ネットでのご注文はこちら さんぼんすぎに掲載しきれない商品も紹介しています。

アレルギーがあっても、 食生活は 楽しくなきゃね! ~東都生協の食物アレルギー対策~

 今でこそ、食物アレルギーの問題は広く知られ、2002年からは容器包装加工食品にもアレルギーの表示が義務付けられるようになりましたが、一昔前はそのような表示も対応する商品もなく、自然食品店などでアレルゲン不使用商品を一般食品よりはるかに高い価格で買うということが一般的でした。「適正な価格で、アレルギーを考慮した安全な食品が欲しい」という組合員の声に応えて始まった「アレルギーを考慮した商品」のページは、東都生協の商品案内「さんぼんすぎ」にて、毎月最初の回(第1回)にご案内しています。2014年2月1回からは、一部商品がサイトで毎週注文できるようになりました。

たかきび

 東都生協ではJA新いわての雑穀を何種類か扱っています。その中で新顔はこの「たかきび」。別名「もろこし」とも呼ばれ、普通のきびに比べて粒が大きく、モチッとした食感です。1カップのたかきびに対し、1.5カップの水に一晩浸けて、炊飯器か鍋で炊きます。
 つぶつぶのルックスと食感を生かして、ハンバーグにするのがおすすめです。作り方はアレルギー相談室にお問い合わせください。

米の麺、三穀めん

 そばや小麦にアレルギーがあると、そばやラーメン、うどんやパスタを食べることができません。「アレルギーがある方にもおいしい麺を食べてもらいたい」という思いで、(株)自然芋そば(新潟県上越市)は雑穀麺専用の工場を設け、「米の麺」や「三穀めん」などを製造しています。米の麺はアジア風麺、三穀めんはパスタのような使い方がよく合います。

国産米粉の発芽玄米マカロニ フジッリタイプ

 秋田県大潟村の(株)大潟村あきたこまち生産者協会では、あきたこまちやもち米の加工品を作っており、特に発芽玄米の麺類に力を入れています。東都生協では今のところフジッリタイプのマカロニを扱っています。もちもちした食感が特徴です。小麦で作ったマカロニに比べて伸びにくいので、スープパスタにもおすすめです。

 これらはアレルギー対策に特化した商品ではありませんが、原材料も製造工程も食物アレルギーに配慮しているので、アレルギーのある方にもない方にもおいしく召し上がっていただけます。ソースに気を配った上で、一緒にパスタパーティをしても楽しそうです!

 東都生協の食物アレルギー対策で、忘れてはならないのが「アレルギー相談室」。2002年の開設当初から、東都生協の組合員であり、食物アレルギーの専門家でもある武内澄子さんが、相談員として活躍しています。 そんな武内さんに、ご自身の仕事の話を中心に、東都生協のアレルギー対策についてお話ししていただきました。

東都生協加入のきっかけ。

 横浜から東京に越してきて、近所で「野菜が良い」と評判だったので、東都生協に加入しました。それが約20年前です。子どものアレルギーがひどかったので、「アレルギーを考慮した商品」は重宝していましたが、当時は取扱商品が少なくて、別刷りのモノクロチラシに20品ほど載っている程度でした。表に載っているコーヒーはフルカラー印刷だったのに(笑)。
 ニュータウン支部(当時)の委員会活動で、「アレルギー対応食品の仕入委員会をつくりたいね」という話が盛り上がって、20周年記念として実現しました。そこで代表委員として活動していくなかで、アレルギーを考慮した商品を増やしていきました。

アレルギー相談室開設。

 2002年(平成14年)に食物アレルギーの特定原材料表示が完全施行される前に、常務理事から「アレルギーの相談室を開設するので、相談員になってほしい」と打診を受けました。そこで仕入委員会の代表委員を辞めて、相談員になり、今に至ります。

 よくある質問は、商品の詳しい原材料の問い合わせのほかに、表示の読み方、除去食の作り方、栄養の摂り方、室内環境整備などに関する相談もあります。お子さんが幼稚園や小学生の方からは、周りに子どものアレルギーをどう伝えればよいか、などをよく聞かれます。保育園や学童保育の先生からも、主におやつの製造環境(コンタミネーションの有無)について質問を受けます。

 相談が集中するのは、入園・入学の時季。アレルギーのことを学校と相談する時期と、準備する書類についての相談が多くなります。お泊り保育や修学旅行の相談も受けます。あとは先生方との関係や医薬品の学校での管理に関する相談ですね。最近はお父さまやおばあさまからの相談が増えていて、時代の変化を感じます。

