活動・事業計画

2018年度 私たちが目指すもの

2017年度は、激変する社会環境や組合員の生活の変化に充分に対応することができず、事業経営結果が前年・予算共に大きく割り込み、現段階では第9次中期計画での経営数値と組合員のくらしや地域社会に貢献していく目標の達成は困難となりました。

本来であれば2018年度は、次の第10次中期計画の3カ年(2019年度から2021年度)と2020年ビジョンの次を構想すべき時期ですが、第9次中期計画を2年延長して、早急に事業を成長軌道に乗せるべく、重要課題の解決に組織を挙げて取り組みます。2018年度からの3カ年で経営基盤の盤石な基礎を築き、安定した剰余をつくることで組合員のくらしや地域社会に貢献していきます。

東都生協は創立45周年を迎えます。2018年度は厳しい事業状況の克服に重点を置き、新規組合員を増やす活動と、組合員が寄せる東都生協への期待の声に徹底的に耳を傾けながら、商品や情報発信などの充実に努め、利用の結集と定着を高めます。また、経費構造の改革や職員の人材育成と働き方の見直しにもスピード感をもって取り組んでいきます。

2018年度の事業と活動の柱

組合員活動

食の大切さを学び、商品の良さを知り・知らせる活動を進めて利用につなげていきます。また、環境、平和、くらしの問題にも目を向け学び合います。

地域密着の活動やSNS での情報交流などで、組合員活動や商品の良さを実感してもらえる工夫を進めます。

商品や産地・メーカー、くらしの問題解決に寄せる想いや感想など、組合員の声を集めて、いろいろな場面で紹介していきましょう。

事業経営

組合員の年齢構成も大きく変わり、生活スタイルやくらしの中での生協との関わり方もこれまでと同じではありません。さまざまな場面で組合員との直接対話の機会をつくり、早急に商品事業の見直し改善を進めます。

新規の組合員を迎えることは宅配事業の永続性にとって大変重要です。利用につながる組合員を増やし、利用の定着を目指します。また、利用を休止している組合員の利用再開と安定利用に取り組みます。組合員に東都生協をたくさん知ってもらい、くらしになくてはならない存在となるためのフォロー体制も整備していきます。

組織運営

業務組織は経費構造の改革や旧態依然とした制度の見直し、生産性の向上による効率的で効果的な仕事の組み立てを追求し、事業成長をはじめとする重要課題の実現速度を高めるための業務改革を進めます。経営基盤の強化はここからしか始まりません。2019年度以降で事業成長が果たせるような基盤づくりに全力を挙げて取り組みます。

Ⅰ.組合員活動

組合員活動では産地直結の取り組みにより、日本の食料自給率向上と食と農を守る「食の未来づくり運動」を進めます。また、人と人とが助け合い、環境や平和、社会をよくする活動に取り組みます。それらの目標に向かってさまざまな挑戦ができる組合員活動を再構築し、活動の担い手を発掘して、組合員ならだれもが参加できる広がりを追求します。

〈目指すこと〉

  1. ◇だれもができる活動の広がりをつくります
  2. ◇新しい組合員を増やします

〈取り組むこと〉

  1. 1.いのちをつなぐ大切な食べ物を未来につなげる
    1. (1)産地・メーカーとの交流で産地直結を実感します
    2. (2)商品の良さを知り、利用を増やします
    3. (3)食の大切さを学び、次世代につなげます
  2. 2.一人ひとりの力を合わせ、いのちとくらしを守る
    1. (1)環境にやさしいくらしをすすめます
    2. (2)みんなで助け合えるつながりを広げます
    3. (3)平和な社会を持続するために考え行動します
    4. (4)くらしの問題に目を向け学び合います

