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親子で憲法を学ぼう!「檻の中のライオン ~憲法ってなんだろう?~」学習会報告
組合員活動委員会主催・楾 大樹弁護士による憲法学習会
講師の楾(はんどう)弁護士 |
組合員活動委員会は2021年10月30日(土)、「親子で憲法を学ぼう! 『檻の中のライオン~憲法ってなんだろう~』学習会」をオンラインで開催しました。
「檻の中のライオン」の著者・楾 大樹(はんどう たいき)弁護士を講師に、もっと憲法について親子で学ぼうと開催しました。楾弁護士は、広島県の事務所から、ライオンとその他の動物のパペットを使って軽快に講演し、2時間半があっという間に過ぎました。
くらしを守り、次世代の子どもたちに平和な世界を引き継いでいこうと、組合員から寄せられた平和募金を活用しました。参加者は97人と、小学生から高校生まで幅広い世代が参加しました。
「憲法は誰のもの?」「『憲法』というルールを守らないといけないのは、誰?」と楾弁護士からの問い掛けで始まりました。「国民みんな」なのか、果たして「国民みんなじゃない」のか? ――改めて問われると、考えてしまいます。答えは憲法第99条。「国民みんなじゃない」のです。この条文では「天皇または摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務」を定めています。
楾弁護士は自ら作成したオリジナル「日本国憲法」ファイルを用いて、「私たちが人間らしく生きるために、みんなが共存して生きていくためのルールが憲法です」と話されました。
前半では、第99条:憲法を守るのは誰なのか、第11条:基本的人権は、生まれながらに授かっている人権、第13条:みんな同じ人間だけど、みんな違う人間。人間らしく自分らしく生きていくための憲法であることについて解説されました。
「ルールは、みんなで作りましょう」――憲法は、権力を持った人が勝手に作るべきものではなく、みんなが意見を出し合って作られるものです。
憲法とはそもそも何なのでしょうか? 関連する条文は、第98条、第96条です。第98条では憲法が国の最高法規であることを定め、憲法の改正手続きは第96条で定められています。国民主権とはどういうものかも、国家権力を百獣の王「ライオン」、憲法を「檻」に見立てて、仕組みを分かりやすく説明されました。
「この憲法も作り変えることができます。主権者である国民が『おかしいな』『変えるべき部分がある』と感じたら、意見を出していきましょう。しかし、主権者である国民もしっかりと勉強して理解することが必要。勝手に権力を行使できないように国民が注視し、怒るべきときは怒らないといけません」と楾弁護士は強調されました。
講演の後半は、まず第53条。「いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その(臨時会の)召集を決定しなければならない」と定めています。内閣が臨時国会を召集しないのは、どうしてなのでしょうか?
戦争の放棄を定めた「第2章」は、平和と自由を守るものです。第9条2項は、憲法で戦争をしないように国家権力をコントロールし、縛り付けています。第14条では、全て国民が法の下に平等であることを定めています。楾弁護士は、関連して基本的人権(自由権)や表現の自由、民主主義について解説されました。
「果たして国民の何パーセントの人がはっきりと学んだ記憶があるでしょうか? 教育の中ではどれだけ、憲法は国民のためにあり、公務員などの権力者が暴走や悪さをしないようにしているのだと認識しているのでしょうか」と楾弁護士は問い掛けます。
私たちも、憲法の仕組みや大事にすべきことをもっと学び・知り、そしていのちとくらしを守るためによく考え、自ら行動すべき時には意思表示としての行動を取ることになります。それが恒久平和への第一歩で、お互いの意見の違いも受け入れて、どのように、この国での社会や暮らしを平和なものしていくか、語り合わなければならないことが分かりました。
主権者は誰なのか、主権者は憲法で守られているのか、いま一度確認する必要があることを考える機会となりました。
この講演は、10月31日の衆議院選挙前日に行われました。楾弁護士はすぐにYouTubeに講演の様子の動画をアップロードし、広く伝えられています。最後に、楾弁護士の書籍や絵本の紹介をしました。
「憲法とは?」―― 親子で、家族、友人、知人と話してみるきっかけとなった学習会でした。
<参加者感想より>- 憲法に対する考え方がよく分かりました。ファイルも見やすくありがたかった
- ずっと伺いたいと思っていた講師の先生のお話が無料で聞けるという素晴らしい機会に感謝します
- 小学校4年生の子どもと視聴しましたが、さまざま考えることがあったようで、とてもありがたく、これからの学びにもつなげていきたいと思います
- オンラインなので、気軽に聞けました。時事問題も聞きたかったので参加しました。知らないことばかりで面白かった
- 話の内容は分かりやすかった。小学生低学年には難しかった。語りたいことがたくさんあるならば、何日間かに分けてもいいだろうし、参加者への配慮も、もう少し必要だと思った
東都生協発「100万人のピースベル」に取り組みました
平和への思いをメッセージに!
