みんなの活動:これまでの活動報告

食と農

「産直えさ米たまご」の飼料用米 田植え&交流を開催しました!

飼料用米を給餌して生産した「産直えさ米たまご」の意義を確認

2011.03.29

飼料用米を配合した餌で育てた「産直えさ米たまご」(現:ひたち野 穂の香卵)を生産するJA新ひたち野とその販売窓口・日本販売農業協同組合連合会の協力を得て、2010年5月22日(日)に9人の組合員とその家族が参加して田植えと交流を行いました

この体験と交流を通して、消費者と生産者が飼料用米ができるまでの一端を知り「産直えさ米たまご」の価値観を共有。日本の風土に合った米を鶏の餌として生かし、輸入飼料に頼らない畜産生産を実践する産直産地への支援者が増えました。

<飼料用米の田植え風景>

「産直えさ米たまご」の卵焼き

「産直えさ米たまご」の卵焼き

JAひたち野・島田さん

JAひたち野・島田さん

「産直えさ米たまご」生産者・小幡さん

「産直えさ米たまご」生産者・小幡さん

<参加者の声(抜粋)>
  • 飼料米は日本の畜産のあるべき姿だと思います。食べ物がどのように作られ、守られていかなければならないのか、自分なりによく考え、また他の人にも伝えていきたいと思います
  • 「2年生の娘に、田植えを体験させたいという思いだけで参加しましたが、それ以上の充実した一日を過ごすことができました。特に娘は田植えもさることながら、たまごのおいしさに感激しており「生協で注文してね!」と申しています
  • 「田うえは、なえを5本ぐらいつまんでうえました。足がとくにどろどろになるけど、土がむにゅっとして、とてもきもちがよかったです。おひるごはんでは、一ばんおいしかった食べものは、たまごやきです。たまごのきみの色はえさによってかわることがわかって、ふしぎだなと思いました。もし、わたしが田んぼをもっていたらみんなでうえたいです(7歳)
  • 「産直えさ米たまご」は何度か購入したことがありましたが、あまり詳しいことは知らずに食べていました。単に「休耕田の有効活用のために米を作って鶏に食べさせている」という認識でした。飼料を外国に頼っているというのは知ってはいたものの、改めてお話を伺って、ほとんど輸入に頼っているのは大問題だと危機感を感じました。小幡さんと島田さんのお話は分かりやすくて、大変勉強になりました。お二人の「産直えさ米たまご」に対する愛情と情熱が、こちらにも伝わってきましたよ


食の未来づくりフェスタを開催しました!

東都生協組合員、生産者など3800人参加の大盛況!

2011.02.21
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東都生協(コープ)は2011年2月12日、五反田TOCビルで「食の未来づくりフェスタ」を開催。当日は東都生協組合員や産直産地の生産者など3,800人が参加しました。

展示・販売や交流を通じて、消費者と生産者が直接手をつなぐ産直(産地直結)の強みを存分に生かし、「食の未来」をさまざまな切り口で楽しく考える機会となりました。

今回の「フェスタ」は、東都生協が進める食の未来づくり運動の成果をみんなで確かめ、その思いを広げ「いのちをつなぐ大切な食」について考えようと東都生協が主催。東都生協産直生産者団体協議会・東都生協共生会との共催で、東京南部生協、東都生協住まいる会が協賛しました。展示・販売と交流を合体させたイベントとしては初めての取り組みとなります。

展示・販売エリアでは、100を超える東都生協の産直産地・メーカーが出展し、自慢の商品の試食や特別価格での販売を行いました。

中央ステージでは、第一線で活躍する尾前武シェフ、塩谷茂樹シェフによるクッキングショー、まぐろの解体ショーや、来場者の参加によるワインの銘柄当てなど、さまざま企画が繰り広げられました。

体験交流エリアでは、産直生産者の協力で野菜クイズや牛乳の実験、わら細工を体験し、北海道・枝幸漁協や宮城県漁協・表浜支所から参加した「浜のかあちゃん」に料理を教わったり、生産者と消費者がじっくり懇談。

