みんなの活動:これまでの活動報告

「食」の学校特別企画「第3回ふるさと料理教室」を開催しました

「めはりずし」と「のっぺい汁」で味わう、ふるさとの知恵とぬくもり

2025.10.27

2025年10月18日、東都生協は3回目となる「食」の学校登録者を対象とした特別企画「郷土の味で旅する!ふるさと料理教室」を開催しました。

今回のテーマは和歌山県の「めはりずし」と新潟県の「のっぺい汁」です。会場は、前回に引き続きシンクネクスト キッチンスタジオ(世田谷区船橋)。5組7人の組合員が参加し、和やかな雰囲気の中で郷土料理作りを体験しました。

講師は、料理研究家の今別府靖子(いまべっぷ やすこ)氏。雑誌やテレビ、講演会などでも活躍され、「誰でも無理なく、楽しく作れる料理」をモットーに、実践的で親しみやすい指導が好評です。



■郷土料理に込められた知恵と文化
「めはりずし」と「のっぺい汁」の調理実演に入る前に、それぞれの料理に込められた地域の文化や背景について今別府氏が解説しました。

「目を見張るほどおいしい」「目を大きくして食べる」など、「めはりずし」は名前の由来にも地域のユーモアや愛着が込められています。一方「のっぺい汁」は、家庭ごとに具材や味付けが異なり、冷やして食べる地域もあるなど、食文化の多様性を感じられる一品です。

はじめに今別府先生が調理実演

続いて全員でめはりずし作り

参加者の皆さま

■実演で学ぶ、調理の工夫と知恵
調理は今別府氏の実演からスタート。
めはりずしでは、高菜漬けの扱い方や、茎の部分も刻んでご飯に混ぜることで食材を無駄なく使う工夫が紹介されました。
先にめはりずしを仕上げておくことで、実食までの間にご飯と漬物の味がなじむという段取りも学びのポイントに。

のっぺい汁では、里いものとろみを生かす調理法が注目されました。下ゆでせずにそのまま煮ることで自然なとろみが出るほか、あくを取り過ぎないこともポイント。近年では片栗粉でとろみを加える家庭もあるとのことで、昔ながらの知恵と現代の工夫の両方を学ぶことができました。

切り終えたのっぺい汁の具材

今別府先生が実地に指導

のっぺい汁に調味料を投入

■試食と交流で深まる「食」の楽しみ
調理後は、参加者全員で試食タイム。
料理の感想や家庭での食卓の話題、子どもたちの学校給食の話など、会話が自然と広がり、笑顔があふれる時間となりました。

参加者からは、
・子どもも参加していたのでとても良かった
・先生とテーブルを囲んで実食できてうれしかった
といった声が寄せられ、学びと交流のある温かなひとときとなりました。

完成したのっぺい汁を盛り付け

今回のテーマ料理2品が完成

今別府先生を囲んで試食

【東都生協「食」の学校のご案内】


ライス博士(食の学校公式キャラクター)

ふるさと料理教室は、8月から1月までの毎月1回、全6回開催しています。

各回は「食」の学校登録者にご案内しています。ぜひ「食」の学校にご登録の上、次回の料理教室にご参加ください。

東都生協「食」の学校では、これからも"見て、感じて、学ぶ"体験を大切にした企画を通じて、「食」への関心や学びを広げていきます。