みんなの活動:これまでの活動報告

食と農
  • 食と農をつなげていく実践活動に取り組んでいます。
  • 食の安全と食料自給率を高める取り組みをすすめます。
牛さん 私の育てた飼料米食べてね! 

~「飼料米ありがとう交流会」~

東都生協では、組合員が自宅でバケツなどを使って飼料米を栽培し、それを畜産農家の飼料として利用してもらう「牛さん・鶏さんにごはんをあげよう!」に取り組んでいます。穀物飼料などの高騰などで経営が逼迫している酪農を応援する目的で、昨年度からはじまったこの企画。大好評だった昨年度に続いて、本年度も多くの組合員が参加しました。

1月16日に、飼料米の栽培にチャレンジした組合員の中から26人が、みんなで栽培した飼料米のワラを牛さんに渡しに、千葉北部酪農農協 藤崎牧場を訪問しました。

現地に着くと、千葉北部酪農農協の加川職員からあいさつが。経営状況が厳しい中、こうした組合員の応援が励みになることや、飼料米を家畜用飼料にすることは生産コストや数量確保など課題は多いものの、将来的に実現できれば国内の飼料自給率向上に一石を投じることができるとの、飼料米への今後の展望が話されました。
そのあとに生産者の藤崎文雄さんから、この取り組みに参加した組合員に感謝状が贈られました。
千葉北部酪農農協 加川職員のあいさつが 生産者の藤崎文雄さんから感謝状の贈呈

さあ、いよいよ自分たちで栽培した飼料米のわらを牛さんに食べてもらうために牛舎に移動。ところが普段から食べ慣れていないせいか、わらに興味を示すのですが、なかなかバクバクとは食べてくれません。そこで、普段から食べているえさをまぶすなどの工夫をして、根気よくわらを与え続けると、少しずつですが食べはじめてくれました。
飼料米を牛にあげます 飼料米を牛にあげます②
飼料米を牛にあげます③ 飼料米を牛にあげます④


昼食後には、バターづくりや乳しぼりなどの酪農体験を行いました。
藤崎さん夫妻が用意してくれたおいもで焼き芋を焼き、みんなで作ったバターをつけて食べました。
また、子どもたちは乳しぼりにもチャレンジ。最初はおそるおそるでしたが、やがて慣れてきてみんなうまくできました。
藤崎さん夫妻が用意してくれたおいもをみんなでセッティング。今回はみんなでつくったバターをこの焼いもにつけて食べました 「おそるおそる」の乳しぼりでもみんなうまくできました

交流会の最後に、参加者からは「自分たちが育てたわらを直接牛にあげることができてよかった」「今年はうまく育たなかったけど、ほかの方の育て方を参考にして来年は再度チャレンジしたい」「このような体験の機会を与えてくれた藤崎さんに感謝します」など、今回の感想を藤崎さんに伝え、藤崎牧場をあとにしました。
飼料米の栽培体験を通じて、畜産農家の苦労や、穀物自給率の実態を知るきっかけができ、参加した組合員にとって有意義な取り組みとなりました。