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お母さんも赤ちゃんも癒されるひととき
第6地域委員会が「とーと親子カフェ」をさんぼんすぎセンターで開催しました。
赤ちゃんはすっかりリラックス! |
わらべ歌を歌いながらオイルマッサージをするというユニークなものです。お母さんは語り掛けるように歌いながら、赤ちゃんの足からマッサージ。終わる頃には、赤ちゃんはお母さんの腕の中で眠ってしまいました。
後半は、「東都有明産焼海苔(特上)」「東都中華ちまき」「東都きぬ豆腐」「東都乳酸菌飲料」など8品の他、「東都トマトケチャップ」「東都みそ」「国産丸大豆しょうゆ」も試食。
参加者からは「わらべ歌とマッサージのコラボが新鮮。家でも実践したい」「『わたしのこだわり』は、どれもおいしい。買い支えたい」という声が聞かれました。育児の疲れが癒されるひとときでした。
メイクで美しく変身!
メイクの講習会を開催しました
組合員モデルにメイクを施します |
まずは、専用機で肌の状態をチェック。ワイワイガヤガヤ、大いに盛り上がりました。講師の野口記益子さんが組合員モデルにメイクを施し、そのポイントを聞きながら各自行いました。
終わった後はみんなその仕上がりにびっくり! 化粧品の使い方で仕上がりが変わることが実感できたようでした。
「コープ化粧品は組合員の声から生まれました」という講師の言葉から始まった交流タイムでは、さまざまな要望や感想が寄せられ、化粧品に対する関心の高さが感じられました。
「新商品おしゃべり会」調布会場報告
組合員が新商品を企画前に試食し、評価する活動「新商品おしゃべり会」を今年度は5会場で開催中
評価とお薦めコメントを記載します |
商品部職員から提案目的や商品の説明を受けて、組合員全員が質問・意見を出した後、「おいしいと感じたか」「注文したいか」の評価と、お薦めコメントを記入します。人によって嗜好はさまざまなため、提案商品の選択に担当職員が頭を悩ませることもあるそうです。
評価表は集計し、商品委員会に提出されます。また、商品評価には、原材料や製造工程などの商品仕様が記載された「商品ガイド」を参考にしますが、評価後に回収し、機密情報として管理されています。
今年度からは活動費の支給に代わり「わたしのこだわり」から毎月1品、利用促進商品が試食品として提供されています。試食品を提供した翌月には、前月の試食品についての感想や意見を集めます。
「食べたことのないものが試食できてうれしい」「すでに気に入って購入しているので、友人にプレゼントして試食してもらった」というメンバーもいて「わたしのこだわり」の利用普及にも役立っています。
野口邦和氏を講師に放射能学習会を開催しました
東京電力福島第一原発事故の最新の状況とその影響、対策について学びました
講師は放射線防護学の第一人者・野口邦和氏 |
客観的な資料を基に分かりやすく説明 |
質問にも丁寧にお答えいただきました |
はじめに安全・品質管理部職員があいさつ。「東日本大震災は私たちのくらしに大きな影響を与え、大津波で炉心溶融した原発により深刻な事故が発生した。原発事故は収束からはほど遠いが、幸いなことに東都生協の食品から放射性物質はほとんど検出されなくなった」と事故後から継続している残留放射能検査の状況を報告しました。
登壇した野口氏は、はじめに放射能の基礎を解説。「放射能」はある原子がひとりでに別の種類の原子に変わる性質をいいます。1秒間に変化する原子の数から強さを表す単位が「ベクレル(記号:Bq)」。「半減期」は原子数が半分になるまでの時間で、種類によって決まっています。野口氏はこの減り方を、「風呂桶理論」で説明しました。水を張った風呂の栓を抜くと、はじめは圧力で勢いよく排水しても、水が少なくなるにつれ徐々に出方が弱まっていく様子に例えたものです。
放射性原子は、半減期の10倍の時間がたつと原子数(=放射線の強さ)は約千分の一になります。半減期が約8日の放射性ヨウ素131は約80日でほぼ消滅する一方、半減期が約30年の長い放射性セシウム137は長く環境中にとどまり、長く影響し続けます。そこで、人体への影響を正しく評価するために、被ばく線量の単位として「シーベルト(記号:Sv)」が使われます。
