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産直米を食べて田んぼを元気に-田んぼの生きもの宣言-
生協・産地・団体・米穀事業者・行政が協同して環境保全型農業を推進
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このマークは、生物多様性によって人と田んぼが支えられていることを表わしています。背景の色は、水の青、植物の緑、大地の茶です。私たちが目指すべき「なつかしい未来」を象徴しています。 |
■産地の取り組みを応援します
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2009年12月15日、JA新みやぎ・田尻支店(宮城県)で、「たじり田んぼの生きもの宣言」が発表されました。
田尻地域では30年ほど前から農薬の使用を抑えた環境保全型農業を進めてきました。10年ほど前からは田んぼの生き物調査を行い、生産者自身が田んぼの生き物たちに目を向けるようになり、5年前からは消費者も一緒に調査を行っています。
そして2009年4月、産地や生協のみならず、流通や精米を担う米の卸業者や行政も加わって、田んぼの生き物調査プロジェクトが発足し、4回にわたる定期的な田んぼの生き物調査と数回の話し合いを経て宣言に至りました。これは、日本で初めての、田んぼの生き物と共生した農業を進めるための宣言となります。
■田んぼの生きもの調査が形に
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カエルやアメンボ、クモなどが害虫を捕食し、イトミミズや微生物が豊かな土を作る。そんな生門門ものたちの力をうまく利用することで、農薬や化学肥料の使用を抑えることができます。
田んぼの生きもの調査を行うことで、いろいろなことが分かってきました。冷害の年はトンボの羽化の時期が遅れること、使う農薬の種類によってトンボの数が異なること――まさしく生き物たちは、科学的なデータよりも多くのことを語ってくれます。
生き物を育む取り組みは少数の生産者や一部の田んぼだけで行うのではなく、田尻のように地域全体で取り組む必要があります。田尻の生産者の皆さんも、これまでの生きもの調査や、農法への応用など地道な活動が消費者に広まるということで、今回の宣言に大変期待しています。
■生産者からのメッセージ
![]() | 田んぼの生きものが食の安全と環境を語る 佐々木陽悦(生産者・田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト実行委員長) |
宮城県大崎市田尻地域の環境保全型農業は、30年ほど前の水稲の空中散布中止やダイオキシン系農薬排除の運動に始まります。10年ほど前、6月の水田をミジンコを大きくしたような生き物がたくさん泳いでいることに気付きます。「タマカイエビ」です。
ユスリカを食べにツバメが乱舞し、6月末にはメダカやフナの稚魚が泳ぎ、夜には稲穂を登ってトンボの羽化が始まります。
生き物はウソをつきません。生き物調査をすることで、化学合成農薬や化学肥料を削減した栽培方法が生き物の種類や数に反映するなど、生き物が食の安全や環境のモノサシとなることが分かってきました。
生協の組合員の皆さまと一緒に始めた調査活動の中から「田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト」が結成され、生きものが豊かな田んぼで生産された米に、全国で初めて「生きもの宣言マーク」を表示することを決めました。
今年2010年は国連が定めた「国際生物多様性年」です。農業は人間の生存にとって必要な食料の生産を行うと同時に、地球上の多様な生きものの生息環境を保全します。このような環境保全型農業を一緒につくっていきましょう。
■「たじり田んぼの生きもの宣言マーク」が付く産直米
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たくさんの生き物を育むように、地域全体で環境に配慮した農業に取り組んでいる宮城県田尻の産直米に「たじり田んぼの生きもの宣言マーク」を付けます。 ※商品名・価格などは2010年3月2回時点のものです。

