赤ちゃんとともに暮らすお母さん・お父さんには心のゆとりが第一! ~限られた「赤ちゃん」の時間を大切に~

 最初は寝転がって手足を動かしているだけの赤ちゃん。でも首がすわったり、寝返りをうったり、ずりばいしたり…と日々成長しています。「瞬間移動」する赤ちゃんを見ていると、成長の早さを感じ、お話が出来るようになると、うれしい反面、ちょっぴり寂しさも。赤ちゃんの時間は限られているのだと思い知ります。

 そんな限られた赤ちゃんの時間は親にとっても大切な時間。ケラケラ笑う姿に癒される時もあり、寝顔にホッとする時もあり。それでも意思疎通の難しい相手だけに、泣きたくなるような思いを抱くこともあると思います。

 心に余裕がないな…と感じたら、なおさら「かわい~な」の出番です。手軽に使えるベビーフードや便利なグッズをそろえてお待ちしています。赤ちゃんとの限りある大切な時間を笑顔で楽しくお過ごしください。

孫に食べさせられるものを

ラベルも手で貼っています。

 (株)味千汐路では、有機原料を使った調味料・ドレッシング・ベビーフードを、有機JAS認定の工場で製造しています。「健康へのまっすぐなこだわりで、安全・安心を食卓に」を創業以来の理念とし、下ごしらえからラベル付けに至るまで、手作業に近い工程で、丁寧に作っています。

 (株)味千汐路の前身では、大手冷凍食品会社の下請けとして鶏肉の加工品を作っていました。しかし鳥インフルエンザの深刻化で方向転換を迫られることに。他にレストランや結婚式場を経営していたため、専務をはじめとする4人の「おふくろ」さんたちのレシピをもとに、有機栽培かつ国産の原料を使い、調味料製造に進出することにしました。「有機かつ国産」にこだわったのは、ちょうどその頃社長が体調を崩しており、お連れ合いである専務が「少しでも健康に良いものを」と考えたことに因ります。

「若い人が作っていたら違う味になっていたかも」

副社長の山田さん。専務たちの熱い思いを引き継いでいます。

 そんな「有機かつ国産」にこだわる(株)味千汐路がベビーフードを作ることになったきっかけは、社長と専務のご夫妻に孫が誕生したことです。市販のベビーフードのラベルを見ると、何だかよく分からないカタカナがたくさん。しかも赤ちゃん向けにしては味付けが濃く、(語弊がある表現ですが)大人が食べてもおいしいと感じるほどでした。

 離乳期は食べること自体や食べ物の味をじっくり覚えていく大事な時期。有機野菜の素材の味が分かるように、しょうゆやみそなどの調味料は風味付け程度に抑えています。レシピはもちろん「おふくろ」さんたちによるものです。

「オーガニック」(有機JAS認定)はこんなに大変!

 食品加工のさまざまな場面に「有機JAS認定」は許可されますが、緻密な管理が求められるため、相当の労力(とそれを支える情熱)が不可欠です。ベビーフードのような加工食品は、有機食材と認められた素材のみを95%以上使用して製造しないと、「オーガニック」を名乗れません。

 (株)味千汐路でも、有機食材とそうでない食材(鯛めしの鯛など)、有機JAS認定の商品とそれ以外の在庫をしっかり分別管理。また有機JASマークの流出や不正を防ぐために、ラベルの数や用途を常に把握しています。最終製品からはじめの原料まで容易にたどれる「明確さ」も、有機JAS認定の必要条件。これらの管理があってこその、有機JAS認定工場なのです。

良いものを求め、ないものは自分たちで作る

工場長の佐藤さん。安全な材料の調達に奔走しています。

 日本で流通している有機大豆の豆乳の多くは、輸入原料を使用しています。そこで(株)味千汐路では、国産の有機大豆を工場で豆乳にしています。東都生協では取り扱いはありませんが、「うどん」も石川県から有機小麦を仕入れ、びんの中で溶けてしまわないような麺を工場で練り上げています。

 工場の近くにある自前の農場では、種子保存用の種と苗を育てています。まだ収穫は安定しておらず、昨年は大豆もうまく育たなかったそうです。工場長の佐藤さんは「国産のごまは貴重だから、農薬を使わないで試しに作ってみたんですが、見事に虫に食われちゃいましたよ」と苦笑しましたが、その「ないものは作る」という思いは、4人の「おふくろ」さんたちをはじめとする(株)味千汐路の「良いものを届けたい」との気持ちがひと瓶ひと瓶にしっかり込められていることの証左でもあります。


シリーズ不動の一番人気!7ヵ月ごろから 有機米 つぶつぶ野菜おじや日本海で獲れた鯛を使用。12ヵ月ごろから 鯛めしほんのり醤油味。12ヵ月ごろから 大豆と野菜の五目煮

赤ちゃんが食べるものだから、万全を期して

 有機野菜の専門商社から、東日本大震災以降は関東・東北・一部中部地方産以外のものを仕入れています。また、原料の産地をホームページ上で公開するとともに、製品の放射能検査も行なっています。
 「赤ちゃんが食べるものなので、私たちにできることは積極的にやっていきます」と、副社長の山田さんは力強く話されました。

★東都生協(コープ)では、取り扱い商品16品のうち、原材料の重複が少ない4品(有機米つぶつぶ野菜おじや、鯛めし、ほうれん草クリーミーペースト、ミックス野菜)の検査を2011年12月29日・30日に行いました。
残留放射能自主検査結果はこちら

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