親子で憲法を学び、平和への思いを深めました
第8地域委員会「平和を学ぶための~子ども憲法塾」開催報告
2018.03.07
戦争ほうき(放棄)を作る
戦争ほうき(放棄)に平和の願いを込めて
第8地域委員会では12月17日、弁護士の長尾詩子さんを講師に「平和を学ぶための~子ども憲法塾」を開催しました。
長尾さんは、人権について「ワタシがワタシとして大事にされ、自由を認められること。それには平和が大事」として「自分たちがこの国の主人公である」という国民主権や民主主義について説明。
戦前の憲法で戦争が起こり戦後に戦争放棄したことに触れ「私たちは間違えるかもしれないから、最初にルールを決めた」と立憲主義を解説。「憲法はブレーキ役。戦争した人たちからの贈り物。大事にしましょう」と語り掛けました。
参加者の印象に残ったのは、JVC(日本国際ボランティアセンター)が行う「北朝鮮、韓国、日本の子どもたちによる絵の交換」の話。
日本の子どもに北朝鮮について聞くと「怖い」と答え、北朝鮮の子どもも日本を「怖い」という現状にありますが、お互いの絵を交換すると、共通点も多く「なんだ同じじゃん」と意識が変わるそうです。
「テレビの向こう側にも自分と同じような子どもたちがいると想像の翼を広げ、世界中の人と友だちになってほしい」と長尾さん。
講演後は戦争放棄と掛けた「戦争ほうき」と、平和への思いを込めたプラ板作り。
子どもたちからは「平和は、当たり前に人それぞれが幸せを感じられること。憲法の話も素直に受け入れられた」「仲良くすればどの国も幸せなのになぜ戦争するの。みんな幸せで笑顔になったらうれしい」、おとなからは「憲法や戦争について、親子一緒に考えるきっかけができた。共有した時間はとても貴重」などの感想が...。
学習会の会場では、原爆投下後の広島、長崎のパネルや"あの時の広島から、現在伝えたい"絵本の展示も行われました。
和やかな雰囲気の中、親子で平和や憲法について理解を深める貴重な時間となりました。