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東都生協から「ヒロシマ・ナガサキ平和代表団」を派遣
ピースアクション 2010
虹のひろば会場 |
原爆ドーム |
碑めぐり 平和の鐘 |
東都生協は、夏休みを家族や友人で平和について学ぶ機会にしようと、今年も「ヒロシマ・ナガサキ平和代表団」を派遣しました。
現地に赴いてこそ感じることができた思いを共有し、参加者一人ひとりが今回学んだことを家庭や職場、地域で伝え、平和な未来に向け次世代につなげていくことを確認しました。
ヒロシマ平和代表団の活動
小学生を含む東都生協組合員6人は2010年8月5日~6日、「平和代表団」として広島を訪れました。
初日は、日本生活協同組合連合会主催「虹のひろば」に参加。全国のさまざまな団体の平和に対する取り組みを見聞きしました。袋町小学校平和資料館を見学した後、被爆者の方の証言をお聞きしました。
多くの尊い生命が一瞬にして奪われ、一命をとりとめた被爆者も周囲からの偏見や差別による精神的苦痛を受けてきたこと、今なお多くの被爆者が後遺症に苦しんでいることを直接伺い、被爆に起因する不安な生活が依然として続いている現状をあらためて知りました。
翌日は、平和記念公園で開催された広島市主催「広島平和記念式典」に参加。式典では、原爆が投下された午前8時15分に、全ての原爆死没者の冥福と核廃絶を祈り黙祷を行いました。
その後、平和記念公園でフィールドワークに参加し、生協ひろしま碑巡りガイドの方より説明を受けながら、原爆ドーム、平和記念公園内にある動員学徒慰霊塔、原爆の子の像、原爆供養塔などを巡りました。
途中、ヒロシマ平和代表団は、多くの組合員から託された折り鶴を献納しました。
最後に広島平和記念資料館を見学し、原爆の実相を学び、あらためて恒久平和の実現と平和の尊さについて認識を深めました。
参加者一人ひとりが今回学んだことを、家庭や職場、地域などで周りの人に伝え、戦争や核兵器のない平和な世界を目指していくことを確認して終了しました。
ナガサキ原爆が投下された中心地 |
爆心地からのまち歩きで防空壕跡を見学 |
ナガサキ平和代表団は、 |
2010年8月7日~9日、小中学生を含む東都生協組合員7人からなる「ナガサキ平和代表団」が長崎を訪れました。
被爆者の方からご自身の体験を直接伺って被爆の実相を学びました。
原爆中心地から現存する被爆校舎がある城山小学校までのまち歩きでは、その城山小学校出身の被爆者によるご案内で、当時の様子をうかがいながら慰霊碑や遺構の見学をしました。
原爆資料館の見学など、見聞を広めた代表団は9日、長崎市主催の「被爆65周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に参加し、長崎を後にしました。
この地に来たからこそ感じたことがたくさんありました。私たちは平和な未来に向けてナガサキの思いを共有し、次の世代につなげていきます。
消費者力UP! 夏休み親子向けオープン講座を開催
「あなたの常識・非常識」オープン講座
東都生協は2010年度も、消費に関する正しい知識や感性を身に付け、知識を活用して被害のない地域づくりを進めるために連続講座を開催し、(財)日本消費者協会が主催する「消費者力検定」を通じて消費者・組合員の「消費者力」向上に取り組んでいます。
今回はオープン講座の第1弾で、テーマは 「ちゃんと知ろう! ネット・ケータイのこと」。悪質商法やネット・ケータイの被害者の多くは若者と高齢者です。
東京都消費者センター消費生活相談員の木村嘉子さんを講師に、ネット・ケータイのトラブルから身を守るために、子どもが被害にあわない知識と認識を持つことを親子で学習しました。
東都生協の組合員14人(お子さん含む)が参加。ビデオやクイズも交え、現場実例も参考にルールやマナー・心構えなど楽しく学習しました。
平和募金企画「松代大本営地下壕見学会」を実施しました
7月27日(火) 8組18名が参加しました。
東都生協は2010年7月27日、平和募金企画として「松代大本営地下壕の見学会を実施しました。組合員8組18人が参加しました。