消費者が直接、生産者と話をし、味わって、作り手のこだわりや商品の良さを実感し、利用し続けることで、地域農業を元気づけて日本の食料自給率向上につなげていこう、そして安全で安心な食を次世代へ受け継いでいこうとの思いを込めて開催した今回のフェスタ。さまざまな場面をご紹介します。

■見て! 味わって! 展示・販売エリア
組合員にはおなじみの商品が、いっぱい! 自慢の商品を紹介する大きな掛け声と、試食・お買い物そして出展者との会話を楽しむ来場者の熱気にあふれていました。



メーカーに話を聞いて、試飲して、でもやっぱり迷っちゃう~

メーカーに話を聞いて、試飲して、でもやっぱり迷っちゃう~


新鮮な野菜に生産者の笑顔付き、まさに産直!

新鮮な野菜に生産者の笑顔付き、まさに産直!


化粧品を試したり、色を確認したりできました!

化粧品を試したり、色を確認したりできました!


新燃岳噴火による農作物被害を訴え、支援を呼び掛けます

新燃岳噴火による農作物被害を訴え、支援を呼び掛けます



■元気なステージ
ステージでは、楽しい企画が次々と...

尾前シェフが、ほたて、寒ぶり料理のコツを伝授

尾前シェフが、ほたて、寒ぶり料理のコツを伝授


みかんの皮を一番長~くむけるのは誰?

みかんの皮を一番長~くむけるのは誰?


まぐろ1本を見事に解体。試食も楽しみ!

まぐろ1本を見事に解体。試食も楽しみ!



塩谷シェフ。チョコレート菓子の技を披露!

塩谷シェフ。チョコレート菓子の技を披露!



■たのしい♪ 体験・交流エリア

「食の未来づくり運動」に関連したパネル展示、産地のビデオや産地の自慢レシピの紹介や試食、野菜当てクイズや大豆計量ゲーム、生産者とじっくり話せるコーナーなどワクワクが盛りだくさんのエリアでした。

「魚つきの森」運動を一緒に進める枝幸漁協、<br>宮城県漁協・表浜支所と「浜の料理」を作って試食

「魚つきの森」運動を一緒に進める枝幸漁協、
宮城県漁協・表浜支所と「浜の料理」を作って試食


玄米を棒でついて精米。違いが分かるかな?

玄米を棒でついて精米。違いが分かるかな?


生産者にわらじ作りも教わりました

生産者にわらじ作りも教わりました


「キッズクッキング」では、チョコバナナ・いちごにチャレンジ

「キッズクッキング」では、チョコバナナ・いちごにチャレンジ


生産者を囲んで交流。直接お話を聞くと産地がググッと身近に

生産者を囲んで交流。直接お話を聞くと産地がググッと身近に


職員有志などによるソーラン節で、元気にオープン♪

職員有志などによるソーラン節で、元気にオープン♪


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牛さん、寅さん、狸さんは子どもたちと仲良しに


「○×クイズラリー」では会場内を回って産直クイズに挑戦

「○×クイズラリー」では会場内を回って産直クイズに挑戦

新潟コシヒカリ(弥彦)の産地・弥彦村を訪問

産直産地・JA越後中央の位置する弥彦村に親しみを感じる1日となりました!

2010.11.26

2010年11月11日に新潟コシヒカリ(弥彦)を生産するJA越後中央・弥彦営農センターが位置する弥彦村を、11人の東都生協組合員が訪問しました。

ちょうど紅葉が見ごろの弥彦村で米の低温倉庫見学や温泉、菊まつり、そして寺泊の魚の市場通りでの買い物などを楽しみ、弥彦村に親しみを感じる一日となりました。



■JA越後中央の低温倉庫


新潟コシヒカリ(弥彦)の産地・弥彦村を訪問

倉庫の奥まで積み上げられている新潟コシヒカリ

現地に到着した一行は、JA越後中央の米を貯蔵する低温倉庫を見学しました。

9月に収穫された米(もみ)は、各生産者が乾燥し、もみすりをして玄米にします。同農協の倉庫に運ばれた玄米は、約1トン入りの大きな袋に詰められ、検査を受けた後、この低温倉庫に積み上がります。

