くらし
身近な草の効果を再発見
東京薬科大学の指田豊名誉教授を講師に、同大学の薬用植物園を見学
草や木には名前の他に |
2006年10月18日、秋晴れの空の下、くらし委員会主催で「東京薬科大学の薬用植物園ウォーキング」を行いました。
講師は東京薬科大学の指田豊(さしだ ゆたか)名誉教授。
はじめに秋の七草と秋の薬草について説明があり、その後、都内一の面積を誇る薬用植物園の中を、見本園、自然観察路、温室と案内していただきました。
委員を含む23人の参加者からは「普段身近に見ている草の薬効が分かった」「春にもう一度、ぜひ来たい」などの感想が聞かれました。
1億円の重さを体験
日本銀行本店の学習・見学会を開催
日本銀行本店前で参加者一同 |
東都生協のくらし委員会は2006年9月14日、日本銀行本店(中央区日本橋)の学習・見学会を開催しました。
93人の申し込みがあり、抽選で 26人が参加しました。参加した組合員からは「今までにない企画でとても楽しみにしていました」との声が。
大学生団体、他団体と一緒に、最初に巨大なスクリーンを使ってのビデオ説明で、物価、金融の安定を図り、健全な国民経済を維持していくなど、政府から独立した銀行である日銀の役割を確認。
模擬紙幣の1億円パック(10kg)の感触を味わったあとは、日銀の広報担当者の説明で、本館八角形ドームから地下金庫まで見学しました。
お札の一生は? (トイレットペーパーになるお札も)、金融システムが崩壊し銀行がなくなったとしたら? など日銀の役割を再認識しながら、インフレ、デフレの要因、政策、消費者にどのように影響してくるかなど、くらしに関わる経済を考えるきっかけとなりました。
子どもの気持ちになってみました
機関誌 『東都生協だより』 2006年9月号より
縄はなくても、 |
くらし委員会は2006年7月6日、渋谷区立消費者センターにて臨床心理士の浜田駒子さんを講師に、学習会「子どもの気持ちになってみる心理劇」を開催しました。
17人の参加者は、自分が呼ばれたい名前で自己紹介し、好きな花や、自由時間の使い方を尋ね合うことからはじめました。
続いて、「見えない縄」を使っての大縄跳びをしながら、目に見えるもの・見えないものを経験として学びました。
その後は3人のグループを作り、「子どもが言うことを聞かないとき」を想定し、子ども・母・父の役を割り当て、頭ごなしに叱る親と、何でも受容する親と、子どもの意見を聞きながら話し合う親の3つのパターンを演じてみました。
子ども役をした人の感想を聞くと、頭ごなしに叱るよりも会話をし、理解し合うことで解決に至るのではという考え方が導き出されました。
浜田さんの、「しつけとは、とある目標に向かっての、親と子どもの相互運動である」「勉強好きは、子どもが感動を覚え興味を持つことから生まれるのであって、親が強制するものではない」など、まとめに代えた講義を聞きました。
今回の参加者は、子育て真っ最中の人から子育てを終えた人まで、幅広い年齢層で、改めて家族との接し方を考える良い機会となり、小さいお子さんがいる人には特に、具体的なアドバイスになったようでした。
情勢学習会 〜消費者をめぐる世の中の動き〜
機関誌 『東都生協だより』 2006年8月号より
2006年6月13日、東都生協は日本生協連の高井秀一さん、小林真一郎さんを講師に、消費者被害防止のための学習会を開催しました。組合員10人が参加しました。
前半は高井さんを中心に、最近の消費者被害について参加者が順に体験を語り合いました。
消火器詐欺、火災報知器詐欺、振り込め詐欺、架空サイト料金請求はがき、エステ体験勧誘電話など、さまざまな実話に、身近に起こっている被害の多さを改めて感じました。
後半は小林さんから「消費者団体訴訟(団体訴権)制度」について話を聞きました。この制度は、個人では難しい訴訟に消費者団体が取り組めるようになる制度です。各地で団体訴権の担い手となる団体のネットワークづくりが進められています。
この制度を私たちのくらしにどう生かしていくのか、考えさせられた意義深い学習会でした。
親は「お金の先生」になろう
機関誌 『東都生協だより』 2006年4月号より
「子ども自身で考えることが |
2006年2月14日、東京都消費生活総合センター(飯田橋)にて、ファイナンシャルプランナーの明石久美氏を講師に迎え、くらし委員会主催「子どもの金銭教育学習会」が開催されました。参加者は35人。
子どもに教えるための心構え、お小遣いの与え方・金額の決め方、知らないとだまされるさまざまな危険性などについて学びました。
お金の使い方や役割をまずは親がよく理解し、バランスよく子どもに教えていくことが大切だそうです。
お小遣いは計算ができ、お金の価値が分かるようになってからでも遅くはなく、与え方は定額制、労働制、手当制(基本+お手伝い手当など)といろいろあるとか。
「親が積極的に金銭教育をして、身近な『お金の先生』になってあげてください。子どもには『財産』より『生きるチカラ』を残してほしい」と明石さん。若いお母さんを中心に幅広い年代からの参加者は皆、真剣に聞き入っていました。
2007年は大変だ!
