福祉
「セモラ」は自立の強い味方
米ぬか100%の台所用石けん「セモラ」を製造する福祉工場エバーグリーンを見学
「セモラは、 |
メンバー全員、どの工程も |
2006年12月6日、福祉委員会主催で福祉工場エバーグリーンを見学しました。参加者はおとな6人、子ども1人。
エバーグリーンでは、精神障害がある方々への就労支援としてねり状米ぬか石けん「セモラ」を製造しています。
この日は前日までに仕込んだ石けんの充填作業日でした。できたての「セモラ」はまるでみそのような色と柔らかさで釜からにゅるにゅると出てきます。
それを工場のメンバーが、容器に1つ分ずつ入れて、計量、押して成形、ナンバリング、包装を行います。
「セモラは、よく泡立てて使ってください」と小さな工場ですが、一定時間ごとに作業者全員の手をアルコール消毒するなど、食品工場の品質管理を取り入れています。
また、仕込みごとにサンプルを保管し、組合員から品質に関するお申し出があった際は、即座に状況を確認できるようにしています。容器は焼却できる素材を使って環境に配慮しています。
メンバー一人ひとりは、障害を抱えながらも地域で自立して生活することを目指しています。「セモラ」を通しての東都生協組合員との交流は、とても励みになるとのことでした。
参加者からは、よく泡立てて使うとより洗浄力が出ることを再認識した、という声が多く聞かれました。
自分の気持ちに気付こう
子どもの虐待防止活動を考えるネットワーク事務局長の箱崎幸恵氏を講師に学習会
「そのときの自分の気持ちは?」 |
自分の気持ちに気付くには、 |
2006年11月10日、東都生協の福祉委員会が主催し、子育て支援企画「しつけ? 虐待? そのときの自分の気持ちに気付こう!」をさんぼんすぎセンターで開催しました。東都生協の組合員14人が参加。
講師は児童虐待問題のフリーランス・ライター、子どもの虐待防止活動を考えるネットワーク事務局長の箱崎幸恵さんです。
なぜ虐待をしてしまうのか? しつけと虐待はどう違うのか? をテーマに話が進みます。
参加者がそれぞれ「そのときの自分の気持ち」を紙に書いて発表し、それぞれの思いを分かち合い、言葉にして心をラクにしていくという参加型の学習会でした。「自分を愛するには、セルフ・エスティーム(自己信頼)を築くことが大事であり、人は自分が信頼されていると感じるとき、他者を信頼でき、信頼は連鎖する。暴力の連鎖を断ち、信頼の連鎖をつくりましょう」と結びました。
交流会では箱崎さんを囲んで悩みを話しながら、毎日の生活で言葉のキャッチボールをすることの大切さを実感しました。
子育て、支援しま〜す
機関誌 『東都生協だより』 2006年9月号より
私の好きなものを |
音楽に合わせて |
親子のスキンシップと母親同士の情報交換を目的とした福祉委員会主催の「やってみよう! 親子ヨガとおやつ作り」がさんぼんすぎセンターで2006年7月31日に開かれました。
この企画には、抽選で選ばれた組合員13組が参加。講師は東都人材バンクの根橋明子さん。ゆったりと音楽に合わせて、猫のポーズのおかあさんの背中に乗ったり、足の間をくぐったりと親子の息もぴったり。すっかりリラックスしました。
後半は調理室で子どもたちがおやつ作り。コップにアイスクリームを入れて、バナナ、グミなどをトッピングしてパフェの出来上がり。「保育があったので、1歳児を預け、上の子と参加できて楽しかった」など、親子で楽しんだひとときでした。
情勢学習会 〜できることから始めてみませんか?〜
機関誌 『東都生協だより』 2006年8月号より
東都生協は2006年6月1日、日本生協連の松村陽子さん講師に招き、福祉活動に関する学習会を開催しました。組合員9人が参加しました。
松村さんはまず、助け合いの会の活動が社会福祉などへ移行し、事業化されてきた現状が話されました。
福祉を巡る状況の変化の中で、地域の中でのくらしの助け合いが不可欠になっており、生協でできる福祉・助け合い活動・子育て支援を、ますます発展させていくためにどうしたらいいかを、さまざまな生協の取り組みを事例に出しながら話されました。
