食と農
食育講演会「食べものが身体を育み食の空間が子どもの心を育む」を開催
機関誌 『東都生協だより』 2005年3月号より
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2005年1月18日、東都生協は渋谷区立商工会館にて食育コーディネーター・大村直己氏を招いて、食育講演会を行いました。参加者は19人。
飽食を経て崩食の時代ともいわれる今、大村氏は「基本に返ろう」と訴えます。
食卓のイメージとして「ご飯と一汁ニ菜(主菜+副菜)の日本型の食べ方を見直すことで、充分バランスの良い食事がとれる。具だくさんの汁ものならより結構
」として、大村氏は「食の情報があふれる中、部分的な情報に流されないで。どんなに良いものでも、それだけ・そればかりになっては良くない。食生活全体で考えましょう」と提起しました。
子育てに関連させながらの内容は、食も子育ても基本が大切ということを再認識できるものでした。
参加者からは「今妊娠中で、将来の子育てについて漠然と不安を持っていたが、話を聞いて糸口が見えてきた気がする」「現在、1歳の子がいるので、食育に関心があり参加した。食べるものと食べるということが、いかに大切かを改めて思った」などの感想が寄せられました。
おはしを上手に使いましょう
機関誌 『東都生協だより』 2005年2月号より
男性の参加者も |
2004年11月23日、東都生協・食と農委員会は「日本の食文化発見シリーズ講座」の第2弾として「お箸を上手に使いましょう」を開催しました。7組の親子が参加しました。
東都人材バンクの晴山園世氏を講師に、正しい「おはしの持ち方」や「配膳の基本」や大皿からの取り分け方などの食のマナーを学びました。その後実際に自分たちで配膳をし、食事を取りながら実習しました。
「普段、親が何度注意しても直らないので参加しました」とお母さん。
この日は子どもたちも、進んで講師から手ほどきを受け、終了するころには上手に箸を持てるようになりました。
基本的な配膳についても多くの質問が出され「年末年始のおもてなしの参考になりました」と好評のうちに終了しました。
食と農通信 これが旬
組合員活動情報紙 『ワォ』 2005年1月号より
春の七草の筆頭野菜として親しまれてきた"せり"の香りの元となる成分には、保温効果・発汗作用があるため風邪予防や冷え症に良いとされています。
また、健胃効果があるので、お節料理を食べ過ぎた後の小正月には、せりを使った料理はいかが!
「簡単レシピ」
<せりのおかゆ>
(1)ご飯に水を加えおかゆを作る。
(2)粗く刻んだせりを散らし、しょうゆを少したらす。
(3)熱々をかき混ぜて食べる。
※おかゆは消化が良い上、体を温める働きがあります。せりの保温作用がますますアップします。ゆずの皮を散らすと香りもアップ。
<せり湯>
(1)せりを刻み、茶碗に入れる。
(2)砂糖・かつお節少々を加え、熱湯を注ぐ。
(3)好みでおろししょうがを加えてもよい。
食と農通信 これが旬
組合員活動情報紙 『ワォ』 2004年12月号より
大根の根(白い部分)は、ビタミンCが豊富で、澱粉の消化を促すジアスターゼや、焼魚に含まれる発がん性物質を分解したり蛋白質や脂肪の消化を助けるオキシターゼも多く含まれています。
焼魚や天ぷらに「大根おろし」は理にかなった生活の知恵といえるでしょう。
また、葉の部分は緑黄色野菜の仲間で、カロチンやビタミンB2・ビタミンCの他、ミネラルも含んでいます。
「大根豆知識」古代エジプトのピラミッド建設記録に、奴隷に支給した大根の費用が記録されています。日本には奈良時代に伝えられ、室町時代に一般市民に幅広く普及しました。
<民間療法>葉を陰干しして乾燥させて、お風呂に入れると身体が温まり、冷え症・神経痛・腰痛・肩こりに効果があるといわれています。
12月3・4回企画(予定)の三浦大根は、煮込んでも表面が凹みません。
「おでん」や「ふろふき大根」など、身も心も温まる冬ならではの料理に最適な1品です。


