みんなの活動:これまでの活動報告

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「有機農業」で地球も私たちも元気に! 有機農家学習会

第9地域・オンライン「有機栽培農家学習会」

2022.03.07

講師は東都生協商品部職員

講師は東都生協商品部職員

2021年12月17日、第9地域委員会は商品部・本間職員と吉澤職員による有機農業についてのオンライン講座を開催。

東都生協の栽培区分表示「東都みのり」や「有機」「無無」の違いについて、また産直有機栽培農家「北海道有機農業協同組合」「グッドファーム」「JAやさと」「福岡自然農園」など産地についても学習しました。

東都生協の農産物は「いつ」「どこで」「誰が」「どのように」作ったかが明確で、市販品とは安心感が違うことを改めて実感。今後も商品の安全性を守るために、生産者・職員・組合員一丸となって積極的に取り組み続ける生協でありたいと思いました。

プロから学ぶお掃除テクニック

第8地域・鶴川ブロックお掃除学習会

2022.03.07

さっと一拭き、あら不思議!

さっと一拭き、あら不思議!

2021年12月14日、鶴川ブロック委員会はアズマ工業㈱から太田駿吾さんを講師に招き、簡単にできるお掃除学習会を開催。

掃除のコツは、まず物を片付けること。そのためには物を減らし(頭が痛い) 、高い所から低い所への順序でスタート...。基本的なことなのに妙に納得してしまいます。

実際に洗剤やクロスを使っての掃除法には歓声が! 年末の大掃除も大切ですが、普段の手入れでいかに掃除がラクになるかがよく分かりました。参加者は「みんな困っているところは同じなんだ」と気持ちも洗われ、お掃除上手になれたようです。

世界中の子どもを笑顔に!ユニセフ親子学習会

第7地域「世界の水と衛生」について親子で学習

2022.03.07

講師の山本さん「小さくても自分にできることを続けていくことが、みんなの笑顔につながります<br />
」

講師の山本さん
「小さくても自分にできることを
続けていくことが、みんなの
.笑顔につながります

「うわー、重いっ!」水汲み体験する参加者(小6)。水の入ったカメは40kg以上

「うわー、重いっ!」
水汲み体験する参加者(小6)。
水の入ったカメは40kg以上

第7地域委員会は2021年12月12日、ユニセフ親子学習会を開催。

5歳までに命を落としてしまう子どもは世界に年間530万人! 安全な水を使えない環境が大きな要因です。

「水と衛生」について、神奈川県ユニセフ協会・山本陽子さんに学びました。

1日のほとんどを水汲みに費やす13歳の少女や、厳しいくらしを強いられている子たちの現実を知り、また、世界をより良くするために自分にできる行動ミッションを3つ決めました。「将来ユニセフのような活動に参加したい」との感想がうれしい収穫でした。

平和募金企画「みんなで聴こう被爆者の声、ともに創ろう『核なき世界』」を開催しました

日本原水爆被害者団体協議会・事務局長の濱住治郎さんが講演

2022.03.03

日本原水爆被害者団体協議会・事務局長の濱住治郎さん

日本原水爆被害者団体協議会
・事務局長の濱住治郎さん

東都生協は2022年2月19日、平和募金企画「みんなで聴こう被爆者の声、ともに創ろう『核なき世界』」をオンラインで開催しました。親子を含め38人が参加しました。

今回は、日本原水爆被害者団体協議会・事務局長の濱住治郎さんをお招きしました。


濱住さんは、広島原爆により母親の胎内で被爆した胎内被爆者です。原爆で亡くなったお父様(享年49歳)の年になった時にご兄姉から聴いた当時のお話とまだ見ぬ父への思い、胎内被爆について伺いました。

「77年たった今も、被爆者の方々は原爆の残虐さと放射能による健康被害に今なお苦しめられ、核兵器がゼロになり、核兵器の恐怖から逃れるまで、安心して死ぬことはできない」と濱住さんは話します。


