みんなの活動:これまでの活動報告

東日本大震災被災地視察 ~東日本大震災を忘れない~ 視察報告

福島の被災地の現状を知り、これからを考える

2019.03.31

2011年3月11日に発生し、22,000人を超える犠牲者を出した東日本大震災から8年。
今年も「コープふくしま」にご協力いただき、「3・11」の直前である3月7日・8日の1泊2日で富岡町、大熊町、双葉町、浪江町を訪れました。

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海岸沿いに見える福島第2原発

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紙芝居のようす

今回もコープふくしまの常務理事 宍戸義広さんが被災地のガイドを務めてくださり、移動するバスの中では、同行いただいた震災当時1歳のお子さんを持つコープふくしまの組合員理事さんより震災時のお話がありました。「放射線の影響を恐れ、公園で思いっきり遊ばせることもできなかった。親として本当に辛く、申し訳ない気持ちでいっぱいになった」と涙を浮かべながら語っていました。

コープふくしまでは、ただ不安を煽るのではなく、放射能についての学習会や、組合員に協力を得ての「陰膳方式」と呼ばれる食事調査(家庭の食事を1人分余分に作り、実際に食べた分量で2日間6食分を保存して検査機関で測定する)、医療生協と連携してWBC(ホールボディカウンタ)による内部被ばく測定を実施するなど、放射能について正しく学習し放射能汚染に向き合った活動を行っています。

福島の被害は、地震や津波の被害と原発事故による被害です。放射線の高い地域では、8年を経ても「帰宅困難地域」となっていて、汚染土を運ぶトラックと除染を行う作業員の姿しかありません。民家の玄関は1軒、1軒、柵で覆われています。震災前は賑やかだったであろう店舗の立ち並ぶ街は、8年前から時計が止まったように当時のままの形を残し、人だけが消えてなくなったといった、まるでSF映画でも見ているかのような印象でした。

8年を経過すると、テレビの報道もめっきり少なくなり、復興は進んでいるように思えますが、実際に現地に行くとまだまだ復興にはほど遠いという印象を受けました。

移動するバスの中で視聴したDVDの中で、当時、農畜産業を営んでいた方が話されていた「原発事故の影響で家も仕事もすべて奪われた。今はお金も何もいらない、震災前の普通で当たり前の日常を返してほしい」この言葉が胸に突き刺さりました。

2日目は、全国から寄せられた支援のお返しに、福島の被災当時の状況を伝え、2度と福島のような事が起きないように「紙芝居」を持って全国を回っている松田さんと菅野さんの紙芝居を拝見しました。被災当時の混乱した状況や情報が錯綜している様子や、被災者を救出できなかった、ある消防団の苦悩を描いた2作品でした。お二人とも当時の様子がよみがえり、涙をこらえながらお話をしてくださいました。

福島第一原発の事故は「天災」ではなく「人災」です。この企画を通して、福島の教訓を忘れず、福島の現状を伝え、1人ひとりが、何ができるのか考えるきっかけとなればと思います。