平和
情勢学習会 〜平和をキーワードに〜
機関誌 『東都生協だより』 2006年8月号より
東都生協は2006年6月6日、日本生協連び北村洋さんを講師に平和の学習会を開催。組合員10人が参加しました。
前半は、2005年度の日本生協連の平和活動への取り組みを、
(1)被爆、戦争体験の継承と警鐘
(2)核廃絶を目指す
(3)憲法や基地問題
(4)ユニセフ
の4つのテーマに分けて、映像を使って分かりやすく説明していただきました。
後半は「平和活動を広げるために」をテーマに、模造紙に意見を出し合ってまとめていく作業でアイディアを出したり、意見交換を行ったりしました。
学習会などの分かりやすい広報、他団体と連携して情報を迅速に伝える手段の必要性、ひとりでも行動につなげられる方法など、活発に意見が出ました。
東都生協 親子ヒロシマの旅
機関誌 『東都生協だより』 2006年6月号より
原爆死没者慰霊碑の前で |
2006年4月2日〜3日、4組の組合員親子と事務局の10人で平和募金企画「東都生協 親子ヒロシマの旅」を行いました。
1日目は平和記念公園にある平和記念資料館・原爆供養塔・韓国人原爆犠牲者慰霊碑などを見学。
原爆死没者慰霊碑・原爆の子の像・平和の観音像へは組合員より寄せられた千羽鶴を供え、亡くなられた人々や世界の平和を参加者全員で祈りました。
夕方は被爆者の方と交流会を行い「ここで感じたことを少しでも多くの人に伝えてください」「歴史を学ぶのでなく、歴史から学ぶのです」などの言葉に重みを感じました。
2日目は広島大本営跡や袋町小学校などを見学。袋町小学校は当時では珍しい鉄筋の小学校で、原爆に遭っても形が残り、家族と離ればなれになった人々が伝言を残しに小学校に集まったそうです。その時の壁に書いた伝言が保存されています。戦争が終わって61年目を迎え、時代がどのように変わっても心静かに平和を願う気持ちは変わりません。一日も早く戦争がなくなり、平和な世の中になることを願いながら帰路につきました。
伝えます! 子どもに平和を
機関誌 『東都生協だより』 2006年6月号より
ゴールでは7つのクイズに答えて、 |
2006年3月31日、平和委員会は「平和の大切さを親子で考えましょう! 多摩動物公園見学会」を開催しました。
大人10人・子ども15人が参加し、クイズラリーの用紙をもらってスタート。
「レッサーパンダのおなかは何色?」「マレーバクの模様はどれ?」などのクイズに答えてから動物の慰霊碑の前に集合しました。
「ぞうれっしゃがやってきた」の絵本の読み聞かせの後、平和委員の永尾寿孝さんから戦争の体験談を聞きました。「親子で動物をよく観察でき、平和の大切さが分かって良かった」などの感想がありました。
61年前の証人
機関誌 『東都生協だより』 2006年6月号より
夢違え地蔵尊で参加者へ説明を行う |
2006年3月25日、平和委員会主催の「下町戦跡碑めぐり」が、組合員21人が参加して開催されました。
一行はJR両国駅に集合し、東京都慰霊堂、台東区の東京大空襲追悼碑、弥勒寺、堅川地蔵尊、焼夷弾で焼けた榎、菊川橋夢違え地蔵尊、八百霊地蔵、東京空襲戦災資料センターなどの下町に残る東京大空襲の戦跡や施設を見学。
61年前に東京で起きた歴史の真実を知りました。
参加者は2時間の空襲で10万人以上の方が亡くなられた戦争の悲惨さをあらためて痛感しました。
核兵器のない平和で公正な世界のために
機関誌 『東都生協だより』 2006年4月号より
久保山さんの墓前で |
3・1ビキニデー集会に東都生協から4人が参加しました。
この集会は1954年にアメリカがビキニ環礁で行った核実験により第五福竜丸が被爆し、久保山愛吉さんをはじめとした
乗組員が亡くなったことを忘れまいと、毎年行われています。
当日は久保山さんのお墓へ向けて行進した後、屋内で集会が開かれ、参加者一同平和の大切さを感じながら、久保山さんが残した「原水爆の被害者はわたしを最後にしてほしい」の言葉をかみしめました。
ジャン・ユンカーマン監督の映画「日本国憲法」の上映会を開催
日本国憲法に対する認識を深め、平和について考えました
ビデオパッケージ |
2005年12月12日と13日の2日間、平和委員会の主催でジャン・ユンカーマン監督の映画「日本国憲法」の上映会がさんぼんすぎセンターで行われました。約50人の組合員が参加し、上映後には参加者同士の活発な意見交換が行われました。
戦後60年を過ぎ、憲法改正の動きが活発になっています。戦争放棄を誓った憲法第9条を、私たちはどのように捉えればいいのでしょうか。憲法は誰のためのものなのでしょうか。
この映画では、憲法制定の経過や平和憲法の意義について、世界の知識人が貴重な考えや示唆に富む分析をしています。
戦前の日本女性の無権利状態から新憲法に女性地位向上とその権利を盛り込んだベアテ・シロタ・ゴードンさんや中国の作家、韓国の歴史学者、アメリカの政治学者などのインタビューの中に、私たちが知らなかった大きな問題が見えてきます。
日本国憲法に対する認識を深め、平和について考える機会となりました。
※「日本国憲法」(本編78分)のビデオの貸し出しをしています。
問い合わせは「さんぼんすぎセンター」(TEL:03-3329-3667 月曜〜土曜 午前10時〜午後4時)までどうぞ。
沖縄戦跡と基地巡り
沖縄戦の実相と現在の沖縄が抱える基地問題について学び、平和を巡る課題について考えました
魂魄(こんぱく)の塔 |
2005年12月6日から8日、沖縄県生協連と日本生協連共催「沖縄戦跡と基地巡り」に東都生協から10人が参加しました。
沖縄県生協連と日本生協連は、沖縄戦の実相と現在の沖縄が抱える基地問題を学び平和について考える機会として、毎年沖縄にて戦跡・基地を巡る活動に取り組んでいます。1日目は到着後、沖縄戦の学習会として元ひめゆり学徒隊の宮城喜久子氏の証言と、2004年8月沖縄国際大学へ墜落した米軍ヘリを自宅から見たコープおきなわの組合員から説明を聞き、過去・現在の米軍と沖縄との関わりを知ることができました。
2日目は60年前の沖縄戦の戦跡を巡り、島民の多くが隠れ潜んだ「がま」(鍾乳洞を利用した防空壕)にも実際に入り当時の様子を体験。
3日目は米軍の嘉手納基地を間近で見ることができる安保の丘(あんぽのおか)に立ち、目の前で戦闘機が離陸する様子などを見て、現在の沖縄が置かれている状況を目の当たりにしました。
駆け足で巡った3日間でしたが、参加者は皆、南国リゾートのイメージとは全く違う沖縄の過去・現在をわずかではありますが理解することができました。
あの日から60年・・・
東京都原爆被害者団体協議会と東都生協組合員が交流
「色合いが素敵でしょ」 |
「平和な明日」を思い、 |
平和委員会主催で、東京都原爆被害者団体協議会(東友会)と組合員との交流会が都内3会場で行われました。2005年11月30日、東京ボランティアセンターで開催された交流会には東友会から28人、東都生協からは11人が参加しました。
板橋区の小野美穂氏が原爆投下の日の生々しい体験を語る「被爆の証言」があり、組合員は被爆者の話を真剣に聞いていました。
「たった1発で多数の命が奪われました。このような核兵器を1日でも早く無くしましょう」と東友会副会長の飯田マリ子氏が述べました。最後に今年も組合員の手編みのモチーフで作った膝掛けやマフラーなどが贈呈されました。
親子で平和を考える上野ツアー
核兵器廃絶を願い灯され続ける上野東照宮「広島・長崎の火」、上野動物園「動物慰霊碑」を巡り平和を祈念
平和委員の「平和への思い」を |
平和委員会主催の「上野東照宮と上野動物園スタンプラリー」が2005年9月24日に開催されました。
22人の参加者はまず、東照宮の「広島・長崎の火モニュメント」の前で核兵器の恐ろしさや被爆者についての話を聞き、組合員の平和への願いを込めた千羽鶴を納めました。
動物園では動物慰霊碑の前で戦時中の動物たちの悲劇を聞き、平和の大切さをあらためてかみしめました。お楽しみのスタンプラリーでは動物の正しい絵を当てるため、親子で動物園を巡りました。
第2回 東都生協 平和のつどい報告 ――いのちの大切さを一人ひとりが考えました
機関誌 『東都生協だより』 2005年10月号より
2005年8月27日、下高井戸の集会施設さんぼんすぎセンター全館を使って「第2回東都生協平和のつどい」が開催されました。講演や活動報告、展示や交流などを通じて、被爆・戦後60年の節目の年に一人ひとりが、いのちの大切さ、平和の尊さについて考える一日になりました。
集団証言劇
小学校6年生を含む9人(うち被爆者2人)が、60年前のヒロシマの惨状が伝わる朗読劇をしました。