「国際平和デー」とは、2002年に国連が定めた平和の記念日です。毎年9月21日を世界の停戦と非暴力の日として、全ての国と人々に、この日一日は敵対行為を停止するように働き掛けています。
アメリカ・ニューヨークの国連本部では、毎年この日に、国連事務総長が日本から贈られた「平和の鐘」(Japanese Peace Bell)を鳴らす特別記念行事が行われています。
参加者より「平和のメッセージカード」として平和への思いや、ピースベルに参加した感想をお寄せいただきました。
全11枚を紹介します。
※画像をクリックすると拡大画面(JPEGファイル)が開きます。
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知ってる? 石けんのスゴわざ! 親子実験講座
太陽油脂㈱石けん親子実験講座
①混ざり合わない水と油に |
②かき混ぜると、 |
③「酢」「塩水」etc.... |
「『石けん』ってどうして汚れが落とせるの?」
2021年8月20日、第7地域委員会は「パックス」ブランドのメーカー・太陽油脂㈱・松山浩之さんを講師に、石けんについての親子実験講座をオンラインで実施。
実験を交え、石けんについて楽しく教えていただきました。
パックス製品は、天然の植物油が主原料。合成界面活性剤を使わない石けんは、川や海に流れても微生物や魚の餌となって循環します。
映像で「液体石けん」の製造、包装、出荷ラインも視聴。お家で工場見学もできました。
子どもたちにも身近な石けんが「環境を考える」きっかけになるとうれしいですね。
八千代牛乳をもっと知ろう ─オンライン交流会─
千葉北部酪農農業協同組合と「八千代牛乳」学習交流会を開催
おいしさの秘密教えます |
おいしいご飯、いただきます |
2021年8月26日、第3地域委員会はモーモーくんの牛乳でおなじみの千葉北部酪農農業協同組合との楽しい交流会を開催。
同産地の村上沙記さん・五香智嗣さんと、参加者の東都生協組合員の各家庭をオンラインでつなぎました。
まずは工場の成り立ちから、搾乳された生乳がどのような工程を経て私たちのところに届くのかを学習。
後半は生産者・高木信行さんからのビデオ放映のほか、鈴木耕太朗さんの牛舎からは、かわいい子牛が登場!!
朝夕2回の搾乳、餌やりや牛舎の掃除、堆肥づくりなど、生産者の1日は早朝から始まる大変な作業ですが、「牛が好きだから頑張れる」と熱い思いを語ります。
牛は2~3歳で初めてお産をし、1年に1回子牛を産みます。「人間と同じで、お産を経験しないとミルクは搾れない」と、参加者
からの質問にも丁寧に答えていただきました。
オンライン交流会は、第3地域委員会にとっても初めての試み。反省点を踏まえ、"身近に顔の見える交流会"としてこれからも続けていきたいと夢は膨らみます。さて、次はどこの産地に行きましょうか!!
