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おいしいコーヒーの入れ方教室 ~㈱21世紀コーヒー~
第2地域・渋谷北ブロック「21世紀コーヒー㈱講習会」
最後の数滴は苦味となるため、 |
渋谷北ブロック委員会は2022年7月9日、コーヒーの品質を高めるため国を限定して大量買い付けをするなど、独自の工夫を行う21世紀コーヒー㈱によるオンライン学習会を開催。
同社の児玉研代表取締役が「コーヒーは赤道付近の標高の高い、涼しい場所で栽培される。世界共通の格付けはなく、国ごとに違う」といった豆知識や、ペーパードリップでのおいしい入れ方について伝授しました。
沸騰後2~3分置いた93度ぐらいのお湯で15~30秒、コーヒーの真ん中に「の」の字を描きながら入れるのがコツと聞き、各自で事前に送られた「いつもの珈琲」を入れました。
最後に参加者だけで行ったブレイクアウトルームでは「お湯の温度でこんなに味が違うとは!」「講師の手元が見えて良かった」などの感想が聞かれました。
「夏休み親子で学ぼう! 『へいわ』って何だろう?」開催
第9地域委員会・平和学習会
引き揚げ船の中での様子 |
第9地域委員会は2022年7月28日、平和企画として平和祈念展示資料館(新宿区)の学芸員の方を講師にお迎えし、親子を対象に、「Zoom」を使った平和に関するオンライン学習会を行いました。大人14人・子ども7人の計21人が参加しました。
テーマは「海外からの引き揚げ」。敗戦によって外地での生活のよりどころを失い、身に危険が迫る過酷な状況の中をくぐり抜けて祖国に戻ってこられた約320万人に及ぶ方々の労苦について学びました。
引き揚げ船の中での様子
特に旧満州での引き揚げは、1945年8月9日のソ連軍侵攻により大混乱に陥り、過酷を極めるものでした。
反日感情を持つ現地農民の襲撃もある中、青壮年男子が徴兵されていたため、女性・老人・子どもだけでの引き揚げだったそうです。
想像するだけでも、恐ろしい状況です。
講師は「戦後すぐに平和が訪れたわけではない。戦争が起こると弱い者が犠牲になる。過去に起きたことを知る=未来の平和を考えることにつながる」とおっしゃっていました。
学習漫画「満州からの引揚げ 遥かなる紅い夕陽」
企画参加者には、同資料館より提供された学習漫画「満州からの引揚げ 遥かなる紅い夕陽」を配付。こちらは、同資料館の公式ホームページでも電子版がいつでも閲覧できますので、ぜひご覧ください。
皆さんは「へいわ」とはどのようなことだと思いますか? ぜひ考えてみてください。
<参加者の感想>
- 大勢の人を殺したら刑罰があるのに、なぜ戦争で人を殺しても刑罰を受けないのか納得がいかない。戦争はどんな人でも殺してしまうからかなしい。(小4)
- 兵士対兵士の戦争の裏には引き揚げ者のような苦しい思いをした人がいることを知った(小6)
- 低学年の子には、少し難しかったかもしれませんが、とても分かりやすい解説でした。
- 資料館を訪れているような解説でした。資料をまとめていただきありがとうございました。
- 小学生には、理解が難しい時間もあったかもしれませんが、クイズなど工夫されて、親子でZoomでの戦争と平和について考えることができた貴重な企画でした。
- 平和とは、自分の幸せだけでなく、誰に対しても暴力がないこと(大人)
- 宇宙飛行士・毛利衛さんの言葉:「宇宙からは、国境線は見えなかった」―宇宙から見ると、とても小さな地球。そんな小さな世界で争う必要性があるのか? 人間社会だけでなく、地球が(環境・生物、などなど)平和であることを願うばかりです。
- 戦争について「知る」こと、そして、「考える」ことが大切だと思います。「知」って、「考」えれば、戦争はなくなるのではないかと思います。
- 人を傷つけない。お互いが寄り添って笑顔になれる。世界中が幸福を感じられる。そんな時代を迎えられることを諦めないことが大事だと思いました。
<参加者の方々の平和へのメッセージ>
