平和
親子で平和を考える上野ツアー
核兵器廃絶を願い灯され続ける上野東照宮「広島・長崎の火」、上野動物園「動物慰霊碑」を巡り平和を祈念
平和委員の「平和への思い」を |
平和委員会主催の「上野東照宮と上野動物園スタンプラリー」が2005年9月24日に開催されました。
22人の参加者はまず、東照宮の「広島・長崎の火モニュメント」の前で核兵器の恐ろしさや被爆者についての話を聞き、組合員の平和への願いを込めた千羽鶴を納めました。
動物園では動物慰霊碑の前で戦時中の動物たちの悲劇を聞き、平和の大切さをあらためてかみしめました。お楽しみのスタンプラリーでは動物の正しい絵を当てるため、親子で動物園を巡りました。
第2回 東都生協 平和のつどい報告 ――いのちの大切さを一人ひとりが考えました
機関誌 『東都生協だより』 2005年10月号より
2005年8月27日、下高井戸の集会施設さんぼんすぎセンター全館を使って「第2回東都生協平和のつどい」が開催されました。講演や活動報告、展示や交流などを通じて、被爆・戦後60年の節目の年に一人ひとりが、いのちの大切さ、平和の尊さについて考える一日になりました。
集団証言劇
小学校6年生を含む9人(うち被爆者2人)が、60年前のヒロシマの惨状が伝わる朗読劇をしました。

被爆体験
ナガサキで被爆した米田チヨノ氏は被爆の苦しみや悲しみは何世代も続くこと、戦争を知らない人が多くなってきたため危機感を持ち、一度はやめていた被爆の体験談を再び語るようになったこと、などを切々と語りました。

平和募金企画参加報告
組合員から寄せられた平和募金を使った松代大本営地下壕見学会やヒロシマ平和代表団などの参加者が、実際に参加してみて、平和について思ったこと、感じたことを報告しました。
「どうして原爆ドームだけ残っているのか分からなかったった」と話してくれました。

子どもコーナー
昔の遊びや紙芝居、平和のアニメーションビデオの上映には、子どもたちが集いました。
語らいコーナー
被爆者の方々に被爆当時の様子を聞いたり、交流したりしました。

早乙女愛氏講演
父親である作家の早乙女勝元氏の「子どもの時に目や耳や鼻で感じたことは、大人になってから答えが出るだろう」との考えから、子どものころから国内だけでなく、アウシュヴィッツ強制収容所など外国の戦跡を訪れました。
「軍隊を捨てた国」コスタリカでは、子どものころから平和について考える教育がなされていることなどが紹介されました。
朝から準備したすいとんが人気でした。

NPT再検討会議参加報告
日本原水爆被害者団体協議会の平和活動がノーベル平和賞にノミネートされているとの報告がNPT再検討会議に参加した榊原恵美子氏からありました。