福島第一原発事故の概要
続いて野口氏は福島第一原発事故の概要を説明。炉心溶融で放出したヨウ素、セシウム、テルルなどの放射性物質は、事故後の風や雨で一気に拡散しました。その7~8割は海洋に降下。陸上が汚染されたチェルノブイリ原発事故と大きく異なる点です。観測データから「事故由来のセシウムは残存する一方、半減期の短いヨウ素やテルルはほぼ消滅した」として、今後は食品中のセシウム対策や、福島県では人の暮らす街中を優先しての除染が重要になることを強調しました。
一方、ストロンチウムについても言及。福島第一事故由来のストロンチウム90は、セシウム137の濃度に対して約2~3千分の1の割合で放出され、セシウムのような揮発性元素ではないことから事故現場を中心に沈着していると考えられています。しかし事故前の2010年、全国48箇所の土壌を観測したデータから、すでにストロンチウムが一定の濃度で分布していたことを指摘します。
福島第一事故後のデータと比較し、「現在検出されるストロンチウムのほとんどは過去の核実験やチェルノブイリ事故由来。セシウム濃度が1㎡あたり数十万ベクレル以下の地点であれば、ストロンチウムの濃度は問題にならないレベル」とし、「今後は、迅速性・信頼性を重視して、セシウムをしっかり検査していくことが重要」と結論づけました。
依然として事故状態
続いて野口氏は原発事故の最新の状況を解説。事故炉の状態は、循環冷却システムによりおよそ25~35度に保たれ、放出される放射性セシウムも事故当初の約8千万分の1にまで減少しているといわれます。最近では原子炉建屋内の汚染された粉じんが、がれき処理などの際に再浮遊し、拡散することも起きています。
深刻なのが汚染水対策。炉心溶融で溶けた燃料の一部は原子炉圧力容器を抜け落ち、格納容器にまで漏れているとされます。地下水が壊れた原子炉建屋に流入し、建屋地下の高濃度汚染水と混合し汚染水が増え続けているのです。汚染水の総量は60万トンに達する一方、汚染水漏れが相次ぎ、汚染水処理施設「ALPS」も安定稼働しないなど、依然として事故状態にあり、政府が計画する30~40年後の廃炉は容易でない概要が説明されました。
汚染水は福島原発港湾内を通じて外洋にも漏れ出していますが、水産物の汚染が拡大している状況にはないことも説明。水産物について放射性セシウムの基準値超えは、福島県内で1%台、県外ではさらに低く小数点以下で推移していることを、事故後の検査データから示しました。
特にタコ、イカ、貝などは検出限界以下。無脊椎動物は体内に放射能を溜め込む体内機能が無いため、放射性セシウム濃度が魚類に比べて低い傾向にあることが知られています。一方アイナメ、シロメバルなどの底魚や、生物学的半減期が海水魚に比べ長い淡水魚は、生息環境によってはセシウム濃度が下がりにくい傾向にあります。
今後は食品中のセシウム対策が焦点
空間線量率も、半減期や降雨による流出、除染などで低下傾向にありますが、側溝、雨樋下など溜まりやすい場所を調査し、必要に応じて除染していく必要があります。現在では水や空気の放射性セシウム濃度は検出限界以下になっており、内部被ばくを防ぐため食品からの放射性セシウム摂取に気を付ける必要があると述べました。
野口氏は、体内のセシウム測定に有効な「ホールボディカウンター」による検査データを示しました。南相馬市内の病院が子どもを対象に行った調査では、2012年10月以降のデータでは100%が検出限界以下になっていることを紹介。「日本ではかえって、地産地消の文化が薄れ世界中から食料を輸入していること、流通機構が高度に発達していること、また検査体制が徹底していることなどから、チェルノブイリ原発事故の場合と比較しても、内部被ばく線量が抑えられている」と指摘しました。
この他、実際に食べている食物から内部被ばく線量を測定する「陰膳方式」による調査結果も報告。対象家族に食事を1食分、余分に食事を作ってもらい、数日分を分析して年間の被ばく線量を測定するという方法です。2012年1月には、この方法で一人当たり1日3食合計4Bq、0.023mSv/年と、国の基準(1mSv/年)を大幅に下回る結果が報道されたことを紹介しました。併せて事故由来ではない、天然由来のカリウム40の摂取も少なくないことも指摘しました。
