食と農
(農)佐久産直センター視察訪問を実施しました
農薬・化学肥料に頼らない、冷涼な気候を生かしたおいしい作物作りを確認しました
園地の視察 |
質疑応答 |
産地の概要説明 |
選果場の視察 |
視察訪問企画は、東都生協の扱う商品について生産現場や関連する施設を視察することにより、東都生協との約束事、それを守るための仕組み、その仕組みの運用実態、産地・メーカーの特徴的な取り組みなどを組合員自らが確認するという目的で行っています。
現地では、最初に桜井さんの園地を視察。「ふじ」「あいかの香り」の説明を受け、栽培方法の確認をしました。
次に、(農)佐久産直センターにて産地の概要説明。今年の大雪での施設被害の報告や、りんごのひょう被害に対する支援へのお礼の後、殿様ねぎ・モロッコいんげん・りんご・プルーンの取り扱いについて説明を受けました。
続いて選果場を視察し、選果の仕方や箱詰め方法を確認しました。
その後、野元さん・関口さんの園地を視察。「紅玉」「ふじ」「シナノゴールド」の降ひょう被害について説明を受けました。
最後に直売所を訪問し、(農)佐久産直センターの商品を購入し帰途に就きました。
園地を2つ回ったことで予定よりも時間がかかってしまいましたが、参加者は熱心に生産者の話を聞いていました。
(農)佐久産直センターでは、今年2014年は6月16日、8月7日、9月11日に降ひょうの被害があり、りんご(紅玉)の生産量の4割が被害を受けました。東都生協での「つがる」「紅玉」のフルーツサポート支援企画に感謝の言葉がありました。
参加者からは、
「参加人数が少数だったのでまとまりがあり、楽しく視察ができました」
「産地に直接出かけて生産者の方々と直接交流ができることにこそ、産直の醍醐味があると確信しました」
「東都生協の安全を確認できました」
「ひょう害に対する支援企画をもっと実施すると良いと思いました」
などの感想がありました。
信州ハム㈱の視察訪問を実施しました
無塩せきハム・ソーセージを製造して40数年。おいしさと安全性を追求した商品作りを確認
会社の概要説明 |
工場施設の視察と質疑応答 |
工場内製造現場の視察 |
視察訪問お疲れさまでした |
視察訪問企画は、東都生協の扱う商品について生産現場や関連する施設を視察することにより、東都生協との約束事、それを守るための仕組み、その仕組みの運用実態、産地・メーカーの特徴的な取り組みなどを組合員自らが確認するのが目的です。
現地では、最初に同社の工場長が会社概要と取り組みを説明。
信州ハム㈱が、無塩せき(発色剤・亜硝酸ナトリウムを使用しない)、保存料不使用の商品を作り始め約40年であることや、東都生協向けハム・ソーセージには国産豚・南国元気鶏を使用していることなど、製品作りへのこだわりを確認しました。
昼食を兼ねた信州ハム㈱製造商品の試食およびプレゼンテーションでは、「わたしのこだわり東都ロースハム」ときのこのサラダ、「わたしのこだわり東都ベーコンスライス」のベーコン白菜鍋、「焼いておいしいソーセージ」を試食しました。
次に、見学ロビーより、工場内の製造現場を2班に分かれて視察。原材料の入荷から製造、箱詰め、出荷まで一貫した生産システム「Iライン」によって製品の安全性と品質保証にしっかり対応されていることなどを確認しました。
参加者からは、以下のような感想が寄せられました。
- 自然環境に恵まれた中で、商品1つ1つが愛情込めて丁寧に作られている様子が伝わり、ぜひとも今後もその姿勢を維持していただけたらと願っています
- 無塩せきハムのメーカーとして着実に成長している姿は頼もしかった。対応してくださった社員の皆さん全て人柄が良く、働きやすい良い会社なのだなと思いました
- 徹底した品質管理の元に、あのおいしさができていると感じました
- 工場見学、料理教室、幼児対象にランチパーティー他、イベント活動に積極的に取り組むなど、支援活動を通して社会貢献していることを知り、自信を持って製品を提供している一つの表れで好感を持てました。製品に対して購入意欲が高くなりました
- 「今回の企画に参加したことで、何が大切なのかを知り、食や日本の未来について考える良い機会となりました
2014年度食の未来づくりフェスタを開催しました!
