みんなの活動:これまでの活動報告

「タマカイエビを育てませんか」企画報告

自宅で田んぼの生き物を観察

2010.07.14

育ち始めた(タマ)カイエビ

育ち始めた(タマ)カイエビ

田んぼには実にさまざまな生き物がいます。6月にたくさん見られるのが水生生物の「カイエビ」や「タマカイエビ」で、前年に産み落とされた卵が土の中でじっと耐え、温かくなり田んぼに水が入ると卵からかえります。

一人でも多くの組合員に田んぼがたくさんの生きものを育んでいることを知っていただきたくて、組合員活動情報紙「ワォ」でお知らせし、希望者にJA新みやぎ※からいただいた田んぼの土を配付しました。

100セットを上限のところ80人もオーバーしてしまったのですが、JA新みやぎのご好意により全員に配付することができました。

※JA新みやぎ:(普通精米・無洗米)「宮城ひとめぼれ(田尻)」「無洗米宮城まなむすめ」の産直産地で、地域全体で環境保全型農業に取り組み、昨年は、「たじり田んぼの生きもの宣言」
を行いました。この産地産直米の袋には「田んぼの生きもの宣言マーク」を付けています。

たじり田んぼの生きもの宣言マーク

東都生協でも育てているので、その経過を報告します。

■2010年5月25日 準備開始
【用意するもの】田んぼの土、一晩置いた水、容器(ペットボトルでもOK)【用意するもの】田んぼの土、一晩置いた水、容器(ペットボトルでもOK)
①容器に土を入れます

①容器に土を入れます

②次に、水を注ぎます

②次に、水を注ぎます

③よくかき混ぜます

③よくかき混ぜます


ebi05210.jpg

日当たりの良いところに置きます。
職場では日当たりのいい場所がないので窓際に

■2010年6月2日 何やら植物が...
ebi06210.jpg

1週間後、動物は見当たりませんが、植物が生えてきました

■2010年6月28日 元気に動き回っています
約1カ月たった今では、たくさんの草と藻、その中で元気に(タマ)カイエビが動き回っています。まだ1~2mmですが、ついつい見入ってしまいます

約1カ月経った今では、たくさんの草と藻、
その中で元気に(タマ)カイエビが動き回っています。
まだ1~2mmですが、ついつい見入ってしまいます

なかなかうまく撮れませんが...、真ん中にいます

なかなかうまく撮れませんが...、真ん中にいます

◆組合員の皆さまからの声◆

育てている組合員の皆さまから声が届いていますので、ご紹介します。

  • 6月1日に水を入れて育て始めました。1cmくらいの水草が生えてきましたが、まだタマカイエビらしきものは見あたりません。これからが楽しみです。
  • 息子と一緒に育てています。6月4日に水を入れました。1cmぐらいの草が生えています。室内は今ひとつ日当たりが悪いので、毎朝庭に出して夕方しまうようにしています。
  • 夜、ライトを当てたところ、小さな小さな生物が寄ってくるのが確認できましたが、まだまだ目をこらさないと見えないのが現状です。早く大きくなってくれないかなあと楽しみしています。
  • せんだってはタマカイエビ入りの土をお送りいただき、ありがとうございました。2~3日前から数匹のタマカイエビが孵りピョコピョコと動き出しました。まだかえったばかりで0.5mmもないぐらいです、本当に大きくなるんでしょうか。しかし、2~3カ月で居なくなってしまうとは残念なことです。アオミドロが発生しましたが、大丈夫ですか?
  • タマカイエビいっぱい生まれています。何を食べているのでしょう? 目で見られないので不思議です。
  • 大小さまざま々な生物がかえり、子どもも喜んでおります。意外にも水草が好評です。
  • 家にあったプラスチックの飼育ケースにいただいた土と水を入れ、10日が過ぎたころ何やら動くものが...? と思っていたところ、日を追うごとにその動く物体が増え、ちょうど3週間を過ぎた今現在、タマカイエビと思われる生物は大きいもので3~4mm、小さいもので1~2mmあり、10匹以上はしっかり確認できます。本当にタマカイエビの素早い動きは、何時まで観ていても飽きず、くるくると動き回るかわいい様子に癒されています。田んぼには本当にいろいろな命が息づいているんだ、と感心することしきりです。
<Q&A>
Q:アオミドロが発生していますが、大丈夫でしょうか。
A:
生きものたちの餌にもなりますので、そのままで大丈夫です。ただあまりにも多くて気になってしまう場合は、棒などで取り除いてください。

それにしても草がこんなに生えてくるとは驚きでした。田んぼでの除草作業の大変さが想像できます。
また報告をしますので、お楽しみに。

ebi009.jpg