すべてのカテゴリ
(株)ニッコー訪問で加工食品へのこだわりを実感
国産原料にこだわり、素材の良さを生かした安全・安心な商品作りを学びました
㈱ニッコーの自社農場を視察 |
来年再訪門したいとの声も出ました |
従業員の皆さんに笑顔で歓迎いただき、工場見学では熱意を感じる担当の青柳さんの説明、社長の奥様が準備された試食会に至るまで、全てにアットホームな雰囲気がとても印象的でした。
試食・交流の後は原材料の一部となる野菜を栽培する自社農場を見学。ここでは加工した際に出る野菜くずなどを肥料に利用しています。同社の国産原料にこだわった製品作り、循環型農業の実践をはじめ生産かける思いを実感することができました。
参加者からは「材料の下ごしらえから製造・出荷工程を間近で見て、会社のモットーが良く分かった」などさまざまな感想が聞かれ、主催者は「来年は自社農場に女性農業担当者が入るそうなので、収穫体験に行きたい」と同社への再訪問を楽しみにしていました。
8年目の「田んぼの学校」-今年も通年での米作り体験が無事終了
今年は雑草をうまくコントロールできました!
水田に下りる階段作り |
5月の田植え風景 |
9月の稲刈り。はざに稲穂を二股にして |
脱穀機(ハーベスター)を使い脱穀 |
2007年開始当初の田んぼは荒れ放題。谷地田(=谷戸田、谷津田ともいう谷間の水田)に降りる階段作り、水路・あぜ作りと土木工事から開始し、その後、1号田、2号田、3号田と田んぼを増やしていきました。
昨年は、22家族・62人の組合員が参加。3月~10月、田んぼの整備(2回)、苗作り、田植え、草取り(5回)、はざ掛け準備、稲刈り、脱穀と計10回実施しました。
3月は田んぼの整備・補修や水路掘り、あぜの整備など、まだ寒い中で黙々と作業。初参加の方や田んぼや泥に慣れないお子さんは、田に入るのもおっかなびっくりでした。
4月は、5月の田植えに向けて稲の種まき、5月は待望の田植えでした。(農)船橋農産物供給センター代表・飯島幸三郎さんらの指導の下、子どもも田んぼのぬかるみと格闘し泥まみれになりながら植えました。
6月~7月には合計4回草取りを実施。7月最後の作業時には稲の花の観察会も。
9月は、稲の天日干し、はざ掛け(*)作り、稲刈り、脱穀作業を行いました。
2016年前半は天候も良く雑草も少なく、大豊作が期待されたのですが、8月~9月の台風・長雨で900㎏(過去最高は1,140㎏)の収量でした。
多くの参加者から「農作業や生産者、農業のことが分かる」という感想とともに、田んぼを訪ねるたびに「四季の変化や、子どもの成長が分かる」という声も聞かれた8年目の田んぼの学校でした。
新商品おしゃべり会を城西会場で開催
企画前の商品情報について聞いて試食し、組合員の視点で声を寄せ合いました
事前に届く商品ガイドを読み出席し |
サラダやマリネも楽しみたい |
おにぎりにもおいしく |
評価や改善意見はメーカーに伝えて商品作りに生かされると同時に、商品委員会へ報告されます。「新商品おしゃべり会」下半期の活動は、2016年10月から4会場で始まりました。
城西会場は登録者15人。初めての参加者もあり、第1回は活動内容や注意事項の説明についての確認からスタートしました。今回の試食は2品。1品目の「エクストラバージン アボカドオイル」は、カット野菜にかけて試食。
「とてもおいしい」「口当たりもサラッとしていて良い」「熱に強く、加熱調理に使えるのが良い」「250㎖で2,180円と高価だが、アボカドを25~30個も使っていると分かれば納得」と味は好評価でした。アボカド栽培についての質問や商品の使い勝手などへの厳しい視点は、組合員ならではのものです。
2品目の「梅入りひじきちりめん」はウェットタイプのふりかけ。「おいしい」「価格も納得」「国産のひじき、ちりめん、紀州産の梅と、安全・安心」「購入したい」という良い評価の反面、「添加物が気になる」という意見もありました。試食評価記入用紙に書かれた意見やコメントは、商品案内などで紹介されることも。
参加者からは「商品の味を見て良さを確認でき、細かな商品情報も分かる」との声が寄せられています。組合員の声が商品作りに具体的に生かされていることが実感できるように進めています。
東日本大震災被災地で視察・交流(宮城県)
被災地の今を知り、これからを考えました
みらいサポート石巻で交流 |
石巻市役所 牡鹿総合支所 |
タブレットをかざすと被災当時の |
㈱マルダイ長沼の東都とろろめかぶ |
宮城県漁協・表浜支所長より |
東都生協が寄贈した大漁旗 |
千倉水産加工販売㈱女川工場を視察。 |