低温倉庫には、玄米が入った袋(フレキシブルコンテナパック)が倉庫いっぱいに積み上がっていました。米の保管状況を初めて見る組合員が多く、整然と積み上げられている様子に圧倒され、品質管理がしっかりしていることに感心していました。



左は説明をするJA越後中央弥彦営農センターの本間センター長

左は説明をするJA越後中央弥彦営農センターの本間センター長










■寺泊の魚の市場通り

寺泊の魚市場通り(通称「魚のアメ横」)には、大型鮮魚店が軒を連ね、日本海の魚介類を中心とした海の幸が手ごろな値段で売られていました。



米の消費量の低下、価格の下落、農家の高齢化など、米農家を巡る状況は厳しくなっていますが、こんなときだからこそ、生産者と消費者の関係を深めていくことが大切だといえます。

私たち消費者が今後も安心できる産直米を安定的に手に入れ続けるためには、消費地と生産地との距離を縮めていくことが必要。東都生協ではいろいろな形で産地との交流を行い、生産者の顔が見えるだけでなく、生産者にとっても消費者の顔が見える関係作りを進めています。


皆さまも産地・メーカー交流訪問に参加する機会があれば、ぜひご参加ください。

長野の棚田で稲刈り体験 -JA佐久浅間-

無洗米金芽米長野コシヒカリ・あきたこまちの産地で稲刈り・はぜかけを体験!

2010.10.19

長野の棚田で稲刈り体験 -JA佐久浅間-<br />

2010年10月16日、無洗米・金芽米「長野コシヒカリ」「あきたこまち」の産地・JA佐久浅間の棚田で38人の組合員が稲刈り・はさ掛け体験を行いました。

同年5月29日に組合員が田植えを行った稲は、生産者の土屋さんの管理により順調に育ち、収穫のときを迎えました。

秋の青空が広がり、澄んだ空気の中、稲刈りとはさ掛けを行い、2時間近い作業に心地よい汗をかきました。

まず、JA佐久浅間の日向さんから本日の作業の手順について説明を受けました。今回は、人数が多いため2つのグループに分かれての作業となりました。
まず、JA佐久浅間の日向さんから本日の作業の手順について説明を受けました。今回は、人数が多いため2つのグループに分かれての作業となりました。

田んぼの持ち主・生産者の土屋さんに、稲刈りの方法を教えてもらいました。
田んぼの持ち主・生産者の土屋さんに、
稲刈りの方法を教えてもらいました。

私も稲刈りできたよー
私も稲刈りできたよー

僕たちもー
僕たちもー

俺たちだって...
俺たちだって...

みんなで力を合わせて、50分ほどで刈り終わりました
みんなで力を合わせて、50分ほどで刈り終わりました

次に、刈り取った稲の束ね方を土屋さんから説明を受けました
次に、刈り取った稲の束ね方を土屋さんから説明を受けました

人数が多いので、みんなで行うとみるみるうちに刈った稲が束ねられていきます
人数が多いので、みんなで行うとみるみるうちに
刈った稲が束ねられていきます

男性が中心となり、はさ掛けを行う準備をしました
男性が中心となり、はさ掛けを行う準備をしました

大人たちの作業中、子どもたちはカエルやトンボ取りに夢中でした「ほら、カエルが手にとまってる」
大人たちの作業中、子どもたちはカエルやトンボ取りに夢中
「ほら、カエルが手にとまってる」

端から稲を掛け始めます
端から稲を掛け始めます

束ねた稲を1対9ぐらいに分けて太い方と細い方を交互に掛けていきます
束ねた稲を1対9くらいに分けて太い方と細い方を交互に掛けていきます

これが結構な重労働なので、掛ける人は交代しながら行いました
これが結構な重労働なので、掛ける人は交代しながら行いました

もう少しだ、がんばれ、がんばれー
もう少しだ、がんばれ、がんばれー

日光が全面に当るように、はさ掛けは南北の方向になっています
日光が全面に当るように、はさ掛けは南北の方向になっています

予定以上に時間がかかりおなかはぺこぺこ、金芽米のおにぎりと土屋さんの差し入れの栗おこわ、そして産地の方が準備してくれたきのこ汁がとても美味でした
予定以上に時間がかかりおなかはぺこぺこ、
金芽米のおにぎりと土屋さんの差し入れの
栗おこわ、そして産地の方が準備してくれたきのこ汁
がとても美味でした

