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被災産地・メーカー交流訪問&被災地視察を行いました
岩手県の(有)本多商店、宮城県の㈱高橋徳治商店と㈱ささ圭と交流。被災地の今を知り、これからの支援の在り方を考えました
2016年7月22日と23日の1泊2日の日程で、東日本大震災で被災した岩手県の(有)本多商店、宮城県の㈱高橋徳治商店と㈱ささ圭の3メーカーの交流訪問、被災地の視察を行いました。子ども5人を含む11家族20人が参加しました。
東都生協では、継続的に東日本大震災で被災された方々、そして取引先産地・メーカーを支援する募金活動に取り組んでいます。本企画は、東日本大震災への支援募金を活用した企画です。
月日の経過とともに東日本震災関連の報道も減少していますが、被災地や被災産地・メーカーを視察・訪問を通じて、被災当時の状況と復興の過程、今後の支援の在り方について現地で実際に見聞し確かめ、震災を風化させないことを目的としています。
津波で大きな被害を受けたサン・アンドレス | (有)本多商店の本多サト子さんが震災の絵本の |
初日は、一ノ関駅に到着後、バスで大船渡市へ移動。昼食後、碁石海岸で美しい海を見学。津波があったとは信じがたいほど穏やかな海でした。
現地ガイドの方にバスに同乗していただき、大船渡市内の被災地視察。サン・アンドレス公園、大船渡市場、賀茂神社などを回り、当時の状況と復興の過程をお聞きしました。
その後、(有)本多商店に到着し、工場見学。写真などの資料を基に当時の状況をお伺いしました。津波で工場を失っても、わかめを早く出荷できるよう努力されたこと、丁寧にわかめを製造していることなどがよく分かりました。
(有)本多商店の皆さまとの夕食交流会では、三陸海岸のおいしいお料理をいただき、心のこもった温かいおもてなしをいただきました。
(有)本多商店の皆さまとの夕食交流会 | ㈱高橋徳治商店で笹かまぼこの新工場を見学 |
翌日は、朝早くバスで出発。途中「奇跡の一本松」などを車中より見学しながら移動。津波の威力の大きさと被害の甚大さを実感しました。
㈱高橋徳治商店に到着し、工場見学。被災後、山の方に工場を再建し材料にこだわった笹かまぼこを製造されていることがよく分かりました。
震災時のお話では、たくさんの映像を見ながらお話をお聞きしました。生々しい事実に参加者は胸塞がる思いでしたが、生産者の方々の前向きな姿勢に心を打たれたようです。昼食交流でもいろいろなお話を交わし、交流することができました。
次に㈱ささ圭の手造りかまぼこ工房へ。かまぼこ工房では、炭火手焼き笹かま体験・試食とお買い物をし、メーカー紹介と被災時のお話をお聞きしました。
当時の新聞記事や写真を見ながら、震災で残ったお店ですぐに再開されたことなどのお話に、参加者も心励まされました。㈱ささ圭本社工場にて工場見学。丁寧に笹かまぼこを製造していることがよく分かりました。
仙台駅に向けて出発。仙台駅より帰路につきました。
㈱高橋徳治商店の高橋英雄さんのお話 ![]() ㈱ささ圭の佐々木圭亮さん靖子さんご夫妻のお話 | ㈱ささ圭の手造りかまぼこ工房にて |
被災地の方々の思いやさまざまなことを乗り越えてのお考えに触れることができ、多くのことを得ることができた2日間でした。一人ひとりがあらためて自分たちにできることを考え、行動につなげていかなければと思いました。
