くらし
情勢学習会 〜消費者をめぐる世の中の動き〜
機関誌 『東都生協だより』 2006年8月号より
2006年6月13日、東都生協は日本生協連の高井秀一さん、小林真一郎さんを講師に、消費者被害防止のための学習会を開催しました。組合員10人が参加しました。
前半は高井さんを中心に、最近の消費者被害について参加者が順に体験を語り合いました。
消火器詐欺、火災報知器詐欺、振り込め詐欺、架空サイト料金請求はがき、エステ体験勧誘電話など、さまざまな実話に、身近に起こっている被害の多さを改めて感じました。
後半は小林さんから「消費者団体訴訟(団体訴権)制度」について話を聞きました。この制度は、個人では難しい訴訟に消費者団体が取り組めるようになる制度です。各地で団体訴権の担い手となる団体のネットワークづくりが進められています。
この制度を私たちのくらしにどう生かしていくのか、考えさせられた意義深い学習会でした。
親は「お金の先生」になろう
機関誌 『東都生協だより』 2006年4月号より
「子ども自身で考えることが |
2006年2月14日、東京都消費生活総合センター(飯田橋)にて、ファイナンシャルプランナーの明石久美氏を講師に迎え、くらし委員会主催「子どもの金銭教育学習会」が開催されました。参加者は35人。
子どもに教えるための心構え、お小遣いの与え方・金額の決め方、知らないとだまされるさまざまな危険性などについて学びました。
お金の使い方や役割をまずは親がよく理解し、バランスよく子どもに教えていくことが大切だそうです。
お小遣いは計算ができ、お金の価値が分かるようになってからでも遅くはなく、与え方は定額制、労働制、手当制(基本+お手伝い手当など)といろいろあるとか。
「親が積極的に金銭教育をして、身近な『お金の先生』になってあげてください。子どもには『財産』より『生きるチカラ』を残してほしい」と明石さん。若いお母さんを中心に幅広い年代からの参加者は皆、真剣に聞き入っていました。
2007年は大変だ!
機関誌 『東都生協だより』 2005年12月号より
「強い者・賢い者が |
2005年10月13日、東京都消費生活総合センターにてファイナンシャルプランナーの千葉史郎氏を講師に「2007年問題」をテーマにしたくらし委員会主催の学習会が13人の参加で開催されました。
2007年は、団塊の世代で最も人数の多い1947年生まれの人が満60歳になる年で、日本企業の根幹を支えてきたベテラン達が一斉に定年を迎えるため、さまざまな弊害が起こると予想されていることが説明されました。
特に私たちの生活に起こりうる問題として、団塊の世代が大量退職することで所得税が大幅減収となるため、政府は所得税と消費税の大幅アップを考えていることなど、私たちの知らないところで着々と生活を圧迫する事態が起こっていることを学びました。
参加者からは「ニュース・新聞などでは分かりにくい問題を、分かりやすく丁寧に説明してくださって良かった」などの感想が聞かれました。
講演会「食品表示のからくりを見抜く」
食品表示アドバイザー・垣田達哉氏を講師に、食の安全・安心について学習
「かしこい消費者に!」と垣田氏 |
東都生協のくらし委員会は2005年9月8日、東京都消費生活総合センターにて食品表示アドバイザーの垣田達哉氏を講師に迎え「食品表示のカラクリを見抜く! ~食の安全・安心のために知っておきたいこと~」と題した学習会を開催し、組合員28人が参加しました。
初めに垣田氏は、米国産牛肉輸入再開や消えた北朝鮮産あさりなど食の安全を巡る事件について言及。偽装は安全を脅かすということを改めて学習しました。
「安全と安心の違い」や「国産野菜は本当に安全か?」など、垣田氏は問題を投げ掛け、改めて東都生協の農産物は生産者や履歴がはっきり分かっているので安心して利用ができることを確認しました。
