商品活動
年末年始に向けた試食会「冬の楽☆楽パーティー」開催
年末年始商品の利用普及に向け、組合員組織で試食会を開催
みんなで話し合いながら進行 |
味付けぽん酢と胡麻油で |
バラエティー豊かな試食品。 |
試食会開催をエントリーした団体には、事前に手軽に作れるパーティーレシピと開催手順の説明などが届きます。メニューが決まったら、食材の手配と準備をします。併せて、地域への広報から参加者のアンケート回収・報告まで、それぞれが主体となって進めます。
開催エントリーした青井ブロックでは、2013年10月14日に開催。会場の足立センターには、祝日にも関わらず13人が参加しました。
はじめに参加者でテーブルを囲み、試食商品の内容や調理方法、盛り付け、テーブルセッティングについて話し会った後、全員で調理。おしゃべりをしながら電子レンジでチンしたり、盛りつけをしたりと、楽しく作業が進み、バラエティーに富んだ試食品が出来上がりました。試食ではどれにしようか迷いながらも、お気に入りを見つけたようです。
「活動に参加するのは初めて」「勤めていて参加する時間が取れなかった」という参加者も、「試食会に参加して発見があった」「今後も利用していきたい」と好評でした。主催者は「皆さんに楽しんでいただき、意見も聞けて参考になりました」と、今後につながるヒントも多く、両者に有意義な機会となったようです。
「作ろう! みんなと同じ給食」― アレルギー対応について学ぶ会 ―
除去食は、見た目を"似せて作る"ことも必要!
揚げパンの生地は米粉 |
馬肉を使ったミートソース作り |
当日のメニュー:シュウマイ2種、 |
アレルギー対応について学ぶ会は2013年10月10日、さんぼんすぎセンター調理室にて調理講習会を開催。当日は、組合員、学ぶ会(飯田橋会場メンバー・立川会場メンバー)合わせて15人が参加し、アレルギー物質として食品に表示を義務付けられた特定原材料の7品目、卵・乳・えび・かに・そば・落花生・小麦―を除去した給食メニューに挑戦しました。
食物アレルギーがある子どもに対して、学校の対応はさまざまです。今回は小学校と幼稚園給食の献立表から、給食と同じようにお弁当を作るのは難しい、と思われる6品を決定。お弁当作りの参考になるように、みんなで作り方を検討・試作しながらレシピを練り上げました。
食材は、東都生協の「アレルギーを考慮した商品」と㈱鎌倉ハムクラウン商会の「ハム」「塩麹」などアレルゲン不使用商品の中からチョイスし、リーダーを講師に4つのテーブルに分かれてクッキング開始。各リーダーは、参加者の質問に答えながら手際よく調理し、学ぶ会のメンバーも自分たちで工夫した作り方を教え合いました。
給食そっくりに出来上がった「卵を使わない親子丼」「牛乳を使っていないプリン」などに、みんな感動! 実際に食べてみて、「単純にアレルゲンを除去していたが、"似せて作る"ことも必要だと分かった」など、参加者の感激の声はさらに大きくなりました。
今年からアレルギー対応について学ぶ会は2会場で開催され、両会場でメンバーの交流、組合員との交流が行われています。
「メーカーに聞く、アレルギー対応商品の秘密」
アレルギー対応について学ぶ会が、人に優しく環境に優しい石けん製品などを製造する太田油脂㈱を招き学習会開催
同社は愛知県岡崎市にあり、「なたね油」「エゴマ油(しそ油)」などを製造しています。アレルギー対応商品の開発は2006年11月に立ち上げ、2007年2月からMSシリーズの販売を開始しました。
同社では自社工場ではなく、約20社に商品の製造を依頼。規制が多いため、製造工場を探すのには大変苦労したそうです。さらに、自社工場ではないため製造から出荷まで細心の注意を払い、アレルギー検査も細かく実施し、少しでも分かりやすく正確な情報に基づく表示を心掛けています。
また、「アレルギーの子どもだけではなく、みんな一緒に食べられる商品作り」を目指しています。