参加者の声
- 東京にいると分からないことを知ることができ、いろいろと勉強になりました
- 言葉に言い表せないほどの苦しみ悲しみを経て、それでも今があり前向きに生きていかなければと頑張っている姿に感動しました
- 未だに仮設住宅が建ち並んでいて、復興はまだまだ途上であると感じました
- これからも自分に協力できることはしていきたい
- 笑顔の裏に抱えておられる、その重さを知りました
- この企画に参加できて良かった。被災したメーカーの皆さんの明るさが心に染みました
- これから何ができるか考えていきます。まずは伝えていきたいと思います
(農)茨城県西産直センターを組合員が視察訪問
土づくりから収穫まで安全・安心にこだわった農作物作りを確認
レタスの畑を視察 |
にんじんの畑を視察 |
しいたけの施設を視察 |
説明と質疑応答 |
視察訪問企画は、東都生協の扱う商品について生産現場や関連する施設を視察することにより、東都生協との約束事、それを守るための仕組み、その仕組みの運用実態、産地・メーカーの特徴的な取り組みなどを組合員自らが確認することが目的です。
現地では、最初にレタス生産者の小泉晃一さんの畑を視察。
生育期間中の温度管理のことや、出荷時に気を付けていることなどについて細かく説明していただき、栽培管理状況や収穫後の畑の管理などを確認しました。
続いて、にんじん生産者の八城理一さんの畑を視察。
昨年9月の記録的な大雨による水害で大きく被害を受け、そのときの状況から現時点の生育状況について説明をしていただきました。
栽培の手順や農薬などの使用について聞き取りをし、確認しました。
続いて、しいたけ生産者の安喰啓太さんの施設を視察。
2011年3月11日以降、原木栽培しいたけの利用減少と今後も永続的に放射能が検出されてしまうことから、設備投資を行い菌床しいたけの出荷を始めようやく安定した出荷ができるようになったことや、現在出荷している原木しいたけの出荷が終了したら菌床しいたけだけの出荷に切り替えていくことなどの説明をしていただきました。
原木から菌床へ移行中の菌床や栽培状況を確認しました。
その後、(農)茨城県西産直センターに移動し、産地の概要や取り組みについての説明を受け、質疑応答を行いました。
昼食交流では、代表理事の堤利一さん、監事の安達一夫さん、生産部部会長の印出昇さん、事務局の渡部さんを交え、活発な意見交換が行われました。
自然災害など、生産者には消費者が思いも及ばないような苦労があることもあらためて実感しました。
参加者からは
「土づくりから収穫するまで、安全で安心な生産の努力がうかがえました」
「農作物に取り組む真摯な姿勢がいろいろな資料から見て取れました。消費者に良いものを提供しようという熱い思いを感じました」
「にんじんが去年の水害で出荷できなかったということで心が痛みました」
「しいたけ農場にて、原発問題で原木栽培が難しくなってしまったこと、多額の設備投資をして菌床栽培も取り入れて軌道に乗り始めたことなどを知り、ここにも大きな災害の犠牲があったのだと思いました」
「生協の物は安心して食べられるとの実感を再度確認しました」
などの感想がありました。
(農)茨城県西産直センターで「すいかの学校」
すいかの畑に、わらを敷くのは何のため?
