みんなの活動:これまでの活動報告

食と農
  • 食と農をつなげていく実践活動に取り組んでいます。
  • 食の安全と食料自給率を高める取り組みをすすめます。
八千代牛乳生産者の切実な思いが伝わりました

ネット協議会全体会で「MOMO学習会」を開催

レンネット実験。牛乳に酵素のレンネットを加え、凝固の有無で、タンパク質の変成を調べます

レンネット実験。牛乳に酵素のレンネットを加え、
凝固の有無で、タンパク質の変性を調べます

実験結果。生乳・八千代牛乳は凝固しましたが、市販品は凝固しません

実験結果。生乳・八千代牛乳は凝固しましたが、
市販品は凝固しません

千葉北部酪農農協職員の加川さんが実験

千葉北部酪農農業協同組合職員の加川さんが実験

9月27日、ネット協議会全体会では、八千代牛乳のおいしさや産地の取り組みを紹介する「MOMO学習会」を行い、支部運営委員長に八千代牛乳への応援を呼び掛けました。

学習会では、千葉北部酪農農業協同組合・高橋常務理事が「八千代牛乳のこだわり」と「酪農農家の現状」を説明、同組合職員・加川さんが「レンネット実験」を行いました。

八千代牛乳のこだわりとは、良質な生乳生産のため牛に収穫後農薬散布されていない非遺伝子組換え飼料を与え、生乳の風味を損なわない75度15秒殺菌法(HTST法)を用い、さらにHTST法の前提条件として衛生管理を徹底すること。

これほど大切に生産した牛乳の売り上げが、今大きく落ち込み、飼料の価格高騰がそれに追い討ちをかけるなど酪農農家は厳しい状況に置かれています。

この危機的状況を打破するためには、生産者と東都生協組合員が八千代牛乳の利用向上について話し合うことが必要であり、酪農農家も自ら飼料(用)米を栽培するなど飼料の国産化とコストダウンに努力しなければならない、と高橋さんは熱く語りました。

生乳・八千代牛乳・超高温殺菌市販牛乳にレンネットを加える「レンネット実験」では、八千代牛乳がより生乳に近いことを目の前で確認。最後に出席者みんなで八千代牛乳を試飲して、安全とおいしさを実感しました。

多くの参加者から「生産者の切実な思いが伝わりました。支部・ブロックで、八千代牛乳の応援に取り組みます」という感想が寄せられました。

※レンネット実験:レンネットとは、牛の胃中にある凝乳酵素の名称。乳中のカゼイン(タンパク質の一種)を凝固させる働きがあります。乳を高温処理すると熱でタンパク質が変性し酵素が働かなくなり、乳は凝固しません。レンネット実験では、生乳・牛乳にレンネットを加えて、凝固するか否かで、乳のタンパク質の変性の有無を確かめます。