生産と消費を結び、食の安心を次世代に継承する食の未来づくり運動をPR
メーカーにとっても組合員に直接会える |
見ながら、会話して買えるのは楽しい |
農業高校の生徒が地元の踊りを舞い |
産地・メーカーの方々への |
チリメンモンスターを探す眼差しは真剣 |
ダンボールのキューブと格闘中 |
復興応援市。 |
復興に向けた真剣な討議 |
復興庁・岩手県復興局 局長 今井良伸様 |
最後にみんなが楽しみにしていた大抽選会 |
生協組合員と産地・メーカーが、取扱商品やプライベートブランド「わたしのこだわり商品」などの展示・販売、食育にちなんだゲームなどを通じ楽しく交流しました。
毎年恒例のこのフェスタは、生産と消費を結び食の安心を次世代に継承する「食の未来づくり運動」を内外にPRするため東都生協が主催。取引先団体の東都生協産直生産者団体協議会、東都生協共生会が共催し、東京南部生協が協賛しました。
東都生協の産直産地・メーカーなど130団体余りが出店し、普段は共同購入でしか利用できない商品を手に取り、商品づくりにかける生産者の思いなどに聞き入る組合員の姿が見られました。当日は一般来場者を含め4000人を超える組合員と生産者が参加しました。
展示では品数も増えた新ブランド「わたしのこだわり商品」の試食コーナーや、東北地方の次世代の食の担い手を応援する「農業高校応援リレー米」、自給飼料100%で自然の循環を生かし生産した「北里八雲牛」の試食コーナーも設けられました。
また、「あの人に届け らぶメッセージ」と題し、組合員から訪問先産地・メーカーへのお礼、生産者への感謝のメッセージを組合員から事前に募集し、ステージ上でメッセージを贈った組合員と、贈られた産地・メーカーが対面する企画も行われました。
体験コーナー「るんるんズ広場」では、子どももおとなも楽しめる食育企画を実施。豚や鶏をかたどった段ボールを組み立てながら肉の部位を学ぶ大型パズルや、プールの中の魚を釣り上げ、魚の名前と漁獲水域を知る「さかなつりゲーム」などに人気が集まりました。チリメンモンスターを探コーナーでは、タコ、イカ、タツノオトシゴ、魚の稚魚などを子どもたちがチリメンの中から真剣に探していました。
またステージでは、東日本大震災で被災したメーカーを支援する「復興応援市」の取り組みについて報告がありました。東日本大震災で被災したメーカーは、再建の間に販路が減少し、企業が自力で震災前の規模で事業を継続していくことが困難な状況となっています。
そこで東都生協は今年2月、被災地企業と支援企業をつなぐ復興庁の地域振興マッチング「結いの場」に参加。岩手県宮古商工会議所と連携し、被災メーカーへのマーケティング講習や組合員モニターによる商品開発などのノウハウ提供を進めています。2015 年1月、3月には商品案内の別チラシで「復興応援市」としてテスト販売も予定しています。
当日は、復興庁・岩手県復興局の今井良伸局長が小泉進次郎復興大臣政務官からのメッセージを代読し「結いの場」の取り組みなどを説明、宮古商工会議所の花坂康太郎会頭からは東都生協との今後の事業展開にかける期待が表明されました。
食の安心を次世代に継承していくために、消費者と生産者が「産地直結」でつながっていく意義を、あらためて確認する機会となりました。
(農)房総食料センター視察訪問を実施しました
安全でおいしい産直青果の生産に向けた、土づくりや栽培管理などの取り組みを確認
品目別栽培カードに関する説明 |
山田集荷場の視察 |
施設の視察と質疑応答 |
農地の視察と質疑応答 |
視察訪問企画は、東都生協の扱う商品について生産現場や関連する施設を視察することにより、東都生協との約束事、それを守るための仕組み、その仕組みの運用実態、産地・メーカーの特徴的な取り組みなどを組合員自らが確認するという目的で実施しています。
現地では、最初にDVDによる産地概要の視聴。続いて同産地の方よりプレゼンシートに沿って、産地の概要、栽培のこだわり、産地と消費者と生協職員の顔の見える関係づくり、農産加工品へのチャレンジ、若手生産者からベテランの"匠"生産者に至るまでの新しい販売チャレンジ、さまざまな交流活動などについて説明しました。