「農産物(商品全般)に対して確認業務を怠ることは安全・安心から逸脱してしまう」と垣田氏は警告。他にも「正体が分かりにくい水産物」「偽装が分からない畜産物」「名は体を表さない加工食品」の実態を明らかにしました。
最後に「消費者として、これからは何を信じどうしたらよいのか」、垣田氏は3点の対応策を示しました。
◎情報よりも自分の味覚を信じる ―― 消費者は情報を食べていること
◎表示はあくまで参考に、産地やブランドにこだわらず、自分の五感を信じること
◎店の人やメーカーに何でも聞いてみること、良い店・良い商品を選ぶこと
参加者からは「コマーシャルに流されない消費者にならなければ」「これからは表示をしっかり見ます」「東都生協の商品検査室の有り難さがよく分かりました」など数多くの感想が出されました。
『親子のコミュ二ケーション』講座報告
組合員活動情報紙 『ワォ』 2005年8月号より
東都生協・くらし委員会は2005年7月6日、東京都消費生活総合センターにて、岸英光(きし ひでみつ)氏を招きコーチング学習会を開催しました。
コーチングはその人の能力や行動を引き出すための技術。
コミュニケーションを通じて相手が成し遂げたいことを見つけ出し、どうやったら実現できるかを探究し、相手に価値や意図を伝えることによって行動を促し、実際に結果を創り出すことをサポートします。
結果が得られることで次なるバイタリティ=活力につながるというお話は、参加者にとって、これからのくらしを考えるきっかけとなりました。
70人もの多く参加者が、岸氏の軽快で楽しいトークに引き込まれた2時間でした。
「岸先生のお話をもっと深く聞きたい!」「第2弾をぜひ企画してください」との多くの声をいただき、参加者それぞれが「言葉の投げ掛け方」の大切さを実感した講演会となりました。
〜予告!『消費者問題講演会』開催〜
「TVタックル」や「クローズアップ現代」でお馴染みの垣田達哉氏をお招きし、消費者問題について辛口トークで斬っていただきます。
2005年9月8日(木)10時〜12時開催です。 会場は未定。詳しくは後日お知らせしますので、お楽しみに!!
専門委員会主催の情勢学習会が開催されました
機関誌 『東都生協だより』 2005年8月号より
2005年度の各専門委員会の活動に先立って、世界や日本の情勢(状況)を学習し、委員会の重点テーマと課題を確認するために、5つの専門委員会がそれぞれ情勢学習会を行いました。
東都生協・くらし委員会は2005年6月16日、東京都消費生活総合センターにて千葉史郎氏を講師に「これだけは押さえておきたい! 時事問題」というテーマで学習会を開催しました。
世間を騒がせた、ライブドアによるニッポン放送の買収劇や個人情報保護法について学びました。
狙われる企業には共通点があり、敵対的M&A(企業買収)からのさまざまな防衛策を学びました。
戦後、人口がピラミッド型の構成で多くの人が順調と感じた好景気も一転。特定の人だけに富が集まり、多くの人は横ばいか悪くなる二極分化が進んでいることや、2005年4月に施行した個人情報保護法に至る社会情勢など、千葉氏は数多くの問題を提示しました。
「個人の情報が漏洩することの恐ろしさ、知らないうちにお金が口座から引き落とされる ――「情報はお金」ということはまさに自分の情報を守らなくてはいけないということです」と千葉氏。
他人を尊重しつつ自分の情報は自分で管理する必要性を感じた学習会となりました。13人の参加者は、身近な問題として真剣に話を聞きました。
第3章 私たちのためのマネー講座「架空請求について」
組合員活動情報紙 『ワォ』 2004年12月号より
皆さんの中に身に覚えのない請求書が届いた...という経験はありませんか?!