松代大本営とは、第二次世界大戦の末期、本土決戦に備えて、大本営や政府各省などの国家中枢機能を移転するため、現・長野県松代町の善光寺平一帯に作られた地下軍事施設郡のことです。
象山(ぞうざん)・舞鶴山(まいづるやま)・皆神山(みなかみやま)の三つの山を中心に、分散して山中に掘られた地下坑道跡が現在も保存され、三つの地下壕の長さは10km余りに及びます。
工事は1944年11月11日から開始され、1945年8月15日の敗戦により約75%の工程で中止されるまで、日本人だけでなく多くの朝鮮人が動員され、過酷な労働を強いられました。
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地元の長野俊英高校・郷土班の高校生の皆さまに丁寧にガイドしていただき、交流も行いました。この日は、「天皇御座所跡」も見学することができました。
交流会の様子 | 天皇御座所跡の見学 |
平和について学び、交流する「平和のつどい」を開催
次世代に歴史の事実と平和の大切さ伝える
作・演出の登坂 倫子さんが出演 |
平和に関する展示に見入る参加者 |
第二次世界大戦中 |
みんなのお姉さん役:まり子 |
アザラシの母とカメラマン |
モノローグで現代の日常を表現する場面 |
会場がギターとオーボエの |
動物写真家・小原玲さんの |
出演した子どもも熱心に質問 |
(社)東友会の中伏さんによる被爆証言 |
劇に出演した子どもから |
NPT再検討会議に向け |
東都生協は2010年7月24日、セシオン杉並ホール(杉並区梅里)で「第7回 平和のつどい」を開催し、300人を超える組合員が参加しました。
第1部は、平和をテーマにした劇「表現者のびおと~ぷ unseen~あんしぃん~」を上演。脚本は俳優で演出家の登坂倫子さんが書き下ろし、出演者は組合員の子どもから公募するなど、東都生協オリジナルに仕上げました。
第2部は(社)東友会(東京都原爆被害者団体協議会)の被爆証言に続き、今年5月に国連本部で開催されたNPT(核不拡散条約)再検討会議に合わせ、東都生協から代表として派遣された松島正枝理事よりニューヨークでの平和活動の様子が報告されました。
会場ロビーでは、東都生協組合員から寄せられた平和メッセージの展示、世界で活躍する日本人写真家によるプロジェクト「EYEWITNESS」の写真展、東京大空襲や原爆に関する展示や平和募金を活用した活動報告など、さまざま平和活動が紹介されました。
第1部
平和と環境問題問うオリジナル劇を上演
当日上演した劇「表現者のびおと~ぷ unseen~あんしぃん~」は、「一日を愛し、一年を憂い、千年に思いを馳せる」という着想にもとづき、登坂倫子さんが書き下ろしたオリジナル劇で、過去、現在、未来の空間が、舞台上で交互に入れ替わってゆく構成。
「一日」では現代の何気ない日常ににじみ出る平和を表現し、「一年」では第二次世界大戦中の疎開児童たちの一年を、「千年」では流氷の上のアザラシの母と写真家の対話を描きます。3つのストーリーが最終的に一つに融合し、現代でもはや共通テーマとなりつつある平和、環境問題への問い掛けにつなげました。
当日舞台に立ったのは、東都生協組合員の子どもの中から募集した小学校3年生から高校1年生までの平成生まれの元気な女の子8人。
作者の登坂倫子さんや舞踏家の加賀谷早苗氏の指導のもと、戦争や昭和初期の学童疎開について学びながら、同じくオーディションで選ばれた主役の写真家役と教師役の2人とともに4月から毎週土曜日、東都生協の施設を使い2時間半のレッスンを重ねてきました。
戦時中の場面での出演者の衣装は、当時の感じを出すために組合員が手作り。アザラシの写真家役を演じた小坂由美さんは、この役のモデルとなった「EYEWITNESS目撃者達」の写真家小原玲さんが実際に流氷の海で着ていた防寒着を借りての熱演でした。劇中で使われた写真も小原玲氏からの提供です。
「EYEWITNESS目撃者達」は、7人の写真家による自然本来の姿を伝え、地球環境を守るプロジェクト。劇中用いられた音楽、モーツァルト「トルコ行進曲」をゆっくりと再現しながらはじまったオーボエ奏者tomocaさんと小畑和彦さんのギター生演奏をバックに、地球上の各地で刻々と変化する環境、自然本来の偉大な力を目撃してきた写真家たちの作品を通じて「未来への伝言」を伝えました。