高台から見た田尻地域(宮城県大崎市)
お預かりした募金で 子どもたちの幼稚園を再建 -緊急支援募金中間報告-
緊急支援募金中間報告
募金の目録を渡す |
SVA関事務局長が被災状況を説明 |
現地の支援活動について語る |
村人が協力し合って |
完成した仮設住宅。 |
シカブ村の幼稚園。建物が |
壁のない建物で過ごす園児たち |
幼稚園の再建が始まりました |
2010年2月23日、社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)に、東都生協の中村紀子副理事長より、今回の緊急募金から2,864,320円分の募金の目録を贈呈しました。SVAはスマトラ島沖地震被災者支援活動として震災後、早い段階から被災地にスタッフを派遣し、被災者に直接支援物資を届けるなどの支援活動を行っています。
この日はSVAの関尚士事務局長と、緊急救援担当の白鳥孝太さんから、これまでの支援活動と今後の支援計画についての中間報告がありました。
SVAでは9月30日の震災直後から日本人スタッフを現地に派遣し情報収集を行い、10月上旬からは、インドネシア政府や国際救援団体などの支援が届かない地域での本格的な被災者支援活動を開始しました。
これまでに米、魚の缶詰、油、調味料などの食料を2,547世帯に届けた他、仮設住居建設に必要な工具や資機材を921世帯に提供し、建設支援も行っています。
また、現地協力団体と連携し、医薬品や生活衛生用品を被災地域住民に直接届けるなどの活動も行いました。これらの活動費用約1,400,000円に、東都生協の募金が役立てられる予定です。
これらの被災者支援活動が一段落した2010年1月からは、復興支援活動を開始し、被災した村での子どものメンタルケアを目的に、図書室の建築や絵本の提供などを行っています。
今回の地震で、シカブ村パラクピサン集落では、村の幼稚園の壁が全壊する被害にあいました。震災後、園児たちは緊急避難用のテントで授業を受けていましたが、室温が高く体調不良を訴える園児がでてテントが使えなくなったため、壁のない幼稚園の建物を使わざるを得ませんでした。
しかしSVAの働き掛けによって幼稚園の再建が決まり、東都生協の募金は、その建設費用にも役立てられる予定です。(建設費用、約1,400,000円 見込み)
完成は2010年3月末頃の予定です。
今後、復興支援活動がさらに進みましたら、詳細をあらためてご報告させていただきます。
消費者と生産者が楽しく交流! 「第27回 生産者と組合員と職員との交流集会」を開催しました
第27回 生産者と組合員と職員との交流集会
司会も生産者・組合員・職員で協力 |
庭野理事長より開会あいさつ |
人気のコウケンテツさん |
トークも盛り上がります |
さすがプロの腕前、おいしそう! |
田んぼの生きもの宣言報告 |
組合員のリレートーク。 |
生産者も消費者との交流が楽しみ! |
冒頭に、東都生協の庭野理事長より開会あいさつ。
「2008年から進めている食の未来づくり運動では、持続可能な食を実現していくための行動提起を発信しています。この場は、生産と消費の現場を近づけ、国内農業が元気になることが食の未来につながることを広く伝えたい。『食の未来づくり 聞こう! 話そう! つなげよう!』というテーマで開催した。生産者と消費者がお互いの現状を打ち明け、どんな取り組みができるのか話し合い、一緒になって現在の食と農の在り方について考えていきたい」と述べました。
続いて、料理研究家のコウケンテツ氏から「キッチンから生まれる家族の絆」というテーマでトークショーを行いました。
家族がそろって食事をすると家族間の信頼と絆が深まることや、子どもや家族の健康のためにはバランスの取れた食生活が大切なことなどを、自身の体験を踏まえながえらユーモアを交えて話がありました。
トークの後は、東都生協の産直野菜を使った料理ショー。にんじん、ごぼう、菜の花、大豆もやし、それぞれのナムルを作りながら、料理の手順やコツを紹介。食材の産地紹介も交えながらのコウさんのお話と料理に、会場の人たちは、笑ったり、感心したり。この日のコウケンテツさんのオリジナルレシピは、参加者全員に配られました。
