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今年も盛大に「食の未来づくりフェスタ」開催!
消費者と生産者など3,900人が交流!
共催・協賛団体代表の皆さんとの開会式 |
若手生産者からメッセージ |
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東日本大震災復興支援物産展。 |
フェスタの締めくくり、大抽選会! |
宮城県東松島市のご当地キャラ |
フェスタは、食の安心を次世代へ受け継ぐ「食の未来づくり運動」の意義をみんなで確認し、内外にアピールしようと東都生協が主催。取引先団体の東都生協産直生産者団体協議会、東都生協共生会が共催し、東京南部生協・東都生協住まいる会が協賛しました。
会場には、商品づくりの思いやこだわりを熱意を込めて説明する生産者の姿が見られました。また来場した組合員・消費者も、産地・メーカーの方とじかに話したり、普段購入していない商品の試食をしたりと、楽しい雰囲気にあふれていました。
東日本大震災被災地からのメッセージ発表や、復興支援地域の物産展や東都生協の支援活動についての展示も行いました。
参加した組合員からは、「メーカーさんや生産者さんと直接お話しができるので、毎年とても楽しみにしている」「常々気になっていたカタログ商品の味が分かって良かった」「生産者ががんばって作っていることがよく伝わった」との声をいただきました。
参加した生産者からは、「添加物など食の安全への関心の高まりを肌で感じた」「日頃の疑問や使い勝手、価格などへの声を直接聞くことができて参考になった」「『いつも利用しています』とのうれしい声をたくさんいただいた」「今後も産直交流を深めていきたい」といった感想が聞かれました。
2012年度は国連の定める国際協同組合年。東都生協は、フェスタでの交流を通じて、協同組合の価値や協同の大切さをアピールする機会としました。
食の安心を未来へ受け継いでいくために、生産者との交流を通じて商品をより身近に感じ、産直(産地直結)のつながりを強めていくことの大切さを、みんなで実感し合えたようです。
以下、当日の様子をごく一部、ご紹介します。
◎見て・味わって! の展示・販売エリア
東都生協の産直産地・メーカー123団体が出展。普段は共同購入でしか手に入らないおなじみ商品が並び、会場内は参加者の熱気に包まれていました。
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メインステージでは、オープニングイベントの「綱引き」に続き、若手生産者や東日本大震災被災地から直接、組合員へ向けたメッセージが贈られました。毎年人気のぺるさんマジックショー、まぐろ解体ショー、利きビール大会も盛況で、締めくくりは当日の入場証で応募する大抽選会。会場は最後まで多くの人でにぎわいました。
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東都生協・庭野理事長のあいさつ | オープニングイベントは綱引き! | 生産者や役職員で対戦 |
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まぐろの解体ショー。華麗な包丁さばき | ぺるさんのマジックショー |
◎体験・交流コーナー
体験コーナーでは、飼料用米で生産した「ひたち野穂の香卵」や「かこうれんポーク」、自給飼料100%で肉用牛「北里八雲牛」、小麦や大豆など国産原料を使用した加工食品など、産直・国産商品を展示。産地やメーカーの担当者が、商品づくりのこだわりや背景を組合員にじかに説明しました。
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国産大豆について説明 | ハロウィーン工作 | 食育コーナー |
「新世代チャレンジプロジェクト」メンバー(若手生産者)とも交流。生産現場に高齢化が進む中、若者が先代の教えを受け継ぎ、試行錯誤しながらも自分たちの農業を開拓していく取り組みが紹介されました。
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組合員と生産者が懇談 | こだわり商品を試食 | 若手生産者が取り組みを報告 |
「楽しい居場所づくり」について、みんなで学習
東京ボランティア・市民活動センターの熊谷紀良さんを講師に学習会
熊谷紀良さんのお話 |
DVDで事例紹介 |
参加者がグループに分かれ |