続いて小原玲さんのアフタートーク。戦争をテーマとする報道写真家から、動物写真家に転身した経緯を説明。地球温暖化によって年々流氷が減少し生存環境が脅かされているアザラシの赤ちゃんの現状が説明され、「大切なものを守りたい」という情熱が、活動の出発点となったことが語られました。ロビーでの写真集「流氷の伝言」販売では、サインを求める人の列ができていました。
第2部
世界へ、そして次世代へ向けメッセージ発信
第2部は(社)東友会(東京都原爆被害者団体協議会)中伏幸子さんの被爆証言ではじまります。
ヒロシマに原爆が落とされたとき、当時5歳の仲伏さんは爆心地から1.7kmの幼稚園内にいました。爆風で背中にガラスが突き刺さっていることがたいしたことではないくらい、もっと恐ろしいことが周りで起きたことが5歳の子どもでもわかった、と話す仲伏さん。
「あなたが心配だったから」と爆心地の近くから被爆をして帰ってきた母親が目の前で静かに息を引き取ったことや、水がほしいと手を伸ばす被爆者の光景を何度も夢に見るそうです。どんな困難にあっても1発の原子爆弾で亡くなった人々を思うと生きていける、これからは世界の人たちと協力して平和の世界をつくってほしい、と会場の私たちに時折涙を見せながら話しました。
続いて(社)東友会へ組合員一人ひとりが編んだモチーフをつなげた手作りの膝掛け贈呈を行いました。(社)東友会は東京都に住む被爆者の連絡会で、核兵器廃絶の運動や被爆者支援の活動を続けている団体。東都生協では同会の活動を支援し、交流を通して被爆の体験を語り継ぐ活動をしています。
(社)東友会副会長の山本英典さんからは、感謝の言葉とともに、モチーフが病床にある被爆者を力づけ、相互のきずなを深め合う活動に役立てられていることが紹介されました。
今年5月、核不拡散条約(NPT)再検討会議に生協代表団として東都生協の代表として派遣された松島正枝理事からは、ニューヨーク国連本部での活動が報告されました。
NPT再検討会議開催に合わせ、全国46生協105人は日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)52人と共に代表団を結成。現地でグループに分かれ、高校や大学での被爆者との懇談や、平和集会や世界中から1万人以上が集結した「平和大行進」への参加、国連ロビーでの原爆写真展、各国政府への核兵器廃絶の訴えなど精力的に活動しました。
今回の平和のつどいも、平和で安心して暮らせる世界を次世代に受け継いでいくため、多くの組合員が世代を超えて歴史の事実や平和の大切さについて考え、交流する機会となりました。
田んぼの生きもの調査
-JA佐久浅間編-
田んぼの水は冷たいかと思いきや、太陽の力のおかげで、水だけでなく土まで温かかったのには驚きました。
生産者の塩川さんに伺うと、田んぼの水は1日に3cmほど少なくなるのですが、いつも水を入れているわけではなく、夜に水を入れてたまったら止めるそうです。
そうすることで昼間、田んぼの水は温まり、夜は冷えることで、昼間光合成で作られた栄養が夜に消費されることもなく、よりおいしいお米ができるとのことです。
![]() 説明を受けた後、いよいよ生きもの調査の開始です 見つけたものをどんどん捕まえます |
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見つけた生きものをみんなで確認。 |
![]() ドジョウの子ども |
![]() イトトンボのヤゴもいました |
![]() 田んぼの周りの植物も採取します |
![]() 植物も一つ一つ確認します |
![]() 左から仲野常任理事(東都生協)、 |
![]() 皆さま、ありがとうございました |
今年は生物多様性年です。化学肥料と化学合成農薬に頼った農業から、いろんな生き物の力をうまく活用した自然環境と共生できる農業が今見直されてきています。東都生協は、この田んぼの生き物調査を、生きものの力を生かす農法につなげたいと考えています。
消費者と畜産農家の願いをつなぐ緊急集会を開催
国内の日本の農畜産業を守る力に...。いままでも、これからも、日本の畜産物を食べ続けたい