第18回東都生協平和のつどいを開催
チェロの音色に耳を傾け、みんなで平和の大切さに思いをはせました
組合員からの折り鶴を展示 |
組合員からの「しあわせフォト」 |
組合員からのモチーフをつないだ膝掛け |
麦藁帽子の皆さんによる朗読劇 |
熊田育郎さん・村田未知子さん |
チェリスト・阪田宏彰さん、 |
東都生協は2022年7月31日、「奏でよう平和のしらべ 届けよう平和のメッセージ」と題し、チェロミニコンサートとお話会などのステージ企画からなる第18回東都生協平和のつどいをさんぼんすぎセンターで開催しました。
東都生協では、次世代に歴史の事実と平和の大切さを伝えるため、平和について学び、考える機会として「平和のつどい」を毎年夏に開催しています。
2020年度はコロナ感染拡大の影響で3月にオンライン開催しましたが、2021年度は開催が見送りに。今年度は3年ぶりに集会型での開催が実現しました。
さんぼんすぎセンター・1階会議室では、これまでも行ってきた「原爆パネル展」「戦争ほうきキットコーナー」「折り鶴コーナー」「膝掛け」などを展示。
今回は初の試みとして、組合員から寄せられた平和をテーマにした写真「しあわせフォト」をスライドショーでモニター上映しました。展示会場には猛暑の中、約50人ほどが来場しました。
さんぼんすぎセンター・地下ホールでは、午前・午後の入れ替え制でステージ企画を開催しました。
午前の部では、とーと会・麦藁帽子メンバーによる朗読劇「『この子たちの夏―1945・ヒロシマ ナガサキ』より抜粋」を上演。戦時下の子どもたちそれぞれが体験した悲惨な「原爆」を、メンバー6人が語りました。
午後の部では、広島被爆者・熊田育郎さん(立川友の会/立川被爆者の会会長)、東友会被爆者相談員・村田未知子さん(一般社団法人 東友会・原爆被爆者相談所主任相談員)による被爆証言を聞きました。耳を覆いたくなるような悲しい実相ですが、小さなお子さんもしっかりお話を聞いていました。
午前・午後ともにステージ企画の後半は、チェリスト・阪田宏彰さん、横山二葉さんによるチェロミニコンサートを上演。
ゆったりとした中にも面白いお話を交え、カザルス「鳥の歌」、サン=サーンス「白鳥」、テレマン「チェロソナタ」、ビートルズメドレーなどの演奏を聴きました。
参加者は間近で聴くチェロの音色に心を癒され、平和への思いを新たにしました。ステージ企画での午前、午後延べ参加者数は約70人となりました。
なお、ステージ企画は一部編集の上、動画配信する予定です。組合員活動情報紙「ワォ」と東都生協ホームページにてご案内します。
<参加者の感想>
- 平和のつどいが続いていることに感謝です。ずっと昔のことだからこそ、忘れないように活動しなくてはならないですね。
- 平和な生活は尊いものだと感じています。「平和なくして生協なし」という言葉が胸に響く現代の状況の中で自分は何をできるかを考えたいと思います。
- お話に涙が止まりませんでした。朗読いただき、力強い平和の思いが伝わってきました。
- 原爆のことは、忘れてはいけない。核兵器が無くなるように周りの人に伝えていきたいと思いました。
- 本日はありがとうございました。伺ったお話を一人でも多くの方に伝えていきたいと思います。
- 素晴らしい演奏に心が癒やされ、平和のありがたさを実感しました。
- やはり、生の音、チェロの音、素晴らしかった! ブラボー! デュオの素晴らしさ、演奏(奏法)の幅広さなど、楽しく学び、音色に聞き入らせていただきました。
「のぞいてみよう蛇口の向こう側」~水の学習会を開催
水ジャーナリスト・橋本淳司氏を講師に第7・第8・第9地域合同で学習会を開催
水ジャーナリスト・橋本淳司氏 |
会場の様子 |
提供された詳細な資料 |
2022年6月25日、第7・第8・第9地域委員会は、水ジャーナリスト・橋本淳司氏を講師に迎え、「のぞいてみよう蛇口の向こう側~多摩の水道水と地下水を知ろう~」として、合同で「水の学習会」を開催しました。