前日に都内5会場で開催した「地域別交流会」の報告の後、東都生協、JAみどりの田尻支店(宮城県)、大崎市田尻総合支所(同)などからなる「田んぼの生きもの調査プロジェクト」の「たじり田んぼの生きもの宣言」の発表と続き、組合員・生産者・職員の7人で「私が目指す食の未来づくり宣言」についてリレートーク。
生産者代表の一人、農業生産法人有限会社登米(とめ)ライスサービスの伊藤成一郎さんは、「今から何十年後かに日本の農業が活発で元気になり、食料自給率も向上すると良い。今、産地訪問に訪れている子どもたちがおとなになる頃、農業が憧れの職業になるように努力をしていく」と述べました。
組合員代表の奈須円香さんからは、「生産現場の実態を知り、生産者の声を聞くために、まずできることをやりたい。知る努力をして、機会があれば学習や産地交流訪問などの行事に積極的に参加して、生産者の生の声を聞きたい。昔のように、日本で採れた生産物だけを食べる生活ができるのが理想だが、せめて国産のものを選んで買いたい」と熱意を込めて話しました。
この後、参加者全員が参加してのじゃんけんゲームで会場は盛り上がり、大盛況の中閉会しました。
閉会後は会場のロビーで、生産者による試食・販売コーナー「いちば・未来」を開催。新鮮な野菜などを、安く生産者と交流をしながら買えるとあって、販売開始そうそう、売り切れてしまうブースもあるほどの大人気。
悪天候の中、2日間で1,300人以上もの参加者が集まり、本音で交流し合った2日間。生産者と消費者がお互いの立場を理解し合う、大変意義のある交流集会となりました。
牛さん、私の育てた飼料米食べてね!
畜産の生産現場を学ぶ「飼料米ありがとう交流会」
千葉北部酪農農業協同組合 加川職員 |
藤崎さんから感謝状をいただきました |
東都生協では、組合員が自宅でバケツなどを使って飼料米を栽培し、それを畜産農家の飼料として利用してもらう「牛さん・鶏さんにごはんをあげよう!」に取り組んでいます。
穀物飼料などの高騰などで経営が逼迫している酪農を応援する目的で、2008年度から始まったこの企画。大好評だった昨年度に続いて、本年度も多くの組合員が参加しました。
2010年1月16日、飼料米の栽培にチャレンジした組合員の中から26人が、みんなで栽培した飼料米のワラを牛さんに渡しに、千葉北部酪農農業協同組合・藤崎牧場を訪問しました。
現地に着くと、同農協の加川職員があいさつ。
経営状況が厳しい中、こうした東都生協組合員の応援が励みになることや、飼料米を家畜用飼料にすることは生産コストや数量確保など課題は多いものの、将来的に実現できれば国内の飼料自給率向上に一石を投じることができるとの、飼料米への今後の展望が話されました。
続いて生産者の藤崎文雄さんから、この取り組みに参加した東都生協組合員に対して、感謝状が贈られました。
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参加者は、自分たちで栽培した飼料米のわらを牛さんに食べてもらうために牛舎に移動。
ところが普段から食べ慣れていないせいか、わらに興味を示すのですが、なかなかバクバクとは食べてくれません。そこで、普段から食べている餌をまぶすなどの工夫をして、根気よくわらを与え続けると、少しずつ食べ始めてくれました。
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昼食後には、バター作りを体験しました。藤崎さん夫妻に用意していただいた芋を焼き、みんなで作ったバターを付けて食べました。
子どもたちは乳搾りにもチャレンジ。最初はおそるおそるでしたが、慣れてくると皆、次第にうまく搾れるように...。
交流会の最後に、参加者からは「自分たちが育てたわらを直接牛にあげることができてよかった」「今年はうまく育たなかったけど、他の方の育て方も参考に、来年は再度チャレンジしたい」「このような体験の機会を与えてくれた藤崎さんに感謝します」など、今回の感想を藤崎さんに伝え、後にしました。
自宅での飼料米の栽培体験も、極めて低い水準にある穀物自給率など、畜産を巡る生産現場の実態を知るきっかけとして、組合員にとって有意義な取り組みとなったようです。
