「八千代牛乳」のこだわりと産地の取り組みを学習
千葉北部酪農農業協同組合による「MOMO学習会」を開催
2013.01.23
カテゴリ 食と農
レンネット実験。牛乳に凝乳酵素の |
試験結果。生乳と「八千代牛乳」は凝固 |
千葉北部酪農農業協同組合職員 |
学習会では、千葉北部酪農農業協同組合・高橋常務理事が「八千代牛乳」のこだわりと酪農農家の現状を説明、同組合職員・加川さんが「レンネット実験」を行いました。
八千代牛乳のこだわりとは、良質な生乳生産のため牛に収穫後農薬散布されていない非遺伝子組換え飼料を与え、生乳の風味を損なわない75度15秒殺菌法(HTST法)を用い、さらにHTST法の前提条件として衛生管理を徹底すること。
これほど大切に生産した牛乳の売り上げが、今大きく落ち込み、飼料の価格高騰がそれに追い討ちをかけるなど酪農農家は厳しい状況に置かれています。
「この危機的状況を打破するためには、生産者と東都生協組合員が『八千代牛乳』の利用向上について話し合うことが必要」「酪農農家も自ら飼料(用)米を栽培するなど飼料の国産化とコストダウンに努力しなければならない」と高橋さんは熱く語りました。
続いてレンネット実験で「八千代牛乳」の特徴を学習しました。レンネット実験は、牛乳中の水溶性カルシウムが凝乳酵素・レンネットに反応して凝固する性質を利用したもの。
牛乳タンパク質の80%を占めるカゼインたんぱく質は、超高温で加熱するとカゼインたんぱく質中のリン酸が外れて水溶性カルシウムと強く結合してしまい、水溶性カルシウムが残存しなくなるため、レンネットを加えても固まりません。
絞りたての生乳・「八千代牛乳」・超高温殺菌された市販牛乳の3種類でレンネット実験を行ったところ、生乳と「八千代牛乳」には凝固が確認でき、「八千代牛乳」がより生乳に近いことを目の前で確認。最後に出席者みんなで八千代牛乳を試飲して、安全性とおいしさを実感しました。
多くの参加者から「生産者の切実な思いが伝わりました。支部・ブロックで、『八千代牛乳』の応援に取り組みます」という感想が寄せられました。