参加人数は、八王子クリエイトホール会場21人、オンライン50人と、総勢71人となりました。参加者の年齢層も20代以下から70代以上と幅広く、命に直結する「水問題」の関心の高さが感じられました。
橋本氏は、全国の水道管の老朽化問題に触れ、老朽化した水道管の年間更新率が2018年度で1%以下であることを紹介。
水道事業運営の担い手不足、それに伴う水道料金の格差拡大など、水道事業の現状を解説しました。
私たちの下を流れる地下水の存在と、自然要因や人的要因により今後起こりうる事象など、さまざまな切り口で問題が提起された学習会となりました。
途中、参加者と橋本氏とのディスカッションもあり、あっという間の2時間となりました。参加者からは「続編をお願いしたい」との声も寄せられました。
<参加者の感想>
- 水の問題をさまざまな視点からお話しいただき、有意義でした。
- 見えるのは蛇口からの水だけ。向こう側を知ることにより、環境問題を知ることができました。
- 講義内容が分かり易く、川や流域の資料など関心を持ちながら学べました。知識の有無にかかわらず、水環境は、どんな人とも切り離せないと再認識しました。
- 田んぼが減ると地下水が減る。田んぼが治水効果の面で重要な役割があるなど、良く分かりました。
★この企画については機関誌「MOGMOG」9月号にも掲載予定です
★今回の企画について資料をご希望の方は、小平センターまでお電話ください
申し込み受付期限:2022年8月31日(水)
☎:042-460-6861(午前9時~午後5時)
第4回商品ふかぼり交流会をオンラインで開催
なるほど、納得! おいしさの秘密をふかぼりしました
Aチームでは美勢商事㈱「東都肉餃子」、 |
Bチームではエム・シーシー食品㈱ |
2022年7月19日、東都生協は「第4回商品ふかぼり交流会」をオンラインで開催。事前にテーマ商品(試供品)を提供された組合員が、東都生協商品を製造するメーカー担当者と商品について楽しくおしゃべりしました。
参加した東都生協の組合員30人は15人ずつ2チームに分かれ、Aチームは「東都肉餃子」の美勢商事㈱・「東都トマトケチャップ」のオタフクソース㈱と、Bチームは「パスタソース」のエム・シーシー食品㈱・「東都香りのブレンドコーヒー」小川珈琲㈱の担当者の方と、それぞれオンラインで交流しました。
美勢商事㈱さんからは「東都生協向けに配合した国産小麦粉」作りが結んだ東都生協との出会いから「国産原料を使用するこだわり」まで語っていただき、生産者の熱い思いが伝わってきました。
オタフクソース㈱さんからは、生食用と加工用トマトの栽培方法や栄養価の違いなどを紹介。
そのすっきりとしたおいしさの秘密に、参加された皆さんも「納得!」でした。
エム・シーシー食品㈱さんからは、パスタソース製造工程のこだわりについてのお話を伺いました。
「カニのトマトクリームソース」は、乳製品の風味を落とさないように工夫。
「ジェノベーゼソース」は、バジルの色と香り、チーズの滑らかさのために、一釜ごとに担当者が付き、製造しているとのこと。
小川珈琲さんからは、おいしいものを安定してお届けするための原料へのこだわりを伺いました。
SDGs達成に向けた「国際フェアトレード認証コーヒー」商品や、途上国の子どもたちの教育環境や女性たちの雇用整備の向上を目指す支援活動を行う「One of Love(ワン・オブ・ラブ)」プロジェクトへの寄付の取り組みなどを紹介。珈琲をおいしくいただくためのヒントや保存のコツも伺いました。
各メーカーのおいしさを追求する姿勢を知ることができ、おすすめレシピの交換など、メーカーさんと東都生協組合員の「商品愛」を感じる貴重な時間となりました。
「いまこそ! いまだからこそ」憲法学習会を開催
東京都立大学法学部教授・木村草太先生を講師に招き、憲法の平和と人権を学習
東京都立大学法学部教授・木村草太先生 |
2022年7月20日、東都生協は東京都立大学法学部教授・木村草太氏を講師に、憲法学習会を開催しました。