たじり田んぼの生きもの宣言
「生きものを育む田んぼ」をいつまでも
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2009年12月15日、東都生協、JA新みやぎの田尻支店(宮城県)、大崎市田尻総合支所(同)などからなる「田んぼの生きもの調査プロジェクト」は、「たじり田んぼの生きもの宣言」を発表しました。
同日開催した式典には関係団体約50人が参加。6月から4回にわたって実施した田んぼの生きもの調査と何回もの協議を経て発表に至ったもので、田んぼの生きものと共生した農業を進める旨をうたった宣言としては日本初となります。
同宣言では、「安全・安心な田んぼ作り」を目指すだけではなく、土づくりや複合生態系としての「里地・里山」の多様性の維持や、地域の文化への貢献、産直活動の推進など、10項目の宣言が盛り込まれています。
「田んぼの生きもの調査プロジェクト」 |
■田んぼの生き物調査が形に
東都生協とJA新みやぎ(田尻産直米委員会)とは旧田尻町農協から10年以上の提携関係にあり、東都生協が供給するひとめぼれの約4割を同農協が生産しています。2005年より「生きもの観察」の活動を開始。2008年度からは本格的に組合員が関わって田んぼの生きもの調査を行っています。
今回の宣言は、この間生産者自身が取り組んできた生きもの調査や、農法への応用など地道な活動を消費者に広めるねらいもあり、生産者も大変期待しています。
■生産現場を想像できる消費者づくりへ■
東都生協ではJA新みやぎで生産された産直米の包材に、「田んぼの生きもの宣言」マークを付けたり、商品案内を通してこの取り組みを広く組合員に伝えていく予定です。田尻の産直米が単に"宮城のひとめぼれ"ということではなく、たくさんの生きものを育む田んぼで、生きものに温かいまなざしを向ける生産者が作った米であることを多くの人たちに知ってもらい、この産直米を食べることが、田んぼや周囲の環境、たくさんの生きものたちを守ることにつながることを実感してほしいと考えています。
東都生協が進める「食の未来づくり運動」の行動提起の1つ「ライフスタイル提案」では、「食べ物から生産現場を想像できる消費者づくり」に取り組んでおり、今回の宣言でもこのことを目指しています。生産者が生き物との共生を目指し努力していても、それを理解し、生産された農作物を買い支える消費者がいなくては、その取り組みは継続しないからです。
田んぼの生きもの宣言マーク
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このマークは、生物多様性によって人と田んぼが支えられていることを表わしています。背景の色は、水の青、植物の緑、大地の茶を表しています。私たちが目指すべき「なつかしい未来」を象徴しています。 |
実りに感謝! 米づくり体験収穫祭!!
今年も産直産地・(農)房総食料センターにて通年での農業体験企画に取り組みました
JAやさと農業体験 |
JAやさと農業体験 |
(農)船橋農産物供給センター |
(農)船橋農産物供給センター |
(農)房総食料センター |
おいしいお寿司できるかな? |
そして参加者が楽しみにしていた収穫祭が、多くの産地で開催され、無事に収穫を終えた喜びを皆で分かち合いました。また、作った米は参加回数応じて配られ、参加者にはうれしいプレゼントとなりました。
2009年10月24日 「JAやさと農業体験 お米コース」
組合員から大好評の「JAやさと農業体験 お米コース」。JAやさとの協力を得て毎年行われ、今回で21回目となりました。毎年大人気の企画で、今年も定員を超すたくさんの申し込みがありました。今年は、より多くの人たちに参加していただこうと、初めて参加する「初参加組」と、すでに経験がある「経験者組」とに、作業日程と田んぼを分けて米の栽培を行いました。
初参加組は慣れない作業に戸惑いながらも、自然や土に触れて、食べ物の大切さを実感しました。苦労をしながら育てた米を収穫したときは、皆、大感激でした。