また濱住さんは「放射能は女性や子供に大きな影響を与え、母親の胎内で被爆したからといって、その被害を免れることはない」と語り、むしろ胎児だったからこそ、その無防備な若い細胞にとって放射線の影響が計り知れないことを知る機会となりました。


2021年1月22日に発効し核兵器禁止条約では、歴史上初めて国際法で核兵器を違法とし、核兵器のない世界に向けたスタートラインに立つことになりました。

濱住さんは、自身がニューヨーク行動で参加した核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議をはじめ核兵器禁止条約、ヒバクシャ国際署名についても言及。


「核兵器が存在するということは、私たちが、家族が、愛する人が核兵器の被害に遭うということで、私たちが当事者になるということ」との濱住さんの言葉に、核の問題は過去のことでなく、現在のことであり未来のことでもあることを、参加者はあらためて感じました。


青い空を子どもたちのために、核兵器も戦争もない世界にしていくために、私たち一人ひとりが考える機会となりました。


後半のグループ交流では、「今回初めて被爆証言を聴いた」という小学生のお子さんからも感想や質問がありました。参加者は、子どもたちの中で思いがつながっていくことに願いを込めました。



<参加者の感想より>

・被爆者の声を実際に聞くことができたので身近に感じました。実際に被爆者として行動している方から説明を聞くと関心が深まると思いました。

・改めて核兵器のむごさを感じました。平和の企画に参加すること、周りにも参加を呼び掛けること、平和は当たり前に用意されているものではないと世界の情勢などにも日ごろから関心を持ち続けたいと思いました。

・胎内被爆の方のお話を聞いたのは2度目ですが、被爆体験を話せる方が少なくなってきた証かと思います。語り継ぎ、伝えていくことの大切さを改めて感じました。

・胎内被爆について初めて詳しく知ることができました。言葉では語り尽くせないほどの経験をされてきたことと思います。やはり、自分ごととしてまずは自分の子どもに、そして機会があれば多くの方々にも話していきたいと思います。


*東都生協では1988年より、一般社団法人 東友会との交流を通じて、貴重な被爆証言を伺う活動を続けています。

北海道の産直産地・枝幸漁協とのオンライン学習・交流会を開催しました

「枝幸魚つきの森」活動を共に進める枝幸漁協・北海道ぎょれんとオンライン交流

2022.03.03

北海道・枝幸漁協の皆さま

北海道・枝幸漁協の皆さま

クリオネ。「ハダカカメガイ」という巻き貝の一種です

クリオネ。ハダカカメガイ
という巻き貝の一種です

陸に上げた漁船

陸に上げた漁船

クイズで盛り上がりました

クイズで盛り上がりました

工作した鮭で、実際の大きさを実感

工作した鮭で、実際の大きさを実感

北海道漁業協同組合連合会の竹花さんからホタテと鮭についてクイズを交えながら学びました。

北海道ぎょれん・竹花さんから、
ホタテとサケについてクイズを
交えながら学びました。

枝幸産いくらとほたての海鮮丼

枝幸産いくらとほたての海鮮丼

枝幸漁協・女性部の皆さま

枝幸漁協・女性部の皆さま

東都生協は2022年2月12日、Zoomを使った「オンライン親子de 北海道の海の幸 おいしさを知ろう! 枝幸漁協女性部と交流しましょう!」と題したオンライン学習交流会を開催しました。

北海道の産直産地・枝幸(えさし)漁業協同組合(※)・女性部をはじめ職員の方々、同組合産品の販売などを手掛ける北海道漁業協同組合連合会(通称「北海道ぎょれん」)の方々と東都生協の組合員56組136人が参加しました。



コロナ禍の影響で直接顔を合わせての交流とはなりませんでしたが、枝幸漁協・女性部とはZoomアプリを利用したリモートでつながり、皆さんとの距離がぐっと近く感じられた学習交流会となりました。

