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沖縄で戦跡と米軍基地を見学し、平和の大切さを再認識
日本生協連主催「沖縄戦跡・基地巡り」参加報告
沖縄には地上戦の傷跡 |
「沖縄を知ることから、これからの日本の平和を考える」ことを目的に、2008年3月25日~27日の3日間、日本生協連主催の「沖縄戦跡・基地巡り」へ参加しました。東都生協からは5人、全体では全国28生協166人の参加がありました。
25日は、沖縄戦「集団自決」体験者の生々しい証言による講演と、昨年9月29日、宜野湾(ぎのわん)市の海浜公園で開かれた教科書検定意見の撤回を求める超党派の沖縄県民大会で発言した読谷(よみたん)高校の高校生からの報告、琉球大学講師からの「教科書検定問題の現状と今後について」の報告を聞きました。
教科書検定問題が取り上げられている中で、沖縄の人々の平和への想いを強く感じました。そのあとの夕食懇親会では、沖縄の生協の平和活動紹介や、沖縄民芸に触れたりしました。
26日は、平和ガイドの方と、嘉数高台(かかずたかだい)、糸数壕(いとかずごう、糸数アブチラガマ)の戦跡見学、平和の礎(いしじ)、韓国人慰霊塔、県立平和祈念資料館、ひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館、魂魄(こんぱく)の塔、首里城の見学、また途中の車中や嘉数高台からは、普天間基地を垣間見ることができました。
27日は、「安保の見える丘」より嘉手納(かでな)基地を眺め、その後、コープあっぷるタウン(コープおきなわ店舗)を訪れ、最後に振り返りとしてグループ討論を行いました。
夕食懇親会やグループ討論など、参加者同士で平和について語り合う時間もあったので、見学、学習したことをさらに深めることができ、非常に有意義な企画となりました。
短い行程でしたが、沖縄の過去と現状を深く知ることができ、沖縄についての理解が深まりました。沖縄の戦跡と基地を見学することにより沖縄戦の事情を知ることができました。
現在の沖縄での諸問題、二度と戦争をしてはいけないと、これからの平和を巡る課題について考えさせられた3日間でした。
アフリカを応援したい
貧困、紛争、飢餓などアフリカの方々が抱える課題を学び合いました
クイズに答えながら |
布を巻きつけ |
2008年3月22日、平和委員会主催で春の親子企画「JICA地球ひろば見学会」があり、13人が参加。当日はアフリカが特集されていて、展示を回りながら JICAの松本庸一さんから説明がありました。
貧困、紛争、飢餓などさまざまな困難と闘ってきたアフリカは感染症で亡くなる人も多く、国によっては平均寿命が30代ともいわれます。
しかし、携帯電話の加入率は61.2%で女性の国会議員の割合が日本より多いこと、世界遺産が103ヵ所もあることなども知りました。
青年海外協力隊員の渡辺敦さんからは、チュニジアの子どもたちに卓球を教え、国際大会で優勝するまでになり、一生を町の中だけで暮らす貧しい人たちが外の世界と交流し、町も潤うようになったという話を聞きました。
下町戦跡・戦災碑めぐり
東京大空襲の戦跡で平和への願いを新たに
平和への思いを強く感じました |
2008年3月22日、平和委員会主催で1945年3月10日の東京大空襲の戦跡を巡るバスツアーを行いました。大人19人、子ども2人が参加。墨田区の「東京都慰霊堂」や隅田川の言問橋のたもとにある「東京大空襲追悼碑」「夢違え地蔵尊」などを訪ねました。
ガイドをつとめていただいたのは、東京空襲遺族会会長の星野弘さんです。星野さんは、中学2年生のときに大空襲にあいました。移動中のバスの中では、大空襲当日の悲惨な光景やそのあとの町の様子、中学生も学校に行かず軍需工場で働いたこと、7人の家族はばらばらの生活だったことなど、体験を赤裸々に語っていただきました。
最後に訪れた「東京大空襲・戦災資料センター(館長:早乙女勝元さん)」では、実際に投下された集束焼夷弾の原寸模型や当時の新聞や写真、教科書などの展示やビデオを見ました。
参加者からは、戦争のない世の中に生きていることへの感謝と、平和の大切さを願う感想がたくさん寄せられました。
心を開く聴き方、話し方
日本メンタルヘルス協会・丸山弥生さんを講師に学習
講師の話に興味津々 |
活発に意見交換 |
2008年3月6日、さんぼんすぎセンターで、東都生協くらしの助け合いの会「ほっとはんど」が学習&懇談会「心を開く聴き方、話し方」を開催しました。講師は日本メンタルヘルス協会の丸山弥生さん。
60人の参加者で会場はいっぱい。心理テストで自分の「親心、大人心、子ども心」度を知り、なるほどと感心。
「本当のプラス思考とは、プラスもマイナスもきちんと見て、どちらを選択したら自分も周りの人も幸せかと考えること」「差し出された手をありがとうと受け止めることが謙虚さです」などの話を実例たっぷりに聞き、笑ったり頷いたり。3時間があっという間でした。
ステキな商品はいかがでしょう?