そして収穫祭では参加者全員が一堂に会し、自分たちが収穫した米の前で出来高の報告や感想などを出し合いました。初参加の人がベテラン参加者に作業のコツを聞いたり、生産者も交えてみんなでバーベキューをしたりと、組合員同士、組合員と生産者が交流する姿があちらこちらで見られました。
多くの参加者から「次回も参加したい」という声が寄せられたこの企画。実際に土に触れ、生産の苦労と喜びを知り、貴重な体験となったようです。
2009年11月13日 「田んぼ作りから始める米作り交流」
(農)船橋農産物供給センターと協力し、荒れてしまった休耕田を整備し、田んぼを作り、そこでの米作りを企画しました。
全国的に見ても、あまり例を見ないこの取り組み。(農)船橋農産物供給センター代表の飯島さんが「農作業は家族で協力して行う仕事。ここに集まった全員が大きな家族です」とあいさつし、最初の作業である田んぼまでの道作りが始まったのが12月。
その後3回にわたる田んぼの整備の後、田植えを開始しました。米作りをやめてから二十数年、管理されなくなって15~16年となったこの地で、参加者の努力が実り、再び米が収穫できました。
収穫祭では、鴨鍋や郷土料理を味わいながら、約1年に及ぶ作業を振り返る参加者の姿が多く見られました。「あんなに荒れていた土地から作物ができて、本当に驚いた」「食べ物の有り難みが実感できた」などの感想が寄せられました。
2009年11月15日「古代米栽培体験交流会」
昨年大好評だった、(農)房総食料センターとの共催で実施した珍しい古代米(赤米)の栽培体験企画。今年も多くの参加申し込みがありました。
最初の作業に当たる5月の田植えの日はあいにくの雨模様でしたが、参加者たちは雨具を着て田んぼに苗を植え、自然の厳しさを実感しました。7月の草取りの時はかかしづくりにも挑戦して子どもたちが大活躍、そして9月には稲刈りをすることができました。
収穫祭では楽しい企画がたくさん用意され、参加者たちは古代米栽培体験ならではの、黒米を使ったリースを作りました。また、郷土料理の「飾り寿司」作りには(農)房総食料センター婦人部の皆さんが指導をしてくださり、交流もできました。
今回の米作りを振り返って、参加者からは「生きている稲を初めて見た」「土の感触が忘れられない」などの声が寄せられました。子どもからも「お米を作ることができた楽しかった」「お米がおいしくできた。ありがとう」などの感想が寄せられました。
理解し合うことが大切 ~きょうされんとの交流会~
共同作業所との交流を通して福祉政策の現状を知り、理解を深める
東都生協・池田組合員常任理事より |
きょうされん東京支部・財政事業委員 |
作業所のリレートーク |
会場では共同作業所商品も販売 |
東都人材バンクの登録講師 |
みんなでベリーダンス |
2009年12月10日、共同作業所の方たちとの交流を通して福祉政策の現状を知り、理解を深めることを目的に「きょうされんと東都生協との交流会」(小平市 ルネこだいら)を開催しました。きょうされんより9作業所32人、東都生協より38人が参加しました。
参加した9つの作業所から、事業・活動の様子をリレートークで紹介。東都生協の商品案内をセットしている作業所利用者からは、組合員の手元に届くチラシに乱れたものがないようにと、一生懸命セットしている普段の作業の様子が語られました。
参加した組合員からは、「作業所の方々が、東都生協のチラシがこんな一生懸命にセットされているなんて知らなかった。これからは、もっと大切に商品案内を見ます」などの声が出されました。
この他に、きょうされんとの協同事業としてリユースびんの洗浄を行う「リサイクル洗びんセンター」(昭島市)や、社会福祉法人ときわ会との協同事業で米ぬか石けんを製造する「福祉工場エバーグリーン」などからの報告もありました。
また、きょうされん東京支部より、障害者自立支援法の廃止と新法制定を求める「きょうされん第33次国会請願署名」の協力呼び掛けがあり、当日会場で20筆集まりました。
核兵器のない世界を実現するために
NPO法人ピースデポの中村桂子事務局長が講演
参加者は熱心に話を聞きました |