また、「品目別栽培カード」について、作付け計画、栽培品目、生産者栽培報告書、出荷予定割り振りなどについての説明もありました。
昼食後はバスで移動し、主に根菜類を取り扱っている山田集荷場と生産者の農地の視察を行い、質疑応答を行いました。
参加者は少人数でしたが、その分、視察訪問での産地の状況や概要説明に関してもじっくり聞き入ることができ、東都生協の職員を含め、産地との質疑応答を積極的に行い、産地についての知識を一層得ることができました。
産地と東都生協の産直のつながりや取り組みなどについての理解が深まった、密度の濃い視察訪問となりました。
参加者からは、
「産地を実際に訪れることによって、生産者がどのように栽培し出荷しているのかが目で見て実感できた。今後、商品案内書に掲載されれば、ぜひ購入したいと思う」
「(農)房総食料センター婦人部の方々による手作り料理での昼食のおもてなしが、とてもありがたく、とてもおいしかった」
「和やかに意見交換できるので質問がしやすい。今回も参加して東都生協の野菜は本当にこだわりがあり安全であることを再確認できてよかった」
「ある程度知っているつもりでも、現地に行かないと分からないこともあると思った。若い人が頑張っていることが分かって良かった」
などの感想が寄せられました。
水が自慢の白州の里、(有)白州森と水の里センターを訪問
米や野菜などを生産する耕種農家と畜産農家が連携した循環型農業を推進
雑草に覆われてもすくすく育つ水なす |
自然(夏草)と共生する有機農業 |
同センターは都会の子どもたちの受け入れ農場から始め、畜産・耕作の循環型農業を推進。現在は有機JAS認証取得の野菜を出荷するまでに発展を遂げています。
収穫体験のいんげんは鈴なりに、水なすは雑草に覆われてスクスク育っていました。ある参加者は思わず「多くの産地訪問に行きましたが、これほど育った雑草を見たのは初めて!」とひと声。
目前に広がる自然(夏草)と人為が織りなす対比的な光景に一同目を奪われ、農業と自然との共生や有機農業について考えさせられた訪問でした。
「もったいない」「田んぼの再生」の取り組みに共感
「千葉のこめ豚」「産直親鶏」の利用で国内農業を守り、食料自給率を向上
参加者全員で調理 |
「千葉のこめ豚」などの取り組みを学習。 |
まず、㈱コープミート千葉・石井高広さんが、 食の未来づくり運動につなげる取り組みとして、 千葉県内の指定農場で国産の飼料米を給餌して育てた産直豚肉「千葉のこめ豚」、「産直たまご」を産み終えた産直親鶏の挽肉などの加工品、 規格外の野菜を使用した加工品 「もったいないシリーズ」 について説明。
次に、 参加者全員で 「こめ豚となすのみそ炒め」 「ごま油香る中華風黒酢肉団子」 「産直ちび丸焼きじゃがいも」 などを調理して試食しました。
参加者からは 「石井さんの説明が丁寧で分かりやすかった」 「被災地の話が良かった」「もったいない理念や田んぼの再生の取り組みに共感」 という感想や、 「肉団子の食感と風味が最高」 など、 満足の声が多く聞かれました。
みんなでかわいいコックさん!!
マドレーヌは米粉を使うとサクサク感がアップする
マドレーヌ作りに挑戦 |
できあがったマドレーヌ |
肉団子作り |
こねて丸めての肉団子では、 大きいお友だちがちびっ子に手を貸すというほほ笑ましい光景も見られました。味付けは塩こうじだけと至ってシンプルですが、 発酵食品を使うことでジューシーさとうま味が引き立つことなど学びながら楽しく調理。
手が空いた時間には野菜の花当てクイズにも挑戦し、 大いに盛り上がりました。
「包丁を持つのは楽しい」「子どもが料理に興味があるのでまた参加したい」 とうれしい感想がたくさん寄せられ、 親子の楽しそうな姿を見て主催者側も大満足の一日でした。
雪害を乗り越えた、ぶどうの甘さに感激
(有)山梨フルーツライン交流訪問 ~腰をかがめての収穫体験で、 生産者の苦労を痛感!