シーパルピアでの語り部さんの |
参加者は公募した組合員21人。
「震災より5年経った現状を知りたい」「復興がどうなっているのか確かめたい」「以前行ったことがあるので、その後が知りたい」などの思いを胸に、交流・視察が始まりました。
最初に訪れたのは「公益社団法人 みらいサポート石巻」。こちらでは「つなぐ 未来の石巻へ」を使命として、震災の体験や災害対応記録を伝え、防災意識向上のためのプログラムを提供するほか、健全な地域づくりを促進する活動に取り組んでいます。
同団体の運営する震災伝承スペース「つなぐ館」では、市街地模型や震災前と後の住宅写真を基に当時の状況を見聞きしました。
語り部の方からは、押し寄せる津波から母親と共にどうやって逃げたか、その2日後、お母様が低体温症でお亡くなりになった辛い体験も伺いました。
その後、ガイドさんと共にバスで市内を移動し、当時の様子や復興の状況説明を受けました。
次に石巻市役所・牡鹿総合支所を訪れました。この一帯も震災時に被害を受けました。同団体では震災の痕跡が見えづらくなっていく中、タブレット端末と専用のアプリを使って震災前や震災直後の様子を体感し学ぶためのプログラムを用意。高台にある駐車場からは周辺が一望でき、現在の街の様子と震災前や震災直後の様子を現実と重ねて体感することができました。
続いて、「東都とろろめかぶ」の製造メーカー㈱マルダイ長沼を訪問。当時の状況と工場再建・生産再開に際してのご苦労などを伺いました。津波で全ての機械やラインが流され、再建に当たり全ての設備を更新。工場も視察させていただき、参加者からは「最後に東都生協のラベルを目にした時には感動した」との感想も聞かれました。
次に、三陸牡鹿表浜魚つきの森植樹協議会(*1)で協定を結ぶ宮城県漁業協同組合・表浜支所を訪問し、現地の浜で支所長より当時の状況や今後について説明を受けました。震災後に東都生協で継続的に実施した炊き出し支援への感謝の言葉などもいただきました。同支所では東都生協が寄贈した「大漁旗」を掲出。「大切に飾られていたのを見て胸が一杯になった」との声も。
1日目の最後には夕食交流会が開かれ、表浜支所の職員、女性部の漁協組合員、㈱マルダイ長沼の担当者の方など、産地の皆さんと交流しました。当時の状況や現状、今後について交流しながら、3~4月はわかめの収穫期で、子どもからお年寄りまで総出で作業することなどお聞きし「ボランティアでも支援したい」との声も出ていました。
2日目は、千倉水産加工販売㈱を訪れ、当時の状況をお聴きするとともに、ちょうど東都生協へ出荷する「(鮮)さんま」の選別加工パック作業の様子を視察することができました。
最後に女川駅前の商業施設「シーパルピア女川」(*2)では、映像と語り部の方からの説明を受け、その後徒歩で、駅周辺の当時の状況と現状について説明を受けました。
参加した組合員からは、
「今回被災地の応援に行ったはずが、逆に明るく頑張る皆さんに元気をいただいた」
「災害対策は立派な建物を作ることではなく、結局は人と人のつながりと言われ納得した」
「5年たっても復興どころか復旧すらできていない。それでも頑張る人々の姿が心に残る」
「"東都生協が力となった"と感謝され、誇らしく思った」
「一つでも多く利用することが復興支援と知りました」
「"喉元過ぎれば"にしてはいけないとあらためて思った」
などの感想が出されていました。
東日本大震災被災地を視察(福島県)
~被災地の今を知り、これからを考える~
ガイドをしていただいた |
放射線測定器 |
野積みされた汚染土 |
除染用に集積された清浄土 |
今も震災の爪痕が残る浪江町 |
除染の遅れなどで開通できない |
中央の棟周辺が福島第二原子力発電所 |
塩屋崎灯台から「山六観光」を見下ろす |
いわき・ら・ら・ミュウの大震災災害展示 |
原発災害情報センターでは酪農家が |
当時の状況と復興の過程、そしてこれからについて、現地で実際に見聞して確かめることで、一人ひとりがあらためて自分たちにできることを考え、行動していけるようにと、地元コープふくしまの協力を得て、今回の東日本大震災被災地視察企画が実現しました。
2016年11月12日の朝8時30分、14組21人の参加者はバスで池袋を出発し、昼に現地近くで引率ガイドをお願いしていたコープふくしまの宍戸常務理事と落ち合い、まずは富岡町夜ノ森へ向かいました。
今も春になれば満開になるという2.5kmの桜並木は、途中から立ち入り禁止の地区に指定され途切れた状態。この地区の「帰還困難地域」と「帰還準備地域」は道路1本を挟んで隔てられています。一方は帰還に向けて地域再生が始まり、一方はバリケードで立ち入り禁止のままという、非情な現実を目の当たりにしました。
