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2014年度食の未来づくりフェスタを開催しました!
生産と消費を結び、食の安心を次世代に継承する食の未来づくり運動をPR
メーカーにとっても組合員に直接会える |
見ながら、会話して買えるのは楽しい |
農業高校の生徒が地元の踊りを舞い |
産地・メーカーの方々への |
チリメンモンスターを探す眼差しは真剣 |
ダンボールのキューブと格闘中 |
復興応援市。 |
復興に向けた真剣な討議 |
復興庁・岩手県復興局 局長 今井良伸様 |
最後にみんなが楽しみにしていた大抽選会 |
生協組合員と産地・メーカーが、取扱商品やプライベートブランド「わたしのこだわり商品」などの展示・販売、食育にちなんだゲームなどを通じ楽しく交流しました。
毎年恒例のこのフェスタは、生産と消費を結び食の安心を次世代に継承する「食の未来づくり運動」を内外にPRするため東都生協が主催。取引先団体の東都生協産直生産者団体協議会、東都生協共生会が共催し、東京南部生協が協賛しました。
東都生協の産直産地・メーカーなど130団体余りが出店し、普段は共同購入でしか利用できない商品を手に取り、商品づくりにかける生産者の思いなどに聞き入る組合員の姿が見られました。当日は一般来場者を含め4000人を超える組合員と生産者が参加しました。
展示では品数も増えた新ブランド「わたしのこだわり商品」の試食コーナーや、東北地方の次世代の食の担い手を応援する「農業高校応援リレー米」、自給飼料100%で自然の循環を生かし生産した「北里八雲牛」の試食コーナーも設けられました。
また、「あの人に届け らぶメッセージ」と題し、組合員から訪問先産地・メーカーへのお礼、生産者への感謝のメッセージを組合員から事前に募集し、ステージ上でメッセージを贈った組合員と、贈られた産地・メーカーが対面する企画も行われました。
体験コーナー「るんるんズ広場」では、子どももおとなも楽しめる食育企画を実施。豚や鶏をかたどった段ボールを組み立てながら肉の部位を学ぶ大型パズルや、プールの中の魚を釣り上げ、魚の名前と漁獲水域を知る「さかなつりゲーム」などに人気が集まりました。チリメンモンスターを探コーナーでは、タコ、イカ、タツノオトシゴ、魚の稚魚などを子どもたちがチリメンの中から真剣に探していました。
またステージでは、東日本大震災で被災したメーカーを支援する「復興応援市」の取り組みについて報告がありました。東日本大震災で被災したメーカーは、再建の間に販路が減少し、企業が自力で震災前の規模で事業を継続していくことが困難な状況となっています。
そこで東都生協は今年2月、被災地企業と支援企業をつなぐ復興庁の地域振興マッチング「結いの場」に参加。岩手県宮古商工会議所と連携し、被災メーカーへのマーケティング講習や組合員モニターによる商品開発などのノウハウ提供を進めています。2015 年1月、3月には商品案内の別チラシで「復興応援市」としてテスト販売も予定しています。
当日は、復興庁・岩手県復興局の今井良伸局長が小泉進次郎復興大臣政務官からのメッセージを代読し「結いの場」の取り組みなどを説明、宮古商工会議所の花坂康太郎会頭からは東都生協との今後の事業展開にかける期待が表明されました。
食の安心を次世代に継承していくために、消費者と生産者が「産地直結」でつながっていく意義を、あらためて確認する機会となりました。
(農)房総食料センター視察訪問を実施しました
安全でおいしい産直青果の生産に向けた、土づくりや栽培管理などの取り組みを確認
品目別栽培カードに関する説明 |
山田集荷場の視察 |
施設の視察と質疑応答 |
農地の視察と質疑応答 |
視察訪問企画は、東都生協の扱う商品について生産現場や関連する施設を視察することにより、東都生協との約束事、それを守るための仕組み、その仕組みの運用実態、産地・メーカーの特徴的な取り組みなどを組合員自らが確認するという目的で実施しています。
