みんなの活動:これまでの活動報告

「おいしさ発見! 北海道・枝幸漁協の海の幸」~枝幸漁協・女性部との交流会を開催しました

枝幸漁協・女性部との学習・試食交流会

2020.02.27

枝幸漁協について学習

枝幸漁協について学習

クリオネを展示

クリオネを展示

生きたクリオネです

生きたクリオネです

産地の皆さんと試食交流

産地の皆さんと試食交流

産地の皆さんと試食交流

スモークサーモンサラダ、三平汁

スモークサーモンサラダ、三平汁

枝幸漁協・女性部の皆さんです

枝幸漁協・女性部の皆さんです

流氷も展示しました

流氷も展示しました

東都生協(コープ)は、「おいしさ発見! 北海道・枝幸漁協の海の幸」と題した枝幸(えさし)漁業協同組合・女性部との学習・試食交流会を2020年2月8日(杉並区・高井戸地域区民センター)、2月9日(杉並区・さんぼんすぎセンター)に開催し、両日で東都生協組合員など98人が参加しました。

13回目となる今年は、枝幸漁協・女性部と職員、北海道ぎょれんの皆さんを講師に、北海道の鮭やほたてを使った料理講習を通じて、調理方法やお魚の焼き方のコツを教わり、海を守る活動や鮭やほたての漁獲までの取り組みを学びました。

最初に、枝幸「魚つきの森」運動や加工場について紹介。「魚つきの森」は、東都生協と枝幸漁協、北海道ぎょれんの三者が協同して進める運動。植樹活動や交流を通して生命の源となる川と海を守るとともに、漁場・資源管理型漁業によって生産される水産物の利用を促進し、豊かな食生活を実現することを目的としています。

消費者が参加し、食べることでつながるこの「海づくり」の取り組みも今年で13年目。産地の枝幸町には東都生協の組合員が毎年訪問し、「魚つきの森」を作るための植樹や鮭の稚魚放流などの活動を行っています。

放たれた鮭はベーリング海を2周し、4年で母川に回帰します。海の環境の変化により、戻る鮭が年々減り続け、秋鮭の漁獲量は10年前の半分以下になっています。

取扱商品の鮭は朝に水揚げし、昼には製品化するため鮮度が抜群なこと、毛がにはメスと8cm以下のものは漁獲せず、漁獲量を決めて大事に取ることをルールとし、きちんと資源管理していることなど、同産地の取り組みを学習しました。

枝幸から持参した「流氷」や、"流氷の天使"ともいわれる「クリオネ」現物も展示。遠く離れたオホーツク海に面する枝幸町を、少し身近に感じることができたようです。

次に6つのテーブルに分かれ、参加した東都生協組合員と枝幸漁協の女性部・職員、北海道ぎょれんの皆さんと東都生協の理事・職員が一緒に会食しました。枝幸の様子やくらし、漁のこと、お料理のことなどを聞きながら交流しました。

各テーブルでは、一昨年の台風によるほたて養殖への打撃や、鮭のアレンジレシピなどを教わりました。参加した組合員は枝幸漁協の森を守る活動に感動。素晴らしい活動をこれからも続け、おいしい商品が供給できるように、産地の皆さんに直接伝えていました。

当日の試食メニューは、枝幸の海の幸をたっぷり使った、枝幸海鮮丼、秋鮭の三平汁、ほたてカレー風味、スモークサーモンサラダ、取扱商品「秋鮭ムニエル」、「ほたて貝柱フライ」の6種類。サプライズで毛がにの提供もあって、参加者は思わずにっこり。

お料理の一番人気は、塩鮭と白菜、にんじん、大根、長ねぎ、豆腐と具だくさんの三平汁でした。

充実した交流を通して、枝幸「魚つきの森」運動への理解を広げることができました。

<参加者の感想>
  • 「新鮮で豪華な魚貝類を堪能させていただきました。枝幸漁協の職員の方ともたくさんお話ができ、楽しく和やかな催しでした。漁師の方の苦労や取り組みもたくさん紹介され、今後の購買意欲にもつながるとてもよい企画だと思いました」
  • 「枝幸での温暖化や災害、ほたての取り方の詳しい話など、いろいろ聞けてとても楽しかった」
  • 「とても勉強になりました。量もいっぱいでどれもおいしかった。クリオネを近くで見られてうれしかった。交流会も楽しかった」
  • 「ほたて、鮭、漁業の説明がとても良かった。北海道枝幸町にもっと興味を持ちました。スタッフの方も気さくで楽しく食事ができました。息子も大喜びでした! ありがとうございました」
  • 「とても良かった。初めて交流会に参加したが、商品を購入することで、自然に環境に漁協スタッフさんに、いろいろと還元できることを知った」
  • 「三平汁は、味付けが塩・昆布だしなのにとてもおいしかった。野菜がとてもおいしくなっていた」
  • 「カレーとマヨネーズがマッチしておいしかった」


※枝幸漁業協同組合:北海道のオホーツク海に面する枝幸郡枝幸町で活動する漁業協同組合。冬季は流氷に覆われるオホーツク海は流氷が運ぶ動植物プランクトンが豊富なため、さまざまな魚介が集まる豊かな漁場です。漁の中心は毛がに、さけ・ます、ほたて、たこなど。毛がにの水揚げ量は日本一。