3km先に福島第二原子力発電所と新設された減容化施設(※)を臨む、立ち入り禁止のバリケードの前では、「原発いらない」との思いが込み上げてきました。
※減容化施設:津波がれき、被災家屋の解体によって廃棄されたごみ、除染作業に伴い発生した可燃性廃棄物を焼却処理する施設
福島第一原発事故による避難地域「浪江町」に向かう途中、大熊町、双葉町を経由しました。バスの車窓からは、除染された汚染土の山や、1トンもの除染廃棄物を詰めたコンテナパック(トン袋)がいたるところに置かれていました。いまだに移転先が決まらず、いつまで仮置きされるのか不明のままです。
移動中のバス車内では、コープふくしまが用意した放射線測定器8台の数値が上下するたびに、驚きの声や安堵のため息が漏れました。
浪江町請戸周辺では、以前なら見えるはずのない海岸線が見え、そちらに目を向けると被災当時のままの家屋が数戸残されている状況も。そんな海岸付近には、がれきの仕分け場所が作られ、平日には大型ダンプが激しく往来します。
今後、海底のごみを引き上げるとの話を聞き、いまだそんな状況かと驚く参加者も。
浪江町の商店街は震災当時のままで時が止まったかのようです。浪江駅前の新聞配達店には、最近まで震災翌日の新聞がそのまま残されていました。
そうした中、帰還準備の宿泊のために3カ月前からホテルが再開したというニュースに接し、少し明るい気持ちになることができました。
夜には、コープふくしまの組合員理事にも参加いただき、交流。震災時にお子さんと連絡が取れず不安な時間を過ごした当時の様子や、震災後しばらくすると周りの人たちがどんどん自主避難していったときの不安な思いなどを伺いました。
宍戸常務は、コープふくしまの被災後の取り組みを説明。コープふくしまでは震災後、直ちに店舗を復旧させ、地域や組合員の皆さんへの支援を開始しました。放射能に関する学習会を開催したり、実際に食事に含まれる放射性物質量の測定を行うなど広く県民に情報提供を進めています。また、今回のような全国の生協の被災地視察交流会や報告学習会を280回以上行っていることが報告されました。
2日目の13日は、塩屋崎灯台の下にある「山六観光(お土産・食事処)」を訪問。この地域は200世帯以上が津波に流され、残ったのは数世帯のみとのことでした。
社長の鈴木一好さんからは「ここは津波が来ない」といった間違った言い伝えがあり、避難しない方が多かったこと、情報が入らないため原発事故も知らなかったこと、14日の朝、支援に来た自衛隊が30分で撤退していったのは、原発が爆発したことによる撤退だったこと、遺体確認など辛い作業に携わったことなど、貴重なお話を伺いました。
昼食を取った「いわき・ら・ら・ミュウ」は魚市場や、レストラン、お土産のコーナーがある商業施設。2階には「いわきの東日本大震災展 2011.3.11 あの時、何が起き 今、何ができるのかを 考える 忘れたいこと 忘れられないこと 忘れてはいけないこと...」として資料などを展示するコーナーが設置されています(2013年より継続開催中)。
子どもたちの笑顔写真、震災当時のいわきの写真、津波が押し寄せる様子の上映や避難所の再現など、忘れてはいけないこととして胸に刻むことができました。
最後に訪れたのは、「原発災害情報センター」。原発による被害状況の資料を収集、展示している民間の施設です。ここでは被災し事業継続を絶たれた酪農家が、牧場の小屋の壁に書いた遺書が保存されており、原発災害の恐ろしさ、悲惨さが心に迫りました。
参加した組合員からは
「東日本大震災で福島は、地震、津波の他に原発事故が加わり、他の被災地より過酷な現状にあることをあらためて認識した」
「福島の皆さんには全てが過去のことではなく、まだまだ現実のことであり、またこれからのことでもあるのですね」
といった声が寄せられました。
この他にも
「政府や行政が帰還を強行する身勝手さ、これだけの事故を起こし終息の見通しさえ立たぬ状況にもかかわらず、方向転換できない原子力行政に怒りを覚える」といった憤りの声や、
「被災者でもある(コープふくしまの)皆さんが故郷に留まり、被災した店舗を復旧し、放射能学習会、食事調査などを実施し、ただ怖がるだけでなく、さまざまな取り組みを進めていることを知ることができた」というコープふくしまさんへの共感、
「復興はにはまだまだ遠いけれど、50年後、100年後の福島のためにも負けないでください。私は忘れませんし、自分のできることを微力ですが続けていくつもりです」との決意のメッセージが寄せられました。