居場所づくりの実例を学び、実践につなげることを目的に、東京ボランティア・市民活動センター統括主任の熊谷紀良さんを講師にお迎えし、当日は組合員22人が参加しました。
学習会の前半は、地域ではどのように居場所づくりが進んでいるのか具体的な事例を学習。DVDや資料を見ながら、都内のさまざまな居場所づくりの取り組みについて学びました。
後半は、参加者がグループに分かれ、実際にお話し会を体験。折り紙で折鶴を作りながら、自己紹介などから始まりいろいろな話題について話し合いました。
実際にどのような地域でどのような居場所づくりの活動が行われているのか、また、行政や他団体とどのように連携し地域と関わって活動をしているのかなど、具体的な事例を知ることができました。
参加者からは、「講師がとても親しみの持てる方で、お話も分かりやすかった」「グループに分かれての話し合いは、いろいろな話が聞けてよかった」などの感想がありました。
「行く場所がある」「やることがある」-学習会を通し、ちょっとした気付きと勇気で居場所づくりは誰にでもできるということを学びました。
学習会「出前寄席で学ぶ消費者被害」を開催
消費者被害の実例と対処術について楽しく学びました
那久寿亭良蔵さんによる落語 |
明治大学落語研究会OB会 |
消費者啓発員・坪田郁子さんからお話 |
質問には丁寧にお答えいただきました |
当日は、落語「消費者の切り札」と漫才「ネット社会の落とし穴」の演目で悪質商法の手口や対処方法などを楽しく分かりやすく伝えてもらい、その後、消費者啓発員の方に参加者からの質疑応答を交え消費者問題全般についてお話していただきました。
落語では、消費生活アドバイザーでもある那久寿亭良蔵さんが催眠商法(SF商法)の手口を具体的に紹介。
「身体に良いだし汁」「おいしい水になる浄水器」などを参加者の挙手により無料で配布し、最後に目玉商品として半額になっても高額な羽毛布団を売りつける方法などの事例の紹介と、クーリングオフについてもお話しいただきました。
漫才では、明治大学落語研究会OB会の"ブレザリオズ"のお二人が、怪しいサイトの見分け方や自衛方法などを紹介。
無料サイトやゲームサイトからアダルトサイトにつながり高額な会員料金を請求された、ネットオークションで代金振り込み後に連絡が取れない、などのトラブルを面白おかしく紹介し、注意喚起を呼び掛けました。
後半は、消費者啓発員の坪田郁子さんから、参加者からの質問に答える形で、身近な問題として注意しなければならないことを丁寧に説明していただきました。
誰を信じて誰を疑うか判断を間違うと大変、だまされないためには、初めに相手の言っていることの根拠をよく考えること、はっきりと「ノー」と言うことが大切、との説明がありました。
参加者からは、「落語や漫才で分かりやすく消費者被害について学べてよかった。」「講師の消費生活相談員の実例がとても参考になった。」などの感想がありました。
消費者被害の実例と対処術について楽しく学び知識を得て、賢く豊かに暮らすための生活力を高めました。
親子講座「心を育てるお金の話」~親子でお小遣いゲーム~を開催
お金を大切に扱うこと、消費者としての自覚を持つことの大切さを親子で学びました
この企画は、消費生活に関する正しい知識や基本的な考え方を身に付け、消費者力アップを図るオープン講座として開催。近年、多重債務やカードローン地獄に陥る若者が増えています。子どもの頃からお金を大切に扱うことや、消費者としての自覚を持つことの大切さについて、ワークショップ形式で学びました。
ゲームは、定額制のお小遣いをやり繰りして、「自分の欲しいものは今買う? 後で買う? 買わない?」と考えながら進めるシュミレーションゲームです。
子どもは考えながら買い物をして、臨時収入を銀行へ預けたり、足りなければ下ろしたり。それを1カ月のお小遣い帳を付けて振り返り、ゲームを通してお金の使い方を学びました。
ゲーム終了後、親向けに「お小遣いセミナー」を開催、子どもにはお金に関する楽しいクイズを行いました。帰り際には、講師より参加した子ども全員に、お小遣い帳が手渡されました。
親子で一緒に楽しみながら、心を育てる活動につながりました。
お小遣いってなあに?⇒ 家計の一部を任されることです。
買い物をするときは⇒「必要なもの(本や文房具)」「ほしいもの(ゲームや菓子など)」を区別し、「今すぐ買う」「後で買う」「買わない」を考えて、「やりくり」を学びます。
子どもの感想
「お小遣いを大事に使いたい」
「よく考えて使いたい」
大人の感想
「お金の管理を学ぶために任せてみる、という視点を知ることができました」
「お小遣いの渡し方についてとても参考になりました」