【MSシリーズのコンセプト】
・香料・着色料・化学調味料を使わない
・表示対象25品目+ごま・米・じゃがいもを表示する
・製造ロットごとにアレルギー検査をしている。
・製造環境の情報を開示している。
【東都生協で扱っている商品】
「カリカリスティック(さつまいも味・かぼちゃ味・ポテト味)」
「おかかせんべい」
「サクッとコーンクッキー」
「こめせんべい」
「こめぽんせん」
固形せっけん作りも体験
合成界面活性剤を使わず、人と環境に優しい石けん作りに半世紀以上にわたって取り組む太陽油脂㈱を野毛ブロック(世田谷区)が交流訪問
固形せっけん作り |
太陽油脂㈱製品の展示 |
「油」には石油系と油脂とがありますが、同社では油脂を使用。合成界面活性剤は使わない、人と環境に優しい石けん作りを半世紀以上にわたって続けています。
続いて水酸化ナトリウムと油で固形せっけん作りを体験。汚れを落とす仕組みや、川に流れた後どうなるかなどを学び、石けんに関する知識を深めました。
その後、実際の固形せっけんや液体せっけんの工程と、食用油のパック詰めを見学しました。子どもたちは、見学している間に固形せっけんが出来上がっていて大喜び。
同社の徹底した省エネへの配慮と、太陽光発電を利用して機械を動かしていることにも、参加者は驚かされました。
参加者からは、
「汗の成分は酸から作られるので、水で下洗いしてから洗たくするとときれいになる、という話がとても参考になった」との声も聞かれました。
親子ともども、楽しい学習の場となりました。
「ぴっかりぴん」のふるさとでワイワイ交流会
JAやさと(茨城県石岡市)で視察・交流会
カエルつかまえたよ! |
賞品は同産地が生産するコシヒカリ |
参加者全員で |
行きのバス車中では、商品部・柳澤誠職員が「生き物がいる田んぼの大切さ」をクイズを交えて解説。到着後はJAやさとの生産者と田んぼへ向かいました。
体験田では、水草の下の生き物を探すコツを教わりながら早速採集。なかなか見つけられず、子どももおとなも無我夢中! 最終的にはアメリカザリガニ、メダカ、ゲンゴロウなどが集まり、みんなで観察しました。
生き物を田んぼに返した後のお昼のバーベキューには「ぴっかりぴん」の塩むすび、地元野菜やしゃも肉などが登場。おむすびは大好評で、3個も食べた子がいたほどです。
生産者との話も弾み、「食べて支えてもらっていると思って作っている」「いっぱい食べてください」との生産者の言葉に、「食べます!!」と参加者が答える場面も。
食後は「ぴっかりぴん」が当たるクイズや記念撮影の他、米低温倉庫と精米施設も視察し、最後はJAやさとの直売所へ...。
参加者は、「生産者が努力していること、田んぼが治水に一役買っていることが勉強でき、とても有益でした」「チラシを見るとき〝ここで作られたんだな〞と思いながら注文できます」etc.と感慨深げ。
子どももおとなも産直米の故郷を知り、たくさんのことを学びました。ご飯を食べるとき、きっとこの日のJAやさとを思い出すことでしょう。
JAやさと:
茨城県のほぼ中央に位置する自然豊かな産直産地。JAやさと農協管内の農業は、昔から養豚、酪農、養鶏などの畜産が盛んで、その家畜の有機物や落ち葉を堆肥にして、野菜や果物の多品目複合農業・環境保全型農業が行われてきました。東都生協とは地域ぐるみの総合的な産直「地域総合産直」を推進し、野菜・果物、産直たまご、コシヒカリ(ぴっかりぴん)、産直加工品の納豆などを生産しています。
「安全・安心」を「聞こう・知ろう」学習会
「東都生協の物なら安心して買えると再確認できた」
東都生協商品を試食しながら交流 |
初めに商品部・野地浩和部長が東都生協の歴史や理念、「食の未来づくり運動」や安全・安心を確保するための仕組みを紹介。また、東都生協の畜産物・農産物などの商品は、いつ・どこで・誰が・どのように作っているのかが「商品ガイド(仕様書)」と「eBASE(商品情報データベース)」で明確なことを説明しました。