あぐりの湯こもろ(小諸市)で汚れと疲れを落として、東京に向かいました
あぐりの湯こもろ(小諸市)で汚れと疲れ
を落として、東京に向かいました

皆さん、お疲れさまでした<br />
皆さん、お疲れさまでした

今回、田植と収穫を体験させていただいた田んぼは、棚田ということもあり2アール(=200平方メートル)と狭かったのですが、それを手作業で行うのは意外と大変でした。

ちなみにこの田んぼで収穫できる米は玄米で約2俵(120kg)、平均的な日本人2人が1年間に食べる米の量だそうです。この2俵の米を売ることで生産者の手に入る代金は2万円ほど。

この100倍の面積の田んぼで米を作っても200万円。そこから種代、肥料代、農薬代、機械の燃料代などいろいろな経費を引いていくと手元に残るのは、労力に到底見合うものではありません。効率の悪い棚田が見捨てられていく理由が分かります。

田んぼは、食料の安定供給による食料安全保障にとどまらず、多様な生き物を育む自然環境の保全、国土の保全、水源の涵養などさまざまな機能を担っています。

こうした稲作の現状や大切さを知り、持続可能な社会に向けて、国内の米作りをみんなで守っていきたいですね。


JA秋田しんせい鳥海(ちょうかい)稲刈り体験

「秋田あきたこまち(鳥海)」の産地で稲刈り体験!

2010.10.18

6月の鳥海山

6月の鳥海山

2010年10月1日(土)~2日(日)の2日間、東都生協(コープ)の産直米「秋田あきたこまち(鳥海)」の産地、JA秋田しんせいで稲刈り体験が行われ、東都生協の組合員10人(おとな7人、子ども3人)が参加しました。

1日目は稲刈り体験やお米の乾燥・もみすり施設を見学し、2日目はおいしいお米作りの条件の一つ「水」をテーマに、水と関わる場所をめぐりました。

曇り時々雨という天気で鳥海山は最後までその全貌を見せてくれませんでしたが、実りある体験ができました。写真でその様子をお伝えします。

■1日目 10月1日(土)

まず、収穫したもみの乾燥・もみすりを行う「ミニライスセンター」を見学しました。
まず、収穫したもみの乾燥・もみすりを行う
「ミニライスセンター」を見学しました。

収穫してきたもみを大きな乾燥機で乾燥させ、もみすりを行い玄米にします。
収穫してきたもみを大きな乾燥機で乾燥させ、
もみすりを行って玄米にします。

稲刈り体験では、まず生産者の高橋千恵子さんから稲の刈り方を教わりました。
稲刈り体験では、まず生産者の高橋千恵子さん
から稲の刈り方を教わりました。

さあ、いよいよ稲刈りの始まりです。
さあ、いよいよ稲刈りの始まりです。

初めての体験にワクワク、どきどき... よくできたね!
初めての体験にワクワク、どきどき... よくできたね!

私もうまく刈れました... ピース
私もうまく刈れました... ピース

みんなで一緒に「とったどー」
みんなで一緒に「とったどー」

生産者や農協の方も一緒に、記念撮影
生産者や農協の方も一緒に、記念撮影


高橋さんは花も生産、花の摘み取りもさせていただきました
高橋さんは花も生産、花の摘み取りもさせていただきました


このあと、ホテルで温泉に入り、夕食をかねて生産者や農協の方々と交流を深めました。

■2日目 10月2日(日)