東都生協では、2016年も「すいかの学校」を(農)茨城県西産直センターで開催しました。「すいか」の苗植えから収穫まで、普段なかなか体験できない果物の連続3回の農作業体験企画として毎年人気が高く、今年も定員40人を超える47人の応募があり、抽選の結果、16家族40人(おとな23人、小学生11人、小学生未満6人)の参加となりました。
小玉すいか「スマートボール」の苗はユウガオに接木し、「マダーボール」(ラグビーボール型の小玉すいか)は「実生(みしょう)」といって、小玉すいか本来の味により近づけるため、接ぎ木しません。接ぎ木の目的は、苗を丈夫にし、病気に強くし、成りを良くするためです。
(農)茨城県西産直センター生産者の安達一夫さんには、私たちの農業休験のスケジュールに合わせ、1カ月以上も前から接木や、米ぬかやぼかし肥料を使った土づくりなど、すいか作りの準備をしていただきました。
第1回 4月3日 曇り
すいか作りをするハウスは、苗の種類ごとに2棟別々。マルチ(※1)を張り、植え付けるところに穴を開け、マダーボールとスマートボールの苗をそれぞれ植え付けていきます。まず、苗をぬるま湯につけて湿らせてから、マルチの穴に植え付けます。それぞれ自分の植えたところに"大きくなあれ"との願いを込めて、名前を書きました。 最後にマルチを張っていないところに稲わらを敷きつめました。
すいかの苗植え、大きくなるかな |
すいかの雌花に雄花の花粉を付け交配する |
第2回 5月29日 晴れ
すいかには、雄花の雌花があり、今回は特別にその交配作業(花合わせ)を体験。交配作業を終えた雌花に、受粉日の目印になる赤い毛糸を取り付けました。
その後、ハウスとハウスの間に有機質肥料「米の精」をまき、すいかのベッドとなるわらを敷きます。
「米の精」は東都生協で扱う「金芽米」(BG無洗米)の精米工程でできる肌ヌカを加工した有機質資材。同産地では、今までとぎ汁として捨てられていた成分を肥料として有効活用する循環型農業を実践しています。
受粉日を示す毛糸を付けます | ハウスの間にわらを敷きます。生長したすいかは、つるを |
第3回 6月26日 快晴
安達さんからすいかの生育状況の説明を受けました。スマートボールは交配の後、うどんこ病にかかりましたが、マダーボールの方は青々していました。収穫前に、2種類のすいかの味比べをするため試食しました。交配してから33~34日たつとおいしいすいかに育ちます。今回は、大きいすいかの方が甘かったようです。
(農)茨城県西産直センター・すいか生産者の安達一夫さん | 自分で育てたすいかは特別 |
- わたしが、一ばんたのしかったのは、なえをうえることと、しゅうかくすることです。どうしてなえをうえることが楽しかったかというと、「すいかがどれだけ大きくそだっていくんだろう?」と、はやくすいかのおおきさがしりたかったからです。
- 安達さんの月と植物についてのお話(※2)も、自然界の摂理なのか、それともロマンチックなお話なのか? でも私は信じたい。
※1 マルチ: 農地の畝を覆う、ビニールやポリエチレンなどのフィルム。英語の「マルチング」の略。目的は、①保温による生育促進 ②病害虫の発生防止・反射フィルムによるアブラムシ飛来防止 ③雑草防止-などの効果があります。
※2 安達さんのお話: 植物の樹液は、満月に向かうときに下から上に流れ、新月に向かうときに上から下に流れるとする農法。この理論では、植え替えや接ぎ木、剪定(せんてい)は、新月に向かう時期が良いとされます。第1回目の2016年4月3日は、新月の4月7日に向かう日に設定されました。
熊本地震支援活動のご報告
組合員から寄せられた熊本地震緊急募金を活用した支援活動を進めています
被災者からの要請の電話を |
倒壊した観音堂の撤去には、 |
トレーラーハウス |
被害の大きかった益城町宮園地区 |
被害の大きかった益城町宮園地区 |
一日も早い復興を願っています |
支援に参加した職員の活動や被災地の状況をお伝えします。
