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「食の未来づくりフェスタ2017」を開催しました!!
共催:東都生協産直生産者団体協議会、東都生協共生会 協賛:東京南部生活協同組合、株式会社東都ライフサービス
商品販売・試食コーナーには、産直野菜・果物などの農産物、畜産物、水産物、食品、家庭用品など東都生協の取引産地・メーカーのブースが広い会場いっぱいに並びました。
通常では共同購入のカタログ(商品案内)でしか見られない商品を、手に取ったり、試食したり、産地やメーカーの方に直接説明を聞いたりしながら、東都生協の組合員がお話やお買い物を楽しみ、交流する姿があちこちで見られました。大きなキャリーバックを引いて、お目当ての品物を購入されている方も大勢いました。
参加型の体験企画コーナー「るんるんズ広場」では、おはしを使い、20秒間でいくつの豆をお皿からお皿へ移動しできるかのタイムトライアル「お箸の達人」を実施。
その他にも、
食べ物カードで遊ぶ「食べ物の旬でビンゴゲーム」
和食の配膳にトライする展示体験「お膳を整えよう」
展示体験「やってみよう、野菜の花あてクイズ」
1日の野菜摂取目安(350g)野菜を使って重さを当てよう「野菜でぴったり! 350gゲーム」
牛乳パックを使って小物入れを作っちゃおう! ぬり絵もできる「牛乳パックで小物入れ・ぬり絵」などを実施。多くの親子が参加し楽しんでいました。
展示コーナーでは、「みんなの食育 からだチェックシート」が紹介されていました。
新世代チャレンジプロジェクトのブースでは、若手生産者が生産した野菜・果物などの産直生鮮品などを展示・販売。未来に続く産直を創造するさまざま取り組みも紹介され、食の未来を担う、若い生産者や生協職員の意気込みや勢いで盛り上がりました。
保険などを扱う㈱東都ライフサービスのブースでは、ドライブシミュレータを使い、エコ運転チェックや高速道路での安全運転走行チェックを行いました。
共済を扱うブースでは、保障の見直し大相談会が行われ、CO-OP共済のキャラクター「コーすけ」も登場しました。
東都生協への加入コーナーでは、このフェスタで東都生協や商品や産地、メーカーへの信頼や理解を深め、加入相談や手続きをする方の姿が多く見られました。
会場入口付近では、ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名「被爆者は、すみやかな核兵器廃絶を願い、核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことを、全ての国に求めます」への協力を呼び掛けました。
ステージでは、午前11時から「農業高校応援リレー米」応援金目録授与式を行いました。
東都生協では農業高等学校が生産した米を共同購入(登録米)で取り扱っています。未来の食の担い手を目指す若者を応援することで、若者が安心して農業に従事でき、私たち消費者がこれからも安心して米を食べ続けられるという、「未来の生産者との絆」を作る取り組みです。
農業高校応援リレー米の価格には応援金が含まれており、集まった応援金は栽培に使用する資材購入の補助や、人材育成に役立てられます。
恒例となった秋田県立大曲農業高等学校の皆さんが披露してくれる民謡と踊りを楽しみにしている方も多くいたようでした。
午前11時45分からは、来場の皆さまお待ちかねの大抽選会。今回は2回の大抽選会、まずは1回目。
観客席には大勢の方が詰めかけ、皆さん首から下げた入場証に記載された番号を確かめています。当選番号が読み上げられるたびに、歓声とため息が漏れていました。
午後1時からは、東洋ライス㈱と東都生協との間で「米の精」に関する基本協定が今年9月1日に結ばれたことが報告されました。
東洋ライス㈱のBG無洗米機で無洗米加工した際に取り除かれる肌ぬかを活用した有機質肥料・飼料「米の精」。この原料となる肌ぬかは、通常の精白米1kgから15g程度しか取れません。東都生協は東洋ライス㈱の「金芽米」「金芽ロウカット玄米」の供給に協力し、これを東都生協の産直産地に安定供給することで、地球環境保全と循環型農業の実現を目指します。