鳥海山山麓は水が豊富なことで有名ですが、水は米作りにも欠かせません。2日目はその「水」をテーマにいろいろなところを巡りました。

観光名所にもなっている法体(ほったい)の滝
観光名所にもなっている法体(ほったい)の滝

滝を展望台から見下ろしました
滝を展望台から見下ろしました

これは、温水路という田んぼの水に使われている用水路です。水深を浅くし段々をつけることで、鳥海山の冷たい雪解け水が徐々に温められていきます。
これは、温水路という田んぼの水に使われている用水路です。水深を浅くし段々をつけることで、鳥海山の冷たい雪解け水が徐々に温められていきます。

山麓のブナ林。ふかふかした地面にはたくさんの水が吸い込まれ、地下水となり、やがて清らな水となって湧き出てくるのです
山麓のブナ林。ふかふかした地面にはたくさんの水が吸い込まれ、地下水となり、やがて清らな水となって湧き出てくるのです

ブナが低いところから枝分かれしているのは、昔、人間がブナの木を生活に使っていたからだそうです。人は森にも生かされているのですね
ブナが低いところから枝分かれしているのは、昔、人間がブナの木を生活に使っていたからだそうです。人は森にも生かされているのですね

鳥海山に染み込んだ雪解け水や雨水が岩肌から一気に湧き出している元滝。一帯はとても涼しく、天然のクーラーのようでした
鳥海山に染み込んだ雪解け水や雨水が岩肌から一気に湧き出している元滝。一帯はとても涼しく、天然のクーラーのようでした


象潟(きさがた)の九十九島(つくもじま)、以前ここは海で、緑がこんもりしているところが島だったとか。当時は松島のような風景だったようです。
象潟(きさがた)の九十九島(つくもじま)、以前ここは海で、緑がこんもりしているところが島だったとか。当時は松島のような風景だったようです。

東都生協がお届けする産直米のうち、約1割がここ鳥海の秋田あきたこまちですが、なかなか遠くて組合員が訪問する機会がありませんでした。今回は農協の協力もあり、やっと実現することができました。

「産直」といっても、米の場合は野菜や果物のように「生産者カード」が入っているわけでもなく、生産者の顔が見えにくいのではないでしょうか。今回のような取り組みを続けることで、産地と地理的には離れていても精神的には近づけていければ、と考えています。

JA岩手ふるさとで稲刈りと天日干しを体験!

登録米「岩手ひとめぼれ天日干し」人気ナンバーワンのわけを納得

2010.10.14

JA岩手ふるさとで稲刈りと天日干しを体験!

2010年10月1日(金)~2日(土)、産直米「岩手ひとめぼれ天日干し」の産地・JA岩手ふるさとで天日干し体験が3人の組合員(理事)が参加して行われました。当日は晴天で秋のさわやかな空気の中、気持ちのいい汗をかきました。稲を刈り、束ね、積み上げていくという作業を2時間みっちり行いました。


稲刈り、束ね、そして天日干し

まず田んぼの持ち主である小野寺贇(ひとし)さんから、稲の刈り方、刈った稲の束ね方を教わります。

小野寺さんがやると、「ザクッザクッ」と小気味良い音ともに、みるみるうちに稲が刈られていき、刈り取った稲を束にして数本の稲わらでくるりと回していとも簡単に束ねてしまいます。

参加者たちも早速稲を刈り始めます。はじめはぎこちなかったのですが、徐々に慣れてきて稲を刈るときの「ザクッザクッ」という音と手に伝わる感触が気持ちよく、すっかり熱中した様子でした。