次に安全・品質管理部の職員が、安全な商品を作るための科学的な方法を解説。東都生協いちおし商品である「河内晩柑」「東都惣菜屋さん白和え」「高原朝摘みトマトジュース」について、そのおいしさだけではなく、商品ができるまでの過程や思いなどを語りました。
後半はグループに分かれてイチ押し商品の試食を行い、商品部の職員も加わって懇談。「お弁当用に冷凍のまま入れられる商品が欲しい」「魚の切り身は2切れが使いやすい」などさまざまな意見交換ができました。
参加者からは「お薦めの声を職員からじかに聞け、熱意が伝わった。愛情を持って商品を見守っているのがよく分かった」「東都生協の物なら安心して買えると再確認できた」など商品政策が理解された学習会になりました。
2013年度「新商品おしゃべり会」活動
企画前の新商品を評価し、声を寄せ合う組合員による商品作りの活動
凍ったまま、すぐ炒められて便利 |
三陸産山かけめかぶ |
新商品おしゃべり会 |
初開催の会場となるため、登録メンバー紹介の後、理事が「新商品おしゃべり会」の運営や開催留意項目などを説明しました。また、調理・試食後には、商品部の職員から、商品の原材料や製造工程などの説明を受け、意見交換を行いました。
今回試食したのは水産部門の2品。1品目は産直産地・(農)房総食料センターのなすを使用した「いかと茄子のスタミナ炒め(みそ風味)」。 別添のみそ風味のたれを使い、フライパンで簡単調理できます。
メンバーからは「にんにくも入っていないし、『スタミナ炒め』のネーミングを変えるべき」「長く炒めてもいかが固くならなくておいしい」「結構ピリ辛。小さい子には食べさせられない」など、いろいろな意見が出ました。
なお、商品名は後日「いかと茄子の辛味噌炒め」に変更になりました!
2品目はたれと冷凍山いもが添付された「三陸産山かけめかぶ」。「日持ちするので、常備したい」「たれの袋は開け口が分かりやすかったので、山いもの袋も同様にしてほしい」などの意見が出ました。
大田センター会場は新しいメンバーが多かったにもかかわらず、大変活発な意見交換ができました。
メンバーの意見が商品名に反映されるなど、商品活動のやりがいも感じながら新年度の活動が始まりました。
2012年度も組合員の声に応えた安全・安心な商品づくりを進めます
2012年度第1回商品委員会を開催――組合員参加の商品づくりを進めています
新商品は部門ごとに一つひとつ検討 |
リストを片手に商品について意見交換 |
担当職員からじかに説明を受けます |
委員は毎月「商品ガイド」(※)など膨大の資料を委員会までに読んで準備をし、会議に臨みます。
また、商品委員会は新商品が「商品の考え方・基準」に沿っているかどうか確認するとともに商品事業が組合員の声に応えているか、基本方針に沿っているか、社会情勢などの変化に伴う見直しが必要かなどを理事会に提言する役割を持っています。
第1回商品委員会では、新商品おしゃべり会の報告と新商品72品目の提案があり、全て承認されました。
新規委員からは「『新商品おしゃべり会』の内容がどう取り上げられ確認されていくのか、流れがよく分かった」「農産物の確認方法を知ることができ勉強になった」などの声が聞かれました。
食に関する有資格者委員は東都生協の商品ガイドの充実ぶりを絶賛し「皆さんの熱意に負けないように学んでいきたい」「採算が合うか合わないか、商品事業という視点も大事にしなくては!」と意欲満々。
続投する委員からは「経験を生かし、さらに学んで、商品事業の確認に尽力したい」という頼もしい感想も出てきました。
午後は「商品委員会ガイダンス」を開催。
まず、安全・品質管理部の職員から食品添加物と農薬について学習。食品添加物の定義や分類、安全性についての説明を聞き、東都生協は「不要な食品添加物は使用しない」ことを確認しました。