総代・サポーター交流会を開催
千葉北部酪農農業協同組合と交流し、1年の活動を振り返りました
久しぶりの千葉北部酪農農業協同組合 |
第6地域委員会は2021年7月8日、2020年度の第6地域の総代とサポーターに感謝の意を込めて「総代・サポーター交流会」を開催。東都生協のさんぼんすぎセンターにて、集会&オンライン産地訪問の形で進行しました。
会の前半は、さんぼんすぎセンターに集まった総代・サポーターと、千葉北部酪農農業協同組合の村上沙記さん、酪農家の鈴木耕太朗さんをオンラインでつないだ産地交流会。
生産者の鈴木さんは牧場を始めた頃のことから牛や牛乳への思い、毎日の仕事について語られました。また、子牛の様子を牛舎からカメラ中継したり、クイズを出題するなど随所に工夫を凝らした楽しい交流となりました。
会の後半では、総代・サポーターが1年間の活動を振り返りました。メンバー一人ひとりから昨年度の活動報告を聞き、意見交換も行って参加者同士の交流を図りました。
終了後には「今回のような集会型とオンライン産地訪問を組み合わせた企画は、遠い産地や、なかなか入ることができない場所ともつなげられるので、通常企画としても有効では」「現地に行けなくても、牛舎の様子や鈴木さん、村上さんの思いが聞けた。参加して良かった」「フリップを使ったクイズは、思わず"へぇー"という内容もあり、盛り上がった」とたくさんの感想が...。
また、総代・サポーターから「やり残した感がある」という声がある一方で、「これからもできる限り参加したい」などの前向きな意見も聞かれ、交流会は今後につながる良い機会になりました。
暮らしに役立つハウスダスト・ダニ対策学習会
サンスター㈱から講師をお招きし、オンライン学習
参加者に配付された「サンスター |
2021年7月7日、第9地域委員会は暮らしに役立つハウスダスト・ダニ対策学習会を開催しました。
サンスター㈱屋田菜那さんによるオンライン学習会は、参加者の「梅雨時期に困ること、気を付けているダニ対策」発表から始まりました。
「ダニ対策は、生きているダニだけでなく、ふんや死骸の除去が重要。高気密・高断熱な近年の住宅は暖房や加湿によりダニやカビが生息しやすいので、冬も小まめにケアする必要がある」と屋田さん。
布団のダニは天日干しでは死なないため、コインランドリーで乾燥までしっかり行うか、乾燥機が難しい場合は天日干しの後、掃除機をかけること。併せてダニケア用品を使うとなお良いそうです。皆さんも参考になさってください。
有機一番摘み煎茶のオンライン学習交流会
㈲人と農・自然をつなぐ会の杵塚民子さんを講師に学習会
2021年7月21日、第8地域委員会は有機一番摘み煎茶のオンライン学習交流会を開催しました。
㈲人と農・自然をつなぐ会の杵塚民子さんを講師に、有機栽培、農薬無散布と減農薬、慣行栽培の違いを学習。
「やぶきたみどり」は有機栽培で農薬無散布の安全・安心なお茶、と再確認できました。おいしいお茶の入れ方、保存方法、お茶の健康効果の他、「栄養成分が全て残っている茶殻は、捨てずにサラダや天ぷらに」「水出し冷茶にドライフルーツを入れる」などお茶の新たな楽しみ方の提案も...。
「有機栽培の工夫、新しい分野への生産者の意欲が分かった」「かえって近くで話ができた気がする」と評判も上々でした。生産者の方々とのつながりを感じる学びと交流のひと時になりました。
森と人 みんなイキイキ! 割り箸から考える環境と福祉
認定NPO法人JUON(樹恩)NETWORKの鹿住貴之さんを講師にお招きしました
事前に資料を受け取って予習も |
福祉施設で作られた「樹恩割り箸」 |
2021年7月31日、第5地域委員会は「国産間伐材の割り箸」学習会を開催。
「国産間伐材の割り箸」が日本の森林を守り、障害者の就労に貢献しています。認定NPO法人JUON(樹恩)NETWORK、鹿住貴之さんにお話を伺いました。
国土の7割を占める日本の森林は、林業の衰退や農山村の過疎・高齢化で荒廃、災害にも影響している現状です。
持続可能な資源である木を生かすために、間伐材の活用を通して、都市と農山漁村が支え合うネットワークづくりを推進するこの活動、ぜひ多くの人とシェアし、広めたいと感じました。未来のために!