作業の概要などを聞く |
ぶどう狩り体験 |
ぶどう12種の試食では、1粒食べるたびに 「おいしい~」 の声が。 ここでの人気度によって作付けが増えることもあり、 試食は重要なのだそう。
ぶどう狩り体験では、おいしい実の見分け方などを教わりながら、 果実に頭が当たらないよう腰をかがめて畑の端を移動。 この体勢は本当に大変で、 生産者のご苦労を痛感しました。
(有)山梨フルーツラインの 「営農塾マルニ」 で就農勉強中の若手生産者を交えた昼食交流会では、 朝4時起きで頑張っている話や、 フルーツ栽培の年間の流れを聞き、 手作業とさまざまな工程を経て果物が供給されることを知りました。
参加者は 「大変な手間で育ててくれている!」 と感謝の思いを強くしました。
埼玉産直センター農業体験企画野菜ができるまでを学ぼう!
大雪被害後初となる(農)埼玉産直センターでの農業体験企画が実現
大きく育ちますように! |
お水をたくさん飲んで育ってね |
おいしくな~れ |
味噌冷やしうどん! 力作です |
特にハウスの倒壊面積は60%以上、「百年トマト」の手付かずの苗がハウスの下敷きになったり、4月出荷予定のブロッコリー施設も残念ながら倒壊し、およそ6億円以上もの減収が予想されました。4月には東都生協職員が応援に行き、ビニールハウスの骨組みを分解するなど復興を願い作業を行いました。
それから半年「この未曽有の危機を必ず乗り切る」と話していた代表理事の木村友一さんの言葉通り、農業体験が実現できるまで見事に復興しました。
8月24日は、大雪被害から初めてとなる農業体験企画が開催され、おとなと子ども合せて51人が集いました。草取りを行い、土を耕し、苗を植え、ハウスを作り、さらに収穫...と、さまざまな農作業を体験しました。
参加者からは 「子どもたちが野菜好きになってくれたらうれしい」 「子どもたちにできるだけ実際の経験をさせたいと思った」などの声をいただきました。
収穫したばかりの新鮮野菜は、お父さんやお子さんが包丁で切って、料理にも挑戦!自分で野菜を作る楽しみや大変さなど、 多くの気付きがあったようです。参加者も元気をいただき、大変充実した一日となりました。
「新商品おしゃべり会」 江戸川会場報告
毎月1〜2品の提案商品を組合員目線で調理・試食・評価し、改善意見を出す商品作りの活動
資料を基に活発な意見交換中 |
きゅうりが丸ごと1本入ってます |
今回の提案商品は、「本醸造醤油でじっくり漬けた国産きゅうりの一本漬け」と「いか揚げ」。2品ともあまり調理の必要がないため、評価し合う時間を多く取り、活発な意見交換が行われました。試食する商品の味、食感、成分についてそれぞれの意見があり、同じ商品でも味が「濃い」「薄い」という議論を行います。
この日のきゅうりの一本漬けも、「これだけ漬け込む必要があるのか」「1本といっても小さく感じる」「ポリポリの食感は良いが、味が濃い」と辛口の評価がある一方で、「市販はもっと味が濃く、添加物も多い」と市販品との違いを評価する意見もありました。
いか揚げについては、「これはいかというよりゲソ揚げでは?」「おいしい」「お酒に合いそう」といった意見が出ました。「ゲソが同じ長さだけど、長い触手の2本分はどこにあるの?」という質問には、一同大笑いでした。
評価が高い商品は、「商品案内に出るのが楽しみ、 もっと早く出してください」と要望するメンバーもいます。 毎回和気あいあいで、 笑い声の絶えない江戸川会場からの報告でした。
*新商品おしゃべり会
新商品に組合員の声を生かす商品づくりの活動。毎月、新商品・開発中の商品について原材料や製造方法を確かめて試食し、味や包材、調理法などを評価します。改善意見は商品部で受け止め、改善結果は商品活動を取りまとめる商品委員会へ報告されます。今年度は、江戸川会場、大田会場、調布会場、町田会場、城西会場で開催