支援の概要
4つの生協から8人(生協ひろしま4人、ならコープ1人、いわて生協1人、東都生協2人)の参加があり、熊本県益城町の災害ボランティアセンターが活動拠点となりました。
活動内容としては、生協からの参加者8人は、4人が西原村(益城町の東部に隣接)の災害ボランティアセンターでの引越し手伝い、2人が益城町の災害ボランティアセンターでの引越し手伝い、1人が資材係(ボランティアが現場に向かう際にスコップや一輪車などの道具を提供する)、1人(東都生協職員)は、ニーズ係(被災者から仮設住宅への引越しや敷地内、家屋の震災ごみの搬出や運搬などの依頼を受ける)で、役割は変更なく、1日目から最終日まで同じ担当でした。
ニーズ係は、4~5人の体制で、携帯電話3台により被災者からの入電に対応しました。
電話の受付時間は、午前9時~午後4時ですが、朝礼が午前7時30分から行われ、朝礼終了後は、保留物件に対しこちらから電話を入れたり、近隣の現地調査などを実施しました。
また被災者からの要請は、電話だけではなく、直接災害ボランティアセンターに来所されて、要請を聞き取る業務もありました。
要請は、1日当たり20件程度ですが、1件の電話で状況をお聞きするのに20分程度かかり、さらに現場の地図をプリントアウトし添付し、作業に必要な資材や人員数を聞き取った内容から判断して記載しなければならないかなりハードルの高い役割でした。
また電話だけでは判断できない案件は、車両で現地調査し、写真を撮ってきて皆と相談して判断する場面もありました。
かかってくる電話の大半は、70歳以上の高齢の方で、方言がきつく聞き取りづらい点も多々あり、何度も聞き返したりしながらの対応となりました。
益城町の状態
面積65キロ平方メートル(東京の世田谷区より一回り大きい)人口3.4万人で、熊本市ベッドタウンの性格も持つ、熊本市の東側に隣接する益城町。
支援活動の合間に益城町社協職員の案内の下、まだ多くの避難者が避難している益城町総合体育館や、妊婦や障害者などが身を寄せている熊本グランメッセにある福祉避難所(グランメッセ自体は、屋内が崩落し、敷地にトレーラーハウスを設置し、そこに居住)などを視察させていただきました。
益城町役場の南側(木山川沿い)が、特に被害が甚大で、築年数が比較的浅いと思われる家屋も傾いたり、完全に倒壊している家が目立ちました。ほとんどの家の玄関ドアには、赤紙(危険立ち入り禁止)が張られ、いつ崩れてもおかしくない状態でした。
避難所(総合体育館)には、まだ多くの住民が避難していましたが、カーテンで区画整理がなされていて、空調設備(仮設の空調設備を設置)も十分で区画内は、ダンボールのベッドが2つ置かれていました。
住環境は、阪神淡路大震災の際のものよりは、比較できないほど良くなっているようですが、食事は、毎食揚げ物などが多く、ご高齢の方などは食事が原因で体調を崩すようなこともあるようです。
今回の支援活動には、組合員の皆さまからお預かりした熊本地震緊急募金を活用させていただきました。
被災地では、まだ多くの方が避難生活を送られています。東都生協では引き続き、熊本地震被災地の支援活動に取り組んでまいります。
最後に! 負けんばい 熊本
つなげよう 子どもたちの笑顔 ~13回 東都生協 平和のつどい~を開催しました
迫力の堀絢子さんの反戦・反核一人芝居に引き込まれました
庭野理事長より開会あいさつ |
理事長があいさつで紹介した書籍 |
原爆雲の記憶を語る東條明子さん |
東友会の皆さまへ膝掛けを贈呈 |
堀絢子さんの一人芝居「朝ちゃん」 |
迫力の舞台に引き込まれます |
「とーと会」ブルーヘブンの展示 |
親子で展示を見ながら |
冒頭、庭野吉也理事長からの開会あいさつでは、戦争体験を伝えていく方が少なくなり、安全保障関連法の成立や憲法改正に向けた動きがある中、あらためて平和の問題について考えることの重要性を呼び掛けました。
