みんなの活動:これまでの活動報告

環境
「東京平和めぐり」を開催。

身近な地域で平和の大切さを知りました。

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「東京大空襲・戦災資料センター」での二瓶治代
さんによる証言

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「第五福竜丸展示館」での小林龍雄さんによる説明

東京都内や近傍の戦跡や平和関連施設を見学し、学び継承していく取り組みとして、「東京で、平和を考える。まず、知る。」をテーマに、11月10日、「東京平和めぐり」を実施しました。

今回は、推定10万人もの尊い命が失われた東京大空襲と、水爆実験の被害を受けたマグロ漁船第五福竜丸のそれぞれの惨状を知り、実相を学ぶことを目的に、「東京大空襲・戦災資料センター」と「第五福竜丸展示館」をマイクロバスで回りました。
当日は、小学生1人を含む6人が参加しました。

「東京大空襲・戦災資料センター」では、1945年3月10日の東京大空襲に関するアメリカ軍が記録していた映像や当該者のインタビューなどが収められたNHKのVTRを鑑賞した後、学芸員の二瓶治代さんに、8歳で空襲にあわれたご自身の体験談を伺いました。

「爆弾が落ちるというより、降ってくるようだった」というお話に、当時の凄まじい状況が伝わってきました。

その後、写真や地図をはじめ、空襲による被災品などの展示資料を説明を受けながら見学し、最後に「東京大空襲・戦災資料センター」館長の早乙女勝元さんのメッセージVTRを見ました。

「第五福竜丸展示館」では、学芸員の小林龍雄さんに、1954年3月1日にビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験によって被害を受けた第五福竜丸の展示に至るまでの経緯や、水爆実験による被害などについてのお話を伺いました。
小林さんは、水爆実験の環境への影響の大きさや被曝した乗組員への影響など、核の脅威について説明されました。

その後、館内の第五福竜丸をはじめとする展示や、展示館前広場の久保山愛吉記念碑、第五福竜丸のエンジンなどを見学しました。

参加者からは、「犠牲になった一人ひとりのもっと生きたかった願い、生き残った者の悲しみを忘れてはいけないと思いました。」「戦争をくり返してはいけないというメッセージを子どもと共有することができました。」などの感想がありました。

自分たちが暮らしている身近な地域で、至近なところから平和について学び考えていくことの大切さを知る機会となりました。