記録的な大雨 産地被害情報報告(第2報)
関東・東北地方の大雨被害に伴うお知らせ
2015.10.01
カテゴリ 食と農
2015年9月9日未明~10日にかけての記録的な降雨は、関東・東北を中心とした大災害となりました。被災地域の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。また、被災地にはお取り引きをしている産直産地やメーカーもあり、被災状況が報告されています。
このような状況から、農産物に対しても出荷量の激減などにより、一般市場では価格が高騰しています。この影響は、収穫時の品質不良、種まき・苗の植え付け作業の遅れなどで今後も続く見込みです。また、不安定な状況がしばらく続くことが予想されますので、今後の青果物の状況についてお知らせいたします。
【9月18日(金)(農)茨城県西産直センターにて撮影】
水が引かない農地 | 「ターサイ」畑も浸水したまま |
【各産地被害状況・主な青果物の状況~(9月25日現在聞き取り情報)】
産地名 |
取扱品目 |
被害情報 |
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茨城県西産直センター(茨城) | 野菜全般 | 施設被害=被害なし 青果物被害=近隣地域の畑・田んぼで冠水。田んぼでは稲が隠れる状態。「ちんげん菜」「小松菜」の畑の一部が冠水し9月末まで出荷不可。種まきができないため10月中旬~10月下旬の出荷は厳しい状況。「レタス」「キャベツ」は冠水した畑の水引きが遅れて病気が発生、10月上旬の出荷は困難に。秋冬「にんじん」は全体の1/5の畑で冠水、今後の出荷量に影響が出る可能性あり。「ミニカリフラワー」「ブロッコリー」は影響なし。「諏訪さんのまいたけ」「安喰さんの菌床しいたけ」はハウスの被害なし。 |
JAやさと(茨城) | 野菜全般 | 施設被害=ハウス浸水 青果物被害=「長なす」の畑が浸水。企画終盤で大きな影響なし。「長ねぎ」「大根」は病気が心配です。「きゅうり」はハウスが浸水するも10月からは影響なし。「有機ほうれん草」は出荷量激減。「レタス」は苗植え時期の遅れで10月中の出荷に影響する可能性あり。 |
桜ファーム(茨城) | ベピーリーフ | 施設被害=ハウス浸水 青果物被害=ハウス300棟のうち80棟が浸水(半分が「ベビーリーフ」)し、出荷不能に。当面は被害がなかったハウスで対応可能。今後の状況で被害が拡大する可能性あり(水分過多・温度上昇による品質劣化、病気発生)。 |
マルツボ(茨城) | 長いも・栗 | 施設被害=被害なし 青果物被害=栗畑や蓮根畑の一部で冠水しているが大きな被害にはなっていない。 |
(農)埼玉産直センター(埼玉) | 野菜全般 | 施設被害=ハウス浸水 青果物被害=「長ねぎ」が倒伏。曲がりねぎが発生する見込み。「小松菜」の約3割が浸水、種まきができず10月中は少ない予想。「ブロッコリー」は施設で一部浸水。 |
(農)埼玉西部産直グループ(埼玉) | 野菜全般 | 施設被害=特になし 青果物被害=一部の畑で浸水。そのほかの被害はなし。連日の雨で発芽している作物も軟弱傾向で、今後病気が心配。種まきの遅れで出荷量減少。 |
でんでん倶楽部(栃木) | 「ほうれん草 | 施設被害=ハウス浸水 青果物被害=「きゅうり」のハウスが浸水。一時的に「ほうれん草」が出荷できなかったが、10月には出荷量は増える見込み。 |
今後の供給見通しなどはこちらをご覧ください。