世田谷区烏山で「農ツアー」開催
烏山地域を巡りながら農に触れ、みんなで都市農業の未来を考えました


大谷農園でにんじん栽培の現状を学習
2025年11月28日(土)、東都生協とJA東京中央との連携企画「農ツアー in 烏山」が開催され、東都生協からの組合員9人、JA東京中央からの参加者を含め約30人が参加しました。
「農ツアー」は、JA東京中央が地域を巡りながら農に触れる機会として企画しました。当日は冬の寒さとなりましたが、晴天に恵まれ絶好の農ツアー日和となりました。
◇ファーマーズマーケット千歳烏山
最初に訪れたのは「ファーマーズマーケット千歳烏山」。髙橋会長から、マーケット誕生の経緯や魅力についてお話を伺いました。
本橋店長からは「ぜひ、いろいろな種類の青果物を食べて、お気に入りを見つけてください」とのメッセージがあり、参加者の皆さんも興味津々でした。
◇下山千歳白菜発祥の地・記念碑見学(9丁目の屋敷林)
次に訪れたのは、江戸東京野菜「下山千歳白菜」発祥の地。バス通りから小道を入ると、紅葉が美しく色付く古民家の横に、その記念碑がたたずんでいました。
JA東京中央の職員より、下山千歳白菜は一般的な白菜の2~3倍と非常に大きいことや、現在は栽培されておらず種のみ冷蔵保存されていることなど、貴重なお話を伺うことができました。

ファーマーズマーケット千歳烏山にて

「下山千歳白菜」発祥の地にたたずむ記念碑

下山千歳白菜の大きさは普通の白菜の2~3倍
◇西沢つつじ園
続いて訪れたのは「西沢つつじ園」。生産者の西澤和義さんから、つつじの栽培方法や剪定(せんてい)時期などを直接伺うことができ、参加者にとって貴重な学びの時間となりました。
紅葉に染まる11月のつつじ園で、参加者は満開になる春の時期の訪問を楽しみにしている様子でした。お話の後には、西澤さんの心遣いで温かい豚汁が振る舞われ、冷えた体を温めるおいしい一杯に笑顔が広がりました。

つつじ栽培について学習

春期に見られるつつじ

西沢つつじ園で豚汁をごちそうになりました
◇大谷農園
最後に訪れたのは「大谷農園」。
生産者の吉田大記さんに案内していただき、長ねぎ・にんじん・大根の栽培について学びました。
長ねぎ栽培での吉田さんの工夫や、気温上昇によりにんじんの栽培が難しくなっている現状、東京江戸野菜「大蔵大根」について、詳しく説明していただきました。
ツアーの締めくくりには、大根の収穫体験を行いました。掘ってみるまで大きさが分からない大根の収穫作業に、参加者はワクワクしながら挑戦。自分で収穫した大根を手に笑顔を見せていました。

大谷農園の長ねぎ栽培の工夫を伺いました

立派な「大蔵大根」を収穫!

ずしりと重い大蔵大根
地域を巡りながら農に触れる機会として、また、今回の農ツアーで約2キロを歩くことで健康面も考えた企画となりました。この企画は、2022年に東都生協とJA東京中央が連携協定を結んだことで実現することができました。今後も都市農業に触れる機会、食と農を学ぶ機会として、さまざまな取り組みを続けていきます。

生産者の吉田さんと参加者。収穫した大蔵大根を手に(大谷農園)