日本大学 生物資源科学部准教授 |
東都生協組合員から生産者へ |
生産者からも消費者へ |
東都生協組合員から届いた |
「日本の畜産業が抱える悩み」と題した日本大学・生物資源科学部准教授・早川治氏の基調講演に続き、生産と消費の現場からメッセージを交換。生産者側からはこれからも消費者の安全・安心への願いに応えた国産畜産物を届けていくこと、消費者からは利用を通じて生産者を強く支援していく熱い決意が交わされました。
締めくくりに「この危機を乗り越え、守っていこう! 日本の畜産」とした緊急アピールが採択されました。
緊急集会概要
冒頭、東都生協の庭野吉也理事長から開催趣旨を説明。
日本の畜産農家はいま、増え続ける輸入肉や飼料の高騰、重労働や高齢化などの問題を抱え、存続の危機に瀕しながらも、消費者の願いに応えるため一所懸命に食卓に日本の畜産物を届けています。
庭野理事長は今回の集会を、日本の畜産の現状を消費者が再確認し、消費者が国内産の農畜産物を食べ続けていく決意と日本の畜産生産者への激励のメッセージを強く発信していくために開催したと述べました。
続いて、日本大学の早川治准教授(生物資源学部 国際地域開発学科)より「日本の畜産業が抱える悩み」と題し基調講演を行いました。
まず穀物価格の高騰が日本の畜産業へ及ぼす影響について解説。
畜産の産出額は農業総産出額の約3割を占める重要な産業であるにもかかわらず、牛乳・乳製品の消費低迷や肉類の輸入拡大、とりわけ生産コスト増大の要因となる世界穀物市場への投機資金の関与は、飼料を外国に依存している日本にとって、日本の畜産業の根幹を揺るがす大きな問題だと指摘しました。
また、口蹄疫をはじめ家畜伝染病についても言及。宮崎県の口蹄疫被害で家畜を処分せざるを得なかった牧場の再生には豚で1年半以上、牛で2年半~3年はかかる長い道のりになるということです。
生産者と組合員のリレートークでは、生産者など畜産関係者・東都生協の組合員9人がそれぞれの思いを会場に投げ掛けました。
生産者からは、「BSEや鳥インフルエンザの時もそうだったが、風評被害に対し、また検査を待つ間の数日は言い表せないような気持ちで過ごしていたが、生協だけは買い支えてくれた。これらを励みにし、生産を続けたい」「穀物相場の高騰や口蹄疫でさらに厳しさを増し、このままでは日本の畜産業は無くなってしまう。でもこんな苦しさの中、組合員の皆さんに買い支えていただいていることには感謝の気持ちでいっぱいです」との思いが語られました。
これに対し消費者側の東都生協組合員からは、「日本の畜産は私たちの手で守っていきたい。みんなが応援しています。がんばってください」「買い支えることで、自分たちの食卓を守り、国内の生産者を支援していきたい。これからも東都生協の畜産品を利用し続けます」との激励のメッセージが贈られました。
宮崎県内で東都生協の産直肉「霧島黒豚」を生産する産直産地・キリシマドリームファーム(林兼産業株式会社)からは、現地の詳細な状況を報告。同産地では口蹄疫の被害はないものの、先が見えない辛い状態が続く中、農場に出入りする車両の制限や徹底した消毒など、全従業員が一丸となって厳重な防疫体制を敷いている、との報告がありました。
緊急集会の締めくくりに、「この危機を乗り越えて、守っていこう! 日本の畜産」とした緊急アピールが採択され、正しい情報を共有化し、日本の畜産業の存続を願う参加者の大きな拍手で確認されました。
東都生協はこれからも日本の畜産業を応援します
なお、集会の中で6月~7月に東都生協が実施した「口蹄疫被害に対する支援募金」に、これまで約700万円もの支援が寄せられたことが報告されました。届いた励ましのメッセージカードが230通。カードは会場入り口に掲げられ、立ち止まって見入る参加者もみられました。
東都生協は、これまでも国産の精肉や、国産肉原料の加工食品を組合員に提供し、利用を通じて日本の畜産業を応援してきました。また、「安全な国産の農畜産物を食べ続けたい」との願いの下、産直産地と共に「食の未来づくり運動」をはじめとした取り組みを進めています。
いま私たち消費者に求められていることは、日本の畜産農家の現状を正しく知り、国産の牛肉、豚肉、鶏肉、そして牛乳やたまごを買い支えていくことであり、産直畜産産地と「食の未来づくり運動」を一緒に推進していくことをあらためて確認しました。