放射性セシウムは、年間1mSvを超えないように、一般食品100Bq/kg、飲料水10Bq/kgなど食品ごとに基準値が設定されています。野口氏は「セシウムは体内に取り込まれると、イオンの状態で脂肪や骨以外に分布し、全身に影響するが、多くは尿として排出される」として、先の「風呂桶理論」の例を出し、「体内に入る量をできるだけ抑え、低い平衡状態を保つことが重要」と話しました。
内部被ばくを防ぐために
野口氏は、内部被ばく線量を下げるために私たちにできることとして、①行政にはしっかり検査させること ②自分で食品中の放射能濃度を確かめ、選んで食べること ③自家栽培の農産物は行政に測定してもらうか、行政の測定データなどから総合的に判断すること―の3点を挙げました。放射能の値が比較的高いのは、きのこ・山菜、淡水魚、福島県沖の底魚、同じく福島県産の鳥獣類の肉、大豆などですが、既に行政から出荷制限などの措置が取られ、流通していないのが現状です。
最後に野口氏は放射性セシウムの基準値そのものについても言及。基準値が設定された設定の前提条件、検査体制や汚染の実態を引き続き検証していくことの重要性を指摘し、講演を締めくくりました。
続いて質疑応答。参加者からの毎日食べている、きのこ、海藻類の汚染状況への質問に対しては、きのこは「生産条件によって検査結果が変わるので、実際に購入された品目について、東都生協の残留放射能検査などを参考に判断してほしい」としました。海藻については、「海水の濃度にもよるが、現状では1Bq/kgよりはるかに低く、福島原発の港湾に一番近い外洋のセシウム濃度でも基準の1/100程度で推移している」と説明。「併せて各県の検査結果も水産庁ホームページを参考にしてほしい」と応じました。
「原子力発電所の設置状況」についての質問には、「沖縄以外の全国にあるが、逃げる必要がある施設を作ってはいけない」「極力再稼働させないために、地元の人を中心に政府と議論していくことが重要」との考え方を示しました。プルトニウムに関する質問には、「80km圏内の土壌測定データからは、避難区域で福島原発事故由来のプルトニウムも見つかっているが、濃度は事故以前の核実験由来のものと同じレベル」として、問題になる状況にはないことを説明しました。
野口先生のお話で、放射能に関する基礎と、事故とその影響、くらしの中での具体的な対処や考え方について学ぶことができました。原発事故から3年半が過ぎようとしている今も、汚染水漏れなど事故収束のめどは立っていません。食品の放射能汚染の実態も、消費者にとって分かりにくくなっているのが現状です。東都生協は今後も、取扱商品の放射能検査と検査結果の公開を続けていきます。また今回のような放射能学習会を通じ、くらしに役立つ情報提供をしていけるように取り組んでいきます。
第11回 東都生協平和のつどいを開催しました
Hope For Tomorrow 語り合おう平和への願い
(一社)東友会 木村徳子さんによる |
東友会の皆さまに膝掛けを贈呈 |
ピーター・フランクルさん |
![]() 手作りのすいとん |
展示・体験コーナー |
るんるんズのプラバン作り |
戦争ほうき(放棄) |
今年は、例年行っているステージや展示発表に加えて、手作りのすいとんの試食や、戦争ホーキ・プラバンを作成する体験コーナーなど、学びと楽しさを兼ねた盛りだくさんの企画での開催となりました。当日は約150人が参加しました。
東都生協がこの間取り組んできた平和活動を紹介。8月に実施した東都生協平和代表団の広島・長崎訪問の様子や、沖縄戦跡・基地めぐり、長野県の松代大本営地下壕見学会など、組合員から寄せられた平和募金も活用した、さまざまな活動が映像で紹介されました。
この後、一般社団法人 東友会の木村徳子さんに、ナガサキでの被爆体験をお話しいただきました。
被爆証言に続き、東都生協組合員から東友会の皆さんに膝掛けを贈呈しました。この膝掛けは、組合員が毛糸で編んだモチーフを、とーと会「ピースニットカフェ」がつなぎ合わせて作ったものです。
休憩をはさみ、地下ホールのメインステージでは数学者で大道芸人のピーター・フランクルさんに「ワタシがワタシであるために」を講演していただききました。オープニングでは大道芸もご披露いただきました。