衆議院第一議員会館でTPP学習会を開催しました
TPP参加の問題点、自立した国づくりの大切さを学びました
講師の篠原孝 衆議院議員 |
東都生協組合員・役職員、 |
TPPを巡る情勢を分かりやすく解説 |
初めに篠原氏は、TPPは農業などの特定の分野に限らず国のかたちを左右する問題であることを指摘し、国内林業や韓国の事例をもとに説明。
日本は戦後復興期の1950年代、アメリカから輸入する木材の関税をゼロにしたところ、価格が暴落。国内の林業が衰退し、林業で成り立っていた山村の中には限界集落となるところも現れました。
韓国では、2011年11月に米韓FTA(自由貿易協定)を大統領主導で締結した結果、国内が混乱しているのが現状です。
TPPを主導するアメリカ国内でも、日本のTPP参加については賛否が分かれ、自動車業界、労働組合は反対する一方、農業団体、医療団体、金融業界は賛成に回っています。大統領選挙も近づいていることから、関係国との協議・交渉を推進できる状況にないことが報告されました。
参加者からの「TPPに入った方が日本企業にとって有利との意見に対しては?」との質問に、篠原氏は「アジアの成長施略の取り込みと言っているが、すでにアジア諸国と関係を築いており、TPPによるメリットは少ない。それより、アメリカ型の押し付けがさらに強くなるデメリットが大きい」と説明。
政権与党の民主党内でも、十分な党内議論もないままTPP交渉参加が提起され、「平成の開国」の名の下、TPP参加をうたうマスコミ論調が主流になる中、政権与党内部でも一枚岩で進んでいるわけではないことを明らかにしました。
また篠原氏は、日本は戦後、輸出立国といわれてきた一方で、輸出依存度は22.3%(韓国は82.2%)と、内需の経済効果が大きいことを指摘。
今後の国のあるべき姿として「日本的な文化や伝統も大切にした、内需中心の自立国」を提起しました。グローバル化が進んだ今日だからこそ、日本の国土、文化、伝統などを大切にした足腰の強い自立した国づくりが求められます。
食と農、いのちとくらしを守る立場から、産直・国産にこだわり、生産者と共に食の未来を考える東都生協。こうした理念の下で進める活動と事業は、自立した国づくりの基盤を日常的に築くことにほかなりません。東都生協では引き続き、組合員・生産者と共にTPPを考えていきます。
「幼児のための救急・応急手当」を開催!
いざという時、大切な家族や身近な人たちを守るために
ご夫妻での参加もありました。 |
応急手当普及員・中村茂美さん |
熱はあるかな? |
胸骨圧迫(胸の真ん中を圧迫)を30回。 |
AEDは電源を入れ、ナレーション通りに |
食べ物を喉に詰まらせた場合、子どもは |
大人が喉に詰まらせた場合は、肩胛骨と |
「子どもは昨日できなかったことが、 |
応急手当は、まず自分の身を守ることが大切です。
感染症予防のため、路上で倒れている人に対応する際は、ビニール手袋をする、なければビニール袋を手袋代わりにし、血液や唾液には直接触らないようにします。
次に、熱があるか確認し、耳元で呼び掛け、反応を確認。
呼吸を確認し、普段どおりの呼吸がばなければ胸骨圧迫を行います。
人工呼吸をする時は、感染防止の観点より人工呼吸用のマウスピースなどを使用します。何もなければ無理に人工呼吸を行わなくても構いません。
心臓が止まり5分経つと、救命率は90%を切ります。東京都内で、救急車到着は7分程度かかるといわれていますので、適切な119番通報と居合わせた人の応急手当により、命が助かる可能性が高まり、社会復帰につなげることができます。
誰かの愛する家族を守るため、勇気を持って対応したいものです。そのためには、一度だけ研修を受けて満足するのではなく、いざというときに適切に対応できるように、機会あれば何度でも繰り返して研修を受けることが大切です。
参加者からは
「実際にやってみると結構難しく、練習できてよかった」
「大人と子どものやり方の違いも分かった」
「AEDの使い方や、周りの方々への対応を覚えました」
などの声がありました。
第9回東都生協平和のつどいを開催しました
平和の大切さ、いのちの尊さについて、みんなで考えました
山田玲子さんの被爆証言 |
東友会の皆さんへのひざ掛けの贈呈 |
東友会湊武さんのごあいさつ |
河野康弘さんの演奏 |
河野康弘さんのお話 |
ユニセフのパネル展示 |
東京大空襲に関する展示 |
第9回目となる今回は2012年9月1日、すみだリバーサイドホール(墨田区)を会場に開催。ファミリーピースコンサートと映画「それでも生きる子供たちへ」の上映、ロビーでの平和に関する展示などを行い、当日は約150人の参加がありました。