2010年度JAみどりの 田んぼの生きもの調査報告 その1
産直産地のJA新みどりの・田尻地域で1回目の田んぼの生き物調査を実施
(宮城県大崎市田尻の風景(5月末) |
田んぼの土に足をとられながら進んでいくと、オタマジャクシやアメンボが逃げていき、よく見るとカイエビやヤゴも見られます。
昨年度は「たじり田んぼの生きもの宣言」を行い、JAみどりの田尻地域の取り組みを広く伝えるため、供給している産直米に「田んぼの生きもの宣言マーク」を付けました。今年度は、より多くの組合員に共感を広げたり、産地では栽培技術への反映を目標に取り組んでいます。
今年度は3カ所の田んぼで、田んぼの水中にいる生き物、あぜの草花、カエル、水路の生き物、水質調査などを行いました。
![]() 田んぼの中にいる生きものを捕まえて、 |
![]() まわりの水路でも調査します |
![]() 田んぼの周りの水路では |
![]() 植物の調査では図鑑と見比べながら |
![]() 測定機器を使って水質も調査しました |
生き物調査を行うことで田んぼは米だけでなく、多くの生き物たちをも育んでいることを実感します。またこの生き物たちの力をうまく利用することで、農薬や化学肥料の使用を抑え、環境に優しい農業をすることもできるのです。
田んぼの生き物調査は、「消費者との交流」や「生きものたちへの気付き」から「農法への生きもの活用」へと進化しています。

田んぼの生きもの調査 -JA秋田おばこ南外(なんがい)編
6月25日(金)、JA秋田おばこ(南外)にて田んぼの生きもの調査が行われました
地元の南楢岡小学校および南外西小学校の4年生合わせて20人の子どもたちが授業の一環として参加しました。大雨だった昨日とはうって変わり、きれいな青空が広がる中、元気な子どもたちと共に楽しく調査を進めました。
![]() 説明を受けた後、いよいよ生き物調査を開始 |
![]() 網で田んぼの水の中にいる生きものをすくい取ります 「カエルが怖くて触れない」なんて子も |
![]() こんなにつかまえたよ! |
![]() 僕たちだって、「ほら見て」 |
![]() つかまえた生き物を集めて、 |
![]() 図鑑とにらめっこ、「何ていう生き物だろう?」 |
![]() 田んぼの中だけでなく、周りにすんでいる生き物も調べます |
![]() 最後に結果報告。 |
ここ南外(なんがい)地域は他と比べて、多くの生き物がすんでいます。またアメリカザリガニなどの外来種が少ないのも特徴です。それだけ昔ながらの豊かな自然が残っているといえます。
南外にはいくつもの谷があり、それぞれに田んぼが広がる、のどかな田園風景が続くところです。山間の田んぼに入ると、聞こえるのはウグイスの鳴き声とカエルの合唱だけ。谷を渡る風は涼しく、とても落ち着いた気分にさせてくれます。
自然豊かな地域で作られている産直米は、今年もきっとおいしく実ることでしょう。

「EYEWITNESS 目撃者たち」による写真展を開催中!(無料)
「産直の広場さんぼんすぎ」にお買い物の際は、ぜひお立ち寄りください
アザラシの写真家 小原 玲さん |
あざらしの赤ちゃん あざらしの赤ちゃん 流氷に揺られて |
EYEWITNESS 目撃者達は、7人の写真家(桃井 和馬、小原 玲、野田 雅也、倉沢 栄一、山下 大明、会田 法行、前川 貴行の各氏)が地球環境を守り、自然本来の姿を伝えるためにスタートさせた共同プロジェクト。
地球上の各地で刻々と変化する環境、自然本来の偉大な力を目撃してきた写真家たちが、子どもたちと未来を担う全ての人々に、「未来への伝言」を伝えます。
同プロジェクトのメンバーは、フォトジャーナリスト、自然写真家などそれぞれの立場で人間社会のありようや自然本来の姿を追い続けてきました。
その中で地球上のさまざまな姿を目撃。環境を守り、自然本来の姿を次世代に伝えるために「わたしたちは何ができるのか?」という問い掛けに応えて誕生したのがEYEWITNESS 目撃者たちです。
アザラシの写真家・小原 玲(おはら れい)さんが東都生協平和のつどいに登場