現地では、最初にDVDによる産地概要の視聴。続いて同産地の方よりプレゼンシートに沿って、産地の概要、栽培のこだわり、産地と消費者と生協職員の顔の見える関係づくり、農産加工品へのチャレンジ、若手生産者からベテランの"匠"生産者に至るまでの新しい販売チャレンジ、さまざまな交流活動などについて説明しました。
また、「品目別栽培カード」について、作付け計画、栽培品目、生産者栽培報告書、出荷予定割り振りなどについての説明もありました。
昼食後はバスで移動し、主に根菜類を取り扱っている山田集荷場と生産者の農地の視察を行い、質疑応答を行いました。
参加者は少人数でしたが、その分、視察訪問での産地の状況や概要説明に関してもじっくり聞き入ることができ、東都生協の職員を含め、産地との質疑応答を積極的に行い、産地についての知識を一層得ることができました。
産地と東都生協の産直のつながりや取り組みなどについての理解が深まった、密度の濃い視察訪問となりました。
参加者からは、
「産地を実際に訪れることによって、生産者がどのように栽培し出荷しているのかが目で見て実感できた。今後、商品案内書に掲載されれば、ぜひ購入したいと思う」
「(農)房総食料センター婦人部の方々による手作り料理での昼食のおもてなしが、とてもありがたく、とてもおいしかった」
「和やかに意見交換できるので質問がしやすい。今回も参加して東都生協の野菜は本当にこだわりがあり安全であることを再確認できてよかった」
「ある程度知っているつもりでも、現地に行かないと分からないこともあると思った。若い人が頑張っていることが分かって良かった」
などの感想が寄せられました。
水が自慢の白州の里、(有)白州森と水の里センターを訪問
米や野菜などを生産する耕種農家と畜産農家が連携した循環型農業を推進
雑草に覆われてもすくすく育つ水なす |
自然(夏草)と共生する有機農業 |
同センターは都会の子どもたちの受け入れ農場から始め、畜産・耕作の循環型農業を推進。現在は有機JAS認証取得の野菜を出荷するまでに発展を遂げています。
収穫体験のいんげんは鈴なりに、水なすは雑草に覆われてスクスク育っていました。ある参加者は思わず「多くの産地訪問に行きましたが、これほど育った雑草を見たのは初めて!」とひと声。
目前に広がる自然(夏草)と人為が織りなす対比的な光景に一同目を奪われ、農業と自然との共生や有機農業について考えさせられた訪問でした。
「もったいない」「田んぼの再生」の取り組みに共感
「千葉のこめ豚」「産直親鶏」の利用で国内農業を守り、食料自給率を向上
参加者全員で調理 |
「千葉のこめ豚」などの取り組みを学習。 |
まず、㈱コープミート千葉・石井高広さんが、 食の未来づくり運動につなげる取り組みとして、 千葉県内の指定農場で国産の飼料米を給餌して育てた産直豚肉「千葉のこめ豚」、「産直たまご」を産み終えた産直親鶏の挽肉などの加工品、 規格外の野菜を使用した加工品 「もったいないシリーズ」 について説明。
次に、 参加者全員で 「こめ豚となすのみそ炒め」 「ごま油香る中華風黒酢肉団子」 「産直ちび丸焼きじゃがいも」 などを調理して試食しました。
参加者からは 「石井さんの説明が丁寧で分かりやすかった」 「被災地の話が良かった」「もったいない理念や田んぼの再生の取り組みに共感」 という感想や、 「肉団子の食感と風味が最高」 など、 満足の声が多く聞かれました。
みんなでかわいいコックさん!!
マドレーヌは米粉を使うとサクサク感がアップする
マドレーヌ作りに挑戦 |
できあがったマドレーヌ |
肉団子作り |
こねて丸めての肉団子では、 大きいお友だちがちびっ子に手を貸すというほほ笑ましい光景も見られました。味付けは塩こうじだけと至ってシンプルですが、 発酵食品を使うことでジューシーさとうま味が引き立つことなど学びながら楽しく調理。
手が空いた時間には野菜の花当てクイズにも挑戦し、 大いに盛り上がりました。
「包丁を持つのは楽しい」「子どもが料理に興味があるのでまた参加したい」 とうれしい感想がたくさん寄せられ、 親子の楽しそうな姿を見て主催者側も大満足の一日でした。
雪害を乗り越えた、ぶどうの甘さに感激
(有)山梨フルーツライン交流訪問 ~腰をかがめての収穫体験で、 生産者の苦労を痛感!
