毎週毎週休むことなく読みつぎ、利用され続けて20年
きれいな写真に商品の説明文が並ぶ商品案内。私たちはそれを当然と思っていますが、実は商品説明を音声で聞いている人たちがいます。視覚障害を持つ組合員です。
この声による商品案内を作っているのが【やまびこの会】の音訳スタッフ。商品案内に載っている、たくさんの商品を正確に音訳するのは並大抵のことではありません。しかも毎週のこと。音訳スタッフの一人は『声の商品案内は一度でも欠かすことができないので責任がある』といいます。
『すごく役に立っているし、助かる』と利用している組合員
『CDになって、ほしい商品分類のところが頭出しできるようになって便利』と、声の商品案内を聞きながら点字でメモをとる織田津友子さん |
実際に声の商品案内を利用している組合員はどう感じているのでしょう? 聞いてみると『すごく役に立っている。スーパーマーケットなどで買い物をする時は、店の人などに付いてもらって商品説明をしてもらう。でも時間がかかるし、混んでいる時は遠慮してしまう』そう。だから『声の商品案内があることで東都生協の安心な商品を利用できるのでとても助かる』といいます。また『プロではなく、組合員のボランティアが読んでいるのがいい。「この商品はいいよ」などと吹き込んであると注文してみようかと思う』とも話していました。
ボランティアの一人ひとりが工夫しながら伝わりやすく音訳
録音・編集が終わったら、専用の機械で利用者の数だけCDを作ります。翌日は、カセットテープ版を作成 |
音訳する組合員に活動をはじめた動機を聞いてみたところ『場所が近かったから』『声を出すのが好き』『ボランティアをしたかった』と理由はさまざま。あらたにCD(デイジー)版の制作がはじまったことで『機械に慣れるのが大変』と苦労も小さくはないようす。
一方で、音訳する際に気をつけていることを聞くと『写真を見ればわかること(色や形など)も読むようにしている』『新商品は少し詳しく紹介』と工夫しながら音訳する姿勢がうかがえました。また『活動を通して東都生協が身近になった』『助け合ってやっているので楽しい』と大変なことがある反面、やってよかったと感じることも多いようでした。代表の伊藤典子さんも『善意の自主的なボランティア活動が基本なので、それぞれが無理をしないで活動を続けていけるように運営している』と話していました。利用者にはなくてはならないこの活動、これからも絶えることなく続けていくことが大切だと感じさせられました。
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【やまびこの会】の正式な名称は【視覚障害者と協同するボランティアの会】。視覚障害を持つ組合員からの要望を受けて、1989年に発足。今年で20年目を迎える、全国の生協でも草分け的な存在です。会員は、声の商品案内を作成するボランティア(音訳スタッフ)と、その利用者で構成。現在は音訳スタッフ42人、利用者は96人にのぼります。活動としては声の商品案内を毎週作成するほか、機関誌や情報紙などの音訳、利用者の意見を聞いたり問い合わせに答える「やまびこネットワーク」や、利用者との懇談会なども行っています。
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