2005 年度平和募金へのご協力、ありがとうございます。ご協力いただいた平和募金は8月20日現在1,720,314円となりました。平和募金は、3・1ビキニデー、NPT再検討会議生協代表団やピースアクションヒロシマ・ナガサキ平和代表団への派遣、沖縄戦跡巡り、東京都原爆被害者団体協議会(東友会)への支援などのさまざまな平和活動や、書籍・資料購入に役立てられます。
ピースアクション2005 平和募金補助企画「ヒロシマ」「ナガサキ」参加報告
「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」に東都生協代表団が参加
ヒロシマ原爆ドームの前で |
ナガサキにも折り鶴を届けました |
2005年8月5日~7日、東都生協からのヒロシマ平和代表団として組合員5人・子ども3人が広島を訪れました。
日本生協連主催の「ヒロシマ虹のひろば」では、東都生協は夏休み親子平和映画上映会「あした元気にな~れ!」などの平和活動を紹介しました。広島市原爆死没者慰霊祭や東友会の献水式に参加し、江波山気象館の見学や、灯ろう流しも行いました。
同年8月7日~9日には、東都生協のナガサキ平和代表団として組合員4人・子ども2人のナガサキ平和代表団が長崎を訪れました。長崎原爆資料館の見学や平和記念公園、平和祈念像など市内を巡りました。また「ナガサキ虹のひろば」にも参加しました。
「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」は被爆体験を継承し、核兵器のない世界への思いの共有する場として広島県生協連・長崎県生協連と日本生協連が1978年から毎年開催している生協独自の平和集会。東都生協は1978年から広島・長崎に代表団を派遣しています。
今年は、被爆60年の節目の年。被爆者の平均年令も70歳を超えました。被爆の実相を聞き、伝えることの重要性を再確認する機会となりました。
8月5日〜7日、東都生協は今年もヒロシマに平和代表団を送りました
60年前のあの日と同じ、快晴の空でした 東友会...
60年前のあの日と同じ、快晴の空でした |
東友会(東京都被爆者団体協議会) の |
平和への願いを込めて、灯ろう流し |
全国の生協が集う「虹の広場」に |
被爆60年の今年、東都生協はヒロシマに平和代表団を派遣しました
小・中学生3人を含む 8人が、広島市爆死没者慰霊式典、平和祈念式、東友会の献水式、灯ろう流しなどに参加しました。平和の大切さを心に深く刻みました。(この取り組みには、皆さんからの平和募金を活用いさせていただきます)
ピースアクション 2005 ノーモア ヒロシマ・ナガサキ国際市民会議に参加しました
機関誌 『東都生協だより』 2005年9月号より
熱い思いで各国から集まった参加者 |
「問い直そうヒロシマ・ナガサキ 被爆者の目と人間の心で」をテーマにノーモア ヒロシマ・ナガサキ国際市民会議が、7月29日から31日に日本青年館で開催され、世界各国から延べ1,500人が参加しました。
3日間、4つのテーマ(広島・長崎の原爆被害の実相解明、核兵器の犯罪性、被爆者の要求と権利、ヒロシマ・ナガサキの継承)で分科会が設置され、それぞれ報告や討論などが行われました。
3日目の午後1時からは、大ホールで「被爆60周年市民集会」が開かれました。
市民集会は、長崎市長のメッセージで始まり、韓国の強制労働被害者・アメリカの平和教育者・日本の被爆者によるパネルディスカッション、会場からのさまざまな発言、そして記念コンサートで会場が1つになり、最後に「核兵器が完全に禁止されるまで平和の声を世界にとどろかせよう」と大会宣言を採択しました。
東都生協では、国際市民会議に平和委員が代表参加し、また市民集会には平和募金より補助をして参加を呼び掛け、16人が参加しました。国や世代を超えて連帯し、「ノーモア」を訴え続けていくことの大切さを痛感する集会となりました。
ピースアクション 2005
松代大本営地下壕を見学しました
機関誌 『東都生協だより』 2005年9月号より
長野俊英高校郷土研究班の |
東都生協は2005年7月25日、平和募金補助企画として大人16人と子ども4人で松代大本営地下壕の見学会を開催しました。
地元の長野俊英高校郷土研究班の案内で、大本営予定地の象山地下壕と天皇御座所を見学しました。
大本営とは、戦時中の最高司令部のこと。太平洋戦争末期の1944年秋から、本土決戦に備え、大本営を松代に移そうと極秘のうちに建設され、朝鮮半島から強制連行された人々を含め、多くの犠牲を出しながらほぼ完成していたといいます。
地下壕内は、今見ても驚くほど整備され、天皇御座所には一級の建材が使われていたことにも驚かされました。
地下壕の保存や案内活動を約20年間続けている長野俊英高校の生徒たちの絵や資料を使った説明は、子どもたちにも分かりやすく、戦争を知り、学ぶ、良い機会になりました。高校生の熱い思いとさわやかさが、私たちの胸に深く残った見学会でした。
子どもの目線で「教育基本法」を考えてみませんか?
機関誌 『東都生協だより』 2005年9月号より
青木氏の話は |
東都生協の平和委員会は、2005年7月14日、東京都生協連会館で「子どもの目線で『教育基本法』を考えてみませんか?」と題した学習会を開催。組合員26人が参加しました。
講師には教育ジャーナリストの青木悦氏をお招きし、子どもを持つ親の気持ち、言いたくてもなかなか言えない子どもの心理、豊富な教職員との交流を通じた教師の側の意見などをお話しいただきました。普段なかなか聞けない、新しい視点での子育てと教育現場での実状を知ることのできた学習会となりました。
参加者からは、「双方向の話がとても良かった、青木先生のお話はいつも心に届いてきます」「今、子どもたちが置かれている状況をあらためて認識しました。まぼろしの子ども像ということにハッとしました」「教育基本法の理念をもっと知ってもらう機会を学校内の研修会などで取り入れ、教育の原点を双方から見つめることをする時期だと思いました」「教育基本法を学ぶ必要、大切さを感じました。また、法律の内容、歴史的背景などについて学習会をしてほしいと思いました」などの感想が寄せられました。