近頃、利用した記憶のないサイトの使用料の請求や、債券回収通知が届くといったいわゆる架空請求にまつわるトラブルが急増しています。
あたかも、正式な通知のように見せかけ、請求金額も大半が10万円以下といかにもありそうな金額が特徴。手口も増々巧妙化してきています。
もし、こんな請求が来たら身に覚えがない場合は、連絡せず、無視しましょう。
証拠は保管し、悪質な請求を受けた場合は、警察に届けましょう。
架空請求は何らかの名簿を入手した悪質業者がアトランダムかつ大量に送っているものと考えられているので、皆さん、個人情報の管理は慎重に行ってください。
「家計から見た税」学習会報告
機関誌『東都生協だより』2005年3月号より
東都生協・くらし委員会は2004年12月13日、日本生活協同組合連合会・組合員活動部の中野理恵子氏を講師に迎え、生協での家計活動について2003年度「全国生計費調査」結果から「家計簿から見えるくらしの今」というテーマでお話いただきました。
「全国生計費調査」は、全国の生協の組合員からモニターを募り、日本生協連「家計簿」に記帳いただいた同一世帯の毎月の家計収支を元にして集計されています。
2004年度のモニターは6生協合計1,894人で、東都生協からも34人が登録しました。
2003年度の結果から見ると、
- 収入に占める社会保険料(健康保険・介護保険・年金・雇用保険)の割合は 9.54%(年間平均:704,560円)
- 年間の消費税額は平均170,501円、収入に占める割合は2.31%
- 公的負担(税金+社会保険料)が収入に占める割合は18.20%・年間約134万円 ――となっています。
中野氏は「生協の家計活動のデータは、個人のくらしの羅針盤であるとともに、社会的な発言のバックボーン」だとして「社会に対し発言していこう」と提起しました。
参加者はさまざまな生活スタイルについて互いに学び合い、大きなテーマについても考えさせることになった学習会でした。
【資料】税・社会保険料調べ
(全国生計費調査――家計簿モニターより)
重曹を活用したお掃除教室を開催
組合員活動情報紙 『ワォ』 2005年5月号より
東都生協・環境委員会は2004年12月2日、扶桑化学㈱・土井英一氏を講師にお招きし、「重曹でお掃除してみましょう」と題した講習会を開催。
重曹(炭酸水素ナトリウム)は、人体に無害な物質でふくらし粉や胃薬などに使われています。また、粒子も細かいので磨き粉としても優れています。
弱アルカリ性なので手などを傷めずに、しかも強力な洗浄力を持っています。
お掃除の方法は
○ガスレンジ周りやレンジフードの油汚れは、重曹を振りかけて油汚れとなじませておくと、ポロポロ落ちてくるので、ぼろ布で拭き取ります。
○湯あかの付いた洗面器や風呂いすなどは、残り湯に重曹を入れて、一晩漬けてから洗います。
○茶渋やタバコのやに・銀製品の黒ずみには、重曹をこすり付けて磨くとよく落ちます。
お部屋や冷蔵庫の脱臭効果もあり(2カ月程度)、その後はお掃除に使えます。
漫画家・ エッセイストの赤星たみ子さんをお招きして石けん学習会
組合員活動情報紙 『ワォ』 2005年2月号より
こんな経験で石けんを使うのを止めていませんか?
- 石けんカスや溶け残りが、黒の衣類に白く残った
- 臭いが嫌
- 汚れ落ちが悪い
- 黄ばみが出る
- カビが出やすい etc.
東都生協・環境委員会は、環境にやさしい石けんを使いこなすため、テレビでお馴染みの漫画家・エッセイストの赤星たみ子さんを講師にお招きして、石けん洗濯のコツを教えていただく学習会を開催しました。(2004年11月9日 東京都消費生活総合センター)
石けんの良さをもう一度再確認!
コツをマスターして、石けんでの洗濯に再チャレンジ!
コツ1 ―― しっかり時間をかけて溶かしましょう
⇒【10分ぐらい】溶け残りがカビのもと!
コツ2 ―― 洗濯物を入れ、必要水量を入れても、泡が消えたら洗浄力はありません(泡のない洗濯液に洗浄力はナシ)。
液体石けんや石けん液を足すか、初めから多めに洗濯用石けんを入れましょう。
常に泡立つか確認しながら、洗濯を再開します。
あなたが使っている洗濯用洗剤は?