束にした稲を稲わらで縛るのは、見ていると簡単そうなのですが、実際にやるとなると意外と難しく、手取り足取り教わって、ようやくできるようになりました。

さすがに今は、手刈りではなく、バインダーという稲刈り機が稲を刈って束ねてくれるので、稲刈りは体験程度で済ませ、主には棒に稲を掛けていく作業を行いました。

初めに小野寺さんから作業の説明を受けます
初めに小野寺さんが作業を説明

さすがプロ、みるみるうちに刈っていきます
さすがプロ、みるみるうちに刈っていきます

稲を束ねるのに一苦労、見るとやるのとでは大違い
稲を束ねるのに一苦労、見るとやるのとでは大違い

稲刈り用の鎌。刃がのこぎりのようにギザギザしています
稲刈り用の鎌。刃がのこぎりのようにギザギザしています

「バインダー」という稲刈り機で2列ずつ刈っていきます
「バインダー」という稲刈り機で2列ずつ刈っていきます

天日干し用の棒を立てるため、地面にドリルで穴を開けます
天日干し用の棒を立てるため、地面にドリルで穴を開けます

倒れないよう棒を立てるには力いっぱい、穴に棒を突き刺す必要があります
倒れないよう棒を立てるには力いっぱい、
穴に棒を突き刺す必要があります

棒だけでは稲を掛けられないので、小さな棒をいくつか結び付けていきます
棒だけでは稲を掛けられないので、
小さな棒をいくつか結び付けていきます

掛け始めは、下に落ちないようしっかりと稲を固定します掛け始めは、
下に落ちないようにしっかりと稲を固定します

交互に稲を掛けていきます
交互に稲を掛けていきます

力を合わせて徐々に高くしていきます
力を合わせて徐々に高くしていきます

もう手が届かない...
もう手が届かない...

この天日干しの姿を「穂仁王(ほにょ)」というそうです
この天日干しの姿を「穂仁王(ほにょ)」というそうです

参加した組合員と生産者・小野寺さん
参加した組合員と生産者・小野寺さん

皆さま、おつかれさまでした
皆さま、おつかれさまでした

作業の後、生産者のお宅で軽い食事をいただきました。
夕方になり外に出ると「ほにょ」が夕日に染まってとてもきれいでした。これは、まさしく子どもたちにつなげたい風景の一つだと思います。
夕方になり外に出ると「ほにょ」が夕日に染まってとてもきれいでした
少し青さが残っている「ほにょ」も時間が経つと枯草色になり、やせ細っていきます。


通常のコンバインという機械での稲刈りでは、刈ると同時に脱穀(稲からもみを外す)し、もみは機械で乾燥されますが、天日干しは干している間にも稲からもみに徐々に栄養が移り、実が充実していきます。そして太陽と風の力でゆっくりと乾燥されることでよりおいしい米が出来上がります。

今回の体験で「岩手ひとめぼれ天日干し」が登録米でNo.1の訳が分かったような気がしました。

産直産地のJA越後中央(弥彦)で稲刈りを見学

JA越後中央・弥彦(やひこ)で稲刈り見学「新潟コシヒカリの新米を味わおう!」

2010.10.13

JA越後中央(弥彦)稲刈り見学 報告

東都生協は2010年9月25日、取扱商品の産直米「新潟コシヒカリ(弥彦)」でおなじみのJA越後中央・弥彦(やひこ)で稲刈り見学「新潟コシヒカリの新米を味わおう!」を開催。東都生協の組合員18人(大人11人、子ども7人)が参加しました。

当日は秋晴れの気持ちのいい日和に恵まれ、稲刈り、もみの乾燥・もみすり、倉庫への保管と一通りの流れを見学するなど、普段はなかなか経験できない貴重な体験をしました。以下、画像でその様子をお伝えします。



稲刈り・乾燥・もみすり・保管

現地に到着して早速、稲刈りの様子を見学。バリカンで刈り上げるように、田んぼを進むコンバインがみるみるうちに稲を刈り取っていきます。今年は、春の低温で生育が心配されたましたが、その後の天候の回復で収穫量はほぼ平年並とのことです。

収穫されたもみは乾燥され、もみすりをして玄米となります。そして、約1トン入りの大きな袋に詰められて、農協の低温倉庫で保管されます。



弥彦営農センターの本間センター長によると今年の収穫は雨が続いているため、少し遅れているそうです
弥彦営農センターの本間センター長によると今年の収穫は雨が続いているため、少し遅れているそうです