Ⅱ.事業経営

1. 利用基盤の強化

  1. (1)利用につながる組合員を増やす活動を進めます
    1. ①新規加入者の継続利用率を改善し、利用人数を伸張させます。
    2. ②組合員と連携し新規組合員を増やす取り組みを進めます。
  2. (2)安定した利用につながる取り組みを進めます
    1. ①利用を休止する組合員に対して、問題解決の提案対応を行います。
    2. ②登録商品の利用促進を行います。
    3. ③新規の受入れ体制を整え配達時間の一定化に取り組みます。
    4. ④スマートフォンやインターネット注文の登録促進を行います。
    5. ⑤組合員の利用動態分析に基づく、情報提供と利用普及の対応を進めます。
  3. (3)共同購入の仕組みを強化していきます
    1. ①地域や住宅環境に対応した供給方法を検討します。
    2. ②保育園や学童保育、高齢者施設などの法人施設が利用しやすい仕組みづくりを進めます。
  4. (4)組合員の期待に応え続ける共同購入事業を目指し損益の改善を進めます
    1. ①配送センター再編を進め、事業の効率化と物件費の圧縮を進めます。
    2. ②配送に関わる手数料について見直しを行い、多くの組合員が利用し続けられる仕組みづくりを進めます。
  5. (5)組合員の期待に応える業務品質向上を進めます
    1. ①配達業務の品質と職員の営業力・対応力を向上させていきます。
    2. ②コールセンターと電話注文センターの業務品質と生産性の向上に努め、組合員満足度の向上につなげます。
    3. ③業務に寄せられた組合員の声を分析し、業務改善を迅速に行います。

2.「食の未来づくり運動」の推進

  1. (1)国内農畜水産業の維持・発展に貢献する事業と運動に取り組みます
    1. ①環太平洋経済連携協定(TPP)批准の反対や「主要農作物種子法」廃止への対応に取引先とも連携して取り組みます。
    2. ②国産応援や水田保全につながる取り組みを進めます。
    3. ③商品を通じて提供する価値について、分かりやすく共感しやすい表現で発信します。
    4. ④「食」と「農」を近づける「交流・訪問2万人運動」を積極的に進めます。
  2. (2)取引先と協働して、食の未来につながる事業と運動に取り組みます
    1. ①次世代の産直を創造していく「新世代チャレンジプロジェクト」の活動を多くの生産者、組合員、職員に発信して食の未来づくり運動の輪を広げていきます。
    2. ②循環型農畜水産業の取り組みを商品普及などで支援します。

3.東都生協ならではの産直の強化

  1. (1)農産物はどこにも負けない品質とおいしさを実現するために、産地との協働による独自の取り組みを実施します
    1. ①東都生協だからできる産直オリジナル企画の開発や「産直プライベートブランド」作りを進めます。
    2. ②主要取引先と、関係性の強化と組合員のくらしへの役立ちを目的とした取り組みを計画し、実施します。
    3. ③産直政策や産地政策の見直しを進め、産地団体などとの協議を進めます。
    4. ④東都生協が発信するSNSで、産直産地からのビデオレターなど、掲載する情報の充実に努め、閲覧者を増やし東都生協の魅力を伝えます。
    5. ⑤産直産地が確信を持って生産し続けるための需給調整の仕組みとしてサポート企画(グリーン・フルーツ・東都みのり)のサポーターを増やす活動に取り組みます。