枝幸漁港からの現地での様子のライブ配信。漁に出ない時の船を陸に上げている様子や、目の前の海にすむクリオネの姿など、気温がマイナスの銀世界を知ることができました。

東都生協の組合員からは、

「枝幸漁港って、こんな北だったの?!」

「生協で名前は知っていても、産地の方との交流は普段働く自分には無理だったが、今はネットでつながれて、とても枝幸漁協・女性部に親しみを感じた」

「子どもを連れて出かけずにお家でオンライン参加できてよかった」

との声もあり、自宅にいながら1,200kmも離れた産地の枝幸町がより近く感じられていたようでした。



北海道ぎょれんが作成した枝幸についての参加型学習クイズでは、参加者が手元にあるフリップで答え、魚つきの森植樹活動やホタテ、鮭の生態などについても学習できました。

学習内容が盛りだくさんで、設問はサケ、ホタテについての2問を出題。それぞれ実際の漁の様子の映像を流し、どのように加工されて組合員の手元に届くのかがよく分かりました。

参加者から事前に寄せられた質問では「サケやホタテの天敵は何ですか?」また、「最近の漁業で困っていることや気になっていることはありますか」「どうして『枝幸産ほたて』はおいしいのでしょうか」などの内容もありました。枝幸漁協、北海道ぎょれんの皆さまからは、一つ一つ丁寧な解説があり、理解が深まったようです。



東都生協が両団体と共に進める「枝幸魚つきの森」運動での植樹活動の大切さについてもあらためて学習。

サケは生まれた川に戻り、産卵するといわれています。植樹活動により森の木々を豊かにすることで、山の栄養が川を通じて海に流れ、プランクトンが活性化することで豊かな海づくりにつながります。

現地では近年、漁業の開始時期が早まるなどの状況が出ているようです。

「雪が多い、少ないの差が激しいような感じです」として「雪かきは大変でも、降った雪が多いと、森の雪解け水が河川を通じて海へ栄養を送ってくれる」と話していました。



学習クイズの次に、枝幸漁協の女性部によるレシピ動画を上映。枝幸産の素材を使った「ほたて炊き込みご飯」「鮭かまぼこ(すり身)」「たこ・ほたてのネギ塩こうじ和え」の調理方法が紹介されました。

女性部から、それぞれのメニューの調理法についてのポイント解説もありました。魚介類の上手な解凍方法、魚をあまり食べない子ども向けの調理の工夫、魚をふっくら焼く方法、お薦めのレシピなどを同組合女性部の方々が、東都生協の組合員に分かりやすくアドバイスしていました。

今回の交流では、参加者から事前に寄せられた質問や当日の質問にも丁寧に答えてくださり、参加者は産直産地をより身近に感じることができたようです。参加者が一堂にいくらとほたてを使った海鮮丼をそれぞれ準備し、一緒に「いただきます」と発声し、いただきました。オンラインで北海道の海の幸おいしさが実感でき、充実した学習交流会となりました。



参加者からは、

「海のことや、いくら、ほたてが食卓にのぼるまでのことをイメージできました。鮭の種類や時期による名称など勉強になり、クイズも楽しかった。クリオネ、かわいかった。ついつい画面にくぎ付けになりました。あらためて産地と食卓・人のつながりは大切だと思いました。また皆さんとオンラインで交流しながらいただいた海鮮丼も格別でした。北海道の枝幸の皆さんと実際に会えるときを心待ちにしています」

「漁業やエコについて知らなかったことを知れて面白かった。第一次産業についてさらに興味が湧きました。これからもっと知りたいですし、たくさん食べたいと思いました」

との感想がありました。


※枝幸漁業協同組合:

北海道宗谷総合振興局管内の南部、オホーツク海に面する枝幸町で活動する漁業協同組合。冬季は流氷に覆われるオホーツク海で、流氷が運んでくる動植物のプランクトンが豊富なため、さまざまな魚介が集まり、豊かな漁場となっています。漁の中心はケガニ、サケ・マス、ホタテ、タコなどで、特にケガニは全国的に高い評価を得ています。