会場の東京都消費生活総合センター教室Ⅰ・Ⅱには、東都生協の組合員など80人が参加。集会型での学習会は約3年ぶりの開催となり、講師のお話が直接参加者に届く、とても有意義な学習会となりました。
憲法は国家権力による失敗を防ぐためのルール
はじめに木村氏は「私たちはさまざまな事で失敗しやすいので、失敗しないように張り紙を貼る。この張り紙の国家権力版が憲法」と分かりやすい例えで憲法が持つ意味を解説しました。
つまり、憲法を「近代に入り強大化した国家権力が権力を乱用し犯した3大失敗 ①戦争 ②人権侵害 ③独裁―を防ぐための張り紙。近代立憲主義に基づいて作られた、①軍隊と戦争のコントロール ②人権の保障 ③権力の分立―をはじめ国家権力を制限するための法」だとしました。
続いて木村氏は、日本国憲法の章立てと、第1章から第10章までのそれぞれの特徴を説明。憲法は、その国の国家権力が失敗しやすい事柄についてルールを作り、失敗を防ぐことに意味があります。どの国の憲法にも盛り込まれる上記の3点を含め、日本国憲法は、過去の失敗を踏まえて 「天皇」「戦争の放棄」「国民の権利」「国会・内閣・司法の三権分立」「中央政府から独立した地方自治」などを特徴としています。
改憲論議の焦点は9条2項
「自衛隊と憲法9条」の関係についてのお話。自民党はこれまで、憲法第9条第2項を削除して軍隊と戦力を持てるようにする改憲を主張してきましたが、近年では第2項を残し自衛隊を明記する「明記改憲」を主張。
20世紀半ば以降、国際法では一切の武力行使を原則として禁じています(国連憲章第2条第4項「武力不行使原則」)。日本は過去に侵略戦争という大きな失敗を犯したため、「戦争の放棄」として諸外国と比べ、軍隊と戦力を徹底してコントロールする規定を憲法に設けているのです。
国連憲章の武力不行使原則では、侵略国が現れた場合に備えて、①国連安保理決議に基づく集団安全保障措置 ②個別的自衛権 ③集団的自衛権―の3つの例外を定めています。ロシアによるウクライナ侵攻について木村氏は「このいずれにも該当せず、ロシアの国際法違反は明白」と指摘しました。
「日本国憲法第9条第1項では国際紛争を解決のための武力行使を禁止。つまり侵略戦争の禁止を明文化したもので、現在の国際社会では当たり前の条文で、これには改憲派もほぼ異論はない」としました。
改憲派が問題とする第9条第2項は、戦力や交戦権、軍隊を持たないことが書かれています。しかし、他国の侵略に備えて軍隊を持った場合、指揮監督権の所在は規定されていません。内閣の行う事務、国民が内閣に与える権限を定めた憲法第73条にも書かれていません。こうしたことから「軍事に関する権限は消滅している」「憲法第9条はあらゆる武力行使を禁止する条文と理解せざるを得ない」としました。
憲法9条と個別的自衛権・集団的自衛権
では、第9条に例外はないのでしょうか。政府は、国民の生命や自由を最大限尊重することを定めた憲法第13条を、第9条の例外を認める根拠としています。侵略があった場合にそれを放置することは、国民の生命や自由を最大限尊重する政府の義務を果たさず、第13条に違反することになるからです。
木村氏はこれを「遠足のしおり」に例えて説明。「第9条に『過去にお酒を飲んで酔っ払って迷惑を掛けた人がいるため、飲み物は一切持ってきてはいけません』と書いてある。第13条を見ると『熱中症にならないように水分補給をしましょう』と書いてあって、水を持参しても良いのかどうかが分からない。しかし熱中症対策を考えた場合に『水を持ってきてはいけない』とすることは、明らかに無理がある」。
「同じように、日本が攻撃を受けた場合、憲法第13条を根拠として国民の生命と自由を最大限守るための武力行使は例外的に認められる。したがって自衛隊は置いて良いし、侵略を受けた場合に限り、最低限の武力行使は行って良い、というのが現在の政府の解釈」として「軍事権との関係では、防衛活動は憲法第73条にいう一般行政事務、国内の行政に含まれるものと整理されている」と解説しました。