4.商品の充実で利用の向上

  1. (1)組合員の声を聞くことで組合員のくらしを想像し、商品や商品案内の充実や改廃に反映させ、くらしに貢献することで、一人当たり利用金額を向上させます
    1. ①組合員の声(ひと声生協や各種活動で寄せられるさまざまな声)について、業務に反映させます。
    2. ②商品モニター活動では、組合員のくらしを知るためのアンケートや、お気に入り商品を知るためのアンケートなどを行います。
    3. ③茶話会では、組合員のくらしに役立つ商品を知るために、設定したテーマに沿って組合員と職員のおしゃべり会を行います。
    4. ④新商品おしゃべり会では、商品の魅力や活用場面の意見を聞き供給促進案をつくり、組合員活動と連携した商品利用普及に努めます。
    5. ⑤供給担当の職員を対象に茶話会やアンケートを行い、供給現場の視点を通じた組合員のくらしを商品の充実や改廃に反映させます。
  2. (2)独自性を明確にした商品を充実させます
    1. ①「わたしのこだわり」商品の品ぞろえや、組合員が望むリニューアル(仕様変更など)を推進します。
    2. ②「東都ナチュラル」を通して環境に優しいライフスタイルの提案を推進します。
    3. ③「米の精」の取り組みと合わせた商品の利用普及を推進します。
    4. ④産直や「わたしのこだわり」、「東都ナチュラル」「米の精」などの商品を大切にした東都生協の価値を内外に発信し、共感を広めます。
  3. (3)商品構成を見直し、くらしの変化に対応した新たな商品の開発や利用提案を進めます
    1. ①食生活の変化に合わせた、手軽・簡単・食べやすい・ヘルシー・おいしいをコンセプトにした商品の充実を進めます。
    2. ②食材キット商品の充実に努めます。
    3. ③シニア、ベビー、アレルギーなど、くらしの変化に対応した分野での企画を推進します。
    4. ④組合員からの要望を積極的に実現させ、内容は広く共有していきます。
  4. (4)商品案内の品質向上に努めます
    1. ①商品案内の用途である、商品案内の見やすさと、選びやすさの品質向上に努めます。
    2. ②商品案内の役割として、産直を中心とした取り組みのこだわりや、商品価値の発信に努めます。
  5. (5)商品の安全・安心と信頼を高めます
    1. ①東都生協品質管理システムによる新商品供給前点検の運用と日常的な商品管理を強化して商品の品質水準を高めます。
    2. ②残留放射性物質の検査と検査結果の情報公開を継続します。また、安全・安心をテーマとした学習会を実施するなど、有益な情報提供ができるように工夫します。
    3. ③取引先と連動した畜産飼料のGMO(遺伝子組換え作物)検査を継続し、GMOに関する組合員向け学習会も開催します。

5.地域への貢献や組合員の願いを実現する弁当配食事業の展開

  1. (1)誰もが安心して利用しやすい配食事業サービスを提供します
    1. ①栄養バランスのとれた献立、健康につながる食生活を応援できるメニュー作りを進めます。
    2. ②誰もが利用しやすいように、注文方法やお届けのルールなどを改善します。
    3. ③弁当以外の商品を夕食宅配と一緒にお届けできる仕組みを検討します。
    4. ④見守りやコミュニケーションを充実させた配食事業に取り組みます。
  2. (2)引き続き損益改善に取り組み安定した黒字体質を築きます
    1. ①配送センターとの管理の統合を進めます。
    2. ②共同購入利用者の仲間づくりとも連携し、利用者を増やします。
    3. ③配食エリアの拡大を進めます。

6.組合員のくらしに役立つ共済事業

  1. (1)組合員のくらしに合った保障提案を行い、組合員の「ありがとう」につなげる取り組みを行います
    1. ①インターネットで共済申し込みがいつでもできるよう共済WEB 加入システムを強化します。
  2. (2)共済推進体制の強化と対応レベルの向上に取り組み、組合員の安心につながる共済事業を目指します
    1. ①共済推進専任職員の配置を強化します。
    2. ②業務品質の向上と業務の専門性を高める教育に取り組みます。
  3. (3)組合員へ共済の認知度を高めます

7.組合員のくらしを応援する事業基盤を強化し、整理を進めます

  1. (1)生活支援事業(ア・ラ・タスカル)の事業をさらに伸張させます
    1. ①ハウスクリーニングを主力サービスの柱に据え、利用人数の増加を図ります。
    2. ②組合員の多様な生活に合わせたサービスメニュー提案や情報発信、調査研究を進めます。
    3. ③専門スタッフ体制を強化し、職員による直接施工比率を高めます。
    4. ④夕食宅配や生活文化事業と連携をとり、組合員とのつながりを強めます。
  2. (2)生活文化事業の生産性を高めます
    1. ①組合員の生活要求に応えるサービスの新規提案を積極的に進めます。
    2. ②「くらしのサービス」案内などの紙面改善、事業効率向上を追求します。
    3. ③業務品質の改善と効率見直しをさらに進め、生産性向上と損益改善につなげます。