被爆体験
ナガサキで被爆した米田チヨノ氏は被爆の苦しみや悲しみは何世代も続くこと、戦争を知らない人が多くなってきたため危機感を持ち、一度はやめていた被爆の体験談を再び語るようになったこと、などを切々と語りました。

平和募金企画参加報告
組合員から寄せられた平和募金を使った松代大本営地下壕見学会やヒロシマ平和代表団などの参加者が、実際に参加してみて、平和について思ったこと、感じたことを報告しました。
「どうして原爆ドームだけ残っているのか分からなかったった」と話してくれました。

子どもコーナー
昔の遊びや紙芝居、平和のアニメーションビデオの上映には、子どもたちが集いました。
語らいコーナー
被爆者の方々に被爆当時の様子を聞いたり、交流したりしました。

早乙女愛氏講演
父親である作家の早乙女勝元氏の「子どもの時に目や耳や鼻で感じたことは、大人になってから答えが出るだろう」との考えから、子どものころから国内だけでなく、アウシュヴィッツ強制収容所など外国の戦跡を訪れました。
「軍隊を捨てた国」コスタリカでは、子どものころから平和について考える教育がなされていることなどが紹介されました。
朝から準備したすいとんが人気でした。

NPT再検討会議参加報告
日本原水爆被害者団体協議会の平和活動がノーベル平和賞にノミネートされているとの報告がNPT再検討会議に参加した榊原恵美子氏からありました。

2005 年度平和募金へのご協力、ありがとうございます。ご協力いただいた平和募金は8月20日現在1,720,314円となりました。平和募金は、3・1ビキニデー、NPT再検討会議生協代表団やピースアクションヒロシマ・ナガサキ平和代表団への派遣、沖縄戦跡巡り、東京都原爆被害者団体協議会(東友会)への支援などのさまざまな平和活動や、書籍・資料購入に役立てられます。