他方、外国の防衛のために派兵できるのかという点に言及。「侵略国に対して非難声明を出したり、経済制裁に参加したりすることは外交権の範囲で可能だが、軍事活動に関する規定はないため、集団的自衛権の行使や国連軍への参加は憲法違反とされてきた」。
「しかし2015年に成立した安保法制では、存立危機事態に限定して集団的自衛権の行使を容認。憲法第13条により第9条の例外を認める構造は維持されているが、①外国を守ることは規定していない第13条に違反し、違憲となる ②自国が武力攻撃を受けていない段階で、被害国の防衛のために武力行使を行うことは先制攻撃となる」との問題点を示しました。
「自衛隊明記」と「緊急事態条項」の危うさ
続いて木村氏は、改憲派の「自衛隊明記」案や「緊急事態条項」追加案の危うさを、戦前ドイツのワイマール憲法の歴史をたどりつつ解説。
「憲法第9条をそのままで自衛隊を置いて良いとする自衛隊明記案は、先の『遠足のしおり』に例えれば『水筒を持ってきて良い』と書くだけで、その水筒に水を入れて良いかは書いていないようなもの。つまり、自衛隊がどの範囲で任務を遂行するのかを書かなければ意味がない」とし、安保法制の下では「集団的自衛権を憲法に書き込まなくてはならない」との考えを示しました。
しかし、憲法改正の国民投票で「集団的自衛権の明記」を争点にしたくない改憲派は、自衛隊の任務の範囲をあいまいにして真の争点となる「集団的自衛権明記」を隠し、「自衛隊明記」改憲を図る可能性があることに注意を促しました。
緊急事態条項については「感染症や原発事故など緊急事態の行動制限はこれまでの法律でも認められている。現行憲法に緊急事態条項がないから対応できない事態にあるとは考えられず、法改正や政策判断で十分対応できたはず」と指摘。憲法への緊急事態条項の追加には根拠がないことを示しました。
2012年の自民党改憲草案について、木村氏は「政府が緊急事態を宣言すれば、法律を内閣の一存で書き換えられるという内容」としました。第1次世界大戦後、ワイマール憲法下ドイツでの社会不安を背景とした緊急事態条項の乱用が、授権法や議事堂炎上令(大統領緊急令)を経てナチス体制へとつながっていった経緯を解説。「憲法改正の前に、国会での熟議や緊急事態へのさまざまな事前準備の方がはるかに重要」との見解を示しました。
憲法の改正は、国会で衆参各議院の総議員の3分の2以上の賛成を経た後、国民投票によって過半数の賛成を必要とすることが憲法第96条で定められています。国民に誤解をさせて投票に行かせるような、あいまいな説明しか伝えられない可能性があります。
質疑応答での「改憲発議が国会を通って国民投票となった場合、私たちはどう準備すればよいか」の質問に、木村氏は「何が問題なのかを見極めることが大事。必要性がない改憲には流されない構えが大切」と応じました。
「18歳選挙権が実現した今、若い世代に何を伝えていけばよいか」との質問には「投票は、自分のためというよりは、公共の価値を実現するための仕事」との考えを示し、投票の大切さを改めて確認することができました。
私たちが賢く判断し、行動していくためにも、マスメディアが流す情報や伝え方には常に疑問を持ち、情報を深読みすることが大事です。ロシアによるウクライナ侵略などに乗じて、改憲への動きが強まっています。ニュースなどで「自衛隊明記」「緊急事態条項」のワードが出たら要注意。
平和とより良いくらしの実現に向けて、日本国憲法の今日的意義を確認し、守り生かしていく必要があります。東都生協では継続的な憲法学習など、平和を考える取り組みを進めていきます。
平和への思いをつなげる「ピースニットサロン」
1988年から取り組む、被爆者の方々に贈る膝掛け作り
「編み物上手だったおばあちゃん |
編みあがったモチーフ。 |
「東友会」・ピースニット活動 別ウィンドウで動画を再生します |
「数十年ぶりにかぎ針を手にしました。懐かしく温かい感触、いいですね」。