生産者の中川さんから、農薬や化学肥料を使用しない稲作の苦労などが説明されました
生産者の中川さんから、農薬や化学肥料を使用しない稲作の苦労などが説明されました

収穫された米(もみ)はコンバインから軽トラックへと移されます。
収穫された米(もみ)はコンバインから軽トラックへと移されます

おみやげに稲穂をいただきました
おみやげに稲穂をいただきました

今回参加された組合員の皆さま
今回参加された組合員の皆さま

収穫された米(もみ)の乾燥・もみすり・袋詰めの流れの説明を伺いました
収穫された米(もみ)の乾燥、もみすり、袋詰めの流れの説明を伺いました

もみすりの様子に子どもたちも興味津々
もみすりの様子に子どもたちも興味津々

農協の倉庫には約1トンの米が入った袋が積み上げられていました
農協の倉庫には約1トンの米が入った袋が積み上げられていました


昼食そして地域巡り

倉庫できちんと管理されている様子を聞いた後は、新米のコシヒカリで作ったおにぎりと豚汁、手作りの漬物で昼食。今年のコシヒカリもおいしく出来上がっていました。その後、弥彦神社、弥彦山、寺泊の魚市場を巡り、弥彦駅からローカル線に乗り、帰京しました。

新米コシヒカリのおにぎりは最高、お漬け物と豚汁もおいしかった!
新米コシヒカリのおにぎりは最高、お漬け物と豚汁もおいしかった!

弥彦神社では11月の菊祭りの準備がもう始まっていました
弥彦神社では11月の菊祭りの準備がもう始まっていました

弥彦山からは弥彦村が一望できます
弥彦山からは弥彦村が一望できます

日本海には間近に佐渡島を見ることができました。意外に大きいことにびっくり!
日本海には間近に佐渡島を見ることができました。意外に大きいことにびっくり!

寺泊の魚市場通りにはバスを連ねてたくさんの人でにぎわっていました
寺泊の魚市場通りにはバスを連ねてたくさんの人でにぎわっていました

2両編成の弥彦線で田園風景の中をのんびりと東北新幹線の燕三条駅を目指しました
2両編成の弥彦線で田園風景の中をのんびりと東北新幹線の燕三条駅を目指しました

東都生協は今後も、産地直結の関係があるからこそできる産地交流訪問を通して、消費者と生産者の距離を近づけていければと考えています。


JA秋田おばこ南外(なんがい)交流訪問報告

田舎での夏休みを体験しました!

2010.09.13
秋田おばこ南外(なんがい)で産地・交流企画
2010年8月1日(日)~2日(月)の2日間、東都生協の産直米「秋田あきたこまち(南外)」の産地JA秋田おばこ南外(なんがい)で産地・交流企画を行いました。

東都生協の組合員11人(おとな6人、子ども5人)が参加し、田舎で夏休みを過ごそうというテーマで、野菜の収穫体験をしたり、田んぼで虫とたわむれたりと、盛りだくさんの2日間でした。

産地の方々は親戚のおじさんやおばさんのように温かく迎えてくださり、楽しく過ごすことができました。写真でその様子をお伝えします。




田沢湖「たつこ像」そばで記念撮影

田沢湖「たつこ像」
そばで記念撮影

「みちのく小京都」角館を車窓から見学

「みちのく小京都」角館
を車窓から見学

新規取扱商品、アスパラガスを収穫

新規取扱商品、
アスパラガスを収穫

枝豆は株ごと抜き取って収穫

枝豆は株ごと抜き取って収穫

地元食材のバーベキューで交流

地元食材のバーベキューで交流

すいか割りや花火も楽しみました

すいか割りや花火も楽しみました

2日目はわらじ作りを体験

2日目はわらじ作りを体験

何とかうまくできました

何とかうまくできました

生産者を講師に、そば打ちを体験

生産者を講師にそば打ち体験

親子力を合わせてそばが出来上がり!

親子力を合わせて
そばが出来上がり!

虫取りに子どもたちは夢中!

虫取りに子どもたちは夢中!