作業の概要などを聞く |
ぶどう狩り体験 |
ぶどう12種の試食では、1粒食べるたびに 「おいしい~」 の声が。 ここでの人気度によって作付けが増えることもあり、 試食は重要なのだそう。
ぶどう狩り体験では、おいしい実の見分け方などを教わりながら、 果実に頭が当たらないよう腰をかがめて畑の端を移動。 この体勢は本当に大変で、 生産者のご苦労を痛感しました。
(有)山梨フルーツラインの 「営農塾マルニ」 で就農勉強中の若手生産者を交えた昼食交流会では、 朝4時起きで頑張っている話や、 フルーツ栽培の年間の流れを聞き、 手作業とさまざまな工程を経て果物が供給されることを知りました。
参加者は 「大変な手間で育ててくれている!」 と感謝の思いを強くしました。
埼玉産直センター農業体験企画野菜ができるまでを学ぼう!
大雪被害後初となる(農)埼玉産直センターでの農業体験企画が実現
大きく育ちますように! |
お水をたくさん飲んで育ってね |
おいしくな~れ |
味噌冷やしうどん! 力作です |
特にハウスの倒壊面積は60%以上、「百年トマト」の手付かずの苗がハウスの下敷きになったり、4月出荷予定のブロッコリー施設も残念ながら倒壊し、およそ6億円以上もの減収が予想されました。4月には東都生協職員が応援に行き、ビニールハウスの骨組みを分解するなど復興を願い作業を行いました。
それから半年「この未曽有の危機を必ず乗り切る」と話していた代表理事の木村友一さんの言葉通り、農業体験が実現できるまで見事に復興しました。
8月24日は、大雪被害から初めてとなる農業体験企画が開催され、おとなと子ども合せて51人が集いました。草取りを行い、土を耕し、苗を植え、ハウスを作り、さらに収穫...と、さまざまな農作業を体験しました。
参加者からは 「子どもたちが野菜好きになってくれたらうれしい」 「子どもたちにできるだけ実際の経験をさせたいと思った」などの声をいただきました。
収穫したばかりの新鮮野菜は、お父さんやお子さんが包丁で切って、料理にも挑戦!自分で野菜を作る楽しみや大変さなど、 多くの気付きがあったようです。参加者も元気をいただき、大変充実した一日となりました。
「新商品おしゃべり会」 江戸川会場報告
毎月1〜2品の提案商品を組合員目線で調理・試食・評価し、改善意見を出す商品作りの活動
資料を基に活発な意見交換中 |
きゅうりが丸ごと1本入ってます |
今回の提案商品は、「本醸造醤油でじっくり漬けた国産きゅうりの一本漬け」と「いか揚げ」。2品ともあまり調理の必要がないため、評価し合う時間を多く取り、活発な意見交換が行われました。試食する商品の味、食感、成分についてそれぞれの意見があり、同じ商品でも味が「濃い」「薄い」という議論を行います。
この日のきゅうりの一本漬けも、「これだけ漬け込む必要があるのか」「1本といっても小さく感じる」「ポリポリの食感は良いが、味が濃い」と辛口の評価がある一方で、「市販はもっと味が濃く、添加物も多い」と市販品との違いを評価する意見もありました。
いか揚げについては、「これはいかというよりゲソ揚げでは?」「おいしい」「お酒に合いそう」といった意見が出ました。「ゲソが同じ長さだけど、長い触手の2本分はどこにあるの?」という質問には、一同大笑いでした。
評価が高い商品は、「商品案内に出るのが楽しみ、 もっと早く出してください」と要望するメンバーもいます。 毎回和気あいあいで、 笑い声の絶えない江戸川会場からの報告でした。
*新商品おしゃべり会
新商品に組合員の声を生かす商品づくりの活動。毎月、新商品・開発中の商品について原材料や製造方法を確かめて試食し、味や包材、調理法などを評価します。改善意見は商品部で受け止め、改善結果は商品活動を取りまとめる商品委員会へ報告されます。今年度は、江戸川会場、大田会場、調布会場、町田会場、城西会場で開催