共同作業所の方々との交流を通して福祉政策の現状への理解を深めました
演じられた人形劇は |
2008年2月29日、東都生協はさんぼんすぎセンターにてきょうされん東京支部との交流会を開催しました。8 団体と組合員合計40人が参加。
この交流会は、共同作業所の方々との交流を通して福祉政策の現状への理解を深めることを目的に、毎年開催しています。
「年に一度のこの交流会を楽しみにしていました」というあいさつからスタート。お弁当を食べながらの交流が行われました。
「こんな製品が欲しいという要望はありますか?」「販路拡大のためのアイディアにインターネットを使ってみたい」など、積極的な活動に結び付けるための情報交換が活発に行われました。
それぞれの作業所で作られたクッキー、しおり、おもちゃ、手芸品など自慢の品々が会場いっぱいに並び、笑顔がいっぱいの販売が始まると、作業所のメンバーは手に手に商品を持って売り込みを開始。
ビデオを使ったきょうされんPRタイムでは「味は保証済みです!!」と胸をはってアピール。人形劇や署名の呼び掛けなども行われ、にぎやかな一日となりました。
一人ひとりが主人公になって考える
介護保険制度の現状と課題を学習
まず介護保険制度をしっかり |
2008年2月27日、くらし委員会主催で介護保険への理解を深めるための学習会が開催され、東都生協の組合員33人が参加しました。
まず、㈱川原経営総合センターの久保田義徳氏から、介護保険制度の意義と現状、基本的な仕組み、利用手続き、今後の課題などについて説明。
急速に増加する介護費用への対応として2000年に介護保険制度が創設され、2006年4月の改定では「予防重視型システムへの転換」として軽介護サービスの給付削減が行われ、従来の利用者が利用できなくなるという事態も生じています。
介護保険は各市町村が運営しているため保険料が異なっています。 このような中、生協として何をすべきか、日本生協連・福祉事業推進部の佐藤博氏が説明しました。
「まず自分の地域の実態を知り、サービスに反映させていくために声を出していくことが大切」として「地域で組合員同士が調査・学習を重ね、それを生協全体としてまとめて、地域でくらしを支え合う生協ならではの仕組みを作っていくことが求められている」と佐藤氏は話しました。
DVD「広島・長崎を伝えたい 〜ある市民ジャーナリストの軌跡〜」鑑賞会
原爆被爆者284人の証言を集めた伊藤明彦さん(被爆者の声を記録する会代表)の記録を鑑賞
2008年2月19日、長崎放送を退職してアルバイトで生活を支えながら、被爆者の生の声を集め続けた伊藤明彦氏の軌跡をつづったDVDの観賞会を開催しました。
やむにやまれず、広島、長崎の惨劇を伝えたいと思う伊藤氏の姿は、観る者に大きな感銘を残しました。
被爆後63年が過ぎ、ヒロシマ、ナガサキが風化しつつあるといわれ、また被爆者の方々も高齢化し近い将来には肉声を聴けなくなるという危機感の中で「皆が忘れてしまったらもっとひどいのが落ちるかもしれません」という伊藤氏の問い掛けを真摯に受け止めなければと思いました。
「ネットで被爆者の声をお聞きください! 身近な若い世代の皆さまに、このようなサイトがあることをお伝えいただけないでしょうか」と伊藤氏は呼び掛けます。
インターネット環境がある方は、ぜひホームページ「被爆者の声」(外部サイトにリンクします)で、被爆者284人が生々しく語るヒロシマ・ナガサキの実相を聞いてみてはいかがでしょうか。