後半は、「ふくしdeまちづくり」というテーマで、ワークショップを行いました。
自分が望むまちの将来像をみんなで出し合い、そうなるためにどうしたらいいかを考え、話し合うことで、自分たちができることのヒントが見えてきたように思えました。
新年度の活動スタート
機関誌 『東都生協だより』 2006年6月号より
質疑応答が活発に行われました |
2006年4月22日、さんぼんすぎセンターにて東都生協くらしの助け合いの会 ほっとはんどの第8回総会が、会員36人の出席の下で開催されました。
安西幸子代表幹事より2005年度活動報告・決算、2006年度の活動計画・予算、2006年度の幹事の選出について提案があり、全ての議案が賛成多数で可決されました。
質疑応答の際、会員から「ぜひ広報を充実させて『助け合いの会』を広めていってほしい」との積極的な声が出されました。
よりよい助け合い活動を目指して2006年度がスタートしました。
保育の基本を確認
機関誌 『東都生協だより』 2006年6月号より
預かる子どもが安全・安心に |
日頃の工夫や悩みを話し合い |
「保育ママ研修・交流会」が2006年4月~5月の期間に4回開催され、2006年度の保育ママとして登録されました。
4月5日(東京都消費生活総合センター)、19日(多摩消費生活センター)の保育ママ研修・交流会では、59人の保育ママが登録しました。
研修では、まず保育ママ制度が「助け合い活動」であること、一番大切なことは「子どもの安全」であるということを確認し合いました。
交流会では、「主催者も忙しいとは思うが、保育の様子にも気を配ってほしい」などの意見が出ました。
また、「保育ママ学習・交流会」で習った折り紙を保育ママの仲間から教えてもらったなど、ママ同士の和も広がっていました。
組合員同士の助け合い活動
機関誌 『東都生協だより』 2006年5月号より
「助け合いは思いやりの |
2006年3月9日、東都生協くらしの助け合いの会「ほっとはんど」の説明交流会が武蔵野公会堂で開催され、組合員16人が参加。
登録の手続方法や、研修でルールを学んでから活動をすることなど、コーディネーターからの説明を受けました。
活動は、産後の援助が増えていること、高齢者からは、かぼちゃを切ったり、季節の衣類の出し入れするのを手伝ってほしいなどの力仕事の依頼があるなどの体験談が語られました。
参加者からは「今は元気なので、できることはお手伝いしたいと思って登録しました」などの声が聞かれました。
子どもの上手な預け方No.6 子どもと親が共に成長できる子育てを!
組合員活動情報紙 『ワォ』 2006年3月-(3)号より
いつも一緒にいると、親も子も煮詰まってしまうことがありますね。子どもは、親に元気がないと、なかなか幸せにはなれないものです。
子どもと時間を共有できる時期は、子育て中はとても長く感じますが、子どもは常に変化していきます。親にその変化を楽しむ余裕があると良いのですが、現実には難しいことが多いようです。
大切な子育て時間を充実させるために、第三者との関係を作ってお互いにリフレッシュする時間を無理なく持ってはどうでしょうか。
今はさまざまな預け方がありますが、そのとき大切なことは、子どもと親、自分たちにとって無理のない預け方を見つけることです。
子どもの上手な預け方No.5 「子育て広場」など公共施設を利用するとき
組合員活動情報紙 『ワォ』 2006年3月-(2)号より
多くの自治体が、親子一緒に過ごす場として、保健所や児童館などで「子育て広場」を開設しています。
行けば同じ年頃の子どもを持つ母親同士、話は尽きないと思います。そこで起こるのが、おかあさんが話に夢中になりすぎて子どもから目を離してしまうこと。もちろん常勤のスタッフはいますが、人数は限られています。子育て広場では、子どもの安全は親が責任を持つのが基本的なルールです。
また回数を重ねるとグループが固定し、他のお母さんを寄せつけない雰囲気が出てくる、というのもよくある話です。子育て広場を大事にするためにも、新しい親子を孤立させないように、先輩は少し気にしてほしいものです。