ステージには、東洋ライス㈱の雜賀慶二社長が登壇し取り組みを報告。「米の精」を使う産地の生産者からも報告がありました。
午後1時30分からは、参加型の、みんなで合唱「いただきます」。東都生協の活動紹介の映像や歌の歌詞をスクリーンに流し来場者、出展者など多くの方が参加し、歌やジェスチャーを交えてあっという間の楽しい時間となりました。
午後2時15分からは、本日2回目大抽選会。当選者には東都生協の商品などをプレゼントし、大盛況となりました。
今回のフェスタでは、取引先団体の東都生協産直生産者団体協議会と東都生協共生会に協力いただき、出展産地・メーカーと協同して、食に困る人に食品をおすそ分けする活動「フードドライブ」に取り組みました。フェスタで販売しきれなかった商品をフードバンクに寄付・提供する呼び掛けに多くの協力がありました。
来場者からは、
「いつもは購入しないや日ごろ食べたことがない商品の味見ができて良かった」「おいしさを知ることができた。産地訪問で会った生産者さんにも会えてお話もできた」「いつも購入している商品の生産者の方もいらして、より身近感が湧きました」「昨年買って良いと思い、今年も買うつもりで来たのに出店してなかった」など、生産者と交流を楽しむ様子や、産直・国産品など取扱商品への期待や愛着を示す声が寄せられました。
お子さん連れの来場者からは、
「子どもが喜んでゲームをしていました」「子どもが楽しめる企画もあり娘が毎年来るのを楽しみにしています」など、展示・クイズ・体験コーナー「るんるんズ広場」に参加された方からも感想が寄せられました。
「第3回避難者と支援者による2017ふれあいフェスティバル」
2017年10月1日(日)に都立篠崎公園で開催された「第3回避難者と支援者による2017ふれあいフェスティバル」に東都生協が出展しました
東都生協からは7人が参加し焼きそばを作りました
焼きそば400食を参加者に提供しました。
舞台では、支援団体などによる出し物も
同連絡会の広域避難者交流会実行委員会が主催するこのイベントは今年で3回目。避難者団体・支援者団体のブース出展やステージでの企画なども行われ、さらに、避難者と支援者の今の思いを伝える「メッセージボード」が設けられ、多くのメッセージが寄せられていました。参加者は、554人(うち、避難者236人)と大盛況でした。
東都生協も第1回から出展。今回は7人が参加し、東都生協の食材で作った焼きそば400食を避難者、支援者に提供しました。食材などの調達には、組合員からお預かりした東日本大震災支援募金を活用しました。
東日本大震災から6年が経ちましたが、全国の避難者は約11万人(2017年3月28日時点での復興庁データ)。
そのうち都内に広域避難されている方々は6,145人。広域避難者としては東京都が最も多く避難されています。
広域避難者交流会実行委員会では2013年度より、避難者が広域で交流できるプログラムを継続的に実施してきています。こうした取り組みの結果、少しずつ、支援の輪が広がり、避難者同士の交流、避難者と支援者の交流が深まり、互いに心配し、励まし合う関係づくりができている様子がうかがえました。
ふれあいフェスティバルでは、東日本大震災によって、東京での避難生活を余儀なくされている方々と支援者の交流や東京で避難生活を送る方々同士の交流、一般市民へ避難者や避難者支援についての理解を広めることなど、これまで通り避難者同士・避難者と支援者の交流を深めました。
加えて今回の特徴は、関東圏域の避難者や支援団体との交流をより進めるとともに、今後の生活について情報交換・情報提供できる場が設けられたことです。
都内のみならず、他県の方々にも声を掛け、埼玉県、千葉県、山梨県、神奈川県などからも参加がありました。
2017年6月のNO₂測定結果 のお知らせ