原発・エネルギー政策に関するオンライン学習会を開催

原子力発電・エネルギー問題の基礎を学習

2022.02.25

講師の東京農工大学 佐藤敬一先生

講師の東京農工大学 佐藤敬一先生

東都生協は2022年1月22日、原子力発電・エネルギー政策に関する学習会をオンラインで開催。講師に東京農工大学農学部・環境資源学科准教授の佐藤敬一氏をお招きしました。東都生協の組合員など30人が参加しました。

佐藤氏は森林資源、基礎物理学、森林環境教育の専門家で、稲城市環境審議会の会長、東京農工大学生協の理事長、東都生協では学識・経験者理事、環境監査委員を歴任するなど、環境・エネルギー分野を含め幅広く活動されています。

東都生協は昨年10月、脱原発や脱炭素など国内外の環境・エネルギー問題を巡る情勢を踏まえて原子力発電に対する考え方を更新しました。同考え方は、福島第1原発事故を受けて、脱原発と再生可能エネルギーへの転換など、持続可能な社会の実現に向けて2011年度に策定したものです。

今回の学習会では、同考え方の基礎となるエネルギーと発電方法の種類、発電に利用される電源の内訳(電源構成)、原子力発電の問題点、国が昨年10月に決定した第6次エネルギー基本計画、環境・エネルギー問題を巡る世界の動きなどを学習しました。

エネルギーの基本は「仕事をする能力」

佐藤氏はまず、エネルギーの基本を解説。エネルギー(energy)は「仕事をする能力」。仕事を表すギリシア語のエルゴン(ergon)に由来します。紀元前4世紀、ギリシアのアリストテレスが初めて仕事を定義しました。物理的なエネルギー概念が確立したのは19世紀末。

仕事とエネルギーの単位はジュール(J)、また、熱もエネルギーとしてカロリー(cal)も使われます。単位時間当たりの仕事量を動力または仕事率(単位はワット=W)といい、発電所の規模(1時間当たりの仕事量・ワット時=Wh)を示すのに使います。

私たちはくらしの中で、光(電磁波)、熱、電気、力学的エネルギー、生体エネルギー(アデノシン三リン酸=ATP)などエネルギーを日常的に利用しています。電気はそのままでは使えず、照明は光に、洗濯機では運動エネルギーに変えて、はじめて「仕事をしてくれる」ものとなります。「火力発電や原発では、化学エネルギー・原子核エネルギーを熱に変え、水蒸気でタービンを回す運動エネルギーに変え、発電機で電気に変えます。これが多くの発電方法の基本となる」と佐藤氏は説明します。


国産で無尽蔵、環境に優しい再生可能エネルギー

エネルギーには、繰り返し使っても枯渇しない再生可能エネルギーと、原子力や石炭・石油・天然ガスに代表される化石燃料など、有限で再生不可能なエネルギーがあります。再生可能エネルギーは、太陽が地球に送り続ける毎秒180兆キロワットもの太陽光・太陽熱をはじめ、風力・地熱・水力・波力・潮汐力など、無尽蔵で環境にも優しい自然エネルギーやバイオマスエネルギーを指します。

産業革命以降の1800年代より、それまでの木材や人力・畜力、水車・風車に代わって石炭や石油などの化石燃料を大量に消費するようになり、地球温暖化の原因となる温室効果ガスが急増。南極の氷床に閉じ込められたCO₂濃度の分析で確認できます。「再生可能エネルギーをうまく活用すれば、使ったら無くなってしまうような化石エネルギーを使わずにすむ」と佐藤氏は強調します。


原子力発電の特徴と問題点・危険性

再生可能エネルギーなどを利用したさまざまな発電の説明に続き、佐藤氏は原子力発電の特徴と問題点を指摘。原子核の分裂や融合によって放出されるのが原子核エネルギー(原子力)。原子力発電は、原子炉の中でウラン燃料を核分裂させ、その際に発生する熱エネルギーを使って水を蒸気に変え、この蒸気によってタービンを回して発電機で電気を作ります。