2階の展示・体験コーナーでは、第五福竜丸とビキニ事件に関するパネルや、ひざ掛けなどを展示しました。
手作り体験コーナーでは、戦争ホーキ・るんるんズのプラバン作りや、モチーフ編み、折り鶴つなぎをおこないました。
3階「すいとんをたべよう!」コーナーでは、手作りのすいとんを試食。おいしくて大好評でした。
参加者からは、
「ピーター・フランクルさんのお話がとてもよかった」「子どもたちの参加もあり、戦争を知らない世代にも平和の大切さを伝えられる機会になった」「被爆者の方の生の声を聞くことができ、とても良い経験となった」などの声が聞かれました。
平和の大切さを考え、学んだ一日となりました。
2014年度東都生協ナガサキ平和代表団 報告
核兵器廃絶を求める被爆者やナガサキの思いを共有し、未来へつないでいくことの大切さを実感しました
当時の様子を語る被爆者の方の証言 |
東都生協ナガサキ平和代表団 |
前方に約10度傾き、前方に12cm |
2014年春、長崎出身の福山雅治さんの |
山王神社の二の鳥居。爆心地 |
東都生協の代表として平和公園に |
平和祈念式典前日には、平和への願い |
「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」は被爆体験を継承し、核兵器のない世界への思いの共有する場として日本生協連と広島県生協連・長崎県生協連が1978年から毎年開催している生協独自の平和集会。東都生協は同年より広島・長崎に代表団を送る取り組みを続けています。
1日目は「紙芝居と被爆の証言」に参加し、当時13歳で爆心地より2.5kmの自宅で被爆した方から、原爆投下後の市内の様子など紙芝居を交えながら聞きました。
2日目の午前中は、原爆の爪痕が今も残る場所を巡る「平和のまち歩き」に参加しました。
コース:長崎医科大学~被爆門柱~山王神社・被爆クスの木~一本柱鳥居
いずれも爆心地から半径1km以内にあり、爆風や熱線の威力を実感しました。
午後は、日本生活協同組合連合会主催の「虹のひろば」に参加しました。
オープニングは長崎大学よさこい部「突風」による勇壮なよさこい踊りで開始。
「核兵器廃絶に向けて私たちにできること」長崎大学核兵器廃絶研究センター准教授・中村桂子氏の講演、被爆者代表の方から、次世代を担う若者の代表「高校生一万人署名活動」実行委員会、高校生平和大使へのリレートークなどが行われました。また、長崎市の田上富久市長からのあいさつもありました。
今年は全国の生協から約600人の参加があり、平和への思いを一つにしました。
最終日は、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を見学した後、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列しました。会場の中に入ることはできず、ゲートの外での参列となりましたが、長崎の鐘が響く中、原爆犠牲者の冥福を祈り、黙祷を捧げました。
現在、被爆の体験をされた方々の平均年齢が79歳になっているそうです。「あと10年したら、直接被爆体験を話せる人がいなくなってしまう。本当に次世代の人たちに伝わっているかが心配だ」とある証言者の方は話していました。
平和代表団として、しっかりとその思いを受け止め「私たちにできること」として自分の家族や友人に今回長崎で見聞きしたことを伝えていくことが大切と感じました。
2014年度東都生協親子ヒロシマ平和代表団 報告
核兵器廃絶の実現と、平和の尊さについて認識を深め、次世代に継承していくことの大切さを実感しました。
原爆ドーム |
組合員がみんなで折った千羽鶴を献納 |
被爆者の体験を聴き、交流 |
原爆死没者慰霊碑、原爆遺構見学。 |
平和の尊さについて認識を深めた |
「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」は被爆体験を継承し、核兵器のない世界への思いの共有する場として日本生協連と広島県生協連・長崎県生協連が1978年から毎年開催している生協独自の平和集会。東都生協は同年より広島・長崎に代表団を送る取り組みを続けています。
