(田尻)
お米は日本が唯一100%自給できる作物です。しかし、日本人のお米の消費量は年々減少。1人あたりのお米の消費量は、1960年代はじめには年間約120kgだったのが、2006年ではその半分の約60kgにまで落ち込んでいます。
日本の食料自給率は、このお米の消費量の減少とともに、低下してきたと言えます。主食であるお米の自給率は全体の食料自給率に大きく影響しているのです。
お米には身体に必要な栄養素がバランス良く含まれています。消化吸収も良く、主食として優れていることはもちろん、どんなおかずにも合わせることができます。そして、主食と汁物、副菜といった一汁三菜が日本の伝統的な食事の典型でした。
しかし近年、食の欧米化がすすむとともに、肉類や油脂類の摂取量が増える一方で、お米や野菜の摂取は減り、同時に食生活のバランスも崩れてしまいました。それにともない、肥満や生活習慣病が増加。健康に関心が高まりつつある今、あらためて「日本型の食生活」が見直されています。
JAみどりの田尻産直委員会は、1981年に結成されましたが、そのきっかけとなったのが、当時の宮城県で広く実施されていた水田の航空防除や、ダイオキシンを含む農薬の使用に対する疑問からでした。県内の河川水質調査で魚介類の体内から残留農薬が検出され、自分たち自身や消費者、そして何より子どもたちへの影響を考え、使用の中止・廃止運動に取り組みました。
その後、化学肥料や農薬を削減する取り組みへと広がるなか、水田が多種多様な生きものたちの宝庫へと変わっていることに気づき、「田んぼの生きもの調査」を開始し、自然と共生していく環境保全型稲作へと地域全体で取り組んでいます。
東都生協さんとは、産地交流のみならず2005年度から「田んぼの生きもの調査」の企画をはじめ、今年度は6月から11月までの期間で定期的に企画をし、季節ごとの生きものたちの変化について調査を実施しています。
「お米を真ん中に」をテーマに取り組んでいるこの機会に、日本人の主食である「お米」の見直しと、JAみどりの田尻産直委員会の活動をご理解いただくとともに、生産者が丹精を込めてつくった「宮城ひとめぼれ」をぜひ召しあがってください。
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