新世代チャレンジプロジェクト 新しい産直に挑戦する若き耕し人たち
埼玉産直センター
百年トマト生産者のみなさん

「新世代チャレンジプロジェクト」とは?

歴史

1973年の設立以来、東都生協は「産地直結」で毎日多くの農産物を組合員にお届けしています。組合員と志ある多くの産直産地・メーカーに支えられて、産直活動を継続してきました。

しかし、東都生協の「産直」を長年支えてきた日本各地の産地の多くが現在、深刻な後継者問題を抱えています。産地によっては年々生産者数が減少し、取り扱いが出来なくなる品目もあったりします。

食の未来づくり、持続可能な産直を目指す上で避けては通れないこの問題に対して、我々東都生協職員が、各産地の若手生産者と共に何かできることはないだろうか…

そんな想いから、東都生協は2010年2月13日「第27回生産者と組合員と職員の交流集会」にて「新世代チャレンジプロジェクト」を宣言。若い世代の生産者・職員・組合員による新世代の産直を実現する取り組みをスタートさせました。

マスコットキャラクター やったろう

コンセプト・想い

新しい世代が協力して未来に続く産直を創造する

新世代チャレンジプロジェクトは、産直産地の若手生産者と組合員と職員によって、新世代の産直を実現する取り組みです。新規就農し試行錯誤しながら日々研鑽を積んでいる若手生産者も、最前線で商品をお届けし最も近くで組合員に接する供給センターの職員も、組合員により良い商品を届けるべく各部門を担当する商務も、色々な立場の「若手」が参加しています。

「このままではいけない」「何とかしなければ」「私たちに何ができるのか」。そんな思いが新世代チャレンジプロジェクトの原点です。東都生協の職員と各産地の若手生産者たちはこのプロジェクトの中で繋がり、情報を共有し、交流を深めてきました。コロナ禍で実際に産地を行き来する交流が難しくなった時は、オンラインでの組合員との交流企画や産地同士をコラボさせたオリジナルセットの利用促進など、様々なチャレンジを継続して行ってきました。

農産グループには毎週、本当に多くの「生産者カード」が送られてきます。その中で組合員から若手生産者に対して寄せられた声に「あなたたちは日本の農業の未来そのもの」というものがありました。

若手の生産者・東都生協の職員ともにより良い商品をお届けして、次の世代、また次の世代へと若手を応援するこのプロジェクトをつなげていけるように頑張ります。

目指すこと

  • 産直を支える新世代の農業の応援(担い手の育成)
  • 新世代の生産者・組合員・職員の絆を深める(東都生協産直の継承と発展)
  • 産直が発展するアイディアを積極的に実現する(農畜産物の利用促進など)

取り組み

産地相互交流訪問

同じ品目を作る産地がお互いを訪問し、栽培技術などの交流を行います。本来、栽培技術は飲食店でいう「秘伝のタレ」。それを惜しげもなく披露しあうことができるのは、それが農業の活性化につながると信じているから。東都生協に集う産直産地ならではの取り組みです。

生産者の体験同乗

供給車両に同乗し、組合員や供給職員と意見交換をします。自分たちの出荷した物が、組合員の手元にどうやって届くのだろうか? 自分たちの作った野菜や果物は、組合員にどのように受け止められているのだろう。自信を持って良いところや、もっとがんばるべきところはどこなのか? そんな思いで。
お会いした際はぜひ、「食べてるよ!」「がんばって!」と声をかけてくださいね。彼らの試行錯誤の助けになります。

奈良五條産直組合(奈良県五條市)

益田 吉仁さん(左) 小西 正高さん(右)

生産者体験同乗の様子 菅野職員(中央)

オンライン交流会

新型コロナウイルス感染症の影響で、組合員と生産者の直接の交流機会は減少を余儀なくされました。そんな中、オンラインで組合員と産地をつなぐオンライン交流会が登場。なかなか訪問が難しい遠方の産地ともつながることができ、交流の新しい形として活用していくことが期待されます。

産地マップ

生産者インタビュー

栽培品目
ミニトマトカラーピーマンかぼちゃ馬鈴薯など

どさんこ農産センター
(北海道 余市郡 赤井川村)
二川 英司さん

東都生協組合員のみなさまこんにちは。北海道どさんこ農産センターの二川英司です。

どさんこ農産センターは東都生協設立の翌年からお付き合いが始まり、40年以上お世話になっています。おかげさまで、現在25名の仲間がいてメンバーの半数が40歳以下の若い世代になり、新規就農のメンバーも沢山いて活気のある産地となりました。

私はミニトマト・カラーピーマン・かぼちゃ・馬鈴薯など栽培していて、栽培している作物のほとんどを生協に出荷させていただいています。美味しく安心して食べてもらえる農産物を育てる事をモットーに日々農業に励んでいます。生産者は食べてくれる組合員さんを想像し作物を育て、組合員さんは作ってくれた生産者を想像し安心して食べられる。そんな関係を作ることができるのが東都生協だと思います。

異常気象やコロナなど様々な不安がある世の中ですが、食を通じてお互いに笑顔が生まれるようなそんな関係になれるように頑張ります。子供たちの世代に繋がる産直!!応援よろしくお願いいたします。


生産品目
ぷりんセス・エッグ鳥骨鶏のたまご

匝瑳ジーピーセンター
(千葉県 袖ヶ浦市) 
北川 貴基さん

匝瑳ジーピーセンターの北川貴基と申します。創業者である祖父からの意志と技術を受け継ぎ、卵質を追求した、ぷりんセス・エッグ、烏骨鶏の卵を千葉県袖ケ浦市で生産しています。

「職人のための職人であれ」この農場理念の下、見る目の厳しいパティシエ、料理職人さんにまで認められるようなたまご。それが私たちの目指すプレミアムエッグです。千葉県鶏卵品質改善共進会では最高位である、農林水産大臣賞を受賞致しました。

ヒヨコから育て、飼料コンサルタントによって設計された独自配合のえさ、ミネラル豊富な地下水を与え、顧問獣医師と共に徹底した体調、衛生管理に努めています。食卓の笑顔に繋いでいけたら生産者としてこの上なき幸せです。


栽培品目
有機玉ねぎ柑橘類

大矢野有機農産物供給センター
(熊本県 上天草市) 
益田 誠一郎さん

大矢野有機農産物供給センターの益田誠一郎です。家族は、私、妻、娘3人、母です。

私、妻、母の3人で農作業をしています。趣味は映画鑑賞、好きな酒はレモンサワーです。たまに飲み過ぎもあります。

生産している作物は、柑橘と有機新玉ねぎです。生産する上で私が心がけていることは、持続可能な農業を常に目指し、子供たちが大人になっても安全で安心な農産物を食べることができるよう作っていくことです。

地域では、消防団員、下山保育園の保護者会長、上天草市認定農業者会副会長を努め地域のためにも頑張っています。

私の住んでいる熊本県上天草市は、熊本県の西部にあり有明海と八代海に接し、天草諸島の玄関口に位置しており、いくつかの島々から構成されています。その中に維和島という天草四郎誕生の地としても知られている島があり、山の中腹に大矢野有機農産物供給センターがあります。事務所からの見晴らしは最高ですよ。組織内では、青壮年部長兼理事と柑橘部会長も務めています。大矢野有機農産物センターとして30周年を迎え、先輩から東都生協との歴史や苦労話を聞いています。今後も頼られる産直産地を目指し組織作りを頑張っていきます。

こだわり商品Story

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