今、世界中で「核兵器のない世界」の実現をしようと機運が高まる中、核兵器を巡る状況や核兵器廃絶に向けての動き、NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議について学ぶため、NPO法人ピースデポ事務局長中村桂子さんを講師にお迎えし、お話を伺いました。
被爆国に住む私たちが、その体験を海外に向けて語っていくことの必要性、また私たち自らが「核兵器のない世界」を実現するための活動に参画することの大切さなどが、分かりやすく説明されました。また話の後には活発な質疑応答もあり、参加者から好評でした。
2010年春にはNPT再検討会議が行われます。そこには各国の要人が集まり、核兵器について論議をします。東都生協でも生協代表団および被爆者の派遣の準備をしています。
講師の中村さんは「『核の傘』『核兵器依存からの脱却』の視点を持ち、その会議に目を向けていくことが必要です」とお話を結びました。
国境なき医師団講演&ピースジャズピアノコンサート
国際情勢と世界平和について各自が考え、実践につなげる平和活動
国境なき医師団は、世界中で活動 |
ピアノを熱演 |
河野さんのお話は印象的でした |
子どもも参加しました |
最後は全員で大合唱 |
世界で起こっている現状に目を向け国際的な視野で平和を考え、また、世界平和について各自ができることを考え、実践につなげていくことが目的。当日は81人もの参加がありました。
開演は午後1時30分。東都生協・庭野理事長のあいさつに続き、「国境なき医師団」の岡崎卓也さんが1時間の講演を行いました。国境なき医師団の団体紹介や活動報告、コンゴ民主共和国の現状などを、DVDやパワーポイントを使用して、分かりやすくお話をしていただきました。
講演を聞いた参加者は
「日頃生活に追われ狭くなった視野が広げられた思いです。平和が当たり前の幸福の中にいることを感謝し、私にもできる何かを考えたいと思います。」
「国境なき医師団のお話が聞けて良かった。私一人の力では微々たる力かもしれませんが、皆で力を合わせれば良い方向へ進めることができると信じています」
などの感想を口にしていました。
休憩を挟み、午後0時45分からは、ジャズピアニスト河野康弘さんのピースコンサートを行いました。
「物を大切にする」「環境を思う」「戦争になると、どんな痛みが生まれるのかを考える」などの、演奏の合間のお話が印象的で、とても心に染みました。また、会場の子どもたちも参加してピアノを演奏したり、最後は皆で合唱をしました。
「ピアノはテクニックではなく心で感じ弾くものだと改めて感じました」という参加者の感想に象徴されるような、こころ温まる素敵なコンサートになりました。
会を終えて、参加者からは「今回のイベントに参加して少しずつでも自分にできる活動ができればと思います」「毎日を大切に過ごしていきたいと思える会でした」などの感想がありました。
世界にある現実を知り、考えること、関心を寄せること、各自が今できることを考え、実行していくことの大切さを感じた一日でした。
100万人のピースベル
「国際平和デー」に国連本部で「平和の鐘」を鳴らす行事と連携した平和活動
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家族や知り合いなど身近なところで取り組む平和活動として東都生協は2009年9月21日、「東都生協発『100万人のPeace Bell~世界に平和を~』」を実施しました。
これは、毎年9月21日「国際平和デー」の夜に、恒久平和の実現を祈念し、より多くの人々で鐘を鳴らそうという企画です。
家族などの間で、過去に起きた戦争や現在世界で起きている地域紛争や民族紛争、核兵器の問題などを話題にしていただき、世界平和について考える機会としていただくことを目的としています。
事前に取り組みへの参加者を募り、申込者には、核兵器廃絶に向けた取り組み資料や、「平和のメッセージカード」などをお届けしました。
参加者よりお寄せいただいた平和のメッセージは、まとめて国連へ送付し、東京から世界平和を訴えます。
参加者から寄せられた平和のメッセージカードをご紹介します。
※画像をクリックすると拡大画面(PDFファイル)が開きます。
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