併せて、なぜ生協が戦争に反対し、平和の活動に取り組むのか、東都生協発行「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」[齋藤嘉璋(さいとうよしあき)著]に触れ、「多くの組合員が考えていくきっかけに」と訴えました。
一般社団法人東友会の東條明子さんより被爆証言がありました。東京で生まれ、東京大空襲を体験し、疎開先の広島で被爆した東條さん。子どもの目線で語られる当時の様子や、原爆症で苦しむ中で仏門に入られたとのお話に、来場者は食い入るように聞きました。
モチーフ編みを膝掛け作りに取り組むとーと会「ピースニットカフェ」からは、東友会の皆さんにへ膝掛けの贈呈をしました。
東友会の家島さんから「毎年年末に贈られる膝掛けを心待ちにしている」との感謝の言葉をいただき、若い被爆者はいなくなり、東都生協のたくさんの若い後継者と平和活動を一緒に伝えていきたいとお話がありました。
ピースニットカフェの大河内さんからは、「組合員の皆さんから自宅で使わない毛糸を寄付していただき、モチーフを編み、つなげて膝掛けにして作ってお送りしている」と、膝掛けに込められた組合員の思いもお届けしていることを伝えました。
平和をテーマにしたとーと会「ブルーヘブン」は、パワーポイントを使いながら、原発事故での放射線汚染による子どもたの現状と「福島の子ども保養プロジェクト:杉並」について発表しました。
休憩をはさみ、山本真理子氏原作の「広島の母たち」より堀絢子さんの一人芝居「朝ちゃん」を上演。
舞台は原爆投下の翌朝。15歳の少女・秋子がひとりで焼け跡をさまよっていると、 焼け跡の中から全身が焼けただれた瀕死の朝子を見つけ出す。
秋子は、朝子の母を呼んできて朝子と再会させたが、朝子は「水がほしい」と言い続けながら母の手の中で徐々に弱っていく。朝子を早く休ませるために急いで家に向かう3人。そして、そんな朝子の家族を見て、秋子は自分の境遇について思いを巡らせる。
-秋子、朝子、朝子の母と兄、語りの部分と、堀さんは一人5役を見事に演じ分けました。
自分たちがまるでその場にいるかのような錯覚を覚えるほど、原爆の悲惨さが伝わりました。
続く「峠三吉 原爆詩集の序」の朗読では、作者それぞれの心の叫びが聞こえてくるかようでした。
併設された展示会場では「原爆と人間」「第五福竜丸」パネルや「戦争体験文集&平和募金企画参加者感想文集」から体験文、2015年度ヒロシマ・ナガサキ平和代表団の資料、東友会に贈る膝掛け、地雷のレプリカ、とーと会ブルーヘブンによる資料などを展示し、来場者が熱心に見入っていました。
戦争や平和についての絵本やモールのストラップ作り、折り鶴コーナーには子どもだけでなく、おとなも立ち寄っていました。
参加者からは
- 他人事じゃないんだなと思いました。これからはげんばくのことをわすれないでいきたいです(小学生)
- 私はなんにも知らないんだと思いました。私はとっても幸せだと思いました(小学生)
- 平和というものは、続いていくことに意義があると思います。皆さんの努力をお願いいたします。子ども、孫へと続くことを祈ります
- このようなつどいに参加することにより、平和への関心が高まると思います。いつまでも平和な世界でありますように
- 兵士・武器は、いらないと思いました
平和を伝えていくために、忘れてはいけない現実を、私たち一人ひとりが伝えていくことの大切さを実感した一日となりました。
2016 ピースアクション in TOKYO & ピースパレード に参加
東京から世界へ向けて、平和への思いと核兵器廃絶を訴えました
語り継ぐ「ヒロシマ・ナガサキ『あの日』 |
沿道の人たちに核兵器廃絶をアピール |
表参堂から原宿、 |
オープニングは、地域で音楽活動を行っている東都生協組合員のご夫妻、松林良晴さんの歌、松林潤子さんのピアノ伴奏のピースコンサートがありました。
語り継ぐ「ヒロシマ・ナガサキ『あの日』から生きて」では、東友会(東京都原爆被害者団体協議会)に寄せられた被爆者の相談事例を朗読で紹介。あの日を辛うじて生き延びた被爆者たちの心身の苦痛は生涯を通じて続き、その苦痛は計り知れないものだったことが語られました。朗読は各生協で分担しました。