東都生協組合員による空気中の二酸化窒素(NO₂)測定活動の報告
地図をクリックすると拡大画面が開きます |
年に2回、同じ場所で測定をし、空気の汚れを知ることで、きれいな空気を取り戻すにはどうすればよいか考えるきっかけにしていただくことなどが目的です。
■2017年6月の測定結果は以下の通りでした。
①測定日時
・2017年6月1日(木) 午後6時 ~ 2017年6月2日(金) 午後6時
②測定規模
・測定カプセルの配付数:245個
・測定カプセルの返却数:222個 (回収率90.6%)
・有効測定数:183個
人の健康に悪影響を与える汚染物質として、イオウ酸化物(SOx)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、炭化水素、浮遊粒子状物質(SPM、PM2.5)などが知られています。これらの汚染物質は主に自動車から出る排気ガスが原因です。
東都生協は、組合員が身近な所の空気の汚れを実際に測って確かめ、きれいな空気を取り戻すにはどうすれば良いかを考えていただくことなどを目的に、1988年から二酸化窒素(NO₂)測定活動を実施しています。
測定結果は「大気汚染測定運動東京連絡会」に提供。同連絡会では、生協の他さまざまな団体から集めた測定結果を基に、大気汚染の改善を求めて運動を展開しています。毎回の地道な測定活動の積み重ねが、こうした大きな運動を支えています。
平和募金企画 人形劇でつながろう!〜LOVE&PEACE〜
親子でアイスを選びながら楽しく食べる時間は、まさに「平和」!!
人形劇「3びきのこぶた」を上演 |
表現ワークショップでは大人も熱中 |
当日は人形劇団体はづき~ずさんの「3びきのこぶた」を鑑賞したり、人形劇俳優の髙橋弘⼀さんを迎え「表現ワークショップ」を行いました。
試食はアイスの食べ比べやアレルギー対応のお菓子を用意。親子でアイスを選びながら楽しく食べる時間はまさに平和そのもので、大人にとってもうれしい時間だったようです。
「表現ワークショップ」では「お花が笑った みんなが笑った」というテーマで、紙皿・画用紙・チラシの棒を使って工作を行いました。
子どもはもちろん、大人も熱中してそれぞれオリジナリティあふれる作品ができあがり、最後に舞台で音楽に合わせて作品を披露しました。
また会場の一角には、平和関連の絵本を置いたコーナーを用意。休憩時間に読み聞かせをする親子の姿も見られ、平和について考えるきっかけとなったようです。
参加者からは「子どもと一緒にする工作は久しぶりで楽しませてもらいました」「人形劇は迫力があり、子どもも楽しんでいて良かった」「夏休みの楽しい思い出になりました」などうれしい感想を多くいただきました。
夏休み最後の日曜日に、親子で平和について考えるひとときとなりました。今後も初参加の方に多く来ていただけるような企画を考えてまいります。
2016年12月のNO₂測定結果
東都生協組合員による空気中の二酸化窒素(NO₂)測定活動の報告
地図をクリックすると拡大画面が開きます |
年に2回、同じ場所で測定をし、空気の汚れを知ることで、きれいな空気を取り戻すにはどうすればよいか考えるきっかけにしていただくことなどが目的です。
■2016年12月の測定結果は以下の通りでした。
①測定日時
・2016年12月1日(木) 午後6時 ~ 2016年12月2日(金) 午後6時
②測定規模
・測定カプセルの配付数:230個
・測定カプセルの返却数:223個 (回収率91.3%)
・有効測定数:175個
人の健康に悪影響を与える汚染物質として、イオウ酸化物(SOx)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、炭化水素、浮遊粒子状物質(SPM、PM2.5)などが知られています。これらの汚染物質は主に自動車から出る排気ガスが原因です。
東都生協は、組合員が身近な所の空気の汚れを実際に測って確かめ、きれいな空気を取り戻すにはどうすれば良いかを考えていただくことなどを目的に、1988年から二酸化窒素(NO₂)測定活動を実施しています。