国内の軽水炉には、直接蒸気を利用する沸騰水型(BWR=Boiling Water Reactor)と、熱交換器を経た2次冷却水の蒸気を利用する加圧水型(PWR=Pressurized Water Reactor)があります。2022年2月現在9基が稼働していますが、いずれも加圧水型軽水炉です。福島第1原発事故後、同原発と同じ沸騰水型軽水炉は1基も稼働していません。

軽水炉は、原子炉に中性子を吸収する制御棒の出し入れや、純水を使った冷却剤・減速材で核分裂を制御します。天然ウラン鉱石では、燃料となる核分裂しやすいウラン235は0.7%で、残りの99.3%は安定したウラン238。ウラン238に中性子を吸収させると、核分裂しやすいプルトニウム239に変わります。プルトニウムはウラン235に比べて60倍のエネルギー資源。これをウランと混ぜてウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX燃料)を作り、軽水炉で利用するのがプルサーマルです。

原発の運転は、放射性物質や放射線を発生させます。放射線は量や強さに応じて、細胞内の遺伝情報を次世代に引き継ぐDNAが損傷し、障害が生じます。放射線の強さは「ベクレル=Bq」、健康影響は「シーベルト=Sv」で表します。放射性物質は、時間の経過とともに壊変し、その放射能が減っていきます。放射能の強さが半分になる時間を「半減期」といいます。

半減期には、物理学的半減期と代謝により排出される生物学的半減期があります。例えばセシウム137は50歳まででそれぞれ30年・90日。ウラン238の半減期は45億年。ウラン238が中性子を吸収すると核分裂しやすいプルトニウム239を生成しますが、この半減期は実に2万4千年。「事故のあった福島第1原発3号機はプルサーマル運転をしており、このプルトニウムが放出され環境を汚染してしまった現実を踏まえる必要がある」と佐藤氏は指摘します。


行き詰まった核燃料サイクル、実用化のめどが立たない原子力新技術

関連して核燃料サイクルの問題点を挙げました。使用済み燃料から回収したウランやプルトニウムを燃料として再利用するのが核燃料サイクルです。柱となる高速増殖炉もんじゅは、2016年に廃炉が決定しています。問題は冷却剤のナトリウム。水と反応すると爆発する性質があります。もんじゅは1995年に、二次冷却系配管の温度計がナトリウムと接触して破損・漏出し火災事故を起こすなど、トラブルが続出していました。

佐藤氏は「ナトリウムやプルトニウムを利用することは今の技術では難しい」と話します。重水素・三重水素を核融合させ、「地上の太陽」をつくる核融合炉にも言及。「プラズマ状態で閉じ込めて核融合エネルギーを取り出す技術は、長期にわたる研究にもかかわらず、実用化のめども立っていない」と指摘します。


地球環境保全に向けたエネルギー政策の課題

佐藤氏は発電方法の組み合わせ比率、電源構成の問題にも触れました。国内の現状は石炭・石油・天然ガスの化石燃料が7割を占め、一日のうち午前10時~午後5時に高い電力消費が継続します。こうした需要に対応して、一定した出力で発電し続けるベースロード電源や調整可能なミドル電源、一時的な需要増に対応できるピーク電源があります。

太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、季節や天候などで発電量が変動する特徴があります。安定供給には、調整力の確保や地域間で電力を融通し合うことの必要性を佐藤氏は指摘。脱原発・脱炭素に向けて、CO₂を排出せず、エネルギー自給率の向上につながる再生可能エネルギーを最大限に導入していく上での課題を示しました。

国際的な環境問題への取り組みとして1992年に国連が主催したリオ・サミットにも佐藤氏は言及。持続可能な開発に向け、地球規模の連携構築を目指したこの国際会議は「地球サミット」とも呼ばれています。CO₂削減に向けた気候変動枠組条約(京都議定書、パリ協定)、生物多様性条約、21世紀に向け持続可能な開発を実現する「アジェンダ21」などもここから始まりました。