もっと多くの人に伝えたい
被爆、戦争体験の継承と平和の大切さを伝えていく重要さを再確認
「みんなで編みました」 |
「愚かな戦争を繰り返さないで」 |
平和委員会主催の「東友会と組合員の交流会20周年」が都内4カ所で開催され、延べ139人が参加しました。
2007年12月14日の文京シビックセンターでは、開会のあいさつ、参加者の紹介の後、東友会の馬場邦子さんの「被爆証言」が始まりました。
原爆が投下された小学生の頃の悲惨な体験や被爆者と分かると、周りから疎外されてつらかった戦後の生活のことなどを切々と語っていただきました。
組合員が編んだモチーフをつなげて作った膝掛けを贈呈し、※東友会から「皆さんの、ひと針ひと針の温かさを感じています。ありがとうございました」と、メッセージをいただきました。
被爆、戦争体験の継承と平和の大切さを伝えていく重要さを再確認する集いとなりました。
※東友会(東京都原爆被害者団体協議会)核兵器を巡る情勢と廃絶運動の最前線
核兵器を巡る情勢と核兵器禁止条約など核廃絶運動の最前線について学習
一人一人が関心を持ちましょう |
東都生協では「核兵器も戦争もない平和な未来を子どもたちに残したい...」との願いから、核兵器廃絶の署名運動に取り組みました。
これに合わせて、市民団体「ピースデポ」の梅林宏道さんを講師に招き「核兵器を巡る情勢と廃絶運動の最前線」というテーマで学習しました。参加は東都生協組合員8人。
現在地球上には約26,000発の核弾頭があり、これは全人類を滅ぼすのに十分すぎる量です。
核兵器の全面廃絶を義務付けた核不拡散条約が発効したにもかかわらず、米国はじめ核兵器保有国は履行しないばかりか、警報即発射や先制使用も辞さないのが現状です。
そんな中でこれからの核廃絶の道は、核兵器に頼らない安全保障政策への転換と核兵器禁止条約をどうつくっていくかが焦点となります。
核兵器の解体や、核兵器の使用や威嚇が禁止されている非核兵器地帯を広げていくために、自治体や市民社会の役割が大きいこと、そのために市民が声を出して行動していかなければいけないということを学びました。
自分を知って子育てに生かす 福祉委員会連続講座
子育ては、親も子も自己信頼を築くための道のり
同じ立場の人たちと意見交流をしました |
「自分の気持ちに気付いて子育てをラクにしよう!」をテーマに、福祉委員会では、講師にフリーライターの箱崎幸恵さんを迎え、2007年10月9日と11月13日に連続講座を開催し、子育て真っ最中のお母さんが延べ27人参加しました。
まず、幼い頃の自分を思い出し、紙皿にその頃の感情を一番示す顔の表情をクレヨンやマジックで描きました。笑顔、泣いている顔、不安な顔とさまざまな顔が描かれ、そのころの気持ちを参加者一人ひとりが発表し合いました。
感情は自分の行動の動機付けになり、自分の行動パターンを知ることにより、客観的に自分を見つめ直すことになることを学び、それによって自分の陥りやすい感情と行動パターンについて書き出しました。
子育て中はいろいろな気持ちが湧いてきます。子どもへの愛しさや喜びだけではなく、不安やイライラも。そんなとき、子どもを通して自分の子どもの頃と向き合うことになり、親自身も自分が大切な存在であると気付き、落ち着きを取り戻します。子育ては、親も子も自己信頼を築くための道のりであることを学びました。
参加者同士が思いを分かち合ったことで、さらに元気が出て、あらためて子どもと向き合うことができるようになった講座でした。