続いて、松井一實広島市長、田上富久長崎市長からのメッセージが、それぞれ代読されました。両市の核廃絶へのさらなる決意と「ピースアクションin TOKYO 」への期待が表明されました。
「参加団体リレートーク」では、5団体が平和活動の取り組みについて発表し、日頃の活動について理解を深めました。
最後に「2016ピースアクションin TOKYOアピール」を東京地婦連(特定非営利活動法人東京都地域婦人団体連盟)の山下陽枝さんが朗読し、拍手で採択されました。
続いて行われた「ピースパレード」では、表参道から原宿を通り神宮通り公園までの道のりを、宣伝カーからの平和アピールの呼び掛けとともに歩きました。行進者たちは笑顔で花の種を配りながら沿道の方たちに核兵器廃絶を訴えました。
ひたち野 穂の香卵 飼料用米 田植え体験&鶏舎見学・交流
JA新ひたち野・㈱小幡畜産の交流訪問報告
慣れない手つきで真剣に田植え |
本物の田んぼでの田植えは、 |
労働の後の昼食は美味でした |
「ひたち野 穂の香卵」 |
鶏舎にウイルスなどを持ち込ま |
鶏舎内の様子 |
飼料用米を給餌した鶏の卵は |
飼料用米を配合した餌で育てた鶏の卵「ひたち野 穂の香卵」。その飼料用米の産地であるJA新ひたち野と「ひたち野 穂の香卵」の販売窓口である日本販売農業協同組合連合会の協力を得て行われた体験交流企画です。
石岡市東田中田園都市センターに到着後、着替えをして長靴に履き替え徒歩で田んぼに移動。
田んぼにて田植えの仕方の指導を受けたあと、一列に並び田植え作業開始。晴れ渡った空のもと、おとなも子どもも慣れない手つきで泥に足を取られながらも一生懸命に田植えを行いました。JAの職員の方々も指導しながら一緒に植えました。
田植え終了後、田んぼの脇で手足を洗い、東田中 田園都市センターに移動して着替え。バスでJA新ひたち野本店に移動し、生産者やJAの皆さまと一緒に昼食をいただきました。「ひたち野 穂の香卵」 を使ったお料理など、おいしい昼食を食べながら大いに交流しました。
続いて「ひたち野 穂の香卵」についての学習。配付された資料に沿って、餌をとうもろこしでなく米にした経緯や畜産飼料の自給率などについて説明を受け、その後質疑応答も行われました。
JA新ひたち野 直売所「大地のめぐみ」でお買い物をしたあと、バスで㈱小幡畜産の養鶏場へ移動。車内で白衣・マスク・靴カバーが配布され、各自装着しました。
㈱小幡畜産の養鶏場にて飼料・飼育方法についての説明を受けたあと、「ひたち野 穂の香卵」の鶏舎と飼料場・堆肥場を見学しました。
その後、取っておいてくださった二黄卵を割って見ました。卵が3個入っていたものや、卵の中にまた卵が入っていたものなどもありました。
おいしい卵を作るために餌作りからしっかりと取り組んでいることを、実体験を通して学ぶことができた充実した一日となりました。
飼料用米ができるまでの一端を知るとともに、輸入飼料に頼らない日本の風土に合ったお米を鶏の餌として生かした養鶏について楽しく学び「ひたち野 穂の香卵」への理解を深めることができました。
参加者からは
「労力を要する大変な作業である田植えを体験できてよかった」
「初めて田んぼに入り、泥が思ったより深くびっくり」
「深く埋まる田んぼの泥の感触が良かった」
「最初は泥や田んぼの中の生き物が嫌だったが、最後は楽しかった」
「スコッチエッグや茶碗蒸しなど食事がものすごく豪華でおいしかった。幸せな気分になった。また食べたい」
「鶏舎には普段入る機会がないため興味深かった。卵を採るために鶏の健康などいろいろ手間をかけられていることを感じた」
「『ひたち野 穂の香卵』の黄身の白さにびっくり」
「命を支えるものを作っている方々に感謝と応援をしたいとあらためて思った」
などの感想がありました。
「子育てサロン にじいろ」NEW OPEN!
今後も、8月、10月、2月に開催予定!