コンタミネーションとは…食品を生産する際に、原材料としては使用していないにもかかわらず、特定原材料などが意図せず混入すること

詳しい仕様書でアレルゲンを特定。

 東都生協では、商品の仕様書(ガイド)が詳しいので、何がどこに使われているのかが分かります。例えば、小麦を含む商品があったとします。アレルギーは食品に含まれるたんぱく質によって引き起こされるので、小麦由来のたんぱく質が含まれているのならば、避けるべき商品です。逆に、しょうゆに使用される小麦は、アミノ酸まで分解されているので、小麦アレルギーであっても大丈夫なことがあります。小麦マークがしょうゆの小麦なのか小麦粉なのかを知りたいのです。正しい情報を得て選択肢が増えることによって、食生活も豊かになっていくわけです。

東都生協は「大豆」も表示。

 大豆はアレルギーを起こす人が少なくないのに表示義務がありません。東都生協では仕様書を基に、商品案内「さんぼんすぎ」紙面でマーク表示しています。東都生協独自の取り組みで、大豆アレルギーの方に喜ばれています。

 最近は、ごまアレルギーの方からの問い合わせが増えています。特に中華料理には風味付けにごま油が使われることが多いので、ごま油を使わない商品を探しておすすめしています。

 消費者庁は今年5月にアレルギー表示の見直しを行いました。同庁が2011~2012年度にかけて行った即時型アレルギーモニタリング調査で、ごまやカシューナッツで一定数のアレルギー症例が報告されたため、ごまとカシューナッツが推奨表示品目に指定されました。ごまは健康志向も手伝い、使われていることが想像できないようなカレールゥやレトルトカレー、芋ようかん、お茶など多種多様な商品に使われています。ごまが表示されるようになれば、誤食のリスクが少なくなると思います。

「アレルギーを考慮した商品」ページの思わぬ効果。

 先にお話しした通り、最初はモノクロ印刷の別チラシからはじまったアレルギーを考慮した商品(毎月最初の回に掲載)ですが、仕入委員会のみんなでアピールして、「さんぼんすぎ」本紙の中に入れてもらえたのは大きかったです。「さんぼんすぎ」にあることで、アレルギーと無縁の方から、「お友だちがアレルギーで困ってて…」というお電話をいただきます。アレルギー患者でない方にアレルギーについて知ってもらえるのはうれしいですね。

 このページの商品は、「さんぼんすぎ」の他の商品と同じく、商品の仕様書も確認していますし、できる限り私自身が工場に視察に行って、製造状況を確認するようにしています。紙面下段のコーナーで、新商品の製造状況や特徴を紹介したり、料理の提案もしています。
 おすすめは「国産米粉の発芽玄米マカロニ フジッリタイプ」。これは茹でずにそのまま揚げて、砂糖か塩をまぶすとサクサクのかりんとうになります。「こめぽんせん」もおすすめです。お湯で溶くと簡単おかゆの出来上がり!

 アレルギーを考慮した商品のページには載っていませんが、ハムのページに毎週掲載されている鎌倉ハムクラウン商会のハムとウインナー、ベーコンには、卵・乳・小麦が使われていません。また、工場内にそれらの原材料も持ち込まれていないので、アレルギーのある方たちにおすすめです。

判断できる、確かな情報を提供。

 文部科学研究事業でアレルギー患者を対象に行った調査によると、アレルギー専用窓口や、窓口にアレルギーを理解している人が欲しいという結果が出ています。

 というのも、食べて大丈夫かどうかの判断情報を欲しいがためにメーカーに直接問い合わせているのに、アレルギーを理解しない返答が多々あるのです。商品事故を恐れて、「とにかく食べないでください」と返されてしまう。もしかしたら問題なく食べられるものかもしれないのに、正しい情報が得られないばかりに、食生活が貧しくなってしまうのは避けたいですよね。
 逆に、アレルゲンを使用しているのに「使っていません」と回答されたら、発症の危険性があり、これも避けなければなりません。

 私は子どもの食物アレルギーを経験し、勉強もしてきたので、今アレルギーで悩んでいる人の気持ちも分かりますし、知りたい情報を提供することもできます。アレルギーの質問にアレルギーを知る人が答えることは重要ですし、それがアレルギー相談室や東都生協への信頼につながっていると思います。

武内澄子さん プロフィール

「食物アレルギーの子を持つ親の会」代表
元厚生労働省食品表示に関する研究班「アレルギー表示検討会」委員
元東都生協仕入委員会アレルギー対応部会代表委員

著書『心配しないで! 食物アレルギー 親と子からのメッセージ』家の光協会
共著『食物アナフィラキシー/アレルギーが生命を奪う』農文協、『アレルギーと食・環境』食べもの通信社、『家族と専門医が一緒に作った小児ぜんそくハンドブック2008』協和企画

アレルギー相談室のページも併せてご覧ください。
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