被爆証言と編み物の贈呈
中村紀子東都生協副理事長の開会のあいさつに続き、ヒロシマで被爆された山田玲子さんに、当時の体験や被爆状況などのお話を伺いました。山田さんは「原爆は人類を滅亡させる爆弾です」とあらためてその廃絶を訴えました。
その後、組合員がつないだモチーフ編みのひざ掛けを、東都生協組合員から山田さんはじめ東友会(東京都原爆被害者団体協議会)の皆さんに壇上にて贈呈し、東友会23区東部ブロック代表湊武さんより感謝の言葉をいただきました。
ファミリーピースコンサート
続いて行われたジャズピアニストの河野康弘さんによるファミリーピースコンサート「こころとこころのハーモニー」では、「イマジン」「私のお気に入り」「ノクターン9番」などの楽曲が演奏されました。
河野さんが行っている、チャリティーコンサートや募金で集めたお金で壊れたピアノを修復し国内外の施設に寄付する活動についてのお話など、素敵な演奏とその合間のお話が印象的でした。
参加者からは「平和についてすごく考えさせられました」
「草の根のように地道な活動を続けていくことが本当は難しいことと思います。当たり前の生活の中に幸せがあること、また大人の態度が子どもの態度を作っていくというところに共感しました」
などの声が寄せられ、こころ温まるコンサートになったようです。
映画上映
休憩を挟んで、映画「それでも生きる子供たちへ」の上映。
7カ国の子どもたちが直面する厳しい現実を、それぞれの国を代表する監督たちが赤裸々につづったオムニバス映画で、少年兵士やストリートチルドレン、エイズやドラッグなど、実際に各国で子どもたちが現実に直面している数々の問題を突き付けられました。
それぞれがとても重い内容でしたが、最終的には子どもたちの存在に救われる、個性的で愛にあふれた素晴らしい作品でした。
参加者からは
「どんな状況でも必死に生きる子どもたち。平和が一番大切なことを思い知らされました」
「戦争と貧困の中で懸命に生きる子どもたちのことに思いを馳せることができました」
「世界の子どもたちのことを考えさせられました。子どもたちのけなげな生き方に感動しました」
などの感想が寄せられました。
平和に関する展示
会場ロビーでは、東都生協があらたに購入した「原爆と人間展」のパネルや、紛争下の子どもの人権をテーマとしたユニセフの写真パネルや地雷レプリカ、東京大空襲に関する資料などを展示し、会場を訪れた人たちは熱心に見ていました。
今回も一日を通し、平和の尊さ、命の大切さを考える貴重な一日となりました。
茨城コシヒカリ「ぴっかりぴん」のふるさとを訪ねて
産直米「ぴっかりぴん」の産地、JAやさとで環境保全型農業の取り組みを体験
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家族で田んぼの生きものを調査 |
さっそく何か捕れたようです! |
カエルがたくさん捕れました |
お昼の後はJAやさと生産者と○×クイズ |
全問正解者には「ぴっかりぴん」 |
昔ながらのお釜も見せていただきました |
低温管理された産直米の倉庫 |
子どもたちが一日の感想を語ります |
行きのバス車内では、東都生協・食育推進チームの組合員らが作ったDVD紙芝居「コメ太郎がやって来た」を見たり、商品部職員から、産直米ぴっかりぴん(茨城コシヒカリ)について説明。JAやさとで実践されている環境に優しい「地域循環型農業」など、産直産地の取り組みについて学びました。
バスが元小学校を利用した交流施設「やさと里山学校」に着くと早速、開会式。東都生協の風間常務理事、JAやさとの廣瀬専務理事があいさつした後、約10人のグループに分かれ、東都生協「体験田」へ移動します。
網を片手に、田んぼのあぜから田んぼをのぞき、1時間ほど生きもの観察。JAやさと生産者から、見つけ方や、生き物の名前を教えていただきました。
参加者は、カエル、ザリガニ、ゲンゴロウ、ドジョウ、イナゴ、バッタなどを見つけ、親子ともども夢中になる姿も。捕れた生き物は、皆で観察した後、元の田んぼにリリースしました。
その後、里山学校に戻り、生産者と東都生協職員が用意したバーベキューで、グループごとに生産者を交えて昼食。
産直米の茨城こしひかり「ぴっかりぴん」で作った塩むすびや、とれたて野菜、やさと本味どり、産直たまご、東都納豆など、参加者おなじみの産直・国産商品をおいしくいただきました。
食後は、JAやさとにちなんだ「○×クイズ」。参加者が生産者に相談しながら答えを考えます。全問正解の優勝チームには、「ぴっかりぴん」2kgが授与。じゃんけん大会の勝者にも、ブルーベリージャムがプレゼントされました。
