みんなの活動:これまでの活動報告

「食」の学校特別企画「第2回ふるさと料理教室」を開催しました

料理研究家・今別府靖子氏を講師に山形県の「芋煮」、兵庫県の「とふめし」作りを体験

2025.09.25

今別府先生よりテーマ料理の背景を解説

はじめに今別府先生が調理実演

2025年9月20日(土)、東都生協は「食」の学校登録者優先の特別企画 「郷土の味で旅する! ふるさと料理教室 ~日本各地の"おいしい"を、つくって・知って・味わう体験型プログラム~」の第2回を開催しました。

今回のテーマ料理は山形県の「芋煮」と兵庫県の「とふめし」。会場のシンクネクスト キッチンスタジオ(世田谷区船橋)には4組・計6人の組合員が参加しました。

講師を務めたのは、料理研究家の今別府靖子(いまべっぷ やすこ)氏。雑誌やテレビ、講演会などで活躍する今別府さんは「誰でも無理なく、楽しく作れる料理」をモットーに、親しみやすく実践的な指導で人気を集めています。

■郷土料理に込められた知恵と文化

今別府氏は冒頭、今回の郷土料理が伝わる地域の食文化について解説。

山形県の芋煮は、秋になると河原で大鍋を囲む「芋煮会」が恒例行事となっていること、兵庫県のとふめしは、おかずがなくても満足できる一品として親しまれていることなど、料理に込められた地域の知恵や暮らしぶりを紹介しました。

■実演で学ぶ、調理のコツ

今別府氏による芋煮の調理実演からスタート。

食材の切り方の実践はもちろん、こんにゃくはスプーンや手でちぎると味がしみやすいこと、きのこの無駄なく使える切り方など、日々の料理に役立つ豆知識が次々と飛び出します。

参加者はメモを取ったり、うなずいたりしながら、和やかな雰囲気で学びが進みました。

芋煮の具材を準備。こんにゃくはスプーンを使って一口大に

里いもなどの根菜は水からゆでるのがコツ

芋煮の出来上がり!

■とふめしのポイントは「豆腐をゆでる」こと

兵庫県の郷土料理「とふめし」で注目されたのが、豆腐の下ごしらえ。

豆腐はじっくりゆでることで余分な水分が抜け、炒めても崩れにくく、しっかりとした食感になります。さらに、ご飯と混ぜても水っぽくならず、全体がほどよくなじみます。

今回は事前にゆでた豆腐を使用しましたが、家庭で作る際には少し手間に感じるかもしれません。しかし、この工程が仕上がりの味や食感に大きく影響するため、ぜひ取り入れてみたいポイントです。

みんなで食材を切り分けます

食材を炒めて、とふめしの具作り

盛り付け

■試食と交流で広がる「食」の楽しみ
調理後は、参加者全員で試食タイム。本日調理した郷土料理の話題から子どもたちの学校給食の話題まで、会話は尽きることなく、笑顔が広がります。

参加者からは、
「豆腐を1時間ゆでるという調理法に『なぜ?』と興味を持ちました」
「郷土料理の奥深さに触れました」
「芋煮は地域によって味付けが違うことや、料理ができた歴史なども自然と学べました」
「子どもと一緒に台所に立つ機会を頂けてうれしかった」
「食事後の談話で有意義な情報がたくさん聞けて楽しかった」
など、料理教室を通じて得られた気付きや喜びの声が寄せられました。

今回の郷土料理、芋煮と「とふめし」が完成

今別府先生を囲んで実食

【ご案内】
ふるさと料理教室は、8月から1月までの毎月1回、全6回開催しています。
各回は「食」の学校登録者にご案内しています。ぜひ「食」の学校にご登録の上、次回の料理教室にご参加ください。

東都生協「食」の学校では、これからも"見て、感じて、学ぶ"体験を大切にした企画を通じて、「食」への関心や学びを広げていきます。