みんなの活動:これまでの活動報告

長野の棚田で稲刈り体験 -JA佐久浅間-

無洗米金芽米長野コシヒカリ・あきたこまちの産地で稲刈り・はぜかけを体験!

2010.10.19

長野の棚田で稲刈り体験 -JA佐久浅間-<br />

2010年10月16日、無洗米・金芽米「長野コシヒカリ」「あきたこまち」の産地・JA佐久浅間の棚田で38人の組合員が稲刈り・はさ掛け体験を行いました。

同年5月29日に組合員が田植えを行った稲は、生産者の土屋さんの管理により順調に育ち、収穫のときを迎えました。

秋の青空が広がり、澄んだ空気の中、稲刈りとはさ掛けを行い、2時間近い作業に心地よい汗をかきました。

まず、JA佐久浅間の日向さんから本日の作業の手順について説明を受けました。今回は、人数が多いため2つのグループに分かれての作業となりました。
まず、JA佐久浅間の日向さんから本日の作業の手順について説明を受けました。今回は、人数が多いため2つのグループに分かれての作業となりました。

田んぼの持ち主・生産者の土屋さんに、稲刈りの方法を教えてもらいました。
田んぼの持ち主・生産者の土屋さんに、
稲刈りの方法を教えてもらいました。

私も稲刈りできたよー
私も稲刈りできたよー

僕たちもー
僕たちもー

俺たちだって...
俺たちだって...

みんなで力を合わせて、50分ほどで刈り終わりました
みんなで力を合わせて、50分ほどで刈り終わりました

次に、刈り取った稲の束ね方を土屋さんから説明を受けました
次に、刈り取った稲の束ね方を土屋さんから説明を受けました

人数が多いので、みんなで行うとみるみるうちに刈った稲が束ねられていきます
人数が多いので、みんなで行うとみるみるうちに
刈った稲が束ねられていきます

男性が中心となり、はさ掛けを行う準備をしました
男性が中心となり、はさ掛けを行う準備をしました

大人たちの作業中、子どもたちはカエルやトンボ取りに夢中でした「ほら、カエルが手にとまってる」
大人たちの作業中、子どもたちはカエルやトンボ取りに夢中
「ほら、カエルが手にとまってる」

端から稲を掛け始めます
端から稲を掛け始めます

束ねた稲を1対9ぐらいに分けて太い方と細い方を交互に掛けていきます
束ねた稲を1対9くらいに分けて太い方と細い方を交互に掛けていきます

これが結構な重労働なので、掛ける人は交代しながら行いました
これが結構な重労働なので、掛ける人は交代しながら行いました

もう少しだ、がんばれ、がんばれー
もう少しだ、がんばれ、がんばれー

日光が全面に当るように、はさ掛けは南北の方向になっています
日光が全面に当るように、はさ掛けは南北の方向になっています

予定以上に時間がかかりおなかはぺこぺこ、金芽米のおにぎりと土屋さんの差し入れの栗おこわ、そして産地の方が準備してくれたきのこ汁がとても美味でした
予定以上に時間がかかりおなかはぺこぺこ、
金芽米のおにぎりと土屋さんの差し入れの
栗おこわ、そして産地の方が準備してくれたきのこ汁
がとても美味でした

あぐりの湯こもろ(小諸市)で汚れと疲れを落として、東京に向かいました
あぐりの湯こもろ(小諸市)で汚れと疲れ
を落として、東京に向かいました

皆さん、お疲れさまでした<br />
皆さん、お疲れさまでした

今回、田植と収穫を体験させていただいた田んぼは、棚田ということもあり2アール(=200平方メートル)と狭かったのですが、それを手作業で行うのは意外と大変でした。

ちなみにこの田んぼで収穫できる米は玄米で約2俵(120kg)、平均的な日本人2人が1年間に食べる米の量だそうです。この2俵の米を売ることで生産者の手に入る代金は2万円ほど。

この100倍の面積の田んぼで米を作っても200万円。そこから種代、肥料代、農薬代、機械の燃料代などいろいろな経費を引いていくと手元に残るのは、労力に到底見合うものではありません。効率の悪い棚田が見捨てられていく理由が分かります。

田んぼは、食料の安定供給による食料安全保障にとどまらず、多様な生き物を育む自然環境の保全、国土の保全、水源の涵養などさまざまな機能を担っています。

こうした稲作の現状や大切さを知り、持続可能な社会に向けて、国内の米作りをみんなで守っていきたいですね。