佐藤氏は最後に、国が2021年10月に決定した第6次エネルギー基本計画の問題点を解説。同計画では、2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル実現に向け、再生可能エネルギーを主力電源と位置付け、2030年度に温室効果ガスを2013年度比で46%削減することを掲げています。

また同計画では「福島第1原発事故の反省を肝に銘じて取り組むことがエネルギー政策の原点」「エネルギー政策の要諦として、安全性の確保を前提とし、安定供給、経済効率性、環境適合(S+3E)に最大限取り組む」としながら、具体的な内容を伴っていないことを指摘。「実用化のめどが立たない科学技術に依存していることは問題」として、「あと10年もない中で本当に実現できるかは疑問」と語りました。

東都生協は、いのちとくらし、食と農を守る立場から、国に対して原発からの撤退と化石燃料依存からの脱却、再生可能エネルギーの拡大を求めていきます。併せて、原発やエネルギー問題に関する今回のような学習の場などを通じて、くらしの在り方について考え、持続可能な社会の実現に向けて行動していきます。

枝幸漁協との秋のオンライン交流会を開催。~行ったつもりで!! 水産産地「枝幸漁協」秋のオンラインツアー~

2021年度 枝幸「魚つきの森」植樹協議会 交流企画 ~消費者と生産者が協同した海づくりの活動~

2022.02.07

ほたてとサケのキャラクターは、北海道ぎょれん・竹花さんが作成(画像上)

ほたてとサケのキャラクター
北海道ぎょれん・竹花さんが作成
(画像上)

ほたての殻外し作業

ほたての殻外し作業

ほたての水揚げ

ほたての水揚げ

秋鮭のさばき方講座

秋鮭のさばき方講座

東都生協は2021年11月13日、枝幸漁協との秋のオンライン交流会を開催。

枝幸漁業協同組合(枝幸漁協)、北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)と取り組んできた「秋の植樹ツアー」。今年は、コロナ禍のためオンラインでの交流会を開催しました。

動画では、「魚を増やすためには山に木を植えること」という先人漁師の言い伝えを守り、山に木を植え、100年かけて100年前の浜の実現を目指しているという植樹活動やほたての水揚げ・加工、秋鮭漁・いくら加工の様子など、さらに枝幸漁港直営冷凍工場の蛯子工場長による秋鮭のさばき方講座も放映。

また、枝幸漁協女性部・上野部長から参加者へ「枝幸のほたてや秋鮭の食べ方や知りたいレシピは?」などの質問がありました。

食べ方としては生、ムニエルなどさまざまでしたが、「変わった食べ方を知りたい」という参加者からの要望には、「ほたてをお湯にさっと通して味噌と合わせるとおいしい」と教えていただきました。



参加した組合員の感想


・自宅で、貴重な漁の様子や工場内、産地の皆さんの顔も見えて、とても親しみを感じました
・植樹をすると魚が増えるということを知り、自然環境の大切さを考えさせられました
・海洋汚染が報道されている中、枝幸の海はまだまだ豊かと伺いホッとしています

魚つきの森植樹協議会


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東都生協・枝幸漁協・北海道ぎょれんの三者が協定し、植樹活動を通じて地球環境と川と海を守り、漁場・資源管理型漁業による水産物を利用し、豊かな食生活の推進を目的に活動。


マークに注目! 東都生協の商品案内「さんぼんすぎ」の見方・学習会

第2地域委員会の東都生協商品案内「さんぼんすぎ」の見方・学習会報告

2022.02.07

商品案内マーク(抜粋)

商品案内マーク(抜粋)

講師の商品部・柳職員「紙面作りは3カ月前から始まります。ご意見・リクエストをぜひお寄せください!

講師の商品部・柳職員
「紙面作りは3カ月前から始まります。
ご意見・リクエストをぜひ
お寄せください!」

2021年11月23日、第2地域委員会は東都生協の商品案内本紙、「さんぼんすぎ」の見方・学習会を開催。

「今週のお薦めは何かな?」いつも見慣れた「さんぼんすぎ」。 

今回はページのあちこちで目を引くマークに注目しました。価格表示だけでも数パターン。商品情報が一目で分かる、工夫されたお役立ちアイコンがこんなに多数あったとは!

