みんなの活動:これまでの活動報告

2010年度JAみどりの 田んぼの生きもの調査報告 その1

産直産地のJA新みどりの・田尻地域で1回目の田んぼの生き物調査を実施

2010.07.26

(宮城県大崎市田尻の風景(5月末)

(宮城県大崎市田尻の風景(5月末)

2010年6月9日、ヒバリがさえずり心地よい風が吹く中、JA新みやぎ・田尻地域で2010年度第1回田んぼの生きもの調査が30人以上の参加で行われました。

田んぼの土に足をとられながら進んでいくと、オタマジャクシやアメンボが逃げていき、よく見るとカイエビやヤゴも見られます。

昨年度は「たじり田んぼの生きもの宣言」を行い、JAみどりの田尻地域の取り組みを広く伝えるため、供給している産直米に「田んぼの生きもの宣言マーク」を付けました。今年度は、より多くの組合員に共感を広げたり、産地では栽培技術への反映を目標に取り組んでいます。

今年度は3カ所の田んぼで、田んぼの水中にいる生き物、あぜの草花、カエル、水路の生き物、水質調査などを行いました。

田んぼの中にいる生きものを捕まえて、どんな生きものがどのくらいいるのかを調べます。

田んぼの中にいる生きものを捕まえて、
どんな生き物がどのくらいいるのかを調べます

まわりの水路でも調査します。
まわりの水路でも調査します

田んぼの周りの水路ではザリガニや魚がたくさんすんでいます。

田んぼの周りの水路では
ザリガニや魚がたくさんすんでいます


植物の調査では図鑑と見比べながら種類を特定

植物の調査では図鑑と見比べながら
種類を特定


測定機器を使って水質も調査しました
測定機器を使って水質も調査しました

春、暖かくなり田んぼに水が入ると、今まで眠っていた生き物たちが盛んに動き始めます。

生き物調査を行うことで田んぼは米だけでなく、多くの生き物たちをも育んでいることを実感します。またこの生き物たちの力をうまく利用することで、農薬や化学肥料の使用を抑え、環境に優しい農業をすることもできるのです。

田んぼの生き物調査は、「消費者との交流」や「生きものたちへの気付き」から「農法への生きもの活用」へと進化しています。

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