子どもたちは「かまど」も見学。初めて見るかまどとお釜に真剣に目を向け、説明を聞いていました。
その後、JAやさとの精米施設、産直米の低温倉庫を見学し、JAやさと農協の直売所でお買い物。
初めての参加者からは
「田んぼに興味があり、子どもたちに体験させたかった」
「塩だけのおむすびがおいしかった」
「子ども・大人が共に楽しめ、夏休み最後の思い出になった」との声が。
中には「JAやさとの大豆収穫ツアーに参加して"やさとファン"になったから参加した」「やはり、お顔を見て話を聞くと商品への愛着が湧く」といった声も。
参加者は、茨城コシヒカリ「ぴっかりぴん」の生産者とじかに話し、生き物たちがたくさんすむ田んぼを体験し、きちんと低温管理されている産直米の倉庫も見学。産直米の安全・安心を確認でき、JAやさとの登録米を申し込んだ家族もありました。
暑い一日でしたが、貴重な体験ができた今回の交流・訪問。実際に田んぼや生き物たちを見て、生産者と交流し、学習することで、産地の取り組みへの理解を深めることができたようです。
戦争体験を次世代へ語り継ぐ「ピースカフェ」開催
戦争体験・被爆証言を聞き、平和の大切さを学びました
東友会・東條明子さん。静かな語り口に |
貴重な戦争体験を |
東友会(東京都原爆被害者団体協議会)の東條明子さんをお迎えして被爆証言をお聞きし、その後お茶を囲みながら参加者で交流し、平和について学びました。当日は小学生のお子さんを含む21人の参加者がありました。
東友会は、広島・長崎で原爆の被害を受け東京に住んでいる被爆者が1958年11月16日に結成し、その後50年以上励まし合いながら被爆者のための運動を続けている団体です。
東都生協では長年東友会を支援し、被爆された方々と組合員との交流を深めてきました。その中で、被爆された方へ毎年編み物を送る活動を続けています。
当日は、東友会の皆さまへ贈るモチーフ編みの膝掛けをつくる活動をしている東都生協城南支部テーマ別委員会「ピースニットカフェ」のメンバーも参加しました。
1945年3月に東京で大空襲に遭い、親戚の住む広島へ疎開し、そこで被爆したという東條明子さん。ご自身の体験と思いをお話していただきました。
静かな語り口の中に、戦争の悲惨さや核兵器の恐ろしさ、平和の大切さとともに、二度と広島・長崎の惨禍が繰り返されることのないよう被爆体験を語り継いでいくという強い意思を感じました。
核兵器のない平和な世界に向けて、今私たち一人ひとりがすべきこと・できることを考え実践していきながら、核兵器廃絶の機運を高めていかなければと、参加者はあらためて実感しました。
参加者からは、
「戦争体験のお話を聞き、次世代にも伝えていきたいと強く感じました」
「戦争の恐ろしさをあらためて感じました」
「できるだけこのような機会に参加してお話をお聞きしたいと思いました」
などの感想がありました。
松代大本営地下壕を見学しました
現地を見学し、地下壕の実相と地元での継承の取り組みを学びました
れきみちの家で土屋光男先生が説明 |
象山地下壕内では生徒が説明 |
舞鶴山地下壕・天皇御座所の見学 |
松代大本営地下壕とは、太平洋戦争末期、国家中枢機能移転のために、長野県埴科郡松代町(現在の長野市松代地区)などの三つの山[象山(ぞうざん)・舞鶴山(まいづるやま)・皆神山(みなかみやま)に分散して掘られた地下坑道跡です。
当日のガイドは、地元の学校法人篠ノ井学園 長野俊英高等学校 郷土研究班の生徒の皆さまと顧問の土屋光男先生にお願いしました。
郷土研究班は長野俊英高等学校の文化部で、松代大本営地下壕の案内のほか、「松代大本営Q&A」の発行、各種集会(「長野空襲を語り継ぐ会」など)での発表、長野県下の戦争遺跡の調査などの活動を行っています。
松代大本営地下壕の現地を見学し実相を学ぶことと、地元での継承の取り組みを学ぶことを目的に行われたこの企画。
当日は、象山地下壕と舞鶴山地下壕・天皇御座所の見学と、れきみちの家(長野俊英高等学校郷土研究班松代大本営等資料展示館)での学習などを行いました。
参加者からは
「今回の見学を通して、平和がどんなに尊く大切なことであるかをあらためて認識するとともに、事実を正しく理解していかなければならないと思いました」
「悲しい出来事から目をそらさず向き合い真摯に伝えていくこと。そして、戦争の惨劇を二度と繰り返してはいけないと伝えていくこと。これらの大切なことを子どもたちに教わりました」
「戦争を知らない子どもたちが、歴史の事実を後世に伝えていこうとする姿には頭が下がりました」
などの感想がありました。