専門委員会主催情勢学習会が開催されました
機関誌 『東都生協だより』 2005年8月号より
2005年度の各専門委員会の活動に先立って、世界や日本の情勢(状況)を学習し、委員会の重点テーマと課題を確認するために、5つの専門委員会がそれぞれ情勢学習会を行いました。
東都生協・平和委員会は2005年6月29日、あいにくの雨の中、中野区の「スマイルなかの」で平和についての情勢学習会が、組合員9人が参加して開催されました。
日本生協連・組合員活動部平和担当の茂垣達也職員を講師に迎え、「平和ってどんなこと?」に始まり「平和を支えるために大切なこと」「今の世界の動きから見えること」「『する平和』とは?」「核問題から考える」「生協の活動として」など幅広い事柄にわたり説明を受けました。
他の生協で行われている平和活動が紹介され、誰でもが分かりやすく、取り組みやすい身近な活動を進めていくために大いに参考になるものでした。
説明後は、参加者全員から質問や感想が発表され、改めて東都生協での平和活動の考え方や行っている事や、特徴的な取り組みなどが再認識されました。
今後の東都生協の平和活動に大いに役立つ学習会でした。
被爆者・市民の平和への願いを世界に届けました 〜NPT再検討会議 日本生協代表団 ニューヨーク活動報告〜
機関誌 『東都生協だより』 2005年7月号より
NPT(核兵器不拡散条約)は、1970年に発効した条約で、米・露・英・仏・中の5カ国以外への核兵器の拡散防止・核軍縮・原子力の平和的利用を義務付けています。
この条約は5年ごとに条約の履行状況を再検討する会議を設けることが決められており、今年2005年は5月2日〜27日まで、ニューヨークの国連本部で開催されました。
これに合わせて、4月29日~5月6日に日本の生協代表団がニューヨークを訪問し、被爆者や市民団体と共同して核廃絶の思いを国連・各国政府などに伝える取り組みをしました。
東都生協は、この日本生協代表団に池田京子理事を派遣し、「被爆60周年国際署名」をはじめ多くの組合員の平和への願いを直接伝え、訴えてきました。その様子をご報告します。この代表派遣は、組合員から集められた平和募金を活用しました。
〈国連本部での原爆展(2005年5月2日〜27日)〉国連本部で原爆展を開催するまで3年を費やし、やっと実現しました。初日は、町村外務大臣、大島国連大使、秋葉広島市長、NPT再検討会議や平和市長会議関係者など、多くの人たちが来場しました。
大島国連大使から
ねぎらいの言葉が
通訳を介して
被爆の実相を伝えました
折り鶴に
平和の願いを込めて
〈国際署名の提出〉
東都生協で2月~4月に取り組んだ「被爆60周年国際署名」(23,545筆)を日本原水協代表に届けました。全国から集められた国際署名は5月4日に国連へ提出されました。
池田京子理事(左)
〈NPT再検討会議傍聴〉
NPT再検討会議が行われている総会議場で、秋葉広島市長、伊藤長崎市長、被爆者代表、各国NGO代表など、11人が核廃絶の願いを訴えました。
オノ・ヨーコさんは
ジョンレノンの
「イマジン」を朗読
〈英国代表部への要請〉
イギリスのパターソン次席軍縮大使へ被爆者・生協代表10人で核廃絶への協力を求める要請文と、生協組合員から寄せられたメッセージを手渡しました。
〈コロンビア大学での証言活動〉
この他にも、公開シンポジウムや、ニューヨークの大学生や高校生との交流、各国のNGOや市民団体との交流など活発に活動しました。
〈NGOデモンストレーションへの参加〉
国連本部前からセントラルパークまでの3.2kmをいろいろな国々の人たち4万人で、約2時間かけて核廃絶をアピールしながら歩きました。
「二度と同じ過ちを
繰り返してはならない」
と訴えます
全国大学・いわて生協
・みやぎ生協の代表と
一緒に出発!
秋葉広島市長も
先頭をずっと歩きました
いろいろな国のNGOや
市民団体が思い思いの
パフォーマンスで参加
戦後60年という年月が経ち、核被爆国ということが、平和な日本で暮らしている私たちの中で遠い過去のことのようにも思え、また世界には核兵器使用を容認する風潮もある中で、今回、被爆者の方々と一緒に被爆の実相を伝える活動をサポートできてよかったと思っています。
現地では「被爆者の皆さんがニューヨークまで来てくださったことに感謝する」「帰ったらみんなに伝えたい」など励ましや感謝の言葉をたくさんいただきました。平和という概念の捉え方はいろいろだということを感じました。だからこそ、対話や伝えていくことが大切だ、とつくづく思いました。
しかし、活動期間中も肝心のNPT再検討会議は進まず、結局は何の成果もないまま閉会してしまったことは本当に残念です。
(東都生協 理事 池田京子)核兵器の廃絶と戦争のない平和な世界を目指して
2005ピースアクション in TOKYO & ピースパレードに参加
リレートークで東都生協の |
平和への願いを胸に |
昼時の表参道を、 |
「平和の花を咲かせよう」と |
東都生協は2005年5月10日、「2005ピースアクション in TOKYO」&「ピースパレード」に参加し、平和への願いをアピールしました。
「2005ピースアクション in TOKYO」(会場 東京ウィメンズプラザホール)では、チェルノブイリ近くの町で被爆したナターシャ・グジーさんのコンサート、広島市・長崎市両市長からのメッセージ、東都生協をはじめとした参加団体リレートークなどの多彩な取り組みの後、「アピール」を会場全体で確認しました。
続いて行われた「ピースパレード」では、沿道の方々に花の種を配りながら、お昼時でにぎわう表参道、原宿、渋谷の街をパレードし、平和への願いをアピールしました。
※ 「2005ピースアクション in TOKYO」&「ピースパレード」の主催:「2005ピースアクション in TOKYO」実行委員会、東京都生協連平和活動担当者連絡会、特定非営利活動法人 東京都地域婦人団体連盟(東京地婦連)、東京都原爆被害者団体協議会(東友会)