5日はまず、日本生活協同組合連合会主催「虹のひろば」に参加。
被爆者、そして次世代を担う若者たちが平和への思いを発信するリレーメッセージなどを観覧し、全国の生協組合員と平和活動の交流を行いました。
原爆ドームなどを見学した後、組合員の方々から寄せられた千羽鶴を、平和記念公園内「原爆の子の像」の折り鶴ブースに献納しました。
夜には、東京の生協の仲間と共に被爆者の方との交流会に参加し被爆体験をお聞きしました。被爆体験を継承していくことの大切さをあらためて感じました。
6日は、平和記念公園で開催された広島市主催「広島平和記念式典」に参列し、全ての原爆死没者の冥福と核兵器廃絶を祈り黙祷を行いました。
続いて、日本生活協同組合連合会主催プログラム「大学生ガイドによる碑巡り」に参加。
とても分かりやすい大学生の方のガイドにより、平和記念公園内の主な原爆遺構、原爆死没者慰霊碑を見学しました。
参加した親子は、広島平和記念資料館の見学などを行い、帰途に就きました。
今回の代表団一行は、原爆の実相を学び、あらためて核兵器廃絶を実現させなければならないこと、平和の尊さについて認識を深めました。そのために、次世代に継承していくことの大切さを実感しました。
継続的農作業体験を通じて食料の生産、加工・流通、消費について学ぶ
継続的農作業体験企画がフードチェーン食育活動推進事業に承認される
農林水産省主催「平成26年度フードチェーン食育活動推進事業」承認
「継続的農業体験型フードチェーン食育活動プログラム」の活動報告
「フードチェーン食育活動推進事業」とは、農林水産省が推進する事業で、健全な食生活の実践を促す取り組みや、食や農林水産業への理解を深める体験活動などを通じ、消費者に食料の生産、流通・加工、消費に関する理解を促進する取り組みです。
このたび、東都生協の「継続的農業体験型フードチェーン食育活動プログラム(*)」が農林水産省より「フードチェーン食育活動推進事業」として承認されました。
*同プログラムは3企画①(農)船橋農産物供給センター「田んぼの学校」(参加:24家族・59人)
②(農)茨城県西産直センター「すいか作り体験・交流」(参加:16家・32人)
③JAやさと農業体験「大豆コース」(5家族:12人)
【1】(農)船橋農産物供給センター・米コース「6年目の田んぼの学校」
(2014年2月~10月、田の整備、田植え、草取り、稲刈り、収穫祭など12回)
この企画は、「後継者不足などによる生産者の老齢化や米の低価格などに起因し、休耕による荒れた田が毎年増えているという状況を多くの消費者に知ってほしい」また「食と農について考える機会を持ちながら、お米を食べることが農業支援になるということを理解してほしい」そんな生産者の思いを受けて始まりました。
1年目に田んぼへ下る道を作り、覆いかぶさる木を切り、井戸も掘り、20数年間荒れ放題だった田んぼを整備して「みんなの再生田1号」と名付け、お米作りを開始しました。現在は、2年目から整備を始めた「みんなの再生田2号」と合わせた約23aの田んぼで、雑草に挑みつつ農薬を使わない安定したお米作りを行っています。
昨年はお米作り以外にも、じゃがいもや落花生の植え付けと収穫、イノシシから田んぼを守る電気柵の設置作業、また、有志による東屋作りや真夏の夜の炭焼き大会なども行いました。
田んぼの整備やお米作りは決して楽な作業ではありませんが、自分たちで整備した田んぼで作り収穫したお米の味は格別です。お米作りを通して大自然と農業と人の関係を学び、豊かな喜びあふれる時を過ごしています。
2月22日(土)田んぼの整備
まるで荒れ野を開墾するかのよう | 親子で休耕田を掘り返します |
水路作りは泥との格闘 | 完成した水路に掛けた丸太の橋 |
育苗用培土に籾殻くん炭を混合 | 田んぼに水を送る給水管用の溝掘り |
みんなで給水管の運び出し | 給水管の埋設作業 |
5月17日(土)田植え、6月28日(土)田んぼの草取り
全員一列に並んで田植え | 子どもたちも頑張りました |
中腰での草取りは結構きつい! | ザリガニやカエル採りに夢中! |
【2】(農)茨城県西産直センター・すいか作り体験・交流!