測定結果は「大気汚染測定運動東京連絡会」に提供。同連絡会では、生協の他さまざまな団体から集めた測定結果を基に、大気汚染の改善を求めて運動を展開しています。毎回の地道な測定活動の積み重ねが、こうした大きな運動を支えています。
種子法の学習会~種子法廃止で日本の食はどう変わる?~開催報告
種子法廃止で日本の食と農が世界のグロ-バル企業に支配される可能性も
講師の印鑰 智哉さん |
参加者からは活発な質問が |
私たち日本人の食を支えてきた米、麦、大豆。これら「主要農作物」を安定供給するために、優良な種子の生産・普及を担ってきた種子法(主要農作物種子法)が、農業改革関連8法案の一つとして今年4月の通常国会で廃止されました。
このため今後、米などの種子の価格が高騰し、また各地で栽培されている特産農作物の種子の維持が難しくなる恐れがあります。さらに日本の種子が世界のグローバル企業に支配される可能性も指摘されています。
はじめに印鑰さんは、種子の問題は、世界の動きを理解しておく必要がある」として、多国籍の化学企業、とりわけ遺伝子組換え企業によって世界の種子市場が独占されていること、それがどうして生まれたのか、日本の場合はどうなるかなどを詳しく説明。「独占の手段として化学肥料や農薬と種子がセットになっていることが大きな問題」と指摘しました
とりわけ今後予想されるのが「大手の化学企業が種子の開発・供給から栽培、流通までを仕切る"食の再編"が行われること」。
消費者や生産者が自分たちの食を主体的に選べないシステムになっていく影響はきわめて大きく、「ここで消費者や生産者が声を上げて、自らの食のシステムを守れるようにしていく必要がある」と強調しました。
印鑰さんは、そのためにも生産者・消費者が協同して、今、起きている食の危機と、それが人びとの健康や生態系にも大きな影響を及ぼすことを多くの人に伝えていくことの重要性を示し「まずは知ることが第一歩。種子の重要さ、食が果たす役割の大切さ、そして地域で作ることの重要さを共有し、それを実現させるための政策を求めることが重要」との考えを示しました。
2016年6月のNO₂測定結果
東都生協組合員による空気中の二酸化窒素(NO₂)測定活動の報告
地図をクリックすると拡大画面が開きます |
年に2回、同じ場所で測定をし、空気の汚れを知ることで、きれいな空気を取り戻すにはどうすればよいか考えるきっかけにしていただくことなどを目的としています。
■2016年6月の測定結果は以下の通りでした。
①測定日時
・2016年6月2日(木) 午後6時 ~ 2016年6月3日(金) 午後6時
②測定規模
・測定カプセルの配付数:250個
・測定カプセルの返却数:229個 (回収率91.6%)
・有効測定数:194個
人の健康に悪影響を与える汚染物質として、イオウ酸化物(SOx)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、炭化水素、浮遊粒子状物質(SPM、PM2.5)などが知られています。これらの汚染物質は主に自動車から出る排気ガスが原因です。
東都生協は、組合員が身近な所の空気の汚れを実際に測って確かめ、きれいな空気を取り戻すにはどうすれば良いかを考えていただくことなどを目的に、1988年から二酸化窒素(NO₂)測定活動を実施しています。
測定結果は「大気汚染測定運動東京連絡会」に提供。同連絡会では、生協の他さまざまな団体から集めた測定結果を基に、大気汚染の改善を求めて運動を展開しています。毎回の地道な測定活動の積み重ねが、こうした大きな運動を支えています。
憲法学習会を開催しました
改憲がくらしに与える影響についてみんなで考えました
講師の長尾詩子弁護士
熱心に話を聞く参加者
東都生協は2017年7月5日、講師に東京南部法律事務所の長尾 詩子弁護士をお招きし、憲法学習会を開催しました。組合員など21人が参加しました。(会場:東都生協さんぼんすぎセンター・地下ホール、杉並区下高井戸)