東都生協職員のお薦めジュース学習会を開催
第9地域委員会 オンライン学習会 第3弾
東都高原夏摘みトマトジュース |
リユースびんは、このマークが目印! |
第9地域委員会は2021年9月21日、商品部職員を講師に「東都生協職員お薦めジュース学習会」開催。
わたしのこだわり商品「東都高原夏摘みトマトジュース」を中心に、わたしのこだわり商品の飲料や商品案内に出てくるその他の飲料について幅広く学習しました。
オンライン学習会の第3弾として企画し、組合員11人が参加しました。
高原夏摘みトマトジュースについては、原料のトマト「愛果(まなか)」の今年の生育状況を確認。
8月上旬までは天候による被害もほとんどなく順調に生育しましたが、8月中旬より大雨による影響で、実割れ、日照不足、腐敗、病気、木の弱体化が多く発生し、収穫量が大きく減少。
今年は、昨年より収穫にかかる人手も不足傾向だったそうです。
今後も、希少な国産の加工用トマト振興のため、利用普及につなげる活動を継続し行っていく必要性を再認識しました。
わたしのこだわり商品の飲料では、リユースびんを使用した商品があることから、リサイクル洗びんセンター(昭島市)についてや、リユースびんの過去10年間の供給本数や回収率などの推移なども確認。
供給本数に対して、意外に回収本数が伴っていない実態などを確認しました。回収されたびんは、洗浄することで繰り返し20~30回は使用が可能です。
各自治体のごみとして出し、熱で溶かして再利用する方法よりも、CO₂削減につながるのです。
また、リサイクル洗びんセンターは、障害のある方が自立を目指し働く福祉作業施設であることから、リユースびん商品の利用は、そうした方々の雇用も守る助けになります。
こうした理由から、東都生協のリユースびん商品の利用を、今後もお薦めしていきます。
<参加者の感想>
- たくさんの取り扱い商品の紹介があり良かった
- 話の中で、質の良い商品がたくさんそろっていることが分かった
- なかなか紙面ではわからず、こういう学習会は大切だなと思った
- いろいろ々な飲料を知る機会になったので、購入してみたい
- 現状、オンライン企画は参加しやすく、ありがたい
- オンライン学習会は、家事の合間に参加できるのがうれしい
- 学習会の説明が聞き取りやすく、分かりやすかった
- 今後もさまざまな内容の学習会をお願いいたします
<学習会中及び企画のアンケート内の飲料に関するご意見・感想>
- 「高原夏摘みトマトジュース」...試食品でいただき、初めて飲みました。とても飲みやすかった
- 食塩無添加のトマトジュースしか飲めなくなりました。おいしさが違います
- わたしのこだわり「産直みかんジュース」...外皮をきちんとむいてから絞っているとのことで、味が気になりました。利用してみたい
- 「ゴールド農園りんごジュース」...いつもお中元の品に利用しています。とてもおいしいですよ
- 「チョーヤ 梅しぼり」...ずっとアルコール入りと思っていました。ノンアルコールだと知ったので、すぐにでも利用してみたい
- 「CO-OPミックスキャロット」...子どもの野菜不足を補助できたらと思い、いつも利用しています
- 「東都山形育ちのデラウェアスパークリング」...果汁10%なのに「わたしのこだわり」商品になぜ入るのか疑問でしたが、試作段階で、味のバランスなどを考えたときに、果汁10%の割合がとても良かったとのことで、果汁が多ければよいというわけではなかった話を聞き、納得しました
- 「有機にんじんジュース」<光食品㈱>...他社のにんじんジュースと一緒に、比較しながら試飲してみましたが、色も濃く、香りも味もこの商品がとても良かった
- リユースびんの飲料を使用したいと思いますが、サイズが大きいのでもう少し小ぶりのびんがあればよいと思います
- 野菜の値段が高騰しているので、ジュースなどで栄養が補助できたらうれしいと思っています
参加者紹介の時間では、参加者の皆さまにも、お好きなジュースの話をしていただき、楽しい交流ができました。
トマト倶楽部:トマト倶楽部:信州産加工用トマト製品の消費拡大を目的に |
東都生協組合員による収穫援農を例年夏期に実施 |
地域のつどいで「コモパン」学習会
コモパンの製造工場をバーチャル見学。長期保存可能な理由や味へのこだわりを学習
スクリーン越しの講師に熱い視線 |
2021年6月28日、第6地域委員会は地域のつどいを開催。昨年度の活動やInstagramをパワーポイントで紹介しました。
続けて、コロナ禍でもできる組合員活動の一つとして、㈱コモの萩原敬介さんによるオンライン講習を開催。
さんぼんすぎセンターに集まった参加者は、巨大なイタリア製トンネル型オーブンで1日20万個ものクロワッサンを焼く工場の様子などをバーチャル見学し、コモのパンが長期保存可能な理由(天然酵母&乳酸菌の効果!)や味へのこだわりを学習。
「コロナ禍でも企画してくれてうれしい」「パワーポイントでの説明も分かりやすかった」と評判も上々、今後のオンライン企画にも期待がふくらみます。