また、農薬の種類・定義といった基礎知識や安全使用基準の他、「安全で環境負荷の小さい農薬に変化してきている」という現在の傾向や農薬の残留性についても学びました。「組合員にうそをつかない。正しく伝える」という職員の言葉が印象的でした。
商品部の職員は、ダイオキシンや遺伝子組換え作物に対する基本姿勢、アレルギーに配慮した商品案内表示、国産農産物への支援および日本の食料自給率向上への取り組みなど、東都生協の商品に対する考え方について解説。
さらに、組合員のくらしの変化に対応して考えられたペットボトル商品、ギフト商品、地域振興商品、季節・歳時限定商品、外国産原料などの取り扱い基準や、商品委員会に提案される商品は食品群(健康食品・非常食などを含む)と水に流すもの(シャンプー・せっけん類)に限ることなども学びました。
商品委員として活動するためには必要不可欠だった今回のガイダンス、商品に対する東都生協のまっすぐな姿勢が確かに感じられました。今後は、提案される新商品を基準に照らし合わせてしっかり検討し、組合員の皆さまにお知らせしていきます。
※商品ガイド:商品仕様書
東都生協では、全ての商品を「商品ガイド」で管理しています。商品の設計図ともいえるもので、原材料やその由来、製造法、農産物の場合は使用する可能性のある農薬の使用上限回数などが細かく記載されています。
「牛のおっぱいはいくつ?」クイズをしながら学びました
「さんぼんすぎ(商品案内)探検隊」第2弾 ~親子で千葉北部酪農農業協同組合を交流訪問
子牛との楽しい触れ合い |
牛乳についてもしっかりとお勉強 |
一頭一頭、大切に育てられていました |
「牛を見るのは初めて」という参加者も、バスの中ではクイズ形式で楽しみながら牛乳について学習。牛の乳房が4つあることにビックリしている子もいました。
工場では牛乳をパックに詰める作業の見学や、牛乳を使った簡単な実験などを体験。生乳からおいしく安全な八千代牛乳ができるまでの解説にも聞き入りました。
昼食後はお待ちかねの牛に会いに牧場へ...。今回お世話になった皆川牧場では約140頭の牛を飼育。牛たちは自由に動き回れる広い牛舎でのびのび育っていました。間近に見る牛の大きさに最初は圧倒された子どもたちも、子牛舎で子牛と楽しく触れ合い、最後は大きい牛にも干し草を食べさせることができました。
おいしい牛乳を作るため一頭一頭を大切に育てている生産者の話に感激するだけでなく、「衛生管理が行き届いていて、安心して八千代牛乳が飲める」「牛乳の殺菌処理を実際見て良く分かった」と実感。
親にも子にも楽しく有意義な一日となりました。
福島県生産者の前向きな姿勢に安心
食の安全・安心推進グループの「でんでん倶楽部」(福島県須賀川)の視察報告
でんでん倶楽部のなし園。12種類を栽培 |
堆肥からこだわったきゅうり栽培を視察 |
エコファーマー鈴木三代治さんのなし園では、ほどよく草を生やし微生物がいる土壌で、6月から12月までに12種類ものなしを栽培します。害虫やカラスの被害、カビなどから木を守るため、毎日の気配りが欠かせません。
きゅうりのハウス栽培を手がける鈴木富雄さんの所では、きゅうり苗を見学。堆肥はなめこの菌床・もみがら・海藻などを発酵させたものを用い、木酢液や米ぬかなどで虫や病気を防ぐ工夫をしていました。
また、ミニきゅうりを生産している岩崎隆さんは、太陽をたくさん浴びた露地もののおいしさを追求。昼食時に食べたミニきゅうりは、パリッとした食感で何本でも食べられそうでした。
でんでん倶楽部の生産物を取り扱う㈱ジェイラップでは、栽培に使う水や農作物の放射線を測定しています。伊藤俊彦代表は「私の孫に食べさせられないものは出荷しない」ときっぱり。
福島の生産者を心配していた参加者は、生産者の前向きな姿に安心し、「作る責任があるなら、食べる責任もある」という思いを強くしました。