階段を入り、2階に上がると会場 |
木のおもちゃに夢中な子どもたち |
双子ちゃんも来てくれました |
今年度、町田で親子カフェとして営業しているスペースをお借りして、偶数月の第4金曜日に実施する予定です。
記念すべき1回目を2016年6月24日に行いました。子どもたちは和室でのびのび遊び、ママたちはお子さんの見えるテーブル席でお菓子と飲み物でくつろいでいただきました。お子さん同士の歳が近いため、普段の子育ての様子などの話しが弾んでいました。
お昼は、持ってきたお弁当を広げる人、1階のおそば屋さんのおそばを注文する人、みんなでにぎやかなランチタイムとなりました。
お菓子はアレルギーを考慮した商品の中から選んで用意したところ、お子さんだけでなくママたちにも「おいしい」と好評でした。
参加者からは「アットホームな感じでよかった」「子どもと一緒でもいろいろと話せてよかった」「落ち着いた雰囲気でゆっくりできた」などの感想がありました。
今年度の開催は8月26日(金)、10月28日(金)、2017年2月24日(金)の午前10時から午後2時を予定しています。
一度のぞきに来てみませんか。(12月23日は祝日のためお休み)
【お問い合わせ先】
東都生協 国立センター
042-580-1750(月曜~金曜日 午前9時~午後5時)
㈲人と農・自然をつなぐ会~第40回お茶摘み交流会に参加しました
たくさん聴いて、体験し、食べた交流会!
同社代表取締役 杵塚敏明さん |
そば打ち体験も好評 |
お茶の葉を丁寧に摘みました |
美しい茶畑は日本の原風景 |
天気に恵まれ、東都生協以外に地元の消費者なども参加して総勢100人を超える大交流会になりました。
初日はお茶の手揉み体験・そば打ち体験・鶏を絞める体験・乗馬体験などの企画に自由に参加。
夕方からは「無農薬茶40年を振り返って」と題した講演会で、同社代表取締役の杵塚敏明さんから、害虫を殺すのではなく共存するためにどうしたら良いかなど、農薬無散布でお茶を栽培してきた40年の歩みや、食に対する考え方などのお話を伺い、質疑応答が行われました。
夕食、懇親会では、猪飯、天ぷら、のびるの和え物、ふきの煮物、たけのこの煮物、鶏の煮物、手打ちそばなど、地元の料理を食べながらにぎやかに交流しました。
翌日は、餅つきと朝食の後、茶畑へ移動して茶摘み体験を行い、新芽を手摘みしました。「上の葉しか取らないことにびっくり」「お茶の葉が柔らかかった」など、作業を通して、茶の芽の美しさ、力強さを満喫。木陰での昼食タイムには、美しい茶畑を眺めながら手作り弁当とお茶を味わいました。
交流会終了後、東都生協の参加者は近くの温泉へ移動し、ゆっくり入浴してから帰路に着きました。
「TPPや平和のことも考えた」「貴重な体験だった。作り手の大変さが分かった」という声にもあるように、現地でのさまざまな体験や交流を通して、産地の現状や取り組みについての理解を深めることができた2日間でした。
地域の活動を振り返り、仲間と交流を深めました
豆腐4商品の食べ比べも行いながら東都生協の良さを語り合いました
メインデッシュからデザートまで |
食べながらの交流会で |
冒頭の2015年度地域委員会活動報告では「ブロック委員会と地域委員会の違いは?」「まいとどちゃんの仕組みが知りたい」など素朴な質問も。
商品案内の変更点については花沢博美理事の説明に皆熱心に耳を傾け、食の未来づくりフェスタの話題では「第8地域は広いので、会場の五反田まで地域ごとにバスを出してほしい」という具体的な要望が出ました。
その後は昼食交流会。「東都エビピラフ」「かぞの豚肩ロースごま麹味噌漬」などの他に「東都おいものようかん」や「東都直火焼き醤油せんべい」のデザートも味わいました。
また、わたしのこだわりの「東都きぬ豆腐」「有機湧水豆腐」など4種の豆腐の食べ比べも行われ、おいしいランチを食べながら東都生協の良さを語り合いました。