憲法「改正」の目的について長尾さんは「国家安全保障会議(日本版NSC)の設置、特定秘密保護法の成立、安保法制の成立、共謀罪法(改正組織的犯罪処罰法)の成立など現政権が推し進めてきた政策を振り返りながら『自民党改憲草案』を読んでいくと、立憲主義を緩め、人権をより制限しやすくし、国防軍を保持するというような方向に進めようとしているように思える」と指摘。
憲法第9条に新たに第3項を付け加え、自衛隊を明記することの目的は何でしょうか。
長尾さんは「どのような形で明記されるかはまだ分からないが、自衛隊を明記することにより第1項(戦争の放棄、武力の行使の放棄)、第2項(陸海空軍のその他の戦力の不保持)を死文化させる恐れがある」と指摘します。
「現行憲法の第9条では、自衛隊を明記しないことにより『必要最小限』という縛りをかけてきた。その縛りによって日本の平和は守られてきた」として、現行憲法と「改正草案」を比較しながら説明しました。
参加者からは、
「分かりやすい内容で憲法改正が必要ないという根拠が理解でき」
「自分が学ぶだけでなく憲法カフェなど他の人が学ぶ機会を作ろうと改めて思った」
などの声が寄せられました。
憲法について学び、考えるきっかけとなる学習会となりました。
「今こそ、約束しよう 戦争のない未来を」
第14回東都生協平和のつどいを開催
東都生協では、次世代に歴史の事実と平和の大切さを伝えていくため、平和について学び、交流する機会として「東都生協 平和のつどい」を毎年夏に開催しています。14回目を迎える今年は、「今こそ、約束しよう 戦争のない未来」をテーマに2017年8月3日、文京シビックホールで開催しました。
東都生協の平和活動報告、被爆者の証言、映画「父と暮せば」を上映、また、組合員から寄せられた平和メッセージの展示や、モールを使ったハートのストラップ作り、折り紙にチャレンジなどの体験コーナーの開設を行い、組合員など約180人が参加しました。
最初に東都生協がこの1年間で取り組んできた平和活動を報告。
昨年の8月に実施した東都生協平和代表団の広島・長崎訪問の様子や、沖縄戦跡・基地巡り、長野県の松代大本営地下壕見学会、地域委員会での平和活動などを映像で紹介しました。
その後、一般社団法人東友会の山田玲子さんにヒロシマでの被爆体験をお話しいただきました。
山田さんからは、学校での被爆状況や被爆後の街並み、亡くなった方々の状況などについて、ご自身の体験を踏まえた貴重な証言をいただきました。
山田さんはお話の最後で「今日の話は、ご自分の問題として考えてほしい。未来のためにあのような無残な兵器が使われることがないように、その犠牲になるようなことがないように活動していってほしい」とのメッセージを伝えました。
被爆証言に続き、東都生協組合員から東友会の皆さまに、膝掛けを贈呈しました。この膝掛けは、組合員が毛糸で編んだモチーフを、とーと会「ピースニットカフェ」・サークル「パッチワーク三本杉」の皆さんがつなぎ合わせて作ったものです。
東都生協の平和の活動を紹介
(一社)東友会 山田玲子さん
東友会の皆さんにひざ掛けを贈呈
休憩をはさみ、映画「父と暮らせば」を上映しました。
映画の原作は、井上ひさしさんの戯曲。原爆投下から3年たった広島で、生き残った後ろめたさから幸せになることを拒否する主人公 美津江の物語です。
原爆により大切な人を突然失う理不尽さ、悲劇の中でも変わらない人間の尊厳が描かれた作品でした。
最後は、ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名の取り組みと、この署名活動に寄せる思いを(一社)東友会業務執行理事家島さんよりお話しいただきました。
平和を伝えていくために、忘れてはいけない現実を、私たち一人ひとりが伝えていくことの大切さを、実感した一日となりました。
©2003 「父と暮らせば」
パートナーズ
(一社)東友会 家島昌志さん
平和のメッセージや
