同社のつながりについても深く聞くことができました。
参加者は「どの商品もおいしい」「わたしのこだわり商品について知ることができて良かった」、主催者も「東都生協の食材の良さを実感できる学習交流会、ぜひ多くの団体にも開催してもらいたい」と、充実した学習会に大満足の様子でした。
はちみつマジックにみんなびっくり!
はちみつの上手な使い方講習会
はちみつのラインナップ |
いろいろな料理などに使えてびっくり |
カリカリ梅ジュース、生キャラメル、煮魚のタレ...次々と出来上がる料理に会場は歓声に包まれました。また、何にでも使える「食菜酢」は、ぜひ常備したいと絶賛の声が!
外国産に比べ、国産はちみつの流通量は5%~10%と貴重。殺菌・抗菌作用にも優れているので、一日大さじ1杯を目標に健康作りにチャレンジしましょう。
今年度の中野ブロックのテーマは「東都商品で季節を感じよう」。次はどんな商品がお目見えするかな? 今回も「勉強になった」「また参加したい」などのうれしい感想や、楽しそうな参加者の姿に触れ、主催者側も大満足の一日でした。
アレルギー表示の学習と商品展示・試食交流
2015 年 4 月より施行された新食品表示法について学びました
試食しながら武内講師を囲み懇談 |
大豆・小麦不使用のしょうゆ |
前半は、東都生協アレルギー相談室・武内澄子さんが講演「アレルギー表示はこう変わる」。
従来のアレルギー表示では、原材料の末尾に一括表示する方法と、原材料ごとに個別表示する形が混在していました。
アレルギーの新表示では、原則として個別表示となり、どの原材料にアレルギー物質が使用されているかが分かりやすくなります。
しかし武内さんは「同じアレルギー物質が重複して使用された場合は、二度目以後の表示が省略できる規定があるので注意が必要」と話しました。
また、さまざまな加工食品に使われる乳由来の食品添加物「カゼインナトリウム」が一部の虫歯予防剤にも使われているなど、思わぬところに危険が潜んでいることについても指摘。実際に起きた数々の発症事例が紹介され、「詳しい原材料は、アレルギー相談室に電話を」と呼び掛けました。
後半は、商品分担当職員が「アレルギーを考慮した商品」約60種類を紹介。パン・麺類・雑穀類、レトルト加工品や調味料などを手に取って確認し、約10種類の商品を試食しました。
職員一番のお薦めは、国産大豆で作ったお菓子「ぱりまる カレー」。卵・乳・小麦不使用とは思えないおいしさの「フレンズスイーツガトーショコラ」も好評でした。
参加者からは「食品表示変更について詳しく聞けて良かった」「武内さんの〝知識は身を助ける〞〝自分で判断できる子に育てる〞という言葉が印象的。みんなに伝えたい」などの感想が寄せられました。
カゼインは牛乳に含まれる主要なたんぱく質で、アレルギーを起こす原因物質。カゼインナトリウムは麺類・菓子・肉加工品などに食品添加物として使われています。「CPP-ACP」は、カゼインとリン酸カルシウムが結合した物質で、大手メーカーの商品として知られているガムや歯科医院の虫歯予防剤の一種に含まれています。
枝幸「魚つきの森」植樹協議会主催 稚魚・稚貝の放流体験・交流!
東都生協・枝幸漁協・北海道漁連の3者による「海づくり」活動を体験しました
2015年5月15日から17日までの2泊3日の日程で、組合員とその家族8人が、東都生協に「秋鮭」「いくら」「ほたて」「毛がに」を供給している北海道の産直産地・枝幸漁業協同組合を訪問しました。
本企画を主催した枝幸「魚つきの森植樹協議会」は、東都生協・枝幸漁協・北海道漁連の3者が2007年6月27日に協定を締結して発足。
今回のような体験・交流企画や植樹活動など、地球環境と生命の源である川と海を守り、漁場・資源管理型漁業により生産される水産物を利用し、豊かな食生活を推進することを目的に活動しています。
初日は、稚内空港に到着後、バスで移動。宗谷岬でほたてラーメンの昼食を食べ、オホーツク流氷館を見学しました。
その後、枝幸漁業協同組合で学習会。DVDで枝幸町の紹介、漁協の概要、協議会の説明などを受けました。
2日目は、まず昨年の秋の植樹地を見学。次に北海道区水産研究所徳志別さけます事業所を訪問し、稚魚の飼育場を見学し、稚魚の放流体験を行いました。
続いて、ほたての冷凍工場を見学。ほたてキャッチャー大会、ほたて加工体験などを行いました。
枝幸漁協にて学習会 | 昨年秋の植樹地にて |
サケ稚魚の飼育場を見学 | サケ稚魚の放流体験 |
お昼は「浜のお母さんお料理教室」。漁協女性部の職員の方々の指導で、毛がにとほたてが入ったかき揚げを皆で料理しました。
昼食は、料理教室で作ったものの他、ほたて、たこ、いくらの海鮮丼、うに、毛がにの酢の物、毛がにの味噌汁、もずくなどをいただきました。
浜のお母さんお料理教室 | 漁船でクルージング |
午後は、漁船に乗せていただきクルージングを楽しみました。
船上からのほたて稚貝の放流は雨のためできませんでしたが、船上ではカモメに餌を投げるところを見たり、ほたての試食もしました。
その後、千畳岩を見学し、三笠山展望台ではカフェでお茶をいただきました。
ホテルに戻っての夕食交流会は、バーベキューハウスでのバーベキュー。ジンギスカン、ほたて、鮭ハラス、ししゃも、カレイ、ちゃんちゃん焼、おにぎりなどをいただきました。
美しいオホーツクの海 | 海の幸満載のバーベキュー夕食交流会 |
3日目は、稚内公園を見学。海鮮市場で買い物と昼食を食事を取り、稚内空港より帰京しました。
オホーツク海北部に面した北海道枝幸町にて、産地を知り、枝幸「魚つきの森」植樹協議会の取り組みへの理解を深め、北海道を満喫することができた体験・交流企画でした。
参加者からは、
「船に乗せていただき貴重な体験ができた。漁師の醍醐味を知った」
「孵化場での鮭の飼育に感動した」
「ほたてを食べ続けた。いろいろな食べ方を提示していただいた。ほたては別腹と言えるかも」
「自然が素晴らしい。星空がきれいだった」
「準備が大変だったと思う。漁協女性部の皆さんに感謝している」
「食べ物でつながるのはいい。食べ物を通じて素晴らしい世の中を作っていきたい」
――などの感想がありました。