機関誌 『東都生協だより』 2005年12月号より
「強い者・賢い者が |
2005年10月13日、東京都消費生活総合センターにてファイナンシャルプランナーの千葉史郎氏を講師に「2007年問題」をテーマにしたくらし委員会主催の学習会が13人の参加で開催されました。
2007年は、団塊の世代で最も人数の多い1947年生まれの人が満60歳になる年で、日本企業の根幹を支えてきたベテラン達が一斉に定年を迎えるため、さまざまな弊害が起こると予想されていることが説明されました。
特に私たちの生活に起こりうる問題として、団塊の世代が大量退職することで所得税が大幅減収となるため、政府は所得税と消費税の大幅アップを考えていることなど、私たちの知らないところで着々と生活を圧迫する事態が起こっていることを学びました。
参加者からは「ニュース・新聞などでは分かりにくい問題を、分かりやすく丁寧に説明してくださって良かった」などの感想が聞かれました。
講演会「食品表示のからくりを見抜く」
食品表示アドバイザー・垣田達哉氏を講師に、食の安全・安心について学習
「かしこい消費者に!」と垣田氏 |
東都生協のくらし委員会は2005年9月8日、東京都消費生活総合センターにて食品表示アドバイザーの垣田達哉氏を講師に迎え「食品表示のカラクリを見抜く! ~食の安全・安心のために知っておきたいこと~」と題した学習会を開催し、組合員28人が参加しました。
初めに垣田氏は、米国産牛肉輸入再開や消えた北朝鮮産あさりなど食の安全を巡る事件について言及。偽装は安全を脅かすということを改めて学習しました。
「安全と安心の違い」や「国産野菜は本当に安全か?」など、垣田氏は問題を投げ掛け、改めて東都生協の農産物は生産者や履歴がはっきり分かっているので安心して利用ができることを確認しました。
「農産物(商品全般)に対して確認業務を怠ることは安全・安心から逸脱してしまう」と垣田氏は警告。他にも「正体が分かりにくい水産物」「偽装が分からない畜産物」「名は体を表さない加工食品」の実態を明らかにしました。
最後に「消費者として、これからは何を信じどうしたらよいのか」、垣田氏は3点の対応策を示しました。
◎情報よりも自分の味覚を信じる ―― 消費者は情報を食べていること
◎表示はあくまで参考に、産地やブランドにこだわらず、自分の五感を信じること
◎店の人やメーカーに何でも聞いてみること、良い店・良い商品を選ぶこと
参加者からは「コマーシャルに流されない消費者にならなければ」「これからは表示をしっかり見ます」「東都生協の商品検査室の有り難さがよく分かりました」など数多くの感想が出されました。
『親子のコミュ二ケーション』講座報告
組合員活動情報紙 『ワォ』 2005年8月号より
東都生協・くらし委員会は2005年7月6日、東京都消費生活総合センターにて、岸英光(きし ひでみつ)氏を招きコーチング学習会を開催しました。
コーチングはその人の能力や行動を引き出すための技術。
コミュニケーションを通じて相手が成し遂げたいことを見つけ出し、どうやったら実現できるかを探究し、相手に価値や意図を伝えることによって行動を促し、実際に結果を創り出すことをサポートします。
結果が得られることで次なるバイタリティ=活力につながるというお話は、参加者にとって、これからのくらしを考えるきっかけとなりました。
70人もの多く参加者が、岸氏の軽快で楽しいトークに引き込まれた2時間でした。
「岸先生のお話をもっと深く聞きたい!」「第2弾をぜひ企画してください」との多くの声をいただき、参加者それぞれが「言葉の投げ掛け方」の大切さを実感した講演会となりました。
〜予告!『消費者問題講演会』開催〜
「TVタックル」や「クローズアップ現代」でお馴染みの垣田達哉氏をお招きし、消費者問題について辛口トークで斬っていただきます。
2005年9月8日(木)10時〜12時開催です。 会場は未定。詳しくは後日お知らせしますので、お楽しみに!!
専門委員会主催の情勢学習会が開催されました
機関誌 『東都生協だより』 2005年8月号より
2005年度の各専門委員会の活動に先立って、世界や日本の情勢(状況)を学習し、委員会の重点テーマと課題を確認するために、5つの専門委員会がそれぞれ情勢学習会を行いました。
東都生協・くらし委員会は2005年6月16日、東京都消費生活総合センターにて千葉史郎氏を講師に「これだけは押さえておきたい! 時事問題」というテーマで学習会を開催しました。
世間を騒がせた、ライブドアによるニッポン放送の買収劇や個人情報保護法について学びました。
狙われる企業には共通点があり、敵対的M&A(企業買収)からのさまざまな防衛策を学びました。
戦後、人口がピラミッド型の構成で多くの人が順調と感じた好景気も一転。特定の人だけに富が集まり、多くの人は横ばいか悪くなる二極分化が進んでいることや、2005年4月に施行した個人情報保護法に至る社会情勢など、千葉氏は数多くの問題を提示しました。
「個人の情報が漏洩することの恐ろしさ、知らないうちにお金が口座から引き落とされる ――「情報はお金」ということはまさに自分の情報を守らなくてはいけないということです」と千葉氏。
他人を尊重しつつ自分の情報は自分で管理する必要性を感じた学習会となりました。13人の参加者は、身近な問題として真剣に話を聞きました。