この写真展は第7回東都生協平和のつどいに先立って開催しています。
平和のつどい第1部で行われる「表現者のびおとーぷ unseen ~あんしぃん~」の後半で登場するのが写真家の小原 玲さん。桃井 和馬さんとともにEYEWITNESSの共同代表を務めます。
小原さんの撮ったアザラシの赤ちゃんの可愛らしさは、きっと皆さんの目を釘付けにすることでしょう。同時に、その赤ちゃんを守る流氷が年々減ってきている事実も、小原さんの作品を通じて受け止めていただければと思います。
他にも世界の自然をカメラで捉えた美しく力強い写真が展示されています。買い物や活動でさんぼんすぎセンターに足を運んだ際にはぜひ、ご覧になってください。
「タマカイエビを育てませんか」企画報告
自宅で田んぼの生き物を観察
育ち始めた(タマ)カイエビ |
一人でも多くの組合員に田んぼがたくさんの生きものを育んでいることを知っていただきたくて、組合員活動情報紙「ワォ」でお知らせし、希望者にJA新みやぎ※からいただいた田んぼの土を配付しました。
100セットを上限のところ80人もオーバーしてしまったのですが、JA新みやぎのご好意により全員に配付することができました。
※JA新みやぎ:(普通精米・無洗米)「宮城ひとめぼれ(田尻)」「無洗米宮城まなむすめ」の産直産地で、地域全体で環境保全型農業に取り組み、昨年は、「たじり田んぼの生きもの宣言」
を行いました。この産地産直米の袋には「田んぼの生きもの宣言マーク」を付けています。

東都生協でも育てているので、その経過を報告します。
■2010年5月25日 準備開始
![]() ①容器に土を入れます |
![]() ②次に、水を注ぎます |
![]() ③よくかき混ぜます |
![]() 日当たりの良いところに置きます。 |
![]() 1週間後、動物は見当たりませんが、植物が生えてきました |
![]() 約1カ月経った今では、たくさんの草と藻、 |
![]() なかなかうまく撮れませんが...、真ん中にいます |
◆組合員の皆さまからの声◆
育てている組合員の皆さまから声が届いていますので、ご紹介します。- 6月1日に水を入れて育て始めました。1cmくらいの水草が生えてきましたが、まだタマカイエビらしきものは見あたりません。これからが楽しみです。
- 息子と一緒に育てています。6月4日に水を入れました。1cmぐらいの草が生えています。室内は今ひとつ日当たりが悪いので、毎朝庭に出して夕方しまうようにしています。
- 夜、ライトを当てたところ、小さな小さな生物が寄ってくるのが確認できましたが、まだまだ目をこらさないと見えないのが現状です。早く大きくなってくれないかなあと楽しみしています。
- せんだってはタマカイエビ入りの土をお送りいただき、ありがとうございました。2~3日前から数匹のタマカイエビが孵りピョコピョコと動き出しました。まだかえったばかりで0.5mmもないぐらいです、本当に大きくなるんでしょうか。しかし、2~3カ月で居なくなってしまうとは残念なことです。アオミドロが発生しましたが、大丈夫ですか?
- タマカイエビいっぱい生まれています。何を食べているのでしょう? 目で見られないので不思議です。
- 大小さまざま々な生物がかえり、子どもも喜んでおります。意外にも水草が好評です。
- 家にあったプラスチックの飼育ケースにいただいた土と水を入れ、10日が過ぎたころ何やら動くものが...? と思っていたところ、日を追うごとにその動く物体が増え、ちょうど3週間を過ぎた今現在、タマカイエビと思われる生物は大きいもので3~4mm、小さいもので1~2mmあり、10匹以上はしっかり確認できます。本当にタマカイエビの素早い動きは、何時まで観ていても飽きず、くるくると動き回るかわいい様子に癒されています。田んぼには本当にいろいろな命が息づいているんだ、と感心することしきりです。
Q:アオミドロが発生していますが、大丈夫でしょうか。
A:生きものたちの餌にもなりますので、そのままで大丈夫です。ただあまりにも多くて気になってしまう場合は、棒などで取り除いてください。
それにしても草がこんなに生えてくるとは驚きでした。田んぼでの除草作業の大変さが想像できます。
また報告をしますので、お楽しみに。