パネルを展示しました
学習会「見えない子どもの貧困~広がるフードバンクの活動から考える~」を開催しました
身近な地域で起きている貧困問題に対して、私たちにできることを考えました
フードバンク活動に関心のある組合員が集結
認定NPO法人フードバンク山梨・米山けい子理事長
NPO法人フードバンク八王子えがお・佐野英司理事長
2016年のユニセフ(国連児童基金)の報告によると、経済協力開発機構(OECD)に加盟する先進41カ国を対象に調査された子どもの貧困格差の分析では、日本は34位で悪い方から8番目という結果が明らかにされています*2。一方、日本の食料自給率(カロリーベース)がわずか4割を下回る状況の中、廃棄されている食べ物は年間500万トン~900万トン以上にも上るといわれています。
認定NPO法人フードバンク山梨・米山氏が講演
こうした中、米山氏は市民・企業・行政・福祉施設と協働して、食べ物が無駄なく消費され、誰もが食を分かち合える心豊かな社会づくりを目指し、食のセーフティネット事業やフードドライブ*3に取り組んでいることを紹介。
学校現場の教員アンケート調査結果や全国フードバンク推進協議会*4の取り組みを紹介しながら、見えない「子どもの貧困」の実態と貧困が子どもに与える影響などについて、分かりやすく説明しました。
また、日本の開発途上国支援への取り組みについてマザー・テレサが語ったとされる「日本人はインドのことよりも、日本の中で貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」という言葉を紹介。
日本の身近な地域で起きている現実に目を向ける必要性と「賛同から参加・参画へ」と行動への一歩を踏み出すことが問題解決につながることを、参加者に問い掛けました。
NPO法人フードバンク八王子えがお・佐野氏の取り組み報告
続いて、フードバンク山梨の取り組みを参考に、東京・八王子市でフードバンクを設立し、実践活動を重ねるNPO法人フードバンク八王子えがお理事長の佐野英司氏が報告。
活動に取り組む中で見えてきた1人親世帯の生活の厳しさ、SOSを発する心のゆとりもなく暮らす食料支援を必要としている人々がいる現状について語りました。
佐野氏は「食に困るということは、私たち誰にでもにも起こり得る可能性があり、貧困問題は決して個人の責任で片付けられるものではない」と強調。
「フードバンクの灯が『困った時はお互いさま』といたわり合い、支え合うことができる共生の地域社会づくりの一助になれることを展望しながら、賛同者の輪を広げていきたい」と、活動に対する思いを参加者に力強く訴え掛けました。
今回の学習会を通じて、東都生協が引き続き、地域で既にフードバンクに取り組む組合員やNPOなどの諸団体と連携しながら、貧困問題への取り組んでいくことの意義をあらためて確認。
東都生協が安全・安心で良質な食品を食に困る人々に提供する取り組みを通じて地域社会に貢献していくことの必要性と可能性に対する理解を深めることができました。
私たちの身近な地域で起きている貧困問題に対して、今、食に困る地域の人々のために、私たちにできることについて、参加者全員で考える機会となりました。
フードドライブに寄せられた食品
寄贈食品リストに
商品名・賞味期限などを記入する活動を体験
食品の賞味期限の年度ごとに回収箱へ振り分けます
- 知識としては「子どもの貧困」を分かっているつもりだったが、深刻さを痛感した。何か動き出さなくてはと思った
- 病気や離婚など、きっかけはいろいろあると思いますが、誰にでも起こり得ることで、他人事ではない
- 母子家庭中心でしたが、所得の低さに絶望しました。日本の話とは思えない貧困の実態でした。カンボジアの孤児院に何度か寄付や学費援助をしましたが、国内に目を向ける方が必要だと再認識しました
- 「『もったいない』から『お裾分け』へ」というのはとても大切な視点だったと思います
- こういう活動が特別なことではなく、普通になればいいと思います