大雪被害支援募金10,555,269円を被災産地に贈呈
大雪被害を受けた産直産地の支援活動を続けていきます
(農)埼玉産直センター木村友一代表理事 |
(有)山梨フルーツライン |
~大雪被害産地支援募金へのご協力、ありがとうございました~
今年2014年2月の記録的な大雪で、関東甲信の産直産地は大きな被害を受けました。東都生協では3月より大雪被害産地支援募金を組合員の皆さまに呼び掛け、これまでに総額10,555,269 円(うち東京南部生協529,800 円)の募金が寄せられました。 皆さまの温かいご 支援とご協力に心より感謝申し上げます。皆さまからお預かりした募金は、特に被害が大きかった(農)埼玉産直センター・(有)山梨フルーツラインをはじめ、やさと農業協同組合、(農)茨城県西産直センター、(農)埼玉西部産直グループ、(農)佐久産直センター、北軽井沢産直の会など23 産地に割り振り、6月20日までに贈呈しました。
しかし産地は今なお復興途上にあります。(農)埼玉産直センターでは、年度内に再建できるのは8割程度の見通しです。同産地代表理事の木村友一さんは「私たちの原点は「物を作ってこそ」の生産者魂。この未曽有の危機を必ず乗り切る」と話します。
春の露地野菜の小松菜・水菜などは、生産者の皆さんの頑張りで順調に育ち、少しずつ出荷できました。産地交流訪問はお休みしていますが、11月8日には例年の収穫祭も開催し、組合員との交流も少しずつ元に戻りつつあります。
一方、(有)山梨フルーツラインでは雪害を受けて傷ついた樹や棚、倒壊したハウスは手付かずのままの状態です。生産者の高齢化やハウス再建に必要な労力は大きな問題で、果樹栽培をやめる生産者が増えることが懸念されています。
産直産地の復興に少しでも役立とうと、東都生協では関東甲信の産地に職員を派遣し、倒壊したビニールハウス撤去作業などを手伝いました。これからも産地の再興を見守り、交流企画への組合員参加など、産直の東都生協だからこそできる支援活動を続けてまいります。
松代大本営地下壕見学会
太平洋戦争末期の国家中枢機能移転のために作られた地下壕の実相を学びました
壕の入口 |
壕の内部 |
見学の様子 |
参加者の皆さん |
松代大本営地下壕は、太平洋戦争末期、日本(当時の大日本帝国)の国家中枢機能移転のために、長野県埴科郡松代町など(現在の長野市松代地区)の山中に掘られた地下坑道です。象山(ぞうざん)、舞鶴山(まいづるやま)、皆神山(みなかみやま)の3カ所が掘削されました。三つの地下壕の長さは10km余りに及びます。
1944年(昭和19年)11月11日、象山にて最初の発破が行われ、工事が開始されました。ダイナマイトで発破して崩した石屑を、トロッコなどを使った人海戦術で運び出すという方法で行われ、最盛期の1945年(昭和20年)4月頃は多くの日本人、朝鮮人が作業に従事しました。
象山地下壕には、政府、日本放送協会、中央電話局、舞鶴山地下壕付近の地上部には、天皇御座所、皇后御座所、宮内省(現在の宮内庁)として予定されていた建物、皆神山地下壕には、備蓄庫の移転が予定されましたが、完成前に終戦となりました。
当日は晴天に恵まれ、さわやかな一日でしたが、地下壕の中に入ると肌寒いくらいでした。
「コープながの」の方2人にガイドをお願いし、象山地下壕、舞鶴山地下壕(天皇御座所)を見学しました。非常にわかりやすく丁寧に説明をしていただき、参加者もメモをとるなどして熱心に耳を傾けていました。
当日の参加者からは、
「これから、何年、何十年、何百年たっても戦争の悲惨さを伝えっていってほしい」
「国民の知らないところで、事が進められていく。いつの時代も国民が主権者なのにと思うのだが...」
「国が、秘密であのような地下壕を掘っていたなんて、驚きでした」
この企画を通し、平和への想いを一層深く考える一日となりました。