「紙面にデジタルを連動させ、二次元コードを付けたり、より使いやすい商品案内を目指します!」と商品部職員・柳 幸宏さん。紙面の進化に期待大です。

忙しい時には見過ごしがちですが、ぜひ一度、アイコンハンターしてみてください。「さんぼんすぎ」の新しい魅力が見つかります。

もっと産地を知ろう-オンライン産地交流学習会-

第5地域委員会と(農)埼玉産直センターとのオンライン産地交流会

2022.02.07

河井貴信さん

河井貴信さん

折原孝太郎さん

折原孝太郎さん

いっぱい食べてね!

いっぱい食べてね!

第5地域委員会は2021年11月12日、(農)埼玉産直センターとオンラインによる産地交流学習会を開催。ブロッコリー畑から河井貴信さん、キャベツ畑から折原孝太郎さんと東都生協組合員の参加者をオンラインでつなぎました。

河井さんは毎朝3時起きで1,500個のブロッコリーを収穫、折原さんは新規就農5年目で農業に若い力を注入します。ブロッコリーもキャベツも寒くなると一段と美味に...。参加者からは「おいしい野菜は産地の皆さんの努力のたまもの」との声も。一生懸命育てられた野菜を無駄にしてはいけないと思うのでした。

進行役、内田孟哉さんにも感謝。オンライン交流会は顔が見える企画と、手応えもバッチリでした!!

2022.01.14

産地直結は生産者と消費者が協同

東都生協農産物の栽培区分表示

産地直結5原則

第9地域委員会は2021年12月17日、Zoomを使ったオンライン学習会 第4弾として、「有機農業で地球も私たちも元気に! 有機農家学習会」を開催。東都生協の商品部職員を講師に、農薬に対する考え方や有機農家の取り組みを学びました。12人が参加しました。

東都生協は栽培表示区分「みのり」の青果を20~30種類取り扱っており、全国に契約有機産地があります。

その中の1つ福岡自然農園。こちらは、自然農法を提唱し体現化している産地。
生産者の福岡正信さんは、世界各国への歴訪を重ね、泥の中に植物の種子を入れて粘土団子状にすることにより、砂漠化を抑制する取り組みなどを行い、世界的な評価を受けています。2008年に亡くなられ、現在は、お孫さんが農園を受け継がれています。同産地には、国内外から有機就農を志す多くの人が勉強に訪れています。

その他の産地として、(農)グットファーム、北海道有機農業協同組合、JAやさとが紹介され、それぞれの産地の特徴が説明されました。

東都生協の農産物は、栽培区分表示「産直」の農産物を含め、取り扱う全ての農産物は栽培計画書に基づき、しっかり記録・点検され、組合員に届けられます。

そうした意味でも、市販の青果物と比較して安心感が違う! ということを改めて痛感した学習会となりました。

産地は環境に配慮した安全・安心な農作物を作り、組合員は、購入し続けることで農家を支える。支え合いの生協だからこそ、みんなで地球を守り、ウィンウィン(win-win)な関係でありたいですね。

生産者カードは、産地の方々の大きな励みになっています! 皆さま、こちらはぜひ、これからも提出していきたいですね。



<参加者の感想>

  • 農薬を全否定するのではなく、上手に使いながら残留農薬を減らしたりして、生産性を維持しながら、より安全な作物を作るという考えもあると思いました。
  • やみくもに恐れず、しっかり正しい知識を持った消費者にならなければと考えさせられました。
  • 農業への深い見識がある意見を聞けて、ためになりました。
  • 生産者カードが、生産者の皆さんはうれしいと思ってくださると伺い、これからも折に触れ、書こうと思います。
  • 今さらですが、「産直」「東都めばえ」「東都わかば」「東都みのり」のことも自分の中で見直せたので、東都生協の野菜・果物を安心して頼めるなと思いました。
  • 有機栽培作物の定義が分かって良かった。


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