田舎の夏休みを存分に楽しみました。

田舎の夏休みを
存分に楽しみました


山あいの田んぼで記念撮影。

山あいの田んぼで記念撮影

天気にも恵まれ、生産者や農協の職員や参加した東都生協の組合員の皆さん、たくさんの方々の温かい笑顔が印象に残った交流でした。東都生協産直のつながりがあるからこそできたさまざまな体験が、楽しい夏休みのひとコマとなったようです。

JA佐久浅間で田植え報告

「体は泥んこだけど心が洗われました」

2010.09.06

2010年5月29日(土)、東都生協では「金芽米長野コシヒカリ」「長野あきたこまち」の産地・JA佐久浅間の棚田で23人の組合員が田植体験を行いました。行きのバスでは雨に降られ天気が心配でしたが、現地に着いたら徐々に雲が晴れてきて、気持ちよい田植えとなりました。

200㎡ほどの小さな田んぼでしたが、田植えが初めてという参加者が多い中、田んぼの持ち主でもある土屋さんの丁寧な指導により、泥に足を取られながらも小一時間で終了しました。

「体は泥んこになりましたが、心は洗われました」という参加者からの感想が印象に残りました。
自然豊かな産地の様子を知ることで、多くの方が「長野コシヒカリ」「長野あきたこまち」のファンになったことと思います。




着替えた後、田植えの説明を受けました

着替え後、
田植えの説明を受けました

渡したひもを目印に1列ずつ植えていきました

渡したひもを目印に
1列ずつ植えていきました

地元のケーブルテレビの取材が入りました

地元のケーブルテレビの
取材が入りました

カエルも応援?

カエルも応援?

約1時間かかりました「田植え機がないころは大変だったんだなあー」

約1時間かかりました
「田植え機がないころは
大変だったんだなぁー」

記念の看板作り。思い思いのメッセージを残しました

記念の看板作り。
思い思いのメッセージを残しました

皆さま、ありがとうございました。収穫体験でまた会いましょう。

皆さま、ありがとうございました。
収穫体験でまた会いましょう。

組合員から託された口蹄疫被害支援募金を宮崎県に贈呈

組合員の皆さんの思いを8月31日、宮崎県に届けました

2010.09.01


支援募金(目録)を宮崎県東京事務所・岡本所長(左)に手渡す東都生協・庭野理事長(右)

支援募金(目録)を宮崎県東京事務所
・岡本所長(左)に手渡す
東都生協・庭野理事長(右)


理事長と組合員常任理事4人で訪問

理事長と組合員常任理事3人で訪問


宮崎県産品の普及について説明する庭野理事長(左)と岡村所長(右)

宮崎県産品の普及について説明する
庭野理事長(左)と岡村所長(右)

東都生協は、組合員の「これからも日本の畜産物を食べ続けたい」「口蹄疫被害に苦しむ畜産農家への支援の輪を広げたい」との願いから、6月から7月にかけて口蹄疫被害支援募金を共同購入や店舗を通じて実施し、これまでに組合員の皆さまから総額6,944,723円ものご支援が寄せられました。ご協力ありがとうございました。

2010年8月31日、東都生協・庭野理事長以下4人で宮崎県東京事務所(千代田区)を訪れ、所長の岡村 巌氏に募金目録を手渡しました。庭野理事長から、今回の募金や宮崎県産品の普及キャンペーンなどの取り組みなどについて報告しました。併せて230通を超えて寄せられた東都生協組合員の応援メッセージを渡し、激励しました。

岡村所長からは、今回の口蹄疫により、宮崎県の農業産出額の約6割を占める基幹産業である畜産業が甚大な被害を受けたこと、さらには食品加工業や運輸、観光など広範囲にわたって大きな影響を受けたことについて報告。「東都生協からの支援金や激励は、畜産農家だけでなく県民に大きな励ましになりありがたい」とのメッセージをいただきました。

宮崎県の畜産農家をはじめとして、日本全体の畜産業に、かつてない危機をもたらした今回の口蹄疫被害。また、輸入拡大で国産牛肉や国産豚肉の消費が大きく減り苦境に立たされている日本の畜産業。東都生協は、これからも産直・国産商品を買い支え、将来にわたって日本の畜産農家、畜産業を応援していきます。

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