(5月~7月 苗の定植、わら敷き、収穫など 3回)
(農)茨城県西産直センターの協力を得て行う、普段なかなか体験することのできない果物の農業体験3回連続企画です。同産地生産者の大久保さんの畑で、小玉すいか(スマートボール)ができるまでの作業の一部を体験させていただきます。小玉すいかの苗植えから収穫までの生育の過程を学びながら、生産者のこだわりを実感します。
確実に実を結ぶための花合わせ | これが雄花 | ||||||||
雌花です | 畑に肥料をまき、よく耕します |
「マルチ」に切れ目を入れて苗植え |
金属の枠を半円形に差し込みます |
ビニールをかけました | すいか畑を前に記念撮影 |
防草や保温のため、わらを敷きます | つるがだいぶ伸びてきました |
待ちに待った収穫です! | すいかのお味はいかが? |
【3】JAやさと農作業体験・大豆コース
(7月~12月 種まき、草取り、収穫、豆腐作りなど 4回)
JAやさとと協力し、種まき、草取り・枝豆の試食、収穫・脱穀、お豆腐作りの作業体験を通じて、大豆の生育過程や国産大豆の現状などを楽しく学びます。自分たちで育てた大豆で消泡剤などを使用せずに作ったお豆腐の味は格別です。
7月5日(土)大豆の種まき、大豆作りの話を聞く初めにJAやさとのスタッフが説明 | 種まき位置が分かるように線を引きます |
大豆の種まき | 防鳥用の糸張り |
(有)人と農・自然をつなぐ会(無農薬茶の会)の第38回お茶摘み交流会に参加
日本の豊かな自然に育まれる食と農の大切さを体感しました
そば打ち体験 |
茶畑でのお茶摘み体験 |
新芽を手摘み |
摘んだ茶葉は籠やビニール袋へ |
美しい茶畑の風景 |
お茶摘み交流会は、「やぶきたみどり」などのお茶でおなじみの(有)人と農・自然をつなぐ会が毎年行なっている交流会で、今年で38回目を迎えます。
東都生協からは子ども8人を含む10組24人が参加しましたが、それ以外にも地元の消費者の方などの参加もあり、参加者は総勢130人を超える大交流会となりました。
初日は、お茶の手もみ体験・そば打ち体験・竹器(食事用の食器)作り体験・鶏を絞める体験などの企画に、参加者は各自、自由に参加しました。
夕方からは「海外から見たTPPと家族農業」と題した講演会で、オーストラリアで家族農業と食の安全性を守る取り組みをされている講師のスコット・ジョーンさんが、オーストラリアの農業事情についてお話をされ、大規模化や競争力が重視される一方での、家族農業の果たす役割について共に考えました。
参加者全員が集まってのにぎやかな夕食懇親会では、山菜料理や新茶の天ぷら、地鶏料理、竹筒での炊き込み飯など、地元の手作りの料理を食べながら交流しました。
翌日は、餅つきを行い、朝食のあと茶畑へ移動し、お茶摘み体験。手提げのビニール袋や小さい籠に各自摘んだ茶葉を入れ、集めては大きな籠に移しながら新芽を手摘みしました。体験作業を通して、お茶の芽の美しさ、力強さを満喫しました。
昼食は、お茶畑の近くの木陰に座り、美しい茶畑の景色を眺めながら手作りのお弁当とお茶をいただきました。
交流会終了後、東都生協の参加者は、近くの温泉へ移動し、ゆっくり入浴してから帰路に就きました。
現地でのさまざまな体験や交流を通して、産地の現状や取り組みについての理解を深めることができた2日間でした。
参加者からは、
「農家のネットワーク、若い人のネットワーク、その発信力がすごいと思った。参加者が全国から来ているし、学生もいていろいろ交流できた」
「茶摘みは初めての経験だったが、重労働だと分かった」
「講演がとても良かった。TPPには強く反対していかなければと思った」
「鶏絞めを子どもに見せられてよかった。命の大切さを教えて育てられる」
「中味が濃い充実した企画。とても勉強になった。機会があればまた参加したい」
――などの感想がありました。
牧場へ行こう!! 酪農体験・交流ツアー
循環型酪農に取り組む千葉北部酪農農業協同組合の(有)高秀牧場を訪問
牛への餌やり体験 |
乳絞り体験 |
牛乳の飲み比べと実験 |
広大な大自然の中の牧場を満喫 |
素敵な一日でした |
(有)高秀牧場は広大な敷地で約150頭の乳牛を飼育しており、牛の排せつ物を堆肥として牧草や作物を生産し、牛に給餌するなど自然資源を無駄なく循環させる「循環型酪農」に取り組んでいます。
快晴の空の下、豊かな大自然の中の牧場で、牛への餌やり・乳絞り体験やバター作り体験、牧場見学、また市販の牛乳と八千代牛乳の飲み比べや、生乳でチーズができるかどうかを子どもたちがお手伝いをしながらの実験などを行いました。
昼食は八千代牛のバーベキュー。牛乳クイズなどの交流も行いながら、楽しくおいしくいただきました。
最後にチーズ工房の見学とお買い物をして、東京湾アクアライン経由で帰路に就きました。
一日を通し、八千代牛乳の産地や生産者をより身近に感じ、酪農の現状なども知ることができました。
参加者からは、
「生産者の酪農に対する姿勢に感銘を受けた。このような独自性のある飼育方法はこれからも進めていってほしい」
「牛に触れて、大きさ・暖かさを感じた。子どもと自然に触れることができてよかった」
「八千代牛乳が高品質で安心なのが分かった。これからも利用したい」
「生産者の生の話が聞けたのがよかった。子どもにとっても勉強になったと思う。牛乳だけでなく加工品もこれからは利用したい」
――などの声が聞かれました。