東都生協のオリジナル調味料を試食
~東都生協プライベートブランド「わたしのこだわり」調味料を試食~
みんなで調理 |
おいしさ、便利さ実感 |
東都生協プライベートブランド「わたしのこだわり」商品から、調味料を数種類用意。試食をしながら商品の特徴やこだわりについて学習しました。
みその商品説明では「みそまる」についても紹介。みそまるとは、みそにだしと具材を混ぜ、丸めたもの。お湯を注ぐだけでみそ汁が出来上がります。参加者からは「簡単にでき、日持ちもするので、ぜひ作りたい」との感想が寄せられました。
また、「東都みそ」と「東都マヨネーズ」に「東都つゆ」を隠し味として少し入れ、作ったみそマヨが大変好評でした。きゅうりやにんじんを切っただけの野菜スティックや、ゆでたブロッコリーに付けてもおいしく食べられます。
さらに「東都須黒さんの味付けいなり」を使い、おいしく簡単に食べられるいなり寿司を作りました。
参加者の中には、まだ東都生協の調味料を利用したことがない組合員もいて、プライベートブランドの調味料について知っていただく良い機会となりました。
「心と心をつなぐきょうされんフェア ~きょうされんと東都生協との交流会」
11月18日、シアター1010で開催
今年度は、作業所の皆さんに商品について作業工程での苦労やこだわり、作る楽しさなど話していただき、参加者全員で「イチオシ商品の商品ポップ作り」を行いました。
イチオシ商品の商品ポップ作り | 素敵な商品ポップができました! | 展示された作業所の商品 |
作業所の皆さんがとても楽しそうに商品について話す姿が印象的でした。参加者一同、和やかな時間を過ごすことができ、会場は素敵な笑顔でいっぱいになりました。作業所商品の販売会では、実際に商品を手の取り、あらためて商品の良さを実感しました。
お楽しみの作業所商品の販売会! | なかまくん体操! |
東都生協は、障害のある方々の社会参加を進める全国組織「きょうされん」(旧称:共同作業所全国連絡会)と、共同購入事業や組合員活動などをさまざまな場で協同を進めていきます。
夏休みキッズ企画~化学実験で自由研究~
食品に関する実験を通じて、食の安全・安心、食の大切さを学びました
その後、野菜の色素(アントシアニン)の㏗の実験では、アルカリ性・酸性の素材を加えると色が変わる不思議も体験。
今回、お子さんには夏休みの自由研究にも役立ち、食品の「安全・安心」「食の大切さ」を知る機会になってほしい、保護者の方には東都生協の活動の楽しさを感じてもらいたいと催されたこの企画。「実験が楽しかったのでまた参加したい」「糖度計で数値を確認でき子どもにはいい体験になった」と大好評でした。
おいしいご飯の炊き方を学びました
「金芽米」「金芽ロウカット玄米」「BG無洗米」などを取り扱う東洋ライス㈱から講師を招き、毎日食べる日本人の主食でありながら、あまり知られていない、学校では教えてくれない「お米」「ごはん」について学習しました
まず、おいしいご飯とおいしくないご飯を食べ比べました。すると、精米し過ぎのご飯はうま味が感じられません。ご飯のおいしさは食感の良さもポイントで、精米しすぎないことが大切です。また、家庭で冷蔵庫の野菜庫での保存がお勧めだそうです。
同社の米はほとんどが無洗米ですが、BG[ブラン(Bran)=ぬか、グラインド(Grind)=削る」精米製法を用いて肌ぬかの粘着力により肌ぬかを取り除くため、安全・安心なのだとか。
精米方法をはじめとして保管方法やとぎ方、料理法も教わりました。
試食会では、「金芽米」「金芽ロウカット玄米」をはじめ、炊き込みご飯、ホイコーローと味噌汁、梅干しとおしんこに舌鼓。新米の季節。栄養価の高い金芽米を食べて、バランスの良い食事を作りましょう。
防災駅伝 ~親子で学ぶ防災~
ゲームを通じ、楽しみながら防災知識を身に付けました
公益財団法人市民防災研究所が用意した「すごろく」は、コマを進めながら日頃の防災知識が確認できるというものです。
2人1組になり、1人がたすき掛けをしたランナーになってクイズに答え、もう1人がサイコロを振ります。大人でも考え込んでしまう難問もあって前に進めず、各組とも苦戦。最初は「簡単な問題でしょ」と高をくくっていたのが吹っ飛び、「結構難しい!」との声が上がりました。
その後、袋に水を入れるだけでマカロニやご飯がすぐにできる防災食や、柔らかい真空パックのパンを試食。これが非常食なの? と感動していました。防災知識も得られ、試食も楽しかったと好評の企画でした。