Ⅲ.組織運営

1.事業協力・共同活動の推進

  1. (1)東京都生協連と連携し、東京南部生協への支援を継続していきます
  2. (2)リサイクル洗びんセンターへの支援を継続していきます

2.業務環境の整備とマネジメントの向上

  1. (1)マネジメント力を強化し、組合員に寄り添う確実な日常業務を推進します
    1. ①「信頼」「協働」「学び・挑戦」の行動指針に即した職場風土づくりを推進します。
    2. ②職員階層に応じた教育研修を充実させ、人材育成・活用を推進します。
    3. ③日常業務を確実に進めるため、業務マニュアルや内部ルールの見直し整備に取り組みます。
  2. (2)引き続き危機管理体制の強化に取り組みます
    1. ①大規模災害発生に対応した対策計画を周知し、実践的訓練に取り組みます。
    2. ②行政や日本生協連、他生協などと連動した対策計画作りに参加し、情報交換や訓練に参加していきます。
  3. (3)くらしの変化に対応可能な事業基盤の整備に取り組みます
    1. ①事業基盤の根幹にあたる基幹システム刷新と関連する事業システム整備を推進し、本稼働を目指します。
    2. ②業務効率化に必要となる総合受注システムの改修や商品管理システムを整備します。
  4. (4)労働安全衛生の取り組みを強化して就労環境を改善していきます

3.働き方の見直しと生産性の向上

  1. (1)正規職員、非正規職員、委託協力会社で構成する労働力の中期的改革を推進します
    1. ①共同購入センターの供給業務は、常勤嘱託職員と供給定時職員を中心とする労働力構成へ転換していきます。
    2. ②正規職員の就労時間や賃金などの労働諸条件の改革に取り組みます。
    3. ③管理職を対象にした業績管理を柱とする評価制度を導入していきます。

4.男女平等参画の推進

  1. (1)第5期(2017年4月~2020年3月)の男女平等参画推進活動に取り組みます
  2. (2)定期採用において女性職員の積極的採用に取り組みます
  3. (3)ワークライフバランスを推進します

5.社会貢献と地域社会づくり

  1. (1)地域社会づくりの取り組み
    1. ①これからの少子・高齢化社会に向け、「福祉政策2025」の推進計画に基づいた取り組みを進めます。
    2. ②諸団体と協力しながら、誰もが安心して暮らせるまちづくり活動を進めていきます。
    3. ③NPO設立セミナーや活動団体交流会などを通じ、地域で活動する担い手がつながり合える場づくりを進め、福祉活動の推進に向けたネットワークを広げていきます。
    4. ④医療生協や地域包括支援センター、社会福祉協議会、地域のNPOなどと連携した健康づくりや介護予防に向けた取り組みを進めます。
    5. ⑤居場所の担い手を見つけながら、既存施設を含めた居場所づくりを検討していきます。
  2. (2)子育て・高齢者支援に向けた取り組み
    1. ①行政と連携した地域の見守り活動などを推進していきます。
    2. ②福祉・たすけあい活動の輪を広げ、今後の活動や制度について方向性を検討します。
    3. ③フードバンクや子ども食堂など、地域で貧困問題に取り組む活動を支援していきます。
    4. ④認知症サポーターの養成など、日常的に高齢者の見守りにつながる取り組みを進めます。
    5. ⑤子育て・介護・貧困などの地域の身近な問題に関する学習会などを開催し、地域で学び語り合う情報交流の機会を作っていきます。
  3. (3)環境・エネルギーの取り組み
    1. ①地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出削減を進めます。
    2. ②3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動を組合員と共に進め、回収率向上につながる工夫をしていきます。
  4. (4)平和・その他支援活動の取り組み
    1. ①他団体と連携して、核兵器廃絶に向けた署名や憲法問題も含め学習会の取り組みなど、平和に関わる情報提供を進めます。
    2. ②東日本大震災被災地支援を継続するとともに、災害支援に諸団体と連携して取り組みます。
    3. ③再生可能エネルギーの普及や活用を強化します。

6.公認会計士による監査

  1. 〇公認会計士として八重洲監査法人を選任し、会計監査を受けていきます。

7.常勤監事の設置

  1. 〇常勤監事の設置について、具体的な条件整備などの検討を進めます。