うれしい感想が寄せられた「ピースニットサロン」。好評だった1月に続き、2022年4月27日に東都生協・さんぼんすぎセンターで開催。(主催:第5地域委員会)
サポーターの清野初美さんに習いながら、編み物の時間を楽しみました。
準備された色とりどりの毛糸の中から、好みの糸を選び、10センチ角のモチーフを編みます。編み図や動画の準備もありましたが、手から手に教え合うのが一番早道! 場も和みます。
初心者の方も丁寧な手ほどきを受けてみるみる習得、「自宅でもできるようになってうれしい」と笑顔に。
「久しぶりの編み物。脳トレに良さそう」「集中すると気持ちが落ち着いて、心が鎮まりますねー」との声には一同共感しました。
「ピースニット」は、「東友会」(東京都原爆被害者協議会=東京に住む被爆者の会)に膝掛けを贈ったのが始まり。1988年から組合員活動として取り組みが広がり、交流を続けています。
集まったモチーフをつなぎ、膝掛けに仕上げる集いを企画している地域もあります(第5地域は9月に予定)。
一目一目に平和への願いを込めて、ぬくもりを届けるピースニッティング、あなたも参加しませんか。
そして、全ての人に一日も早く戦禍のない穏やかな日常が戻りますように。
「ヘルシーエクササイズ」定例会を開催
4カ月ぶりに集まって簡単健康エクササイズ
みんなで体操ができることがうれしい! |
小平市と東村山市を中心に11人で活動中の第9地域・とーと会「ヘルシーエクササイズ」。
2カ月に1回の開催が基本ですが、2022年4月13日、コロナの感染状況を見て4カ月ぶりに集まりました。
東都人材バンク・松谷佳子さんの指導の下、1時間半。気功やヨガを取り入れたストレッチ・筋トレで血行も良くなり、心身ともにリフレッシュしました。
「先生が毎回たくさん教えてくださるので覚えるのが大変!」ですが「毎回、楽しみにしています!」と、元気に集って体操ができるうれしさを皆でかみしめました。
終了後の東都生協の新商品やお薦め商品の情報交換も、とても楽しい時間です。
もしもの時にも慌てない...にじえ葬ミニ学習会
東都生協の葬祭事業「にじえ葬」を学習
「お葬式事情、ずばりプロがお答えします」として、第8地域委員会は2022年4月15日、東都生協の葬祭事業「にじえ葬」学習会を開催しました。
講師は葬祭事業で協同する取引先・㈱セレモアの山嵜正樹さん、東都生協・生活文化事業担当の泉澤賢一職員。
残された人に負担をかけたくないと、最近は自ら事前相談する人も増えているとか。エンディングノートは何度でも書き換えられ、メモ代わりとしてもおススメ。
もしもの時のために、預貯金やパソコン・携帯電話のパスワードなど紙ベースで残しておくことも大切と聞き、これも時代の流れと妙に納得しました。
東都生協は葬祭も扱うという広報も兼ねた今回の学習会。学習会開催やプラン、金額など、にじえ安心フリーダイヤル 0120-85-0983 までお気軽にご相談ください。
地域のつどい+登録商品「北海道放牧豚」を知ろう
Non-GMO・PHF飼料にこだわり循環型畜産を実践する希望農場の「北海道放牧豚」についてオンライン学習
飼育日数は一般的な養豚より |
2022年4月27日、第9地域委員会は地域のつどい+登録商品「北海道放牧豚」学習会を開催。
オンライン開催となったこの日、前半の地域のつどいでは「コロナ禍は『じっくり学習する時間』となった」「オンラインでもいろいろな活動に参加できた」などの声が...。
後半は、商品部・千葉祐二職員による「北海道放牧豚」学習会。
北海道厚真町・希望農場の豚は、屋根付き豚舎と放牧地を自由に行き来し、ストレスのない環境で育ちます。
敷料は完熟堆肥のバイオベッドのため、糞尿は発酵処され臭気も抑制、冬は発酵熱が床暖房の代わりになるそうです。
飼料の「とうもろこし」「大豆油かす」は非遺伝子組換え(Non-GMO)で、さらに「とうもろこし」はポストハーベストフリー(PHF=収穫後農薬無散布)と聞き、「今後も循環型畜産を目指してほしい」と参加者も納得でした。